閉じる


<<最初から読む

15 / 35ページ

幾筋の陽光に寄り添う観覧車


 

雲の切れ間から神々しいほどの射し具合で零れる太陽光線
4限前の屋上伝いで思わず見惚れ
この景色を切り取りたいと 心の底から想う

 

 

 

絵画のような場面  
そのままスケッチし始めたくなるような美しき構成     スケッチは大の苦手でも

 

 


降り注ぐような幾筋もの光の帯があまりにも印象的で
適度に重層めいた雲の群れがあまりにも絶妙的で   僕は、ただただ感嘆を漏らすばかり

 

 

 

 

なんて綺麗なんだろう   
こんなに綺麗な景色がこんな身近に隠れていたなんて
なんなんだろう  こんな一瞬で変わってしまうものなのかな    
もう、何を背負い込んでいるのかなんてどうでもよくなっていくようで

 


なんて鮮やかなんだろう  
こんなに鮮やかな景色にこんな風に偶然出逢えるなんて
なんなんだろう  こんな一瞬で吹き飛んでいってしまうものなのかな    
もう、何を迷っているのかなんてどうでもよくなっていくようで

 

 

 

見惚れつつ歩き続けて向かった売店
イマイチ進捗具合の悪い  
ここ数週間 まともに手がつけられていない卒論用のファイルを購入
自分から自分へ発破をかけるように購入

 


売店から外に出て再び眺めた空
雲とその切れ間から射し込む陽光の神々しいまでの風景はここでも続いている
向こうから1つ、2つ・・・・   こんなにも連なっている
向こうから1つ、2つ・・・・   こんなに素晴らしい風景がここにあったなんて

 

 

ふと、そのとき駆け巡った

 

 

あと何度、こんな素晴らしい空をこの屋上伝いの高さから眺められるのだろう と     
ありがちな話だけど、あまりにも当たり前のように捉えすぎていた

 

あと何度、こんな素晴らしい夕暮れをこの屋上伝いの高さで迎えられるのだろう と    
ありがちな話だけど、落ち着いてきてようやく細部まで見えてきたんだ

 

 

 

もう、残りは少ないけれど
少しでも多くしっかりとじっくりとこんな素晴らしい空を一つでも多く眺めてみたい

 

もう、残りは少ないけれど
少しでも長くしっかりとじっくりとこんな素晴らしい景色を少しでも長く焼きつけておきたい

 

 

 

 

穏かにぼんやりと

だけど、くっきりと  
幾筋の陽光
滲む橙  
棚引くように 重なるように雲たち
連なる山脈
添える名残の観覧車
ジオラマみたいな町並み
霞む4限間近

 

 

 

 

こんなに綺麗に包んでいてくれた景色たちを決して決して忘れない
こんなに鮮やかに包み込んでくれていた景色たちを何かしらの形で活かしたい

      
そんなロマンチックな高揚を齧りながら、大講義室へといつもより早歩き


独立自我共同体


 

色々あるでしょう
時々とはいかないこともあるでしょう

 

 

 

長く長く果てしなさ過ぎることもあるでしょう
慢性的なのかもしれないでしょう

 

 

 

それでも

そんなそぶり見せずに駆け抜けていく姿がある
そんな姿があることを知っていく
その度に僕らは

まだまだ自分はできる
まだまだ自分は奮い立てると想い、切り変えて浮かんでいけるようになっている

 

 

 

 

信じて 信じて 信じてもらえるように
どこにだって いつにだって  

 

君は君で臨んでいけばいい、臨んでいくしかない
最悪であろうと最低であろうと

 

 


君という瞳
君という鼻
君という唇
君という耳
君という髪
君という肌
君という掌
君という腕
君という腰
君という脚
君という全身
君という笑顔
君という悲劇
君という怒り
君という喜劇
君という心象
君という未来
君という過去
君という記憶
君という表情
君という能力
君という思想
君という思考
君という現実
君という幻想
君という日常
君という興味
君という嫌悪
君という特技
君という下手
君という趣味
君という無関心
君という可能性
君という限界性
君という満足
君という不満
君という希望
君という絶望
君という光
君という闇
君という一面
君という多面
君という現在
君という瞬間
君という実存

 

 


君は数え切れない君の一構成体
君は数え切れない君に欠かすことのできない一構成体

 

 

 

どんな君であろうと、その時々の君は数え切れない君の代表
どんな君であろうと、その時々の君はかけがえのない君の代表

 

 

 

忘れないで、刻み込んで、感じて   君という集合体のために
焦がして、煌かせて、駆け抜けて   君という集合体のために

 

 

 

感じて、刻み込んで、忘れないで   君は、気づいたときから君の代表だから
駆け抜けて、煌かせて、焦がして   君は、気づかなくなるときまで君の代表だから


可能性の窓


 

どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風に生きていこうよ

 


どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風にずっと言い続けられるように生きていこうよ

 

 


切なさに震える夜
もどかしさに震える夜
愛しさに震える夜
ふがいなさに震える夜
寂しさに震える夜
悔しさに震える夜
虚しさに震える夜     そんなすべてが、一気に押し寄せてしまう夜もあるだろう

 

 

 


幾度となく泣き腫らす夜はこれからも尽きることはないだろう
なぜなら それがこの道の摂理なのだろうから
なぜなら それが僕らを証明する唯一なのだろうから

 

 


誰しも悩んでいる    話せずに 聴いてもらえずに  
誰しももがいている   話さずに 聴かさずに        
そんな夜が今夜も    それぞれの窓を通じて重なっているんだろう

 


僕ら器用でありながらそれ以上に 素直不器用さ     誰しも、想う以上に
僕ら器用でありながらそれ以上に 表明不器用さ     誰しも、想う以上に

 

 


どこまでも行こう
お前の窓にも  この羅列の一行が、一言が 少しでも滲んでいくように

 


どこまでも行こう
誰かの窓にも  こうした営みの何かが滲み、その現実を包み込んでいくように

 


どこまでも行こう
可能性の光を灯そう お前の窓にも   ネオンや赤色灯とは違う自然的なゆらめきを

 


どこまでも行こう
可能性の光を灯そう 誰かの窓にも   ネオンや赤色灯とは違う自然的な温もりを

 

 


疲れた心象
疲れた身体
乗せて帰る都心の快速の窓
映っては流れゆく数え切れない光の窓


静かに確かに感じる
灯る一つ一つの窓からこぼれている光   それは、紛れもなくそれぞれの人生
灯る一つ一つの窓からこぼれている光   それは、紛れもなくそれぞれの可能性


快速の窓は今夜も静かに包み込む
ここから眺めてみれば どれも同じような大きさと色

 

 

光の向こう
僕ら旅立っている  それぞれの鼓動に耳をすませながら   
いつまでもどこまでも どこまでもいつまでも

 

 


誰しも悩んでいく   片付けられぬまま継続的に抱え込みながら
誰しももがいていく  片付けきれぬまま継続的に抱え込んだまま      
そんな夜が今夜も   それぞれの窓を通じて連なっているんだろう

 

 


どこまでも行こう
お前の窓にも   お前の可能性の光が灯るように

 


どこまでも行こう
誰かの窓にも   誰かの可能性の光が灯るように

 


どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風に生きて魅せようよ

 


どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風にそっと零し続けられるように生きてみようよ

      
そんな夜が 

それぞれの窓を それぞれの光を   深めていくのだから


六時間の結晶


 

ジミヘンとはまるで正反対の極致よりあなたは燃やした。真夜中
何年かは知らんけどずっと手にしてた愛機と思わしきエレクトリックギターに火をつけた。

 

 

 


田舎だから   まだよかった。
ダイオキシンとかうるさく流行る前だったから   よかった。

 

 

 


呼び出された私はまだ厨房でした。
右も左もわからぬくせにわかっているんだけどわからないふりをしているキャラを演じていた。   
ああ、なんと懐かしい。

 

 

 


ついでに言の葉を添えられました。
「もう、区切りをつけることにした」       まだまだこれからだろってときに。

 


察したかのように、さらに追加。
「もうこれ以上やっていっても知れてる
 アイツが出ちゃったから、もう今さら出てけれても二番煎じ」

 

 

 


悦に入っているとはこういうことかと思いました。
足りない細胞を駆使するまでもなく。

 

 

 


生意気にならぬようにそっと嗾けることにしました。
「六時間の日々を続けてきた。

 これからも、途切れるときまで続けられそうな人が何を言うか!」と。

 

 

 


順序立てて理想に辿り着くために必要なものだけを耽々と習得していける秀才さん。
冴えないセンスも、濃密な時間とともにカバー。
足りない理論も、濃密な時間とともにカバー。
未熟なスキルも、濃密な時間とともにカバー。

 


1番近くで見ていたわたしに限らず、周囲からすれば、あなたは紛れもなく桁違いでした。
「こういう人を天才というんだな」と誰もが思うような人でした。

 

 

「あなたがあきらめるというなら、ほとんどの非凡が平凡と成り下がるに等しい」と、
精一杯の賛辞とも嫉妬ともつかぬ言葉を発しました。

 

 

 

 

聞くまでもなく発するまでもなく、あなたはあなたにしかできない微笑で答えました。


「天才とか神童とか、色々形容されるたびにいつも虚しさを感じていた。努力しか能がないだけなのにって。端的にいってしまえば、疲れた。ある程度にまでまとめたものをしかるべきところに出して、一度、一定の評価が下されればそれでもう十分」

 

 

 

 

「六時間の日々はどうするんです?僕なんかまねしようとしてもできない。努力しようとしてもとてもできない。あなたのようには。濃密な量と質を保った六時間の結晶化を投げ出すんですか?」

 

 

 

 

「いや、それはもう日常の一部のようなもんだから当分まだまだ続ける。中毒みたいなもんだから。ただ、演者になるのはもうやめたってこと」

 

 

 

 

それを聞いた途端

発する言葉という言葉は、まさに枯れるように途切れた。

 

 


ああ、六時間の結晶化は続けていくのかと。
その事実を知りながら僕は表舞台にふらふら上っていけたとして、劣等感を来る日も来る日も感じずにはいられないのかと思うと、絶望以外の何ものでもなかった。


糞食らえ


 

つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ、つまんねえ
腐ってる、腐ってる、腐ってる、腐ってる、腐ってる、腐ってる
病んでいる、病んでいる、病んでいる、病んでいる、病んでいる、病んでいる
くだんねえ、くだんねえ、くだんねえ、くだんねえ、くだんねえ、くだんねえ
退屈だな、退屈だな、退屈だな、退屈だな、退屈だな、退屈だな
終わってる、終わってる、終わってる、終わってる、終わってる、終わってる
糞食らえ、糞食らえ、糞食らえ、糞食らえ、糞食らえ、糞食らえ

 


何もかもつまんねえ、何もかもつまんねえ、何もかもつまんねえ、何もかもつまんねえ、何もかもつまんねえ、何もかもつまんねえ
何もかも腐ってる、何もかも腐ってる、何もかも腐ってる、何もかも腐ってる、何もかも腐ってる、何もかも腐ってる
何もかも病んでいる、何もかも病んでいる、何もかも病んでいる、何もかも病んでいる、何もかも病んでいる、何もかも病んでいる
何もかもくだんねえ、何もかもくだんねえ、何もかもくだんねえ、何もかもくだんねえ、何もかもくだんねえ、何もかもくだんねえ
何もかも退屈だな、何もかも退屈だな、何もかも退屈だな、何もかも退屈だな、何もかも退屈だな、何もかも退屈だな
何もかも終わってる、何もかも終わってる、何もかも終わってる、何もかも終わってる、何もかも終わってる、何もかも終わってる
何もかも糞食らえ、何もかも糞食らえ、何もかも糞食らえ、何もかも糞食らえ、何もかも糞食らえ、何もかも糞食らえ

 


どいつもこいつもつまんねえ、どいつもこいつもつまんねえ、どいつもこいつもつまんねえ、どいつもこいつもつまんねえ、どいつもこいつもつまんねえ、どいつもこいつもつまんねえ
どいつもこいつも腐ってる、どいつもこいつも腐ってる、どいつもこいつも腐ってる、どいつもこいつも腐ってる、どいつもこいつも腐ってる、どいつもこいつも腐ってる
どいつもこいつも病んでいる、どいつもこいつも病んでいる、どいつもこいつも病んでいる、どいつもこいつも病んでいる、どいつもこいつも病んでいる、どいつもこいつも病んでいる
どいつもこいつもくだんねえ、どいつもこいつもくだんねえ、どいつもこいつもくだんねえ、どいつもこいつもくだんねえ、どいつもこいつもくだんねえ、どいつもこいつもくだんねえ
どいつもこいつも退屈だな、どいつもこいつも退屈だな、どいつもこいつも退屈だな、どいつもこいつも退屈だな、どいつもこいつも退屈だな、どいつもこいつも退屈だな
どいつもこいつも終わってる、どいつもこいつも終わってる、どいつもこいつも終わってる、どいつもこいつも終わってる、どいつもこいつも終わってる、どいつもこいつも終わってる
どいつもこいつも糞食らえ、どいつもこいつも糞食らえ、どいつもこいつも糞食らえ、どいつもこいつも糞食らえ、どいつもこいつも糞食らえ、どいつもこいつも糞食らえ

 


とにかくつまんねえ、とにかくつまんねえ、とにかくつまんねえ、とにかくつまんねえ、とにかくつまんねえ、とにかくつまんねえ
とにかく腐ってる、とにかく腐ってる、とにかく腐ってる、とにかく腐ってる、とにかく腐ってる、とにかく腐ってる
とにかく病んでいる、とにかく病んでいる、とにかく病んでいる、とにかく病んでいる、とにかく病んでいる、とにかく病んでいる
とにかくくだんねえ、とにかくくだんねえ、とにかくくだんねえ、とにかくくだんねえ、とにかくくだんねえ、とにかくくだんねえ
とにかく退屈だな、とにかく退屈だな、とにかく退屈だな、とにかく退屈だな、とにかく退屈だな、とにかく退屈だな
とにかく終わってる、とにかく終わってる、とにかく終わってる、とにかく終わってる、とにかく終わってる、とにかく終わってる
とにかく糞食らえ、とにかく糞食らえ、とにかく糞食らえ、とにかく糞食らえ、とにかく糞食らえ、とにかく糞食らえ

 


何もせずに言い続けるだけなら、
何もせずに自由に言い続けるだけなら、
何もせずに自由に振り回されたまま自由に言い続けるだけなら、
一番つまんなくて

一番腐ってて

一番病んでいて

一番くだんなくて

一番退屈で

一番終わってて

一番糞食らえなのは おまえ自身なんだよ



読者登録

komasen333さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について