閉じる


どうせなら、金曜の夜に死にたい


 

どうせなら、金曜の夜に死にたい    仕事終わりに
どうせなら、金曜の夜に死にたい    区切りのいい感じで
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ドラえもんがやる時間帯に
どうせなら、金曜の夜に死にたい    13日なら、なお申し分ない
どうせなら、金曜の夜に死にたい    サッカー教室のあった曜日
どうせなら、金曜の夜に死にたい    1杯やって
どうせなら、金曜の夜に死にたい    懐かしの駄菓子屋に寄って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    おばちゃんと世間話して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    タクシー拾って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 金曜の午後~♪  」を歌って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    中央駅に向かって
どうせなら、金曜の夜に死にたい    再開発地区のサーチライト眺めて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    地元への切符買って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    公衆電話探して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 夕飯残しておいて 」って頼んで
どうせなら、金曜の夜に死にたい    デパ地下に行って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    好物買って     
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ギフト用にしてもらって
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ATMに行って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    全額下ろして
どうせなら、金曜の夜に死にたい    コンビニに行って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    レジの募金箱に小銭を全部入れて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ホームに行って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    1人で会社の方角へ手を振って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    自宅の方角に向き直して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ( 今までありがとう )って静かに呟いて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    キヨスクに行って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    グラビア多目のを買って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    街頭広告とネオンぐるりと鑑賞して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    電車を待って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    色んな列をじっくり人間観察して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    目が合って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    目星をつけて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    電車が来て
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ぞろぞろと入って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    後ろにつけて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    走り出して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    揺れにあわせて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    最初で最後の軽くお触りして
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 すいません 」って囁いて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 バッグに入れときます 」って封筒入れて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    次の駅でそそくさと降りて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    空いてるベンチ探して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    座って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    1本吸いながらグラビアペラペラして
どうせなら、金曜の夜に死にたい    Eカップ以上を探して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    そのページを破って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    そのページ以外はゴミ箱にポイして
どうせなら、金曜の夜に死にたい    トイレの個室に入って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    そのページを便座の上に置いといて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    おさわりした瞳を思い出して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    感触を思い出して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    シコシコして
どうせなら、金曜の夜に死にたい    豊満な谷間に最初で最後のを捧げて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    くしゃくしゃにして
どうせなら、金曜の夜に死にたい    トイレットペーパー丸ごとで拭って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    くしゃくしゃと丸ごとを便器で流して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    詰まって
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ドア開いて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    水詰まりBGM聞きながら駆け足でホームへ
どうせなら、金曜の夜に死にたい    視界の先に電車が微かに映るのを待って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    電車のヘッドライトがチラッと射して
どうせなら、金曜の夜に死にたい    線路に下りて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    大の字で寝そべって
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ヘッドライトに照らされて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    途切れて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・  
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・   
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・・・・
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・・・・ 
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ・・・  
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 6年ほど前にも酷似したものを見ていますね 」って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    監夢官に告げられて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    第2夏先ですかって訊いて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 旧暦でいえばそうですね 」って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    夏頃に多いものなんですかって訊いて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 地殻変動の影響が大きいと言われています 」って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ああ、なるほどって
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 欲死性は見受けられませんね 」って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    でも、以前と全く同じ内容で・・・って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 おそらく、誘死性の既夢症状の一種でしょう 」って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    大丈夫なんでしょうか?って思わず尋ねて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    「 気にしすぎないのが、最大の良薬です 」って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    監夢官は診察を締め括って
どうせなら、金曜の夜に死にたい    333号室に戻ると
どうせなら、金曜の夜に死にたい    ほどなく
どうせなら、金曜の夜に死にたい    就寝時刻を告げるサイレン
どうせなら、金曜の夜に死にたい    けたたましくて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    けたたましくて
どうせなら、金曜の夜に死にたい    けたたましくて


グルーヴィン棘


 

「 こんなはずじゃなかった 」って    
初めからわかっていたくせに
何を今さら言っているのって思うのも、その掌での手拍子に過ぎないのかな

 

 


狂おしく流れていたような風の日々に
少し軋みが目立ち始めたようだねと、すれる音を暗に陽に冗談めかして指していたその涼やか

 

 


それまでの私なら『 よく言うよ 』なんて言い返したり
『 そんなことないよ 』なんて可愛くまとめることもできていた    けれど

 

 


そのとき、気づいてしまった
その言葉の端々から醸しだされている温もりのような趣の影にひっそりと隠れている棘に

 

 


少しずつさり気なく  とろうとしていることに
少しずつさり気なく  混ぜ込んでいこうとしていることに

 

 


そのとき、嫌になったの
自分に

 

今まで何も知らずに
誰にでもなく 幸せばかりで申し訳ないなあ とさえ思っていた自分の視界不良具合に

 

今まで何も知らずに
その涼やかから発せられる
一言一言を丁寧に噛みしめては浮かんでいきそうになっていた自分の楽観さに

 

 


「 こんなはずじゃなかった 」って、その涼やかな眼差しが述べたとき
すべてとは言わないけど
ある程度
わかっている自分でいてよかったと思うのも含めて その掌での手の鳴る方へだったのかな


テクノクラート


 

感覚器官償却完了
了解
復活折衝までには概算の直しを頼む  AM2:00を目安ということで

 

 

 


今日も流れていく
体系的な文書が
中枢を
電子とかネットワークとかなかった頃から続く伝統的な疾駆

 

 


少しかじる
仮想体験で息巻こうとする
物理的に単独でこなすべき量ではないことを
その能力を取得できていないことを 始めずとも知る   

 

 


繰り返されていくミス
積み上げられていく毒
構造的に腐敗した帰結
知った顔した顔が顔も出さずに愚痴る
知った顔した顔が知ったというほどの調査もせずに愚痴る

 

 


どれだけの
教養と努力と犠牲と教育と経済と家庭と社会と時代が複合してここまできたの?
もっと知りたい
もっと知る必要がある
もっと知らせる必要がある
その真っ当の極致のような中枢で蠢く規格外の秘訣

 

 

 


出前の注文完了
了解
概算の直しが終わり次第、国会答弁の直し頼む   AM4:00を目安に出来る限りで


フェイク・スリーピングバス


 

隣に座った      ちょっと久しぶりに
隣に座ってくれた    ちょっと久しぶりに
緊張して慌てて     なんでもない すまし顔モードへ

 


ドキドキ速くなっていく
ときどき伺おうとする
なんとなく感じる視線
なんとなく戸惑う心象

 


窓ガラス側の弱虫はイヤホンで世界観を作ります
その視線が嬉しくて
その視線がそれ以上に怖くて

 


いつでもかけてくれれば紳士的にお応えます
いつでもかけてくれればやさしくお応えます
密かにそんな態勢でいるのです
ただ言えないだけです
さり気ないアイコンタクトが上手ければなあ と思う今日この頃です
ただ伝えられないだけです
さり気ないスマイルが上手ければなあ と思う今日この頃です

 


窓ガラスは幹線道路を切り取りながら
座るこちらよりの横顔をほのかに映します

 


ときどき  こちらを向いています
ときどき  こちらを向いてくれています
ドキドキ  はっきりとは確認できませぬ
ドキドキ  はっきりと振り向くのなんてもってのほか

 


淡く浅い妄想通学バス
いつまでも1人高揚   いつまでも1人勘違い  
それでもなんとなく自信は右肩上がり

 


淡く優しい妄想通学バス
時折1人スカイ・ドローイング   時折1人フェイク・スリーピング  
それでもなんとなく確信は右肩上がり

 


誰かにいったところで信じてもらえないだろうけど
感じるのです
確証はなくとも
その視線がときどき   こちらへ注がれていることを   なんとなく
その視線をときどき    こちらへ注いでくださることを   なんとなく

 


高鳴るのです ドキドキ   こちらへ微かでも注がれるたびに
高鳴るのです ドキドキ   こちらへ微かでも注いでくださるたびに

 


全部全部   幻想だとしても    割り切れぬほどこちら向きの視線なのです
全部全部   妄想だとしても    割り切れぬほどこちら向きの横顔なのです

 


髪をかくふりして振り向くこともできない   生憎の弱虫です
時計を見るふりして振り向くこともできない  生憎の弱虫です

 


何1つかけることも注ぐこともできない身ですが
何1つかけることも応えることもできない身ですが

 


実は、心から紡いでいます    見えないように聴こえないように
実は、心から発信しています   溢れんばかりの透明な想いを  
   


あなたが隣に座ってくださるたびに  密やかに


白と黒による形式的分割上映


 

輝くセピアを掻き消そうとして
焦るばかりで行動が伴わない矛盾螺旋な日々

 

 


狂おしく焦がれたのはいつまでだったかな
ともに、揺れていられたのは現実に過ぎなかったのかな     わからない、わかりたくない

 

 


それでも過ぎるんだ
たまに、満面の笑みで凛と美しく燃える鏡と出逢う

 

 

 

なんで  こんなとこで腐っているんだ
なんで  こんなとこで油売っているんだ
なんで  こんなとこでこねくりまわしているんだ
なんで  こんなとこで担わせているんだ
なんで  こんなとこで待ち望んでいるんだ
なんで  こんなとこで得意げになっているんだ
なんで  こんなとこで引っ張っているんだ
なんで  こんなとこで竿に刺しているんだ
なんで  こんなとこで醸し出しているんだ
なんで  こんなとこで憧れているんだ
なんで  こんなとこで再生繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで巻き戻し繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで口を並べているんだ
なんで  こんなとこで仮定の積み木しているんだ
なんで  こんなとこで未来のママゴトしているんだ

 

 

 

そのたびに嫌になる
そのたびに奮い立たされる

 

 


その二つが拮抗する
もっともらしい構図で白と黒を分け合って    天使と悪魔のステレオタイプを演じ分けて

 

 


どっちもあてにならないからと振り切ることにする
すると、気づく
単純で少数な選択肢がなくなれば他には代替案の一つすらないこと
浮かんでさえこないこと、浮かべようとさえしないこと

 

 


仕方なく
戻っていくとニヤける  仲良しな白と黒

 

 


再び拮抗に入るにあたり、前提上映が封切られた
それは、満面の笑みで高々と人差し指を上げながら駆け昇っていく鏡のドキュメンタリー



読者登録

komasen333さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について