閉じる


<<最初から読む

5 / 35ページ

白と黒による形式的分割上映


 

輝くセピアを掻き消そうとして
焦るばかりで行動が伴わない矛盾螺旋な日々

 

 


狂おしく焦がれたのはいつまでだったかな
ともに、揺れていられたのは現実に過ぎなかったのかな     わからない、わかりたくない

 

 


それでも過ぎるんだ
たまに、満面の笑みで凛と美しく燃える鏡と出逢う

 

 

 

なんで  こんなとこで腐っているんだ
なんで  こんなとこで油売っているんだ
なんで  こんなとこでこねくりまわしているんだ
なんで  こんなとこで担わせているんだ
なんで  こんなとこで待ち望んでいるんだ
なんで  こんなとこで得意げになっているんだ
なんで  こんなとこで引っ張っているんだ
なんで  こんなとこで竿に刺しているんだ
なんで  こんなとこで醸し出しているんだ
なんで  こんなとこで憧れているんだ
なんで  こんなとこで再生繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで巻き戻し繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで口を並べているんだ
なんで  こんなとこで仮定の積み木しているんだ
なんで  こんなとこで未来のママゴトしているんだ

 

 

 

そのたびに嫌になる
そのたびに奮い立たされる

 

 


その二つが拮抗する
もっともらしい構図で白と黒を分け合って    天使と悪魔のステレオタイプを演じ分けて

 

 


どっちもあてにならないからと振り切ることにする
すると、気づく
単純で少数な選択肢がなくなれば他には代替案の一つすらないこと
浮かんでさえこないこと、浮かべようとさえしないこと

 

 


仕方なく
戻っていくとニヤける  仲良しな白と黒

 

 


再び拮抗に入るにあたり、前提上映が封切られた
それは、満面の笑みで高々と人差し指を上げながら駆け昇っていく鏡のドキュメンタリー


上昇螺旋


 

誤魔化すのはなしさ
これ以上はなしさ
さあ 君は君をもっと信用して   君は僕をもっと信用させて
さあ 君は君をもっと活用して   君は僕をもっと惹きつけて

 

 

 

落込んでばかりだった
半径20メートル四方でぼくは気まぐれに引きこもり
今日もそんな風に閉じていくものとばかりに思っていた

 

 

 

ところが、ところが
明日をあの頃みたいに
元気のあったあの頃みたいに
輝き溢れていたあの頃みたいに
鮮やか零れていたあの頃みたいに 描き出した途端に今日が最後の最後で引き上げられていく

 

 


上昇螺旋が見える
竜と気流とキラメキと戯れるように昇っていく螺旋がはっきりと見える 

はっきりと描いていける  

 

 

こんなのってどれくらい久々だろう
こんなのをどれくらい忘れていたんだろう

 

 

 

今からでも間に合う
今日の最後の最後でも間に合う

 

 

この感覚を逃さない
この感覚を逃してはならない

 

 

勢いのあるうちに
勢いの溢れるうちに

 

 

勢いのあるうちに
勢いの零れるうちに

 


上昇螺旋  途切れ知らずの上昇螺旋
上昇螺旋  絶え間なく紡がれる上昇螺旋

 

 

 

 

ときどき立ち止まる
なんでこんなに上昇なんだろうって

 

 

その立ち止まりはときに果てしなくて止めどなくて
なにもかも投げ出したいほどにもなって

 

 

それでもまた戻ってくる
上昇へ向けて、上昇の只中へ

 

 

 

そして ふと、また思い浮かんでくる

 

 

どうして僕らはこんなに見上げるんだろう
雲を、蝶を、飛行機を、鳥たちを、太陽を、飛行船を、月を、空中都市を、空を、ロケットを、星を、銀河を、宇宙を

 


どうして僕らはこんなに描くんだろう
雲を、蝶を、飛行機を、鳥たちを、太陽を、飛行船を、月を、空中都市を、空を、ロケットを、星を、銀河を、宇宙を

 


どうして僕らはこんなに惹かれるんだろう
雲に、蝶に、飛行機に、鳥たちに、太陽に、飛行船に、月に、空中都市に、空に、ロケットに、星に、銀河に、宇宙に

 

 


見上げては描き 描いては見上げ
目指しては見上げ 見上げては目指し          
貴方がそこにいると 心の底から信じられた時代からの名残なのかな

 


その存在は、なんだかんだ言っても未だに秩序的であり、それ以上に混沌的であって
でも、その存在をはっきりと葬るには  まだ僕ら  心もとなさすぎて、寂しすぎて

 

 

 


その存在を通じて、分かり合えなくなることは数知れなくて
それ以上にその存在が、分かり合えるような媒介となることも数知れなくて

 

 

 


認め合うとか、信じ合うとかを分けてきてくれたのは事実で
分かち合うとか、譲り合うとかを伝えてきてくれたのは事実で

 

 

 


まだ、葬るのは、僕ら全体の描く完全を葬ることにどこか等しくて
まだ、葬るのは、僕ら全体の描く究極を葬ることにどこか等しくて
まだ、葬るのは、僕ら全体の描く理想を葬ることにどこか等しくて

 

 

 


そんな葛藤を繰り返しながらも
やがてはそんな葛藤という意識も薄れていくときは来て

 

 

 

それでも見上げ続けていくかぎり
貴方の存在をどこかでかすかに信じ続けていく気もして


用意した朝


 

叫んでみると、
言ったまま音信普通になり
慌てふためいてあちらこちらに片っ端からお問い合わせした日々がしばらく見ぬうちに
「セピアになりました」と、真夏の春宵から殊勝なことづて

 

 

 

よくもまあ
知った口を  何事も知らん顔を決め込んだようなノッペラボウで聞けたもんだ

 

 

 

雁字搦めとのた打ちまわる輩ほど持て余しの極致
二番煎じと始前に撤退宣言するブレーンほど大げさな虚栄

 

 

 

きらきらひらひら自由の名の下に
個人専制総薄謝拍車でありながら無意識拍手  

大衆も、マイノリティも、稀に見ることなく奇妙な一致

 

期待はずれ  基因は勝手な黄昏?
過剰妄想   起因は煩雑な誇大看板?

 

 

 

 

開いたおクチ
閉め忘れお茶目      それとなく察してくれた日には死ぬのも恐くないって

 

開いたおメメ
閉じ忘れ狂い病      それとなく指摘してくれた日には死ぬのも悪くないって

 

 

 


頑張れって  言われなくてもわかってるって

その上で気力は逓減まっしぐら  <  強く跳ね除けられぬ所以         

 


頑張れって  言われなくても承知ですって

その上で対象がゆらめきっぱなし  <  強く撃ち返せぬ所以

 

 

 

 

用意した朝に
光線少なめと違うかって
昼までには相当量期待できんのかって     各光合成需給者から指摘されて

 

 

ちょっと慌てたそぶりで
太陽もう一つ描いてみたが   どこか大き過ぎて 夏休みの絵日記チックで       
各方面  笑いながら揺れた


ドキドキワクワク



1番楽しいとき
それは、始まる前にあれやこれやと想像を巡らしているとき
そうだよ
この鼓動
始まる前のドキドキワクワク

 

 

まだ忘れてなかった
失ってなかった
僕の中に確かに息づいていた
僕の中で確かに輝いていた

 

 

あれにしようかな これにしようかな  それとも、それにしようかな
巡らすのが何よりも1番楽しい

 

 

悩めば悩むほど どれでもよくなって
悩めば悩むほど どれでもよくなくなって
時間は「もう?」っていうくらいあっという間で
ほんとにこんなにドキドキワクワクしていて大丈夫かな っていうくらいにワクワクドキドキ

 

 

あれもいいな これもいいな  そうだな、それもいいな
巡らしても巡らしてもきりがない
なので
とりあえずあれをやってみる    ドキドキ加速、ワクワク加速
そして次にこれをやってみる    ドキドキ炸裂、ワクワク炸裂
ついでにそれもやってみる     ドキドキ上昇、ワクワク上昇

 

 

どれも楽しくてしかたがない
どれをやってもドキドキワクワク止まらない 止まる気配すらないワクワクドキドキ

 

 

そうだよ
すべては鼓動が握っている
正直に耳をすましてみれば すぐにわかる
何がドキドキさせてくれるのか
何がワクワクさせてくれるのか

 

 

あとは、それに飛びついていくだけ     ガオ~って 百獣の王チックに


青、青、青


 

澄み渡っている
どこまでも続く  一点の白さえない青

 

 


澄み渡っている
今日が最期の日なら申し分ないな と
思わせるような  青、青、青

 

 


光の具合でかすかにグラデーション
風の体調でかすかにユラメキーション

 

 

 

ありがとう   
心の中で唱えずにはいられないじゃないか

 

 

ありがとう   
青に? 生命に? 感覚に? 認識に? 神に?    
まあ
なんだっていいんだけれど、強いていうなればやはり青に

 

 

ありがとう
聴こえているのか届いているのかなんて知らないよ

 

 

ありがとう
僕らと同じような美意識体系にいるのかどうかなんて知らないよ

 

 

ありがとう
僕らと同じような感性体系にいるのかどうかなんて知らないよ

 

 

ありがとう
そもそも、こういう概念を、僕らを、認識できるのかどうかなんて知らないよ 
まあね
通説ではないってことになってるけどね
まあね
僕も大方に異論はないけどね

 

 

ありがとう
でも、微かに聞こえて届いているんじゃないかな ってね
僕らの考える認識とか意識とかとは全く違う体系の中でね

 

 

 

 

なんでこんなごくごくありふれた日にこんなにも広がるんだよ      青、青、青
なんでこんなごくごくありふれた瞳にこんなにも広げて魅せるんだよ   青、青、青

 

 

 


澄み渡っている
どこまでも続く  一点の白さえない青

 

 


澄み渡っている
今日が世界の最期の日ならこの上ないな と
万人に思わせるような  青、青、青

 

 


なにを想い、澄み渡っているのだろう
まあね
なにも想っちゃいないだろうけどね

 


僕らでいう美意識みたいなものがあるとするならば
なんてやつだろう
青、青、青よ
ロマンチストもいいところだよ

 

 


なにを想い、澄み渡っているのだろう
まあね
なにも計算しちゃいないだろうけどね

 


僕らでいう感性みたいなものがあるとするならば
なんてやつなんだ
青、青、青よ
ナルシストにも程があるよ

 

 

 


なにを想い、澄み渡っているのだろう
まあね
なにを想っていようと
僕らなんかには 到底、計り知れないんだろうけどね

 

 


ありがとう
こうして巡らしてくれることも含めて

 

 

ありがとう
こうして鑑みさせてくれることも含めて

 

 

ありがとう
青、青、青
まあね
「 青 」って響きが気に食わないとしても
大目に見といてね



読者登録

komasen333さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について