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2章~After 3.11~

2章~After 3.11~

 

 

 

 

 

2章~After 3.11~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


何があっても希望を!!

 

 

こんな時だからこそ、希望を。



何があっても負けるなと

謳い続けた意味が

今になって分かってくる



何があっても、とは

こんなひどい状況でも、ということを

意味していたんだ



何があっても負けないでと

何があっても負けないよと

言い続けてきたのは一体どこの誰??



僕さ



そんな自分が負けてどうする

励まし続けてきた自分が

落ち込んでいてどうするっていうんだ



避難している方に励まされている

本当は励ましてあげたい、のに

恐怖するたび

あのまっすぐで強い絶対に負けないと

言わんばかりの老人の言葉に

励まされている



今できる事は

本当に自分にできる事をやりきる事

そう決めるためには勇気が必要

今こそ眠っていた勇気を出そう



立ちあがれ

顔をあげるんだ



希望を忘れるな!

何があっても希望を忘れるな!

安泰とはどこかにあるものではない

環境が与えてくれるものでもない

心の中にこそある

心の安心は崩れない

心の財(たから)は壊せない



その証拠に

あんなにも全てが崩れたように思えても

人間は 人々は 日本は

絶対に負けないと言っているじゃないか

あの背中で あの態度で 

あの本当は辛いのに

我慢しながらの笑顔で



それこそが心の財(たから)と

言うんじゃないのか



このような毒ともいえる状況を変じて

薬と為す事を

伝統の言葉で

変毒為薬(へんどくいやく)と呼ぶ



そしてまた

大変大きな悪い事が起きれば

大変大きないい事がやってくると

観念じゃなく 体験で

断言された言葉もあるから



だから 負けないで

希望を絶対に捨てないで




希望を!勇気を!

何度でも叫ぶよ。



心から何度も何度も叫び、祈る。




 

 

 

2011.3.17


improving

 
もしこれ以上踏み出せば
全て失ってしまうような
一歩があったとして
僕は迷いなく踏み出せるだろう


だってもう全て失っているから


僕から何かを奪い取ろうとしても
その奪おうとする標的さえ
闇は見つけられない


暗闇自体が迷いこんでしまうほどの闇を
くぐり抜けた僕に
闇が敵うわけがない


その足すくむほどの差を
縮める事は容易ではない


手で振り払えば
霧のように消えるさ
もう飼いならしてる


自分の足音だけが
無限に響き渡る空間に
君は閉じ込められたことはあるか


他人が顔をしかめるほど
疑問視するものでも
僕にとってはたったひとつのものだった


世界中で己だけが知っている
そんな場所に身を置き続けていた


そこで聞く音は
ほんの小さな音でも増幅し
時に苦しみにさえなる


無理やりにでも
うつむく事をしなかったのは
自分が欲しいものは
自分で手に入れるしかない事
嫌というほど思い知らされてきたから


泣きながらでも
行動こそが全て
もう変わりはしないんだという
諦めと驕(おご)りを
笑顔と一緒に捨てただけ


 
 
 
2011.6.1

assemble

 

今も苦しんでいる人の事を考えると
食事も喉を通らないという優しい君へ


そんな君には   
今一番苦しんでいるはずのあの子の
この言葉贈るよ
「みんなはいっぱい食べて、いっぱい寝て、
    元気でいて下さい」


”強くならなきゃ”
その思いは尊いもの


だけどね    共に胸を痛める事が
強くないかといえば  
そうじゃない


そうして共に痛みを感じる事ができる
その心が強いという事なんじゃないかなと
僕は思うんだ


笑顔でいること
それだけで胸が苦しくなって
これでいいのかなって
思ってしまうね


答えなんて見つからないけれど
一つはっきりしている事は
僕らが心ではひとつだということ


どんなに体の特徴が違えど
ふるさとが違えど
性別が違えど
育った環境が違えど
そんなものは影響していない


助けたい
支えたい
その思いに嘘はない


心なら一つになれるんじゃないかな
今までも  これからも
この事実は揺らいだ事なんて
一度もなかった


でもこれを機会に気づけたのなら
今からでも遅くはない


困る人の背をさすろう
涙する人の隣に立つことで
その悲しみを受けとめてみよう
少しでも


あなたがほんの少しでも
安らかな気持ちになるなら
その涙   最後まで飲み干すくらい
なんでもないね

 

 

 

 

 

2011.3.26

 

 


reversal

 
 
痛みを痛みと感じられない
そこから転倒が始まっていく


でもそれは
何もできないという幻想に
捉われる理由になどなりはしない
現実は厳しい


厳しいからこそ夢を見られる


何をどう変えりゃいいの?って迷うなら
ついておいで


いい風に変わっていく
それに近道などない
何事も最初から達人になどなれはしない
努力に努力を重ねて初めて
達人になる


世の中だって一緒
変わらないのは
変えられないと
僕らが諦めているからに過ぎない


あきらめなきゃ成るのなら
そんな簡単な話はないよね、と
君は笑うけど
ならば一度だって
最後まであきらめなかった事はあるのか


たった一度でも


一年二年じゃ話にもならない
いいか 本当のあきらめないっていうのはな
死ぬ直前まであきらめない事を言うんだよ


それができるか できないのか
できているのか いないのかは
最後は己の心だけが知る
 
 
 
 
2011.6.22

tell

 
 
彼ら きっと自らの身には
災いは降りかからないと
考えているのだろう


だからほらあんなにも
誰かの操り人形のように
口をパクパクさせている


無表情で痛みを痛みと感じられない
木でできたパペット


どんどん声をあげよ
そうじゃないと届くものも届かない


声を出して
君の想いを
一人の人にでもいい


伝えて


声を出さなきゃ損をする
こらえた先にあるのは
悲しい結末


だから 声を受け止める単純な受け皿として
僕は存在していたい


すべての事を
他人事だなんて思うなよ 決して
 
 
すべてをわが痛みとして思っていくんだ
そんな人物を皆が渇望しているんだ


不安でいっぱいだろうと思う
そんな中で戦う君の背中を守る人は
ここにも あそこにも
たくさんいるという事を
どうか知っていて下さい


ただ 心の底を守る人は
もしかしたら
たった一人しかいないかもしれない


でも そのたった一人がいれば
それだけでいいと思わないか







2011.6.22

遺された者として

 

遺された者として生きる 人生
なぜ自分が残ったのだろうと
逃げ回り 忘れたとしても
また心がそう何かに問いかける事
止める事ができなくて

 


ひざを折りたくなる

 


いつも光がすぐそこになると
足が止まるんだ

 


自分だけ幸福になってもいいのかと
自分で自分を責めるんだ

 


でもそうして自信を責め落そうとすると
どしゃぶりの雨が降る

 


ねえ これが君の答えなのかい?

 


僕がこんな考えに捉われていること
一番悲しんでいるのは君なのかい?

 


頷く様子がまぶたの裏に浮かぶんだよ
どうしようもなく

 


まだ僕は君に心配をかけてばかりで
そこだけは変わらないままで
涙の味したあの時の笑顔
焼きついている

 


その出来事から 僕は変わった
君を安心させなきゃと
その想いだけに駆り立てられていた

 


心の中にいる君は
いつも僕の幸福 
心から祈ってくれている
感じるんだ 分かるんだ

 


今なら

 

 

 

 

2011.7.28

 


 


you too.

 

 

電話がつながる

いつも当たり前だったその事実が

泣きたいほど嬉しかった



音信不通の中 やっと一通届いたメールが

ひざから泣き崩れそうなほど

感激するものだった



僕らが今まで当たり前だと思っていた事は

何一つ当たり前じゃなかったんだ



今そんな事を

身に染みて感じている

声が聞けること

それだけで

手をあげて喜びたくなるんだよね



泣きたくなるようなノンフィクション

現実という言葉が

こんなにも重くのしかかる事も

今まで気づかないままだった



泣かない事が強さなのか

泣く事が強さなのか

分からなくなってしまうね



だけど 今だからこそ気づける事がある

今だからこそ考えられる事がある

生きるということ それが何なのか

逃げちゃいけない

心で言い聞かせてる



乗り越えられるよ

その優しさと強さがあるから

分かりすぎるほど分かったはずさ

形式なんて何の役にも立たないって



命がけで戦っている人が

今この瞬間もいる

そして僕らも今 心の中で

共に必死で戦っている

共戦の戦士さ



他人事だなんて決して思わないし 

思えないよ とても

同じ苦しみをこれからも刻むから

同じ涙をこれからもずっと一緒に隠し続けるから

全て終わったら

一緒に笑おう



負けないと決める その瞬間から

勝利は決まっている

嘘だと思うなら試してみてから言ってよ

とりあえず今 僕ができる事は

身を粉にして祈ることと

詩を謳い続けること

何もできないと諦める必要がない事が

僕の強さの秘密



どんな悲嘆にも負けないように

人間というものはできている

何のために生まれてきたのかって?



それはね

僕らは 君はただ

勝つために生まれてきた






2011.3.22

涙暇なし

 
 
できない事じゃなく
できる事の数 数えたい


負けそうになっても負けない事が
今の僕に唯一できる事なら
手が届きそうで届かない
もどかしさに駆られても
泣きながら強くなる


心で泣く
目からは涙流さない
目から流す涙は
一時間と もたないけれど
心でなら何十年だって
涙暇なく泣く事ができるから


悲しみと悔しさだけじゃない
共に戦える喜びにむせび泣いて
少しでも役に立てるようにと


現実に押しつぶされそうになっても
あの人の分まで生きるんだ


それしかないんだ


まだ辛いと言っていられるうちはいい
もう そう嘆く事さえ叶わない
そんな人達がたくさんいた事を
忘れないから だから


まだ 僻(ひが)んだって
それをできる僕らは
希望にかじりついてでも
絶望にかじりついてでも
生きなければならないんだ

 
 
 
 
 
 
2011.7.19

CDケース(未公開詩)

 

乱暴に扱いすぎてついたCDケースの傷

透明なプラスチックに
刻まれた深い傷を
心に重ねていた


もう元には戻らない


隠す事は出来ても
大切なものを大切だと
気付けなかったあの頃を
思い出させるために
大切にそのケースはしまってある
今でも


あれから時は流れ
痛みと苦しみばかり重ねては
負けない事しかできなくて


自分を励ます事ができるのは
自分だけなのか、と
目の前を何度真っ白にしてきたことだろう


自分で孤独になっていくものなのだと
どこかで聞いたけれど
それは違う
捨てられる事も現実なんだ


それに負けない
ただ それだけのために
歯を食いしばって生きているんだ


孤独に追いやられる
その状況を
人はあまりにも簡単に語りすぎるから
また一人 心が折れてしまうんじゃないか


それに抵抗するために僕は
ここにいる


声をあげる事さえできずに
殺されてきた命のために
僕が代わりに叫ぶ声になる


消えゆく中で語った言葉を
世に大きく響かせるために
僕はここにいる


毎日聞こえて仕方がないから
止んだことなどないから


 
 
2011.7.27

復興~福光(ふっこう)~(未公開詩)

 
 
あのむせぶような言葉にならない涙が
もし見えないというなら
目が曇っているという他ない


ただ 日常を過ごしていたかった
たったそれだけなのに
「なぜ」がいつまで経っても心を埋め尽くし
それ以外が抜け落ちてしまったかのようだ


こんなにもずたずたに
心は切り裂かれているのに
聞こえてくる言葉は
「がんばれ」だの
「負けるな」だのばっかりで
先輩風 吹かせるのも
いいかげんにしてよ


当事者以上に気持ちが理解できるとでも
思っているのだろうか


こんな風に心がすさんでいる事は
自分が一番理解しているが
それにしても心に入ってこない


私たちはもうとっくの前に
全てを失った中
目に涙さえ浮かべずに
「負けない」と決意してるんだ
外野は黙っていて欲しい


笑顔で気を使わせている時点で
もう何も心には入らない
言葉だけはもううんざりなんだよ
嘘に踊らされるのももうたくさんだ


今まで信じてきたものは
全て幻だったんだ


今日も悲しみ覚えながらも
何とか生きているけど
心ない言葉でくじけるんだよ


ただでさえこっちは
心が悲鳴をあげているのに


一番今欲しい事は
色々あるけど
一番はまず 私たちが
必ず蘇るということを
信じていて欲しいのです
信じ切っていて欲しいのです


私たちは絶望なんかしていません
負けてもいません


未来を自分なりにしっかり見つめて
復興のために生きています
この心の復興のために


絶望しているのは私たちではなく
対岸の火事のように見つめる
あなた達なのでしょう?


負けそうになっているのは
ごく一部の為政者の持つ
儚い思想だけ


私たちは強い
私たちは決して負けません
戦い抜いていきます


戦い抜くその覚悟は
言われなくても
とっくにできているのです








2011.7.27