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急に降ってきた悪戯な雨に

少し戸惑いながらも

 

地面に跳ね上がり消えていく雨粒を眺めていたら

一緒に遊びたくなった

 

降り注ぐように降る雨粒にジャンプして

遊んでいたら水たまりには雨アヒルの足跡

ハートがウキウキしてきて

思わず声がでた

   

          ニャァ~ン

 

足早に家路に急いでいた男が その声に気づき

ふと立ち止まる

 

    おいで~

 

その優しく穏やかな声に魅かれるように

その胸にジャンプした

 

    スーツ汚れちゃったねぇ~

    大丈夫かなぁ~???

って気にする私。

 

猫お得意の顔を洗うふりして

少し上目つかいで顔を覗いてみた

 

今日は雨だから

月明りが届かない・・・

 

だから顔は薄ぼんやりとしか

見えないや

 

大好きな人に

少し似ているような気がした

 

そういえば声

そっくりだったね

 

だから迷うことなく胸に抱かれたんだよ私・・・。

 

      一緒には連れて帰れないなぁ~

 

そう言った声が妙に悲しかった。

 

私はもう1度

     ニャァ~

と鳴いて今度は思い切り走った

 

その場から遠ざかる為に

そして明日(あす)こそ月明りが届きますようにと願いながら


コレクター

コレクター

 

 

 

 

愛を集めているんだ。

と顔色ひとつ変えるコトなく言ってのける あなた・・・。

 

そのコレクションに終わり(ピリオド)がないのなら

私は あなたに一度だけ抱かれたい。

 

空虚な心の中に消えない証を残すように

私も

あなたを抱いてみたい。

 

そして私は

あなたという名の幻想と

永遠の愛に落ち

真の幸せを手にいれる


ホクロ

ホクロ

 

 

 

 

月は賑やかな 流れ星より

 

いつも自分の傍らに黙って微笑む

一番星を愛している・・・

 

流れ星は少し拗ねて 月面に降り立ち

 

月の目の下にある

クレーターという名の

永遠に消えないホクロに似た印をつける。


 

 

 

 

嘘つき・・・

ねぇ~

ウソついてるよねぇ

 

って

 

わかってて

 

信じてるふりしてる私は・・・

 

大嘘つきだね

きっと・・・。

 


刻印

刻印

 

 

 

 

ギターを爪弾く ああなたの指が、

私じゃない誰かの髪を優しくすく。

 

夢を掴もうと もがく私の指先は、

あなたとは違う人の背中で宙を舞う・・・。

 

妖しく光る月明かりが 透き通った白い肌に

青く反射する。

 

そして私の心は月に抱かれ、

今夜も消えない赤い刻印とともに、

心は、

あなた色へと染まっていく



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