閉じる


<<最初から読む

59 / 101ページ

あれから4

「あれから、いくつもの季節が廻った…春夏秋冬春夏秋冬」「要するに二年な」「春夏秋冬鯰」「鯰って何!? 鯰って季節じゃないよね!?」「春夏秋……」「あ、戻った」「……氷河期」「!?」「さて、何年が経過したでしょうか?」「知るかー!」

たくあん1

スポーツちゃんばらが流行ったとき、家が貧乏で剣の玩具を買って貰えなかった。落ち込む俺に母は手作りの剣を手渡した。柄の部分は段ボールだが、刃はソフトな手触りと黄金の輝きを備えていた。いざ戦場に現れた俺に級友は言った。「漬け物臭ぇ」以来、俺のあだ名はたくあん剣士だ。

たくあん2

横たわる絞殺死体、相互監視のもと隔離される容疑者達。「捨てる暇などなかったはずなのに、凶器がないとは」「こんな時ですが、皆さん朝食にしましょう」「ご飯と味噌汁か。このたくあん美味いなポリポリポリしかしやけに量多いし長いしでも美味いポリポリポリ――しまったぁぁ!」

流れ星2

「きゃー、助けてー!」今日も地球で助けを求める声がする。「よし、今助けに行くぞ!」正義の使者は彼方の星より飛び立ち、地球に向けて降下する。大気圏突入の熱で光り輝くヒーローは今日も人知れず燃え尽き、誰の願いも叶わない。

流れ星3

流れ星は誰の上にも平等に降り注ぐ。確率的には、喫煙や交通事故のよりも死亡率が低いから気にしないという人もいれば、財産をつぎ込んでシェルターを作る人や、政府にレーザー防衛兵器の開発を求める人もいる。ただし、願いで相殺も可能だ。僕のところに落ちないでください。僕の…

読者登録

遍織さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について