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月と夜のカラクリ時計



月をふくらませ
屋根の上
まんまる目玉を光らせた
鈴の音が路地裏をぬけていくと
伸びていく影は闇にとけ
やがて
いちめん
夜のマントにつつまれた

君のためのラブソング
口笛吹いて踊りだす
夜のカラクリ時計
誰も見てやしないのに
ここへおいでと歌ってるんだ

追いかけるように逃げていく
逃げるように追いかけていく
月の裏側をのぞきこんだなら
いっしょにいけるかい?
夜明けまで
月の陰りを数えながら



時の片道切符





時の片道切符
並べてみても
戻っては来れないから

君と行きたい
君と生きたい

この片道切符で
いけるとこまで






パーフェクトスパイダー



空を見上げた
ボクはどこから来たのだろうか?と
ココデハナイドコカ
ココデハナイドコカ
声がするんだ
ボクは探さなければならない
ボクは見つけなければならない
ボクにだけ
ピッタリとあう
完璧に欠けた存在を

なぜこんなにも
キミとボクとは違うのだろうか?
ボクデハナイダレカ
ボクデハナイダレカ
笑っているよ
気がつかなければ幸せだったろうか
分からないことは不幸せだったろうか
ボクはほら
どこから見ても
完璧に欠けた存在

いらないなら捨ててしまえばいい
くだらないなら笑い飛ばせばいい
乾いているなら飲み干せばいい
まだ足りないのなら奪い取ればいい
そうして夜になる
そうして夜が明ける
そうして明日になる
そうして昨日になる
でもね
ボクはもう身動ぎもできない
キミをみつけた

パーフェクトスパイダー キミにとらえられ動けない
パーフェクトスパイダー ボクはキミの影
パーフェクトスパイダー キミにとらえられ動けない
パーフェクトスパイダー キミはボクの鏡
パーフェクトスパイダー ボクはキミの光

不完全なのはボクのほうさ
とキミが言う
マダハヤスギタンダ
モウオソスギルンダ
泣いているのかい?
つらいのはイタミのせいなのか
伝わるのはイタミだけなのか
永遠に乾いていくだけのボクらは
完璧に欠けたままの存在

パーフェクトスパイダー キミにとらえられ動けない
パーフェクトスパイダー ボクはキミの影
パーフェクトスパイダー キミにとらえられ動けない
パーフェクトスパイダー キミはボクの鏡
パーフェクトスパイダー ボクはキミの光




螺旋


明るい未来を積み残して
バスは走り始めた
僕の中の君を見つけるために
偽物のラバーブーツの底に
へばりついてくる
真っ黒な影を踏みにじりにして
高速回転

正気か?
狂気か?

君のために回る世界を左手に持ち
僕は落としてしまったナイフをとろうと必至だった

バランスは崩されるために在るんだ
光のために影が在るんだ
今日のために明日が在るんだ

飛散するグラスを停止させたくて
左腕を差し出したのに
裏切られたのは

運命なのか?
人生なのか?

僕は苦手なウィンクをして
できるだけ正確に世界を切り取ろうとした

グラシヤス
 シニョール

アングルを変えよう
いきすぎてしまった全てのスナップのために
たがいちがいの段階を経て
上昇する螺旋を下りながら
マフラーのようにからみついてくる
腕をふりはらうとき

ねえ
君にも見えただろ?
君の中の僕は善人
僕の中の僕は、、、、?



Rainy Days


そのとき
初めての雨が降った
頬つたう冷めきった雫
その日
はじめてウソをついた
生まれついてのペテン師のみたいに

うまく言えたハズなのにナゼか悲しくて
見透かされてるだけだとは気づけやしなくて
「どこにいますか?」
せめてもう一度だけでも逢いたくて (逢えなくて)
乾いていく川底にただ沈んでいくだけ
嗚呼

震えを隠すように夢中で走った
かきむしるように手を伸ばした
無くしたものをかき集めるように
「ここには無いよ」とは
言ってほしくなかったのに
「うまくできたでしょ?」
って自慢してたけど
ホントはうまくなんてなりたくなかった

「聞こえていますか?」
せめてもう一度だけでも逢いたくて (逢えなくて)
ひからびてく川の底にただ流れていくだけ
嗚呼

「うまくできたでしょ?」
「よく似合うでしょう?」
ホントの自分を見失えるくらいに

「ほら見えるでしょう?」
せめてもう一度だけでも逢いたくて (逢えなくて)
乾いていく川底にただ沈んでいくだけ
嗚呼






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