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追憶の果てに追憶

ゆるやかに下る坂道

少し汗ばみながら振り返ってみても

あの日の影が揺らめいている





もう一度 無理だとしても

優しく佇む影は消えない






人込みに紛れ

面影求め彷徨い続け





眩し過ぎる太陽 静かに受け止め

燃え始めた追憶の影


世渡り上手

優しい人は弱い人
ここに入った時からとっくに気づいていた



優しさは取り繕うことができるもの
強さは叩き込むしかない



理不尽な世の中
不条理な世の中

言葉は正直そのもの



安易な答え
すがりつけば片付けやすい



己より劣るものを探し
己の優位性を求めつづけていく


君だけの僕

気づいてほしくて
でも気づかれたくない
重なり合うことを恐れ
踏み出せないまま過ぎてゆく時間


いつかと似た風景
飽きることもなく繰り返している


触れられることを恐れている
本当の自分がばれそうで


必死に取り繕うことしかできなくて
理想のままでいなくちゃ

いなくちゃ


君の前にいるのは君だけの僕
会うたび崩れる心の殻
素直になれるほど器用じゃなくて
僕だけの僕が消えていく


FRESH MARINE

悲しげな瞳にどこまでも惹かれていく


時間という大きな籠から

いつのまにか

揺れ落ちてしまったような感覚


どこか寂しげな横顔をそっと見つめていた


何度見ても飽きることなく


見つめるほど想いは深まり


切なさは増していく


振り向いてほしくて


でも気づいてほしくなかった




この想いが放たれてしまったら


もしかしたら気づかないフリをされるのかな


どうしようもないくらい


伝えたいのに 


知ってほしいのに



この想いは心の殻の奥へ逃げていく



欲を言い出せばきりがないけど


ただ見つめる日々は限界


いつか気軽に話し掛けられる日が来たら


無理だとしても


今日みたいな星のきれいな夜は


願わずにいられない


繰り返す季節

最後に魅せられた笑顔
今も瞳の奥で揺らめいている

取り残され
ただ見送ることしか出来なかった



遠ざかる景色だけ縁取ってゆく毎日
好いことばかりじゃなかった
それでもすべては色濃いまま



初めて並んで歩いた日
映画のワンシーンのような桜並木
手を握るのさえ戸惑った2人



少しずつ忘れていく
良いとこと悪いとこをいくつか残して

それは仕方のないこと


再びすれ違うときには
ほとんど覚えていないだろう

それは自然なこと




忘れていく中にも
残るものは必ずあるから

過去にしがみつくのは1人でいい



初めて出会ってから
めぐりめぐって訪れた3度目の春

この思いを桜吹雪に託す



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