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何がきっかけで

こんな話をしたんだろう・・・

 

自分が死んだ後のコト。

 

      いい音楽におくられたいなぁ~

 

共通の友人の葬儀の帰り道

こんな あなたの小さな呟きからだったしょうな気がする

 

 

      うん・・・。

とだけ

いつもは とてもおしゃべり好きな 私は答えた。

 

 

      私ね~

      骨葬に決めてるの。

 

 

真っすぐにあなたに向けられた視線を

不思議そうに あなたは覗きこんだ。

 

      死んだ顔とか見てもらいたくないしぃ~

      先に大好きな人に 最後のキスしてもらって

      骨になるの・・・。

 

      後は何本かのキレイな花と明るい音楽

      そしてお気に入りの写真が あればいいの。

 

そんな私の発言を

いつものように軽くうけながして あなたは話を別の方へと導いた~

 

       なぁ~

       そんな先の話しより現実(いま)の話しをしよう

 

 

そうだね

そうだったは・・・

 

瞬間(いま)の話をしなくちゃね・・・

私には もう・・・

時間がないの

 

      ねぇ・・・

          神様。

      後どのくららいの時間がありますか?

 

小さく囁いた声は

都会の雑踏の沢山の呟きの中に消えた。

 

      さぁ~て!

      明日からもがんばりますかぁ~

 

あなたは

少しおどけて笑う私の手を握り

一気に赤から青にかわった横断歩道を駆け抜けた

 

 

私は少し苦しくなって

左胸に抱えてる爆弾のタイマーが確実に進んでるのを感じながら

あなたとふたり雑踏の中に溶けこんでいった・・・

 

 


夏休み

夏休み

 

 

 

 

子供の頃

 

決まって始業式前になって慌てて書いた絵日記。

 

 

記憶を少しだけ

過去にタイムスリップして

 

その日の天気をあらゆる手段で調べたり

写真を頼りに書きあげた~

 

 

私のハートのダイヤリー

週末は何時も空白

あなたからの誘いが入るのを待っている

 

 

週末の日記は何時も空白・・・

記憶をたどろうにも何もない・・・

 

ポケットに忍ばせ いつも気にしているのに

ブルブルとも鳴らない携帯に

 

あなたの前では何故か おしゃべりな私に

たじたじで無口になる あなたを想いだす・・・

 

 

ねぇ~

楽しげに今頃話してるの?

 

誰に触れているの・・・

 

 

あぁ・・・

考えるのはよそう・・・

 

 

壊れそうだから

崩れそうだから・・・

 

 

だから許されているのね

週末の自由。

欲しくない自由。

 

 

もう少ししたら

この自由な快楽から抜け出せなくなりそうよ・・・

 

始業式がないのなら

日記を一気に書きあげて

このまま住み家をかえましょか?

 

 

 


上弦の月  2011/08/06の夜

上弦の月 2011/08/06の夜

 

 

 

 

時間がないから慌ててシャワーして

濡れた髪のまま羽織った浴衣

 

いつも突然だね君の誘いは~

 

 

      疲れてるんだぁ・・・わたし今日

 

そう言って

断る 私の話し聞いてないしぃ・・・

 

まっ!いいかぁ~

 

      ほな、ちょっとドアの外で待っててよ

      着替えてくるから~

 

 

      うん。

 

素直に待つんだぁ・・・わかってたけど驚くわたし

 

 

少し迷って選んだ まっさらな浴衣。

 

派手な髪色の君の隣には

薄いブルーの紫陽花柄の浴衣の方が似合うね。きっと。

 

 

     お・ま・た・せ~

 

濡れた髪

無造作にまとめて慌てて玄関の外に出た

 

 

      さ~て!行こうかぁ~

 

 

凄く自然に手を繋いでエレベータで降りてく二人。

 

       似合ってるよ~

 

そんなコトも慣れた口調で平気で言うんだね

あの人とは間逆だなぁ~と悪戯な考えが ふと過る。

 

 

       早く行かなきゃ~

 

 

       うん。

 

少し小走りに河原に向かう

君は その風貌と同じに少年のような顔を私に見せる

 

始まってるねぇ~

 

そう

始まったのかなぁ・・・?

 

 

正面に打ちあがる花火より

 

わたしは左側にある右半分しかない半月を見ていた・・・。

 

 

       キレイだね。凄いよ!!!

 

はしゃぐ君を右手の温もりで感じながら

 

 

美しく潔く華開き散る花火より

わたしは やはり欠けている半分を探し求め続ける。

 

左側にある

あなたのような月を ただぼんやり眺めてた

 

 

欠けた半分

 

あなたの半分

 

わたしの半分・・・。

 

煙だか

意地悪な夜の闇のため息なのかわからない

ぼやけたような霞に包まれ

右半分の月はやがて見えなくなった

 

 

今始めなきゃ!

 

そう決めた瞬間に花火大会のフィナーレを飾る

沢山の花火が連打で闇夜を彩った

 

 

       

 

 

 

 


見せて!

見せて!

 

 

 

 

信じろと言うならば

見せてみなさいよ!

あなたの気持ちも。

 

 

疑いなんて・・・

これっぽっちも芽生えたことなどないのに・・・

 

 

あなたは駆け引きが お好きなの?

 

 

どうして

 

 

どうして疑うの・・・。

 

いつだって正面からぶつかっているのに~

 

 

 

気持ちが通じてても

 

 

わからなくては意味などないのよ・・・。

 

 

何を躊躇い・・・

 

 

何を恐れているの・・・

 

 

いいじゃない。

 

気持ちの動くまま

 

 

想いのままに進めば・・・。

 

 

怖がりだけど無鉄砲な私

 

自由だけど少しだけ戸惑いを覚えた あなた・・・

 

 

グズグズしてたら

交わった線は違った方へと弧を描く・・・

 

 

点というピリオドで止めめられるのは あなた・・・

 

心残し突き進もうとするのは わたし・・・

 

 

止める気がないのなら

 

最後にせめて

 

 

壊して・・・。

 

このままだと始められない・・・

 

 

 

 

 

 


一年

一年

 

 

 

 

春には山菜を採った

お得意の天ぷらにして 美味しく食べたよ

 

子供みたいだけど

今年の夏も もうカブト虫も捕ったんだよ

 

釣りに行った先で海があまりにキレイだったから

写真を撮って写メったりもした

 

何だか私は

とる!

のがどうやら好きらしい。

 

だけど

一つだけ とられたまんまのモノがあるの~

 

それはマッサラの私のハート

 

あなたにとられて もう一年もたつんだね

 

ねぇ~

そろそろ返してよ

 

今度はわたしが とる番なんだからねっ!



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