目次
はじめに
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はじめに
電書版はじめに
4月
座右の銘
信用を粗末にしない
ゼッタイなんて絶対ない
サクラとスギ
地続きな感じ
怒ってもいい回数
自分で選ぶことが民主主義
あれから1ヶ月
あったかい気持ち
さよなら東京
こんにちは京都
趣味と仕事
美徳もほどほどに
お姉ちゃんだから
仕組みを理解する
納得は不満と同居できる
ひとつのボールで遊ぶ
これもぼく
るるぶする
顧客の味方
はじめての自治会
おいなりさん
笑顔の安定性
日本のイメージ
こだわりの「らしさ」
コンセプトに集う
5月
うまい言い訳
たいしたことないという自覚
無責任な無償の愛
人見知りで寂しがり
記念日を量産する
ずっと好きでいる
いろんな切り口を用意する
アイコンの羅列
正しく楽しく儲ける
コロッケ対決
嵯峨野湯のコミュニケーションデザイン
コンビニエンス
喫煙者への抑圧
「楽しいから」以外にリピートする理由のない会
都内でよく見るすごい人
DIY熱
誕生月による人格形成
京都の交通事情
塾というサードプレイス
悠久の京都
江戸しぐさ
したいけど、できない。できるけど、したくない。
頭がいい
ドラマとケータイ
RFID
仲間集めとしての出版
なぜ人は行列を作るのか
優秀なマーケターの共通点
正しい耳栓の入れ方
浅井天下取り計画
ごほうびダイエット
6月
あこがれから尊敬へ
多様性と統一感のバランス
特権を奪う
おみやげは背伸びする
くやしさが強さになる
売ったら終わりじゃない
やさしさと甘やかし
「見切る」ということ
まずはチカラを手に入れる
細切れの時間の使い方
それもありだし、これもあり
効率と感情
あわてない
喜怒愛楽
ボールがとまって見える
2週間が2時間ちょっと
不死鳥の話
練習と本番
新しい才能の扉をあける
自分のせい
利他的な心
人間の能力差
考える技術
知識と知恵
不公平を受け入れる
怒りから逃げる
クールじゃない
値切らない
月9について
会社をつくりたい
7月
過去に縛られるか、未来をつかむか
笑顔のために
ソーシャル実況生中継
誕生日
椅子を変えよう
個性的な会社を増やす
過去に感謝して、未来に還元する
世界観をつくる
読者の感想
京都の夏
記憶の記録
運がいい
100日目と餞別募集
お知らせ
デイリーダイアリー・プロジェクトとは
参加者募集
この電書の売上の使途について
奥付
奥付

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今日という日は明日の昨日。どんな日だっていつかの昨日。

それは後ろ向きな話ではなくて、
しっかり前を向くために昨日を大事にするという話。
ここは、その日の足あとを書き残すためのデイリー・ダイアリー。





はじめに

2011年4月5日。

とくにこれといった理由のないただの一日ですが、
ひとつだけそこに意味を持たせるなら、
それはぼくが『BRUTUS』という雑誌の糸井さんの特集を
読み終えた日ということになります。

ぼくはこれまでブログを書いてきました。
2003年から書いてるので、もう7年以上になります。
それ以前も日記をつけていました。
そこにはぼくの感情をそのままぶつけることが多くて、
結果として攻撃的な印象を生んでしまいました。

ブログに書いてあることは正直なぼくの気持ちではあるので
それはウソではありません。
でもそれがすべてでもないのです。

じっさいのぼくはもう少しおだやかで、もう少しやさしい。

今回、糸井さんの取材記事を読んでぼくが感じたのは、
「受け入れている」ことも表現していこうって気持ちです。

目にするもの、耳にするもの、そのほか味わったり体験したりする、
いろんな人や物に対して、「それもありだよね」という立場から
ぼくが感じたことを書き留めていきたいと思いました。

毒にもクスリにもならないことを書き続けるというのは
ハードルとしてはとっても低いんですけど、
続けてるうちになにかが起こるのかもしれないですし。

だから、これは誰かに対して書いているようでいて、
いちばん読んでほしいのは未来の自分だったりします。

それでも。

何かのご縁でこのページにたどり着いてくださったあなたには
その日にぼくが感じたことを伝えたいと思っています。
聞いてほしいというシタゴコロもあります。

ここは河野武のもうひとつのブログです。


電書版はじめに

こんにちは。
このたびは電書版「いつかの昨日」を購入いただきありがとうございます。

電子書籍ってふだん読まれますか?
じつはぼくはぜんぜん読まないんですよね。iPadは持ってるんですけど、なんか疲れちゃうんですよね。そういやKindleも輸入して買ったんだけど、いまのいままで忘れてたくらい使ってません。

巷では電子書籍の可能性についていろんな方が話してます。
なるほどと思う意見もあれば、そうかなあと思う意見もありますが、いずれにせよこの新しい出版の仕組みはぼくらにひとつのチャンスが提供されたと考えるべきでしょう。

出版社から本を出そうと思うとそりゃもう大変です。ぶじに出せてもいまの出版流通の仕組みではほんとうに必要としている人に届きません。効率とはかぎりなく遠いところにいるのが現状の出版システムです。
そういう意味では、こんな素人の日記が書籍っぽい形状で販売できるというのは画期的なことです。
(デジタルデータだけじゃなくオンデマンド印刷すれば誰でも書籍を販売できます)

もちろん儲かるかどうかは別の話です。
だけど、チャンスすらなかった頃と比べると天国のような話です。

たとえばこういうものが1000部でいいので、しっかり売れるようになれば、けっこうそれで食えちゃう(=生活できる)んじゃないかと思うんですよね。
ぼくはなにも電子書籍作家になりたいとは思ってないんですけど、どのくらい売れるのかはやってみないとわからないので、自分でやってみることにしました。

1000冊売れるのか、100冊くらいなのか、10冊か、あるいは1冊も売れないのか(だとしたらこの文章は誰の目にも触れないことになりますね)、とても楽しみです。
もし1冊でも売れれば、今回の販売実績を後日公開したいと思ってます。

ここに収録されている日記はウェブ上でただで読めるものですが、それにどのような付加価値をつけるかについてもいろいろ考えました。
けっきょく写真の挿入と、今回あらためて後日談のような追記を書くことにしたのですが、このへんも考えつく限りのアイデアを試していきたいですね。

ついつい堅苦しい話を書いちゃいましたが、ぺたぺたとコピペしながら日記を読み返していて、なかなかいいことも書いてありましたよ。
パラパラと電車やトイレの空き時間にめくる程度でもけっこうですので、ひまつぶしに読んでみてください。

感想はいつでもお待ちしています!

2011年7月13日
こうのたけし

[ご意見ご感想はこちらまで]
takeshi@smashmedia.jp

座右の銘

ぼくの座右の銘は、
「ぼくはぼくとぼくの好きな人のためにがんばる」
です。

いつからこれを言い始めたのかを考えてみたんだけど
よくわからない。おぼえてないんです。

ただ30歳をこえてからだったのはまちがいないと思う。
それはね、
この言葉は「諦める」ということを学んだから出てきたから。

多くの人がそうであるように、
かつてのぼくも、世の中をどうにかしたいとか、
日本を、世界をとついつい考えてしまっていました。

だけどひとりで世界をどうにかなんてできっこない。
また、世界をどうにかできたところで、自分や自分の恋人が
つらい思いをしていたら、それはぼくの望む世界じゃない。

世界から考えるんじゃなくて、
自分から考える。

この発想の転換を学んだことが大きかった。
もちろん自分が幸せになるためならなにをやってもいいって
そんなバカげた話じゃない。
だって、そしたら家族や恋人が悲しむからね。

だから自分「だけ」だと危険なんだと思うよ。

ぼくは家族に笑ってほしいし、恋人にも友だちにも
「ジンセイってすばらしい!」って感じてほしい。

ひとりの人間ができることなんて、
せいぜいそのくらいなんだと思うよ。

でもその小さなことを真剣にがんばるというのは
大事なことだと思うんだ。

[電書版追記]
この座右の銘はなかなか評判がいいんですよ。
欲張らないとか、ムリをしないとか、そういうことなんだけど
ぼくにとっては自分ががんばれるギリギリのところに
線を引くための呪文みたいなものなんですよね。

信用を粗末にしない

新しくブログを始めると、やっぱりドキドキしますね。

プリンセス・プリンセスの「Diamonds」って曲の歌詞に
「はじめて電話するときには いつも震える」ってのがあって、
当時中学生だったぼくらのハートをわしづかみにしたものです。
あれは「あるある」ソングなんだよね。



でもケータイが普及して自分専用の電話番号が当たり前になってる
平成の子たちはさっぱりわかんない感覚なんだろうなあ。

さて。何を書こうかな。

最初なので、このところずっと考えていることを書いてみます。

ブランドの話です。

ブランドってのはとどのつまり信用ですよね。

でもそれはぼくというひとりの人間が
全面的に信用されてるってことではなくて、
ぼくの意見やアドバイス、あるいはぼくが創りだすモノの価値が
「まあそれなりに満足いくよね」と
相手に認められているってことです。

勘違いしちゃあいけない。

よく「天狗になる」って言いますよね。
あれはここを勘違いしてるんだと思うんです。
「声がいいね」ってほめられただけなのに、
それを「イケメンだ」って誤解したり、
その日の洋服をほめられただけなのに、
ファッションリーダーを気取ってしまったり。

評価されたり、ほめられたりするのってうれしいですから、
ついつい舞い上がってしまうのもわかります。
だけど、そこで一歩引いて、今回認めてもらえた一部のことを、
ちゃんとわきまえるってことが大事ですよね。
それが信用を積み重ねていくってことなんだとぼくは思います。

ぼくがニフティを辞めるときの送別会に、
それまでぜんぜん関わりのなかった人が
わざわざ来てくれたんですね。
仲が良かったわけでも、義理があったわけでもないのに
どうしてあのとき来てくれたのって後日聞いたら、
「河野の近くにいると、なんかおもしろいことが起きそうだから」
って答えてくれました。だから関係を続けたかったとも。

勘違いしましたねえ。
そのとき彼が言ったのは、ぼくが話すことや、ぼくがやることが
「おもしろそう」ってだけなのに、
それをぼくのすべてが認められたとか思っちゃってました。

そういうのって相手の信用を粗末にしてると思うんです。
これからもがんばればがんばったなりに
誰かにほめられることもあるでしょうが
どこを評価されたのか、声なのか、スーツなのか、
あるいは耳たぶの形なのか、
それをまちがわないようにしたいものです。

そうやって誰かにほめてもらえるなにかを
ひとつずつ増やしていくことが
ぼくのブランドにつながっていくと思います。

そしたら、
いろんな人とおもしろいことをたくさんできるようになるはず。

[電書版追記]
勘違いしないというのはほんとにむずかしいものですよ。
油断するとすぐうぬぼれちゃうから。



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