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遺された者として

 

遺された者として生きる 人生
なぜ自分が残ったのだろうと
逃げ回り 忘れたとしても
また心がそう何かに問いかける事
止める事ができなくて

 


ひざを折りたくなる

 


いつも光がすぐそこになると
足が止まるんだ

 


自分だけ幸福になってもいいのかと
自分で自分を責めるんだ

 


でもそうして自信を責め落そうとすると
どしゃぶりの雨が降る

 


ねえ これが君の答えなのかい?

 


僕がこんな考えに捉われていること
一番悲しんでいるのは君なのかい?

 


頷く様子がまぶたの裏に浮かぶんだよ
どうしようもなく

 


まだ僕は君に心配をかけてばかりで
そこだけは変わらないままで
涙の味したあの時の笑顔
焼きついている

 


その出来事から 僕は変わった
君を安心させなきゃと
その想いだけに駆り立てられていた

 


心の中にいる君は
いつも僕の幸福 
心から祈ってくれている
感じるんだ 分かるんだ

 


今なら

 

 

 

 

2011.7.28

 


 


you too.

 

 

電話がつながる

いつも当たり前だったその事実が

泣きたいほど嬉しかった



音信不通の中 やっと一通届いたメールが

ひざから泣き崩れそうなほど

感激するものだった



僕らが今まで当たり前だと思っていた事は

何一つ当たり前じゃなかったんだ



今そんな事を

身に染みて感じている

声が聞けること

それだけで

手をあげて喜びたくなるんだよね



泣きたくなるようなノンフィクション

現実という言葉が

こんなにも重くのしかかる事も

今まで気づかないままだった



泣かない事が強さなのか

泣く事が強さなのか

分からなくなってしまうね



だけど 今だからこそ気づける事がある

今だからこそ考えられる事がある

生きるということ それが何なのか

逃げちゃいけない

心で言い聞かせてる



乗り越えられるよ

その優しさと強さがあるから

分かりすぎるほど分かったはずさ

形式なんて何の役にも立たないって



命がけで戦っている人が

今この瞬間もいる

そして僕らも今 心の中で

共に必死で戦っている

共戦の戦士さ



他人事だなんて決して思わないし 

思えないよ とても

同じ苦しみをこれからも刻むから

同じ涙をこれからもずっと一緒に隠し続けるから

全て終わったら

一緒に笑おう



負けないと決める その瞬間から

勝利は決まっている

嘘だと思うなら試してみてから言ってよ

とりあえず今 僕ができる事は

身を粉にして祈ることと

詩を謳い続けること

何もできないと諦める必要がない事が

僕の強さの秘密



どんな悲嘆にも負けないように

人間というものはできている

何のために生まれてきたのかって?



それはね

僕らは 君はただ

勝つために生まれてきた






2011.3.22

涙暇なし

 
 
できない事じゃなく
できる事の数 数えたい


負けそうになっても負けない事が
今の僕に唯一できる事なら
手が届きそうで届かない
もどかしさに駆られても
泣きながら強くなる


心で泣く
目からは涙流さない
目から流す涙は
一時間と もたないけれど
心でなら何十年だって
涙暇なく泣く事ができるから


悲しみと悔しさだけじゃない
共に戦える喜びにむせび泣いて
少しでも役に立てるようにと


現実に押しつぶされそうになっても
あの人の分まで生きるんだ


それしかないんだ


まだ辛いと言っていられるうちはいい
もう そう嘆く事さえ叶わない
そんな人達がたくさんいた事を
忘れないから だから


まだ 僻(ひが)んだって
それをできる僕らは
希望にかじりついてでも
絶望にかじりついてでも
生きなければならないんだ

 
 
 
 
 
 
2011.7.19

CDケース(未公開詩)

 

乱暴に扱いすぎてついたCDケースの傷

透明なプラスチックに
刻まれた深い傷を
心に重ねていた


もう元には戻らない


隠す事は出来ても
大切なものを大切だと
気付けなかったあの頃を
思い出させるために
大切にそのケースはしまってある
今でも


あれから時は流れ
痛みと苦しみばかり重ねては
負けない事しかできなくて


自分を励ます事ができるのは
自分だけなのか、と
目の前を何度真っ白にしてきたことだろう


自分で孤独になっていくものなのだと
どこかで聞いたけれど
それは違う
捨てられる事も現実なんだ


それに負けない
ただ それだけのために
歯を食いしばって生きているんだ


孤独に追いやられる
その状況を
人はあまりにも簡単に語りすぎるから
また一人 心が折れてしまうんじゃないか


それに抵抗するために僕は
ここにいる


声をあげる事さえできずに
殺されてきた命のために
僕が代わりに叫ぶ声になる


消えゆく中で語った言葉を
世に大きく響かせるために
僕はここにいる


毎日聞こえて仕方がないから
止んだことなどないから


 
 
2011.7.27


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