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戦いの結末

「魔王よ、理不尽だとは思わんか? こんな立場であるばかりに俺達は憎しみ合わねばならない」「それもそうだな勇者よ。お互い責任ある身だ。何もかもなかった事にはできまい。だがせめて最後はただの人として、戦おうではないか」そうして行われた戦いの結末は、名も無き男が勝った。

戦いの結末2

「魔王、お前を倒す!」「よく来た勇者よ。ところで、何故我々は戦っているのだろうか?」「知らんが、名前的にそういう展開だろたぶん」「なるほど、死ねぇー!」「うおぉ!」そうして行われた激戦ののち、世界が平和になったかどうかは、今までの文脈がないのでなんとも言えない。

木曜日

「会いたかった!」「僕もだよ」「…あなた、誰!?」「誰って、金曜日さ」「違う、私にはわかる」「ふふふ、ばれたら仕方がない」「あなたは木曜日! 金曜日をどうしたの」「一日大人しく俺の言う事を聞いていれば会えるさ」「誰がお前なんかと」「知らなければ幸せだったものを」

金曜日

「お疲れ」休憩時間にコンビニで声を掛けられる。「金曜日!」「仕事早く終わったから、これから一緒にどうかなと思って」「…ごめん。私今日残業なんだ」今日だけじゃないけど。「そっか。この店のコーヒーお前好きだろ。これ飲んで頑張れよ」まさか、残業って知ってて来てくれた?

流れ星1

巨大な星が流れて、地上の人々はその引力に巻き取られて空に昇っていった。残されて初めて僕は、自分に質量がないことに気づいた。幽霊なんだ。そう思った途端、体が透けて地球の公転軌道上に取り残されてしまった。黒々とした虚空で涙を溜める。さよなら、みんな。さよなら、地球。

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