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月と太陽

月と太陽

 

 

 

 

素直すぎる君をみていると

 

何故だか最近 僕はイライラするんだ

 

正直すぎる唇

 

真っすぐな瞳

 

風に靡く黒く長い髪

 

細く頼りなげな身体・・・

 

そうさ

 

十分すぎるほど

 

君は僕を釘づけにする存在。

 

何時からだろう・・・

 

そんな君を少し憎むようになったのは

 

 

そうか・・・

 

君の視線が少し

僕より先を見つめ出したあの日からか・・・。

 

あの日確かに君は少し僕から視線をそらした

 

いつも僕しか映らない瞳の中に

 

別の何かが忍び込む・・・

 

仮面をつけた どす黒い影。

 

あぁ・・・

 

気がつけば

僕の方が君を追っていたんだね・・・

 

黒く閉ざされた視線の先に

 

太陽のような光を求めて

 

今日も僕は君を追う・・・

 

君が転ぶのを待っているんだ

 

追い越した先には

 

いったい何が待ってると言うのだろうな~

 

そうして僕が振り向いた時に

 

君の瞳の中に 僕は映っているんだろうか?

 

君の視線は また僕を通り抜け

先を見つめているのかもしれないね

 

いつまでたってもゴールのない

追いかけっこ・・・

 

手を繋いで歩んでいたのに

いつの間にか 追って追われて 追い越して・・・

 

君の視線の先には

いったい何が待っていると言うのだろうな

 

それを確かめる為に僕は今日も走る・・・。

 

どちらかの息が切れるまで

追って追われて 追い越して・・・

 

見果てない未来(ゴール)に向かって

 

 

 


ミルクティー

ミルクティー

 

 

 

 

あなたの おはようを聞くと

 

わたしの朝は幸せ色に染められて

 

たくさんのHAPPYが

 

昨夜の不安を消していく

 

あなたの おやすみを聞くと

 

わたしは急に不安になって

 

ハートがキュンキュンしてしまう・・・。

 

あなたの長い指先いが

 

何処をどう さ迷うのかが気になて

眠れない・・・

 

あなたが優しく触れるモノ

 

あなたが激しく弄るもモノに

 

軽く嫉妬して

 

わたしのハートは悲鳴をあげる・・・。

 

たとえば それがコーヒーカップでも

 

爪弾くギターの弦でも同じ

 

 

 

違うよねぇ・・・

 

たとえば

 

たとえば・・・

の先に

 

打ち消しても

あなたの傍に寄り添う彼女(ひと)が瞳の裏に映る

 

嫉妬する女(わたし)

いけない女(わたし)

みにくい女になりそうで

 

怖い・・・

 

 

 

軽~るい嫉妬で済むように

 

わたしはメイプルシロップを入れた

ミルクティーを飲み干して

 

耳に残る

あなたの声に抱かれて眠る。

 

 

 

あぁ・・・

早く朝がくればいいのにぃ~

 

 


どうでもいいこと・・・。

どうでもいいこと・・・。

 

 

 

 

サヂィスチックに叫びながら

 

あの女達が何か叫んでいる

 

あぁ・・・

と思わず僕の口からため息に似た息が漏れる

 

 

どうでもいいじゃないかぁ・・・

どうでも

 

 

なぜ孤独(ひとり)の所有物にしたがるんだい?

 

そんな首輪をつけて

何が面白いのさ~

 

今の顔をごらんよ

あの美しく凛とした君達は幻だったようだなぁ~

 

 

 

あぁ・・・

 

いったいどこにいると言うんだい

 

僕の探し求めている女性(ひと)

 

あぁ・・・

 

そうか

今頃あなたも 僕と同じように

 

冷たくなったベッドで僕とは違う残り香に

 

少し酔いしれながら

 

冷たく

冷え切った心で

 

男達の言い争う声を

 

まるで子守唄のように聴きながら

 

子供のように膝を抱え

 

眠りについているんだろうか・・・。

 

 

僕の愛おしい君。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


首輪

首輪

 

 

 

 

気がついた時から私

ずっと首輪が つけられてたから

 

それを変だと思うコトなどなかったの・・・。

 

いつもつけられていたのに

 

他の猫は違うの?

 

お外に行く時も首輪はリールで

あなたと繋がってたから

 

道に迷うコトもなく

 

怖い思いもしないで

 

ちゃんと お家に連れ帰ってこれたは・・・。

 

 

お気に入りの首輪

 

黒い皮でできた首輪

 

その先は

赤いリールで あなたへと繋がっていた。

 

なのに

どうして今日はそれを外すの?

 

    たまには自由に外の世界を

        見てきてごらん。

 

どうして そんなコトを言うの?

 

 

どうして。 

 

どうして。

 

どうして・・・。

 

 

自由きままな猫だけど

 

急に不安になるじゃない

 

外された首輪。

 

私の首にずっと ずっと

つけられていた首輪

 

あなたの膝は

私だけの指定席だったのに

 

今は見たことのない

綺麗な人の白く長い指が

あなたの膝に そっと添えられている

 

私は猫だから

 

その白い指に爪をたてるコトは得意なのよ。

 

あぁ・・・

 

でもやめとこう

 

ねぇ~

 

その首輪

どうしても外さなきゃだめなの?

 

いっその事

首輪に空いてる穴を緩めるのではなく

 

ゆっくり

ゆっくり締め上げてよ。

 

私は猫だから

化けてでるのは お得意かもだけど・・・・

 

 


君。

君。

 

 

 

 

夜空を彩る夏の花火

 

地上から空高く高く舞い上がる

 

     ヒュ~ッ

 

  パァ~ン!パァ~ン!!!

 

一瞬に鮮やかに咲く大輪の華。

 

     まるで君のようだなぁ~

と僕は小さく呟いた

 

    キレイだねぇ~

と君は大きな瞳を子供のように輝かせ

   

    首が痛くなっちゃあったぁ~

と言って少し肩をすくめて笑う。

 

 

鮮やかに咲く大輪の華。

 

後のコトも先のコトも考えずに

僕の胸に飛び込んできた あの日の君。

 

線香花火の頼りなげな静かな火花に

僕は少し退屈を覚えた頃だった。

 

幼い君。

 

僕には守らなきゃならないモノが多すぎるのに

 

    私 あなたを どうしようもなく好きになったみたい・・・。

    影になるから・・・

と消え入りそうな声で言ったね。

 

大勢の人混みでさえ離れて歩かなきゃいけない二人

 

僕の束の間の愛によって

美しく華開いた君。

 

 

君もやがて消えてしまうんだろうか・・・。

 

あの夜空に溶け込んで跡形もなく消えてゆく

 

花火のように

 

僕の心に美しく大人びた横顔だけを鮮やかに残して・・・

 

 

 

 

 

 

 



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