目次
# 101. Aug「宅庵に帰りたい」
# 102. Sep「ロハスって何?」
# 103. Oct「お山のBGM」
# 104. Nov「大学受験」
# 105. Dec.「自転車通勤」
# 106. Jan.「お稲荷さん」
# 107. Feb「ミステリー 1」
# 108. Mar「ミステリー 2」
# 109. Apr.「ミート・ソース」
# 110. May「交通費もこっち?」
# 111.- 5「カツオのタタキ」
# 112.- 5「バーニーズ」
# 113.- 6「 鹿 」
# 114 は、スキップさせてください。
# 115.- 7 「生活のベースキャンプ」
# 116.- 7「ポットン・トイレ」
# 117.-8 「別荘100万」
# 118.-8 「私の残年」
# 119.-9 「アニマルセラピー」
# 120.-9 「ロクシーがいない!」
# 121.-10 「お山の蝉」
# 122.-10 「東京の蝉」
# 123.-11『 続・大学受験 』
# 124.-11『 宅庵の床 』
# 125.-12『4文字アルファベット』
# 126.-12『ドングリ』
# 127.-1「ニット帽」
# 128.-1「しんしんと雪か降る」
# 129.-2「男は黙って」
# 130.-2「お母さんは強い」
# 131.-3「冬のハエ」
# 132.-3「旅行、行ってみようか」
# 133.-4「ウッ~、寒い」
# 134.-4「理想の生活?」
# 135.-5「息子の大学受験」
# 136.-5「寂しい玄関」
# 137.-6「お一人様の宅庵」
# 138.-6「昔なからの喫茶店」
# 139.-7「自然の中て放し飼い」
# 140.-7「パジャマ」
# 141.-8「コム長」
# 142.-8「洗濯機パン」
# 143.-9「宅庵がセーフティー・ネット」
# 144.-9「毛虫」
# 145.-10「宅庵のワンコ」
# 146.-10「寄る年波」
# 147.-11 高枝切りばさみ
# 148.-11「息子か心配」
# 149.-12「どうしよう、困った」
# 150.-12「壺中天」
# 151.-1「給湯配管・破裂」
# 152.-1「熊、出没注意」
# 153.-2「道ってなに」
# 154.-2「娘の床屋さん」
# 155.-3「村の貯水槽」
# 156.-3「月食・日食」
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# 101. Aug「宅庵に帰りたい」



 私のコンピュータが壊れた。宅庵(私の山の家・長野県八千穂高原)にはかなり古い骨董的なマックがあって、単にワープロとしか使っていない。

 東京の事務所ではこのエッセイを含め、すべての文筆活動や電子メール、設計の図面、趣味のラグビーの写真管理まですべてを1台の古いマックで処理していた。そのマックが動かなくなってしまったのだ。

 さすがの私もちょっとパニックに陥った。で、やっぱ早めに新しいマックを導入すべきだったとの反省もあって、直ぐ購入することとした。

 この際、電話回線も光ファイバーにしよう、まではまだ良かったが、導入後、新たなOSで使い勝手がよくわからない。レザー・プリンターのドライバーが古くて、印刷できない。スキャナーが動かない。古いマックに入っていた情報やデータがうまく移行できない。一千人近い住所録、メール・アドレスが出てこない。今まで書いたエッセイや他の文章が取り込めない。

 あれもできない、これもできないで、プリンターは買い換えなければだめ。スキャナーも新品に。電話機も折角だからナンバー・ディスプレーの光電話にしたら、電話できない番号がある。二,三度の土日を犠牲にして事務所にこもり悪戦苦闘中に仕事の依頼と思われる重要なメールが消えてしまった。もう返事も出せない。このエッセイの締め切りも近づいてくる。重要な方とのメールが途絶えた。

 三週間近い間、週末は宅庵にも帰れず、事務所のITに振り回され、仕事にならず余計な出費に悩まされ、やっと落ち着いて来た。今週末こそ宅庵に帰りたい。






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# 102. Sep「ロハスって何?」



 最近たまに耳にするようになったロハスって、何なんだろう。調べてみると、Lifestyle of health and sustainabilityとかでLOHASと書き「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」とかの意味らしい。週末はお山にある宅庵(私の山の家・長野県八千穂高原)に帰ってくるような生活をしていると、自然とか健康とか時にオーガニックとか、人と自然に関わる話題が聞こえてくる。

 私は自然主義者でも有機食物崇拝者でもなんでもない。十数年も前から都市と田舎に二つの住まいを持って、都会と田舎のいいとこ取りの調子いい生活して、建築家的立場からの「二住生活」を提唱しているだけで、表向きには家族との関係を大切にと言うことで、実は都会の夜のアウトドア生活を楽しんでいるのが正直なところなのだ。

 たまたま結果的にスローライフだとかリメイクやリフォーム、リサイクル、省エネ、健康住宅、そして地球環境に配慮した地産地消だとかグリーンコンシューマー、エコツーリズム、はたまたコジェネレーションとか、きちんと勉強しないとよくわからない事につながっている、らしい。

 情報過多の今の時代、ハゲかかったオジサンには難しすぎてよくわからない。

 こういうときには、未だ陽が高いときから小説片手に風呂にはいるのが一番で、窓の向こうに森の緑を見ながら柔らかな風を感じる半身浴でページをめくるのだ。

 ワイフが買ってきたロハスなボディー・タオル(天然の「くまざさ」をすき込んだ和紙を糸にして布に織り上げた物)は気持ちがいいんですって。





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# 103. Oct「お山のBGM」




 お山の宅庵(私の山の家・長野県八千穂高原)に帰ってくると、音楽を流しっぱなしにすることとがよくある。東京の我が家には、私のステレオ・セットはないし、全ての音楽CDはお山に置いてある。2百枚以上のCDの中にお気に入りが何曲かあって、BGMとして必ずセットするモノもある。私の好みはジャズが基本で、ボサノバやクラシックなども聴く。

 先日、私のオフィースのコンピュータが光回線に繋がり、インターネットに気軽に繋がるようになって、ネットから音楽を買えるようになった。小さなFMトランスミッターを買ってきて、二十数年前に買った古い、だけどオシャレなラジカセにマックからワイヤレスで直接飛ばすことができ、結構いい音が出る。

 で、ネット上のミュージック・ストアーにアクセスし、欲しい曲名やアーティストの名前で検索すると結構出てくる。ネットではアルバムを買う必要ななく、一曲ずつ購入できる。それも安い! 

 なんと一曲、百五十円。試しに、宅庵でよく聴くお気に入りを一曲、事務所のコンピュータに入れておくこととし、ダウンロードして骨董ラジカセで聴いてみた。「お~、これだ」の思いの通り再生される。

 と、同時にお山の光景が頭の中に広がる。目をつむれば正に森の中の宅庵にいる。東京のド真ん中、表参道にいることを忘れる。

 掃き出しの窓をいっぱいに開けた向のベランダ越しに、いつもの木々や鳥たち、八ヶ岳の山頂まで見えてくる。嬉しくなって、気がつけば買わなくてもいい、お山にある曲を何曲も買ってしまった。






 お山の宅庵(私の山の家・長野県八千穂高原)に帰ってくると、音楽を流しっぱなしにすることとがよくある。東京の我が家には、私のステレオ・セットはないし、全ての音楽CDはお山に置いてある。2百枚以上のCDの中にお気に入りが何曲かあって、BGMとして必ずセットするモノもある。私の好みはジャズが基本で、ボサノバやクラシックなども聴く。

 先日、私のオフィースのコンピュータが光回線に繋がり、インターネットに気軽に繋がるようになって、ネットから音楽を買えるようになった。小さなFMトランスミッターを買ってきて、二十数年前に買った古い、だけどオシャレなラジカセにマックからワイヤレスで直接飛ばすことができ、結構いい音が出る。

 で、ネット上のミュージック・ストアーにアクセスし、欲しい曲名やアーティストの名前で検索すると結構出てくる。ネットではアルバムを買う必要ななく、一曲ずつ購入できる。それも安い! 

 なんと一曲、百五十円。試しに、宅庵でよく聴くお気に入りを一曲、事務所のコンピュータに入れておくこととし、ダウンロードして骨董ラジカセで聴いてみた。「お~、これだ」の思いの通り再生される。

 と、同時にお山の光景が頭の中に広がる。目をつむれば正に森の中の宅庵にいる。東京のド真ん中、表参道にいることを忘れる。

 掃き出しの窓をいっぱいに開けた向のベランダ越しに、いつもの木々や鳥たち、八ヶ岳の山頂まで見えてくる。嬉しくなって、気がつけば買わなくてもいい、お山にある曲を何曲も買ってしまった。




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# 104. Nov「大学受験」



 「おーオサム(息子、高校2年生)、大学のこと話したいんだけどさ~。オサムは、将来、何をしたいんだよ?」と訊いてみた。宅庵(私の山の家・長野県八千穂高原)からの帰り道、車の中で奴のうるさいだけの音楽が一段落したところだった。

 「ん~ん。オレね。学校の先生になりたいと思ってんだぁ。国語の先生とか」と応えた。前の座席に座るワイフと私は少なからず驚いた。奴は奴なりに考えている事を知ったのと、既にある程度の結論を出していたことにだ。

 6年前の、娘の時には「未だわかんない」との事で「じゃー大学は一度就職してからだな」との私の意見だったが、後日「大学行かなくてもいいって言ったのパパだけだよ」とのことで、自分で勝手に行きたい大学を決め「大学に入って自分のやりたいことを見つけてくる」との事で、さっさと米国の大学に留学した。

 現在は既に卒業し、ロスのIT関係の会社で働いている。娘も息子も私の本業である建築家の道には興味がないとのことで、私も特に薦めない。

 で、その車中、二時間程を費やして、ワイフを含め三人でじっくりオサムの将来と大学進学について話し合った。

 文系の教職課程のある日本の大学に進学するとの結論に達した。とりあえず目標とする大学を4つ決め、第一志望の大学に入れるように、これから努力するとの約束を取り付けた。

 大好きなバスケット・ボールに代わって、当面は受験勉強が優先することで、照れることなく受験に対しての心構えができたようで、親としての準備もできる事となった。・・・、のであるが、これには後日談がある。後日。





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# 105. Dec.「自転車通勤」




 東京で自転車通勤を始めたのは今年の5月。気紛れに始めたモノだが、面白くて止められない。全くの運動音痴のくせに昔からスピードが好きで、宅庵(私の山の家・長野県八千穂高原)の往復も車のハンドルを握ればあっと言う間に人には言えないスピード。

 自転車とて同じ事。毎朝毎晩、思いっきりペダルをこぐ。もっと出ないか、もっと、もっと、と飛ばす。毎回8.5キロの道のりを二十数分で走り抜く。下りの坂であれば、時速50キロを超えるスピードも出せるようになった。

 毎回、シャワーを浴びたように汗をかき、もうビショビショ。全く運動をしなかった私ではあるが、ロードバイクと言われる走りに徹した自転車を駆り、面白がって通勤している。

 それが功を奏したのか、劇的に血糖値が減り、お腹がへこみ、体重も若干下がり、脊椎管狭窄症もみるみる快方に向かった。毎月の診察でも「ここ半年間、何でこんなに毎回血糖値が下がるんだ?」と内科医が不思議がる。血糖値が高く狭窄症の手術をためらっていたドクターも「すごいなー」。

 毎日10キロ歩けとか1キロ泳げとか、そんな時間、普通の中年男性にあるわけがない。おまけに、毎回の食事を半分にしろだとか、冗談じゃない。浅学な医者の言うことなど聞いてられるか!

 食いたもんも食わないで健康な毎日を送れるはずがない、と言うのが私の論。楽しくなければ生きてる甲斐などなどどこにもない。

 そうだ、今度、宅庵に自転車で行こう。片道200キロちょいだ。




試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

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