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フェイク・スリーピングバス


 

隣に座った      ちょっと久しぶりに
隣に座ってくれた    ちょっと久しぶりに
緊張して慌てて     なんでもない すまし顔モードへ

 


ドキドキ速くなっていく
ときどき伺おうとする
なんとなく感じる視線
なんとなく戸惑う心象

 


窓ガラス側の弱虫はイヤホンで世界観を作ります
その視線が嬉しくて
その視線がそれ以上に怖くて

 


いつでもかけてくれれば紳士的にお応えます
いつでもかけてくれればやさしくお応えます
密かにそんな態勢でいるのです
ただ言えないだけです
さり気ないアイコンタクトが上手ければなあ と思う今日この頃です
ただ伝えられないだけです
さり気ないスマイルが上手ければなあ と思う今日この頃です

 


窓ガラスは幹線道路を切り取りながら
座るこちらよりの横顔をほのかに映します

 


ときどき  こちらを向いています
ときどき  こちらを向いてくれています
ドキドキ  はっきりとは確認できませぬ
ドキドキ  はっきりと振り向くのなんてもってのほか

 


淡く浅い妄想通学バス
いつまでも1人高揚   いつまでも1人勘違い  
それでもなんとなく自信は右肩上がり

 


淡く優しい妄想通学バス
時折1人スカイ・ドローイング   時折1人フェイク・スリーピング  
それでもなんとなく確信は右肩上がり

 


誰かにいったところで信じてもらえないだろうけど
感じるのです
確証はなくとも
その視線がときどき   こちらへ注がれていることを   なんとなく
その視線をときどき    こちらへ注いでくださることを   なんとなく

 


高鳴るのです ドキドキ   こちらへ微かでも注がれるたびに
高鳴るのです ドキドキ   こちらへ微かでも注いでくださるたびに

 


全部全部   幻想だとしても    割り切れぬほどこちら向きの視線なのです
全部全部   妄想だとしても    割り切れぬほどこちら向きの横顔なのです

 


髪をかくふりして振り向くこともできない   生憎の弱虫です
時計を見るふりして振り向くこともできない  生憎の弱虫です

 


何1つかけることも注ぐこともできない身ですが
何1つかけることも応えることもできない身ですが

 


実は、心から紡いでいます    見えないように聴こえないように
実は、心から発信しています   溢れんばかりの透明な想いを  
   


あなたが隣に座ってくださるたびに  密やかに


白と黒による形式的分割上映


 

輝くセピアを掻き消そうとして
焦るばかりで行動が伴わない矛盾螺旋な日々

 

 


狂おしく焦がれたのはいつまでだったかな
ともに、揺れていられたのは現実に過ぎなかったのかな     わからない、わかりたくない

 

 


それでも過ぎるんだ
たまに、満面の笑みで凛と美しく燃える鏡と出逢う

 

 

 

なんで  こんなとこで腐っているんだ
なんで  こんなとこで油売っているんだ
なんで  こんなとこでこねくりまわしているんだ
なんで  こんなとこで担わせているんだ
なんで  こんなとこで待ち望んでいるんだ
なんで  こんなとこで得意げになっているんだ
なんで  こんなとこで引っ張っているんだ
なんで  こんなとこで竿に刺しているんだ
なんで  こんなとこで醸し出しているんだ
なんで  こんなとこで憧れているんだ
なんで  こんなとこで再生繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで巻き戻し繰り返しているんだ
なんで  こんなとこで口を並べているんだ
なんで  こんなとこで仮定の積み木しているんだ
なんで  こんなとこで未来のママゴトしているんだ

 

 

 

そのたびに嫌になる
そのたびに奮い立たされる

 

 


その二つが拮抗する
もっともらしい構図で白と黒を分け合って    天使と悪魔のステレオタイプを演じ分けて

 

 


どっちもあてにならないからと振り切ることにする
すると、気づく
単純で少数な選択肢がなくなれば他には代替案の一つすらないこと
浮かんでさえこないこと、浮かべようとさえしないこと

 

 


仕方なく
戻っていくとニヤける  仲良しな白と黒

 

 


再び拮抗に入るにあたり、前提上映が封切られた
それは、満面の笑みで高々と人差し指を上げながら駆け昇っていく鏡のドキュメンタリー


上昇螺旋


 

誤魔化すのはなしさ
これ以上はなしさ
さあ 君は君をもっと信用して   君は僕をもっと信用させて
さあ 君は君をもっと活用して   君は僕をもっと惹きつけて

 

 

 

落込んでばかりだった
半径20メートル四方でぼくは気まぐれに引きこもり
今日もそんな風に閉じていくものとばかりに思っていた

 

 

 

ところが、ところが
明日をあの頃みたいに
元気のあったあの頃みたいに
輝き溢れていたあの頃みたいに
鮮やか零れていたあの頃みたいに 描き出した途端に今日が最後の最後で引き上げられていく

 

 


上昇螺旋が見える
竜と気流とキラメキと戯れるように昇っていく螺旋がはっきりと見える 

はっきりと描いていける  

 

 

こんなのってどれくらい久々だろう
こんなのをどれくらい忘れていたんだろう

 

 

 

今からでも間に合う
今日の最後の最後でも間に合う

 

 

この感覚を逃さない
この感覚を逃してはならない

 

 

勢いのあるうちに
勢いの溢れるうちに

 

 

勢いのあるうちに
勢いの零れるうちに

 


上昇螺旋  途切れ知らずの上昇螺旋
上昇螺旋  絶え間なく紡がれる上昇螺旋

 

 

 

 

ときどき立ち止まる
なんでこんなに上昇なんだろうって

 

 

その立ち止まりはときに果てしなくて止めどなくて
なにもかも投げ出したいほどにもなって

 

 

それでもまた戻ってくる
上昇へ向けて、上昇の只中へ

 

 

 

そして ふと、また思い浮かんでくる

 

 

どうして僕らはこんなに見上げるんだろう
雲を、蝶を、飛行機を、鳥たちを、太陽を、飛行船を、月を、空中都市を、空を、ロケットを、星を、銀河を、宇宙を

 


どうして僕らはこんなに描くんだろう
雲を、蝶を、飛行機を、鳥たちを、太陽を、飛行船を、月を、空中都市を、空を、ロケットを、星を、銀河を、宇宙を

 


どうして僕らはこんなに惹かれるんだろう
雲に、蝶に、飛行機に、鳥たちに、太陽に、飛行船に、月に、空中都市に、空に、ロケットに、星に、銀河に、宇宙に

 

 


見上げては描き 描いては見上げ
目指しては見上げ 見上げては目指し          
貴方がそこにいると 心の底から信じられた時代からの名残なのかな

 


その存在は、なんだかんだ言っても未だに秩序的であり、それ以上に混沌的であって
でも、その存在をはっきりと葬るには  まだ僕ら  心もとなさすぎて、寂しすぎて

 

 

 


その存在を通じて、分かり合えなくなることは数知れなくて
それ以上にその存在が、分かり合えるような媒介となることも数知れなくて

 

 

 


認め合うとか、信じ合うとかを分けてきてくれたのは事実で
分かち合うとか、譲り合うとかを伝えてきてくれたのは事実で

 

 

 


まだ、葬るのは、僕ら全体の描く完全を葬ることにどこか等しくて
まだ、葬るのは、僕ら全体の描く究極を葬ることにどこか等しくて
まだ、葬るのは、僕ら全体の描く理想を葬ることにどこか等しくて

 

 

 


そんな葛藤を繰り返しながらも
やがてはそんな葛藤という意識も薄れていくときは来て

 

 

 

それでも見上げ続けていくかぎり
貴方の存在をどこかでかすかに信じ続けていく気もして


用意した朝


 

叫んでみると、
言ったまま音信普通になり
慌てふためいてあちらこちらに片っ端からお問い合わせした日々がしばらく見ぬうちに
「セピアになりました」と、真夏の春宵から殊勝なことづて

 

 

 

よくもまあ
知った口を  何事も知らん顔を決め込んだようなノッペラボウで聞けたもんだ

 

 

 

雁字搦めとのた打ちまわる輩ほど持て余しの極致
二番煎じと始前に撤退宣言するブレーンほど大げさな虚栄

 

 

 

きらきらひらひら自由の名の下に
個人専制総薄謝拍車でありながら無意識拍手  

大衆も、マイノリティも、稀に見ることなく奇妙な一致

 

期待はずれ  基因は勝手な黄昏?
過剰妄想   起因は煩雑な誇大看板?

 

 

 

 

開いたおクチ
閉め忘れお茶目      それとなく察してくれた日には死ぬのも恐くないって

 

開いたおメメ
閉じ忘れ狂い病      それとなく指摘してくれた日には死ぬのも悪くないって

 

 

 


頑張れって  言われなくてもわかってるって

その上で気力は逓減まっしぐら  <  強く跳ね除けられぬ所以         

 


頑張れって  言われなくても承知ですって

その上で対象がゆらめきっぱなし  <  強く撃ち返せぬ所以

 

 

 

 

用意した朝に
光線少なめと違うかって
昼までには相当量期待できんのかって     各光合成需給者から指摘されて

 

 

ちょっと慌てたそぶりで
太陽もう一つ描いてみたが   どこか大き過ぎて 夏休みの絵日記チックで       
各方面  笑いながら揺れた


ドキドキワクワク



1番楽しいとき
それは、始まる前にあれやこれやと想像を巡らしているとき
そうだよ
この鼓動
始まる前のドキドキワクワク

 

 

まだ忘れてなかった
失ってなかった
僕の中に確かに息づいていた
僕の中で確かに輝いていた

 

 

あれにしようかな これにしようかな  それとも、それにしようかな
巡らすのが何よりも1番楽しい

 

 

悩めば悩むほど どれでもよくなって
悩めば悩むほど どれでもよくなくなって
時間は「もう?」っていうくらいあっという間で
ほんとにこんなにドキドキワクワクしていて大丈夫かな っていうくらいにワクワクドキドキ

 

 

あれもいいな これもいいな  そうだな、それもいいな
巡らしても巡らしてもきりがない
なので
とりあえずあれをやってみる    ドキドキ加速、ワクワク加速
そして次にこれをやってみる    ドキドキ炸裂、ワクワク炸裂
ついでにそれもやってみる     ドキドキ上昇、ワクワク上昇

 

 

どれも楽しくてしかたがない
どれをやってもドキドキワクワク止まらない 止まる気配すらないワクワクドキドキ

 

 

そうだよ
すべては鼓動が握っている
正直に耳をすましてみれば すぐにわかる
何がドキドキさせてくれるのか
何がワクワクさせてくれるのか

 

 

あとは、それに飛びついていくだけ     ガオ~って 百獣の王チックに



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