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04/28/16 舛添サン、間違っちゃいないけど

舛添都知事が批判に晒されている。

曰く、公用車を使って別荘に通いつめた。

曰く、海外出張でスィートルームに泊まった。

曰く、海外出張でファーストクラス、随行員はビジネスクラスを使った。

 

これに対して、知事側は

別荘は仕事で行っているのであり、公務に当たるので公用車の使用は差し支えない。公用車はセキュリティや作業効率の面で私用車よりも優れている。

スィートルームでないと会ってくれない人がいる。

随行員は知事の近くに居るべきなので、ビジネスクラスのほうが良い。

 

などの返答を行っている。必ずしも間違っているわけではない。欧米ではホテルのクラスによってその人の身分を量る傾向があるので、要人と会うには高級なホテルの高級な部屋で、という面があるだろう。

 

ただし、必ずしも知事が正しいわけではない。ロンドン市長はスィートルームなど使ってないそうだし、そもそもなぜ一介の地方自治体の首長が外交に勤しむ必要があるのか。航空機では知事自身がファーストクラスを使う必要もないし、随行員を何十人も連れていく必要も薄い。また「別荘で仕事をする」が公務として認められるなら、「リフレッシュして作業効率を高めるために愛人宅に行く」ことまでも公務になりかねない。

 

つまり、知事の言い分は一方的なものでしかない。それをあたかも絶対的真理かのように言い張るのは、どうかと思われる。

 

さらに問題なのは、知事が支配者サイドの上から目線しか持たず、納税者サイドの目線を持たない点にある。なるほど、作業効率のためには別荘に公用車で赴く方が良い。リフレッシュするためには、ファーストクラスに乗った方がいいかもしれない。相手より有利な立場に立って交渉するには、スィートルームもやむを得ないかもしれない。

 

だが、その費用を負担している庶民の立場に立つなら、とてもそのようなことは言えないであろう。庶民感覚を持たない為政者は危ういと言わざるをえない。


04/18/16 24時間以内に避難できるってさ

熊本城が崩壊した。

といっても本丸でなく、櫓が崩れたのだが、築城以来の崩壊という。

だとすれば、江戸時代初期から400年間、熊本地方にはこれほど激しい地震がなかったことになる。

 

先月あたり、「ブラタモリ」で熊本城をぶらついていた、その跡形もないのは不思議な感じだ。

ちょうど9.11でWorld Trade Centerが崩壊した後のような。

 

今回の地震では、新幹線が脱線し、橋が崩壊。空港は閉鎖され、道路は至るところで寸断され、交通網がマヒした。それでも川内・伊方原発の避難計画では、「24時間以内に30キロ圏内から避難可能」「バスに分乗する」などとしている。机上の空論、と言うほかない。

http://toyokeizai.net/articles/-/115318

 

そもそも九州は「破局的噴火」がたびたび起きている土地であり、縄文時代に鹿児島で起きた鬼界カルデラの大噴火は、南九州の縄文文化を壊滅させたとされる。一旦そのような噴火が起きた場合は、原発の制御は不可能となり、九州は日本の領土から失われることになろう。

 

そのような巨大噴火は日本では7000~1万年に一度の周期であるが、実は直近の噴火は7300年前に起きており、もう起きてもおかしくないのである。また神戸大学の試算によれば確率1%である。一見低く思えるが、「100回に一回落ちる飛行機」に乗る人がいるだろうか。

http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/2014_10_22_01.html

 

また東日本大震災で露呈したように、確率が低いからと言って対処策を講じない場合、悲惨な結末が予想される。合理的に考えるなら、日本のような危険な土地に、原発という危険な代物を置いておくのは「匹夫のレイズ(無謀の上乗せ)」でしかないことに、そろそろ気づくべきだろう。

 

とは言え、国会前でデモっていても意味は薄い。日本は政党制度を採用している以上、「反原発」を主張できる野党を育てるべきだろう。民主党改め民進党をこき下ろす人は少なくないが、その結果が再稼働、物価上昇(実質賃金下落)、戦争法案、言論の抑圧である。日本の言論の自由度は72位。タンザニアより下だ。

 

与党に対抗できるだけの野党の育成を怠った報いが、これである。

 

 


04/17/16 巨大地震の時代2

そうこうしている内に、今度はエクアドルで大地震。日本への津波が懸念されるところだが、今のところ気象庁は津波に関する発表をしていない。

 

最近の世界的な地震を見ると、スマトラ→バヌアツ→熊本→エクアドルと太平洋周辺で揺れ動いている。スマトラでは10年ほど前に大津波があり、日本でも5年前に大震災があったことから、この地域の地下活動が活発化している疑いが強い。

 

もしそうだとすると、21世紀も大量死の時代になりそうだ。

 

東日本大震災で2万人、インドネシア大津波で20万人の死者が出たとされる。この上に原発事故や核テロが起きれば、万、十万単位で人は死んでいく。

 

20世紀は戦争という大量死の時代だったが、21世紀も違った意味で、大量に人が死んでいきそうな予感。


04/16/16 巨大地震の時代

巨大地震、再び。

 

今回の地震が特異なのは、「大地震の後に巨大地震が来る」「余震が極めて多い」「火山が噴火」「3地域で連動して地震が起こる」。専門家をして「初めて見る現象」と言わしめるほどの特異さだ。

 

何が起きているのか。

 

やはり3.11前後から、日本の地下構造が変化し、「活動期」に入ったのだろう。歴史的には、異様なことではない。明治~大正期や終戦前後もそうであったと言われる。高度成長期から現在までが安穏すぎたのである。

 

また最近では、日本列島の下にあるプレートはより細かいものであることも分かってきた。プレートとプレートの境目は活断層になるから、今まで考えられていたよりもずっと活断層が多いことになる。そのような曖昧な大地の上に、「活断層の証拠は発見できなかったから、原発が建っていても安全」とは言い切れないことになる。

 

実際、今回の九州地震のように広範囲で大地震が続発する事態下では、複数の原発が同時に危機的な状況に陥る可能性がある。そのような中でも、原発の安全性を保てるのか。福島一か所だけであたふたしている日本の対応能力では、かなり心もとない。

 

まあ地震までもなく、ミサイル一発でアウトなんだけどね(苦笑)。


04/29/13 wikiのまとめにしか過ぎない

最近は歴史ものを書くことが多くなっているが、それを知った知人に「wikipediaをまとめればいいんでしょ。楽だよね」と言われて、ムっとした。

別に楽な訳ではないし、単純にまとめている訳でもない。ネットがなかった頃は本を集めて、それをまとめて文章にしていたが、ネット時代の現代ではいくつかのサイトを見てまとめることが多い。

確かに図書館や本屋に行かなくて良くなった分、楽になったとは言える。しかし逆に調べなければならない情報が増えた分、辛くなったとも言える。

例えば「三国志」についてまとめる際、従来なら研究書の1、2冊でも読んでおけばよかったが、今では原典から中国語サイトまで、様々な情報源にアクセスできるため、かえって手間がかかるようになった。

「赤壁の戦い」など、解説サイトによってマチマチなことが書いてあるので、それらを比較検討して、自分なりの解釈を打ち出さなくてはならない。

もちろん、そうでない書物があることも知っている。よくコンビニなどで売っている、紙質の悪い粗製乱造な本は、本当にwikiを丸写ししているのがある。たぶん先の知人もそれをイメージして「楽なんだろう」と率直に漏らしたのだと思う。

     ☆

ただよく反省してみると、確かにwikiを丸写しはしなくても、それに引きずられてしまうことはないとは言えない。wikipediaは便利だけれども、その記述が間違っていることも少なくない。特に「三国志」ともなると、「演義」の話なのか、「正史」のエピソードなのか、「史書」なのか、それとも「伝説」なのか、区別をつけないとならないが、正史と言えども絶対正しいわけではないので、その真偽の判別は自分でしないとならない。

しかしうかうかしているとwikiを頼り過ぎて、鵜呑みにしてしまうことがある。

まあこうした間違いは比較的簡単に修正できるのだが、「史観」となると気づきにくいのでそうもいかない。

あまり知られていないことだが、wikiの歴史記述には史観がある。左翼・右翼のそれもあるが、自分にとって問題となるのは、「日本人の素人」が往々にしてもつ史観だ。wiki日本版は当然、ほとんどが日本人が編集しているし、wiki編集に携わっているのは素人が多いと聞く(専門家はwikiをバカにしている父子がある)。

すると「三国志」などでは、「横山三国志」などの記述や感じ方がひょい、とwikiに忍び込んでいたりする。

もっともこれは日本の三国志本にはよくあることなので、wiki特有のものではないかもしれない。

またネット上の文章はバラバラでまとまりがないので、それを一つの流れで繋ぎとめていくのは、よほどの集中力も必要になる。情報は集めただけでは、知識にならないのだ。





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