閉じる


<<最初から読む

24 / 35ページ

未確認樹形図


 

狂おしさついで胸を掴む
あとは流れとリズムに委ねて

 

 


本能は記憶さえも曖昧にしていく
本性は感覚さえも幻想に丸め込む

 

 


ここから始まるここに戻る
しばしの恍惚はまるでそう    
出来すぎたプログラムのようで戦慄さえ過ぎる  毎回毎回これもよくできたデジャビュのよう

 

 


ここから始まりどこにもいけない
ここから始まりあそこにも着けない
ここから始まりいつかを辿る

 

 


刺激とも癒しとも隔絶されたのは誰のせいだ   
俺自身だけか  それとも俺の見る目がないだけか

 

 

 

もっと素敵なものだと  もっとすばらしいものだと
信じていた過去に自分に  
どう折り合いをつけていけばいいのかはまだまだ見えそうになくて 1人笑いが込み上げてくる

 

 

 


エクスタシー
  オランダの売春宿
    赤い照明
      麻薬公認バー
        整えられたシーツ
          合法ドラッグ
            延長料金
              ツーショットダイヤル
                ティッシュ
                  知り尽くした猫なで声
                    逆指名
                      シャワーを先に進める少女
                        覗き穴
                          そつがないボーイの対応
                            革張りのソファー
                              個室
                                安っぽいミラーボール
                                  from kiss to kiss
                                AVなぞり
                              求める声
                            歪む叫び
                          応えようとする息遣い
                        器用で不器用なアクトレス

 

 

 


淡々と巻き戻していく背中が
妙にいじらしくて衝動は再び    身勝手な本性はこれからを本章ぶって茶番リフレクション

 

 


艶やかな温もりを手にすればするほど意識する
この身の時と併合した張り具合

 

 


窓からこぼれる摩天楼だけが普遍を物語る  そんな馬鹿な
テクノロジーの帰結は永遠だと誰もが暗黙の了解だ     


そうだろ    今さら倫理とかはなしだろ

 

 


火照る脳でどうでもいい連想ゲームは続いている
揺るがした指に絡むいつも通り

 

 


根幹が揺らぐ それで日常は平静を保つ


誰もに根づく衝動の炎
誰もが迷う選択の宝庫

新手は出尽くしたかと思われても
平々凡々な市井の現状を国勢調査レベルで把握するのは  未だに 夢のまた夢


バタフライエフェクト ポエム


 

生まれ変わりたい
何度願ってきたことだろう

 

 


見つめることをなおざりにして
そうこうしているうちに現実はモノクロとセピアに呑み込まれていって

 

 


どうしようもない現在進行形へと変貌
どうかしようともしない現在退行形へと変造

 

 


想像性を現実に当てはめず 二の足ばかり研ぎ澄まし
創造性を現実に当てはめず 浮き足ばかり研ぎ澄まし

 

 

 

それでも この瞬間もどこかで決定的に連関している
まったくの孤独のワンルームの独り言であろうとも

 

 


たとえば 僕が今こうして 
部屋でこの詩を綴って 路上で詩の朗読を始めるとする

 

 


その姿を見て誰か独りでも
あんなのでも詩として発表していいんだ
あんな程度でも路上で朗読していいんだ

 

 


そう思ってくれないとは限らないでしょ?
絶対にあり得ないとは言いきれないでしょ?   0%とは限らないでしょ?

 

 


その後に、この詩を聞いていた人が詩を書き始めたり、朗読をし始めるかもしれない
そして、その人の書いた詩が高く広く評価されるようになって、遠い国にまで渡って翻訳されて

 

 


また、違う誰かが独りでもその姿を見て
こんなのでも詩として発表していいんだ
こんな程度でも詩人として成立するんだって

 

 


そう思ってくれないとは限らないでしょ?
絶対に起こりえないとは言いきれないでしょ?   0%とは限らないでしょ?

 

 

 

まったくの孤独のワンルームの独り言であろうとも     いつかに連なっている ちゃんと
まったくの孤独のワンルームのこの瞬間であろうとも    どこかに連なっている ちゃんと


ミサイルの雨


 

降り注ぐミサイルの雨
彼の地で見下ろす眼差したちよ  今、何を想う?

 


連日激しさを増していく  画面伝いの数的被害規模
連日激しさを増していく  画面伝いの映画的超現実
連日激しさを増していく  画面舞台の評論分析絢爛

 

 


決してミサイルの雨が降り注ぐことなき国からのほほんと願う
決してミサイルの雨が降り注ぐことなき国から感覚的に願う  
決してミサイルの雨が降り注ぐことなき国から気軽に願う        
決してミサイルの雨が降り注ぐことなき国より慈悲チックに願いしは、ミサイルの雨あがり

 

 


無数の願いが
無数の祈りが
同じように決してミサイルの雨が降り注ぐことなき国々からのほほんと願われていることだろう

 

 


彼の地で見下ろす眼差したちよ   この無数の願いが聴こえていますか?   
彼の地で見守る眼差したちよ    この無数の願いが聴こえていますか? 

 

 


かつて注がれたミサイルの雨、時を経て注ぐ側に立っている現在    

何を想う?
かつて畳み掛けるように注がれたミサイルの雨、時を経て畳み掛けるように注ぐ現在   
何を想う?

 

 


おそらく微かにも聴こえていないのだろう     
たとえ微かでも聴こえていたとしても、聞く耳すら貸さないのだろう

 

 


彼の地で見上げる眼差したちへ   この無数の祈りが届いてはくれませんか?
彼の地で天を仰ぐ眼差したちへ   この無数の祈りが届いてはくれませんか?

 

 


おそらく微かにも届いていないのだろう
たとえ微かでも届いていたとしても、受けとる余裕などまったくないのだろう

 

 


決してミサイルの雨が降り注ぐことなき人生の途上よりのほほんと願い綴る
決してミサイルの雨が降り注ぐことなき人生の途上より感覚的に願い綴る  
決してミサイルの雨が降り注ぐことなき人生の途上より気軽に願い綴る  
決してミサイルの雨が降り注ぐことなき人生の途上より願い綴りしは、ミサイルの雨あがり

 


数えきれない願いよ
数えきれない祈りよ  
集合した果てに巨大な風となれ      
ミサイルの雨を降らす黒き雲の連なりを、遠くへと吹き飛ばしてゆくほどの風となれ

 

 


願うだけなら、祈るだけなら   一平和主義どまり
願うだけなら、祈るだけなら   一非戦唱和どまり
願うだけなら、祈るだけなら   一博愛主義どまり
願うだけなら、祈るだけなら   一和平要求どまり
願うだけなら、祈るだけなら   一反闘技どまり
願うだけなら、祈るだけなら   一反戦歌どまり
願うだけなら、祈るだけなら   一偽善詩どまり


刹那的に倫理的に感情的に    願うだけなら自己満足どまり
刹那的に倫理的に感情的に    祈るだけなら自己優越どまり

 


願うだけなら、祈るだけなら    まだ、寝ていろよ  
願うだけなら、祈るだけなら    まだ、無知でいろよ
願うだけなら、祈るだけなら    まだ、無関心でいろよ
願うだけなら、祈るだけなら    まだ、臭い物に蓋してろよ

生やさしい願いや祈り以上の覚悟がないなら   もう、寝たままでいろよ
生やさしい願いや祈り以上の覚悟がないなら   もう、無知なままでいろよ
生やさしい願いや祈り以上の覚悟がないなら   もう、無関心なままでいろよ
生やさしい願いや祈り以上の覚悟がないなら   もう、臭い物に蓋したままでいろよ


刹那的に倫理的に感情的に    合唱するだけで分かち合える時代は終わった
刹那的に倫理的に感情的に    連帯するだけで開ける時代は終わった
刹那的に倫理的に感情的に    叫喚するだけで共感を呼ぶ時代は終わった
刹那的に倫理的に感情的に    願うだけで得点稼げる時代は終わった
刹那的に倫理的に感情的に    祈るだけで徳点稼げる時代は終わった

 

 


数えきれない願いよ
数えきれない祈りよ
集合した果てに巨大な運動となれ     
ミサイルの雨を降らす黒き雲の連なりを、遠くへと押し出してゆくほどの運動となれ

 

願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一平和主義貫徹の萌芽
願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一非戦唱和貫徹の萌芽
願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一博愛主義貫徹の萌芽
願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一和平要求貫徹の萌芽
願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一反闘技貫徹の萌芽
願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一反戦歌貫徹の萌芽
願いや祈りは始まりに過ぎないと位置づけることで初めて   一偽善詩貫徹の萌芽

 

 


数えきれない願いよ
数えきれない祈りよ
集合した果てに盛大な序章となれ      
ミサイルの雨を降らす黒き雲の源泉を、中長期的に駆逐してゆく歴史の序章となれ

 

 


重々自覚済だ       指摘されるまでもなく、使い古されているのは
重々承知済だ       糾弾されるまでもなく、聞き飽きられているのは

 

 

その上で、繰り返してきたんだ     何度も、何度も
その上で、繰り返していくんだ      何度も、何度も


オレンジスケルトンA4ホルダー


 

オレンジスケルトン
示すラッキーA4ホルダー

 

 


見かけるたびに胸が高鳴ったんだ
その日、その時の表情を追ったんだ  教室の窓から

 

 


ロングヘアー
軽めのブラウン
ひけらかすでもなく静かにまとまるでもなく  ちょっとお洒落な彼女

 

 


駈け降りていく階段
淡く照らすオレンジの太陽
オレンジスケルトンA4ホルダー  ほのかに跳ねた

 


向かった列には彼氏らしき男子
かけそびれた言葉 今さら巡りだしてしまう

 


慌てて空に移す 視線
切なさや侘しさも もどかしさに震えるほどにはもうならない

 


けど
雲ひとつなくて薄オレンジに染められつつあった空に刹那   感情は溶けた

 

 

 


ぼくは
ぼくにしかできないことは何かをずっと探していたんだ    真剣に

 

ぼくは
ぼくにしかできないことは何かをずっと探していたんだ    あの時から

 

 

 


オレンジスケルトンA4ホルダー   微笑に合わせて揺れた
交わされていた空気感
そっと、4階の窓からその影消えるまで眺めていた

 

 

 


ぼくは
とくべつになるために必要なものをずっと探していたんだ    馬鹿みたいに

 

ぼくは
とくべつになるために必要なものをずっと探していたんだ    あの時から

 


どうだろう  現状は
どうだろう  あの時から今までは

 

 

ぼくにしかできないことはそれほどなかった
ぼくにしかできないと思ったことでも無意識な瞳のままで実践している人は何人もいた

 

 

たぶん  ぼくにしかできないことなんてなかったんだ
たぶん  求めてしまったのが間違いだったんだ
たぶん  肩肘張って探し出す必要性もなかったんだ

 

 

 

あの時  もっと意地を張らずに
あの時  もっと心に正直に
あの時  もっとその瞳を見つめて
あの時  もっと近くで他愛もない空気紡いでいたなら

 

 

 

今でも蘇る
初夏から始まる記憶
毎日のように触れる   懐かしの感覚

 

 


オレンジの太陽をみるたび
揺れる

 


階段を駈け下りていった  オレンジスケルトンA4ホルダー


高層お疲れ様


 

お疲れ様です
目の前に近づいてくる高層ビル群  揺れる蛍光灯に馳せる様々な辛苦

 

 


地下鉄からの帰宅道
余裕で照らすように煌々と  今日もまだまだ夜は長いようで

 

 

 

 

今日も上手くいかなかった  昨日となんら変わらなかった
今日も上手くできなかった  昨日からなんら変われなかった

 

そんな調子が続いています  ここ数ヶ月
そんな気分のままでいます  ここ数ヶ月

 

 

 

 

今日も右肩下がりだった  昨日からの逓減を脱却できなかった
今日も右肩下がりだった  昨日までの逓減は深まるばかりだった

 

あれも片付かないまま  あれも待ちぼうけにさせたまま  あれも棚上げしたまま
数え切れない「あれ」が巡り巡るうちに  我が家に近づいていく

 

 

 

 

おかしいな  なんでかな   調子が上向きそうにないな
おかしいな  なんでかな   昨日と今日が地続きなようでいて 隔たったまま

 

ぐんぐんと、昇りゆく霧    それは 高層ビル群を縫うように闇に溶けつつあって
ぐんぐんと、昇り逝く紫    それは 地下迷路群を解くように闇に寄り添いつつあって

 

おかしいな  なんでかな   気分が上向きそうにないな
おかしいな  なんでかな   今日と明日が地続きなようでいて 隔たり続けそうなまま

 

 

 

 

はしゃぐ 夜サッカー
小さな公園   廻る廻るインサイド、インサイド 反射音が鳴り過ぎないようにシュート
明日も学校   

それでも夜な夜な集合

 

 

ふいに過ぎる   いつかの夕焼け
狭苦しい路地   夢中で夢中でアウトサイド、アウトサイド 両足交互にパス練習
明日はテスト    

そんなこと忘れたように 無我夢中で集合

 

 


お疲れ様です
街灯に照らされた無邪気な影
こんな時間まで楽しそうに真剣に夢見て頑張っている可能性溢れる群れ

 

 


俯きがちな都会の一背広でも、見上げればしばしの宇宙遊泳

 


とは

大げさかもしれないけど
透き通った闇にちらつく光の一つ一つ    どこか懐かしく優しく  どこか懐かしく温かく



読者登録

komasen333さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について