閉じる


<<最初から読む

6 / 48ページ

子犬

子犬

 

 

 

 

子犬はね

一度構うとなつくんだ・・・

 

子犬はね

待つのが得意

 

猫はね

待つのも 待たれるのも嫌い。

 

気ままだから

勝手だから~

 

自分が甘えたいときだけ

傍にいてくれればいいの・・・

 

帰んなよ もう・・・

わたしより少し長いまつげがキライ

その綺麗な整った顔がイヤ。

 

飼えないから・・・

今日は帰んな


大好き

大好き

 

 

 

 

わたしの未来は あなたにあげない

あなたの未来も いらないやぁ~

 

今が欲しい

この瞬間の繋がりが 私にとっての宝物だよ

 

空(くう)を舞う自由なハート

拘束された身体。

 

だから わたしは今が欲しい

 

この瞬間

そう あなたを感じるこの時間が

わたしの一瞬だけの永遠・・・。


巣立ち

巣立ち

 

 

 

 

強く抱きしめると

一瞬で砕け散って目の前から消えてしまいそうな君

 

愛しい人に慈しまれたい熱い想いを胸の奥深く

見つけ出されないように隠しながら震えてる君

 

飛び立って大人になる事を恐れているの?

 

黒い大きな瞳で ただ黙って 

じっと視線をそらさずに見つめ続けるから

僕の方が何だか照れて 

理由もないのに視線をそらしてしまう・・・。

 

ねえ・・・

僕はいつまで待てばいいんだい?

 

君の視線の先に僕はいない・・・。


 

 

 

急に降ってきた悪戯な雨に

少し戸惑いながらも

 

地面に跳ね上がり消えていく雨粒を眺めていたら

一緒に遊びたくなった

 

降り注ぐように降る雨粒にジャンプして

遊んでいたら水たまりには雨アヒルの足跡

ハートがウキウキしてきて

思わず声がでた

   

          ニャァ~ン

 

足早に家路に急いでいた男が その声に気づき

ふと立ち止まる

 

    おいで~

 

その優しく穏やかな声に魅かれるように

その胸にジャンプした

 

    スーツ汚れちゃったねぇ~

    大丈夫かなぁ~???

って気にする私。

 

猫お得意の顔を洗うふりして

少し上目つかいで顔を覗いてみた

 

今日は雨だから

月明りが届かない・・・

 

だから顔は薄ぼんやりとしか

見えないや

 

大好きな人に

少し似ているような気がした

 

そういえば声

そっくりだったね

 

だから迷うことなく胸に抱かれたんだよ私・・・。

 

      一緒には連れて帰れないなぁ~

 

そう言った声が妙に悲しかった。

 

私はもう1度

     ニャァ~

と鳴いて今度は思い切り走った

 

その場から遠ざかる為に

そして明日(あす)こそ月明りが届きますようにと願いながら


コレクター

コレクター

 

 

 

 

愛を集めているんだ。

と顔色ひとつ変えるコトなく言ってのける あなた・・・。

 

そのコレクションに終わり(ピリオド)がないのなら

私は あなたに一度だけ抱かれたい。

 

空虚な心の中に消えない証を残すように

私も

あなたを抱いてみたい。

 

そして私は

あなたという名の幻想と

永遠の愛に落ち

真の幸せを手にいれる



読者登録

弥馬都_YAMATOさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について