閉じる


<<最初から読む

22 / 38ページ

you too.

 

 

電話がつながる

いつも当たり前だったその事実が

泣きたいほど嬉しかった



音信不通の中 やっと一通届いたメールが

ひざから泣き崩れそうなほど

感激するものだった



僕らが今まで当たり前だと思っていた事は

何一つ当たり前じゃなかったんだ



今そんな事を

身に染みて感じている

声が聞けること

それだけで

手をあげて喜びたくなるんだよね



泣きたくなるようなノンフィクション

現実という言葉が

こんなにも重くのしかかる事も

今まで気づかないままだった



泣かない事が強さなのか

泣く事が強さなのか

分からなくなってしまうね



だけど 今だからこそ気づける事がある

今だからこそ考えられる事がある

生きるということ それが何なのか

逃げちゃいけない

心で言い聞かせてる



乗り越えられるよ

その優しさと強さがあるから

分かりすぎるほど分かったはずさ

形式なんて何の役にも立たないって



命がけで戦っている人が

今この瞬間もいる

そして僕らも今 心の中で

共に必死で戦っている

共戦の戦士さ



他人事だなんて決して思わないし 

思えないよ とても

同じ苦しみをこれからも刻むから

同じ涙をこれからもずっと一緒に隠し続けるから

全て終わったら

一緒に笑おう



負けないと決める その瞬間から

勝利は決まっている

嘘だと思うなら試してみてから言ってよ

とりあえず今 僕ができる事は

身を粉にして祈ることと

詩を謳い続けること

何もできないと諦める必要がない事が

僕の強さの秘密



どんな悲嘆にも負けないように

人間というものはできている

何のために生まれてきたのかって?



それはね

僕らは 君はただ

勝つために生まれてきた






2011.3.22

涙暇なし

 
 
できない事じゃなく
できる事の数 数えたい


負けそうになっても負けない事が
今の僕に唯一できる事なら
手が届きそうで届かない
もどかしさに駆られても
泣きながら強くなる


心で泣く
目からは涙流さない
目から流す涙は
一時間と もたないけれど
心でなら何十年だって
涙暇なく泣く事ができるから


悲しみと悔しさだけじゃない
共に戦える喜びにむせび泣いて
少しでも役に立てるようにと


現実に押しつぶされそうになっても
あの人の分まで生きるんだ


それしかないんだ


まだ辛いと言っていられるうちはいい
もう そう嘆く事さえ叶わない
そんな人達がたくさんいた事を
忘れないから だから


まだ 僻(ひが)んだって
それをできる僕らは
希望にかじりついてでも
絶望にかじりついてでも
生きなければならないんだ

 
 
 
 
 
 
2011.7.19

CDケース(未公開詩)

 

乱暴に扱いすぎてついたCDケースの傷

透明なプラスチックに
刻まれた深い傷を
心に重ねていた


もう元には戻らない


隠す事は出来ても
大切なものを大切だと
気付けなかったあの頃を
思い出させるために
大切にそのケースはしまってある
今でも


あれから時は流れ
痛みと苦しみばかり重ねては
負けない事しかできなくて


自分を励ます事ができるのは
自分だけなのか、と
目の前を何度真っ白にしてきたことだろう


自分で孤独になっていくものなのだと
どこかで聞いたけれど
それは違う
捨てられる事も現実なんだ


それに負けない
ただ それだけのために
歯を食いしばって生きているんだ


孤独に追いやられる
その状況を
人はあまりにも簡単に語りすぎるから
また一人 心が折れてしまうんじゃないか


それに抵抗するために僕は
ここにいる


声をあげる事さえできずに
殺されてきた命のために
僕が代わりに叫ぶ声になる


消えゆく中で語った言葉を
世に大きく響かせるために
僕はここにいる


毎日聞こえて仕方がないから
止んだことなどないから


 
 
2011.7.27

復興~福光(ふっこう)~(未公開詩)

 
 
あのむせぶような言葉にならない涙が
もし見えないというなら
目が曇っているという他ない


ただ 日常を過ごしていたかった
たったそれだけなのに
「なぜ」がいつまで経っても心を埋め尽くし
それ以外が抜け落ちてしまったかのようだ


こんなにもずたずたに
心は切り裂かれているのに
聞こえてくる言葉は
「がんばれ」だの
「負けるな」だのばっかりで
先輩風 吹かせるのも
いいかげんにしてよ


当事者以上に気持ちが理解できるとでも
思っているのだろうか


こんな風に心がすさんでいる事は
自分が一番理解しているが
それにしても心に入ってこない


私たちはもうとっくの前に
全てを失った中
目に涙さえ浮かべずに
「負けない」と決意してるんだ
外野は黙っていて欲しい


笑顔で気を使わせている時点で
もう何も心には入らない
言葉だけはもううんざりなんだよ
嘘に踊らされるのももうたくさんだ


今まで信じてきたものは
全て幻だったんだ


今日も悲しみ覚えながらも
何とか生きているけど
心ない言葉でくじけるんだよ


ただでさえこっちは
心が悲鳴をあげているのに


一番今欲しい事は
色々あるけど
一番はまず 私たちが
必ず蘇るということを
信じていて欲しいのです
信じ切っていて欲しいのです


私たちは絶望なんかしていません
負けてもいません


未来を自分なりにしっかり見つめて
復興のために生きています
この心の復興のために


絶望しているのは私たちではなく
対岸の火事のように見つめる
あなた達なのでしょう?


負けそうになっているのは
ごく一部の為政者の持つ
儚い思想だけ


私たちは強い
私たちは決して負けません
戦い抜いていきます


戦い抜くその覚悟は
言われなくても
とっくにできているのです








2011.7.27


読者登録

瑠冠さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について