目次
はじめに
1~30
スピーシーズ・種の起源
ゲッタウェイ
悪魔のような女
ウエストサイド物語
アルマゲドン
ジャッジ・ドレッド
模倣犯
心の旅路
エレファントマン
MI2
クリムゾンリバー
エントラップメント
砦なき者
呪怨
ゴッドファーザー
グリース
リーサルウエポン3
破線のマリス
スターウォーズ・帝国の逆襲
ターミネーター
踊る大捜査線THE MOVIE2・レインボーブリッジを封鎖せよ
ナインハーフ
ターミネーター2
動乱
ターミネーター3
少林サッカー
ソドムの市
ダーティハリー
ゴッドファーザーパートⅡ
スターウォーズ
31~60
A.I.
オーシャンズ11
さくや妖怪伝
ダーティハリー2
LAコンフィデンシャル
雲霧仁左衛門
ダブルボーダー
イレイザー
悪魔を憐れむ歌
マキシマム・リスク
黄金の七人
妖怪大戦争
バットマン
バトル・ロワイアル
ザ・ロック
アマデウス
吉原炎上
バットマンリターンズ
ホワイトアウト
12モンキーズ
ザ・ワン
京極夏彦「怪」・七人みさき
バットマンフォーエバー
ロストボーイ
バーティカルリミット
シャークテイル
シックスセンス
シックスデイ
ゾンビ
13日の金曜日
61~90
催眠
オールザットジャズ
ホワイトナイツ/白夜
将軍家光の乱心・激突
あずみ
必殺
オリエント急行殺人事件
そして誰もいなくなった
犬神家の一族
理由
悪魔の手鞠歌
ルームメイト
ウインドトーカーズ
タップ
ナイル殺人事件
里見八犬伝
皇帝のいない八月
情婦
大脱走
ウイロー
半落ち
ブロークン・アロー
燃えよドラゴン
片腕ドラゴン
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
新生トイレの花子さん
ピースメイカー
僕の彼女を紹介します
エンゼルハート
ヒート
91~120
スカーフェース
ミッドナイトクロス
スターウォーズ・ジェダイの復讐
スパイダーマン2
暗殺者
フロム・ダスク・ティル・ドウン
裏窓
ロープ
スネーク・アイズ
エネミー・オブ・アメリカ
メン・イン・ブラック
メン・イン・ブラック 2
ジュラシック・パーク
ロスト・ワールド ジュラシック・パーク
ジュラシックパーク3
少女たちの遺言
ラスト・アクション・ヒーロー
レイダース・失われた聖櫃
ディープブルー
パルプフィクション
ブギーポップは笑わない
パラサイト・イヴ
炎の少女チャーリー
クロスファイア
座頭市
シャイニング
キャリー
女王蜂(ネタバレ注意)
白昼の死角
ウルフェン
121~150
ブレイド
ロミオ・マスト・ダイ
フライトナイト
十二人の怒れる男
狼男アメリカン
トワイライトゾーン・超次元の体験・第一話
E.T.
トワイライトゾーン・超次元の体験・第二話
ハウリング
トワイライトゾーン・超次元の体験・第三話
マッドマックス
トワイライトゾーン・超次元の体験・第四話
ハリー・ポッターと賢者の石
フライトナイト2 バンパイアの逆襲
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第一話 雪山
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第二話 携帯忠臣蔵
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第三話 チェス
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第四話 結婚シミュレーター
ブレイド2
ジェイコブス・ラダー
危険な情事
ゲーム
プラトーン
インビジブル
エボリューション
フラットライナーズ
セブン
エイリアン3
パニック・ルーム
サドン・デス
スターウォーズ・エピソード2・クローンの攻撃
ペリカン文書
レッド・サン
シルミド
グレムリン
ダイヤルM
151~180
劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション・烈空の訪問者デオキシス
タワーリング・インフェルノ
ブルース・ブラザーズ
ウルトラマンティガ・ファイナルオデッセイ
レインメイカー
海猫
フェイス・オフ
トゥームレイダー
ゴッドファーザー PARTⅢ
ふたり
スターゲイト
ウォータ-ボーイズ
少林寺
スターウォーズ・エピソードⅢ・シスの復讐
キス・オブ・ザ・ドラゴン
親指スターウォーズ
親指タイタニック
タイタニック
ウォール街
スペース・バンパイア
ラストサマー
ダイハード3
火垂るの墓
マトリックス
イージー・ライダー
ラスト・ワルツ
レイジング・ブル
ラストサマー2
仁義なき戦い
仁義なき戦い・広島死闘編
181~210
仁義なき戦い・代理戦争
仁義なき戦い・頂上作戦
仁義なき戦い・完結編
GODZILLA・ゴジラ
その後の仁義なき戦い
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編
機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
ポルターガイスト
ウルフ
ザ・フォッグ
チャイルド・プレイ
ダイナソー
トリック・劇場版
K-19
着信アリ
直撃地獄拳・大逆転
ア・ホーマンス
スパイ・ライク・アス
ブレス・ザ・チャイルド
おこげ
48時間
誘う女
ゴジラVSキングギドラ
ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ・光の国の戦士たち
アサシン
ニキータ
キンダーガートン・コップ
男たちの挽歌
魔女の宅急便
211~220
8mm
トゥモロー・ネバー・ダイ
黄泉がえり
バック・トゥ・ザ・フューチャー
D.N.A.
ザ・リング
レプリカント
東京タワー
ガメラⅢ・邪神(イリス)覚醒
明日に向かって撃て
インターバル

閉じる


<<最初から読む

129 / 228ページ

トワイライトゾーン・超次元の体験・第二話

第二話「真夜中の遊戯」
1983年アメリカ映画
監督 スティーヴン・スピルバーグ
主演 スキャットマン・クローザーズ
スティーヴン・スピルバーグの監督パートです。
前回、「E.T.」をとりあげましたが、その作風に通ずる作品です。
ただ、「E.T.」のような子供の視線ではない。
後にスピルバーグ監督ご自身が「フック」で取り組む、「大人が忘れてしまった子供の視線」を描いた作品です。
作品が描くのはさらにその先。
「老人が忘れてしまった子供の視線」です。
しかし、そのスタンスは極めて優しさに満ちておりますです。
まるで根無し草のようにあちこちの老人施設を渡り歩くおじいさん、スキャットマン・クローザースさま。
彼がやってきたのはみるからに灰色の老人施設。ほんまに灰色。
別に灰色のカラー処理しているわけではないです。でも本当に暗く、沈んでいるムード。
施設のルールに縛られ、どんよりした毎日を過ごしています。
クローザースさま、みんなにちょっとした魔法をかけます。
施設のルールをみんなで破ろう、消灯時間を破って夜中に集まり、みんなで遊ぼうと声をかけます。
沈んでいる老人、この言葉で俄然元気になります。なんか忘れていた「遊び心」を呼び戻されたような雰囲気。
しかし、どこにでもいる頑固じじい。
わしゃそんな話には乗らんぞ、とへそをまげています。実はこのおじいさん、息子夫婦とうまくいってないらしい。
しかし真夜中、本当に魔法がかかる。
消灯時間を破って集まったおじいさんおばあさん、集まって何をするの?って話になります。
遊んだらいいんだ、というクローザースさま。その言葉通り遊びはじめた老人たちは、何と子供に戻ってしまいます。
子供が遊んでいることに驚いた頑固じじい、施設の職員を連れて部屋に行くと…
ここから先の物語の展開も素晴らしいです。
ネタバレ防止のため書きませんが。
この作品にしても、日本版「ミステリーゾーン(トワイライトゾーンですかね、今では)」とでもいうべき「世にも奇妙な物語」にしても、恐い恐い話ばっかりではなくこういうハートウォーミングな話が入ってくるのがいいですね。
この話、私はけっこう好きです。
さてさて、次回は第三話の監督、ジョー・ダンテ監督の出世作「ハウリング」でございます。

ハウリング

1981年アメリカ映画
監督 ジョー・ダンテ
主演 ディー・ウォーレス、パトリック・マクニー、デニス・デューガン


あまりにも有名な狼男映画。ニュースキャスターのウォーレスさまは猟奇殺人事件を追っております。で、犯人と名乗る男から呼びされます。犯人、彼女の目の前で「人間ではないもの」に変身します。で、ウォーレスさまは襲われちゃいます。幸い彼女は助かりますが、なんせ「人間ではないもの」の変身シーンを見ちゃったわけだから、精神が錯乱してるってことにされて保養施設に行くことになるわけですが、この保養施設が、「人間ではないもの」の巣窟だったわけでございますな。
この映画、あまりに製作のタイミングが悪かったですよね。
公開が「狼男アメリカン」とあまりにも近いタイミングだったので、この映画の狼男の変身シーンのインパクトが全部そっちに吸い取られてしまいました。結果残ったのは「変身シーンが印象的な狼男映画、但し、特殊メイクは『狼男アメリカン』には劣る。ユーモアセンスもジョン・ランディスさまに軍配」、みたいな評価です。ってずっと思ってたんだけど、実は複雑な事情があったみたい…
そもそもジョー・ダンテさまという人、ホラーの大御所、ロジャー・コーマンさまのお弟子さん。
特殊メイクを手がけたのはロブ・ボーティンさまって人。この人は「狼男アメリカン」の特殊メイクを担当したリック・ベイカーさまのお弟子さん。ベイカーさまが「狼男アメリカン」の特殊メイクを担当することになって忙しいもんで、この作品のほうの特殊メイクを門下生のボーティンさまに任せたってことらしいです。で、完成した「ハウリング」を見て、ランディスさまとベイカーさま、びっくりして「狼男アメリカン」を取り直したそうです。そういう意味では、「狼男アメリカン」のほうがよくできてて当たり前ですわな。予算も全然違ったみたいだし、お師匠さんが特殊メイク担当してるし、「ハウリング」見て撮り直したわけだし。
すでに懐かしの名画、オリヴァー・リードさま版狼男とか、そのコンセプトを引き継いだ「狼男アメリカン」、このへんの映画とこの作品が決定的に違うのは、変身が本人の意思で行われるという点です。これまでの狼男映画は、主人公には変身する意思なんてないんですよ。
満月とかを見ると本人の意志に関係なく変身してしまう。狼男に変身している間の記憶はない。
この狼男の基本構造をぶっこわしたのがこの映画の狼男描写でございます。
とりあえず、変身する人が、自分の「怒りの意志」で変身するというところがこれまでの狼男ムービーにはなかった要素です。主人公の身にふりかかった悲劇って構造が壊れて、恐怖の変身人間「狼男」から逃げる主人公って構造になっております。
物語の最後でニュースキャスターを演じるヒロインも狼女に変身してしまいます。これも本人が変身しようと思ったわけで、自分の番組のカメラの前で、狼男の存在を明らかにするために変身するんす。
衝撃的だったけど、このラストのオチがちょっといやでした。

とにかく、しっかりとした特殊技能スタッフがそろえば低予算でも十分に傑作が仕上がる、といった好例でございます。

 


トワイライトゾーン・超次元の体験・第三話

第三話「こどもの世界」
1983年アメリカ映画
監督 ジョー・ダンテ 
主演 キャサリン・クライラン

 

ジョー・ダンテ監督のパートです。ランディスさま、スピルバーグさまはまあ別格として、ジョー・ダンテさまにジョージ・ミラーさまってすごく微妙ですよね。ランディスさまにしてもスピルバーグさまにしても、「あのランディスさま」「あのスピルバーグさま」って具合に、名前だけで通用する監督です。でもジョー・ダンテさまは「ハウリングの…」という言葉が必要だし、ジョージ・ミラーさまも「マッド・マックスの…」って言わないとわかりにくい。
今ではハウリングだとかマッド・マックスだとかのタイトルあげてもわからない人多いだろうけど。
この「トワイライト・ゾーン」の直前に、ジョン・ランディス監督とほぼ同時期に同じ題材(狼男もの)に取り組んだジョー・ダンテ監督。ランディス監督に招かれ、この大作の後半パートを任されることになります。
自分の仕事に自信をなくしかけている女教師キャサリン・クライランさま。
彼女がドライブの途中で立ち寄った家。ごっつい不思議な家でございます。
妙にピリピリしている両親。テレビに向かったまま動かない女の子。そして純真だが傲慢なその弟。
とにかく両親は弟の機嫌をそこねないようにえへらえへらしている。
招かれた夕食のメニューはスイーツ系。
なんじゃこりゃ。
クライランさまはこんなんじゃ栄養が偏るわよ、みたいなことを言います。
弟、「え?そうなの?」みたいなことを言いまして、「どうして教えてくれなかったの?」みたいなことを両親に言う。
なんなんじゃこの家族。
次第にこの家族の秘密が見えてくる。弟には「力」がありまして、おしゃべりがすぎる姉の口をなくしてしまったり、家族をテレビアニメの中に封じ込めたり、そういうことができるのでございます。
「力」を持っているがゆえに家族からさえ恐れられ、教えられなければならないことを知らない少年。
クライランさまは少年のために何ができるのでしょうか。
ハウリングで変身スーパーSFXをみせてくれたジョー・ダンテ演出。
今回もSFX炸裂。
しかしそのわりにはヒューマンなオチがつきます。
もうすこしドギツイ話になってもよかったかもしれないなあ、というのは私の勝手な考え。
さて次回は最終話の監督、ジョージ・ミラー監督の大出世作「マッド・マックス」をご紹介します。


マッドマックス

1979年オーストラリア映画
監督 ジョージ・ミラー 
主演 メル・ギブソン、ジョアン・サミュエル、ヒュー・キースバーン、スティーブ・ビズレー

 

連日ご紹介させていただいております、「トワイライトゾーン」の四人の監督の大トリ。
ジョージ・ミラー監督の大ヒット作でございます。
ある雑誌のインタビューで読みましたが、実はジョージ・ミラー監督、カーマニアなどではなく、逆に車とかスピードとかが恐くてしかたないらしいです。つまり、高速で走る車だとか飛行機だとかが恐くてしかたないから、恐怖の対象としてそれらを捉えた結果、これだけインパクトのある映画が撮れるんだってことなんでしょうね。
近未来。
メル・ギブソンさま演じるのは警察官。マグナム銃とショットガンで武装した警察官です。
追跡用車両で車で逃げ回る悪党を追跡するわけです。
ギブソンさまは暴走族チックなワルを追跡している途中、そいつを轢き殺してしまいます。そこから、暴走グループのお礼参りがはじまります。
悪党たちの行動は次第にエスカレートしていきます。その魔手は家族にまで及びはじめます。
家族の身の危険を感じたギブソンさま、妻と子供を避難させようとしますが、その甲斐もなく殺されてしまいます。
ここから物語はどんどん加速度がついていきます。ギブソンさまの復讐がはじまります。
オーストラリアの広大な道路があって初めて実現した疾走感といいましょうか。
スピード感といいましょうか。
こんなに恐いカーチェイスはあまりないし、こんなに緊迫感のあるスピード感はそうそうでないと思います。
やはりスピード、恐いんでしょうね、ジョージ・ミラー監督。
ちなみにマッドマックスは第三作まで作られていますが、第一作と第二・第三作は作品世界がまるで違います。
第一作は近未来の警察映画ですが、第二第三作は世界秩序崩壊後を描くSF映画でございます。
第一作に感動しても第二作はちょっと作品世界が違うのでご注意あれ。
リーサル・ウエポンも1と2以降ではリッグス刑事のキャラが変わっちゃってましたが。
さて次回の数珠つなぎは「トワイライトゾーン」最終話のご紹介です。

 


トワイライトゾーン・超次元の体験・第四話

第四話「二万フィートの戦慄」
1983年アメリカ映画
監督 ジョージ・ミラー
主演 ジョン・リスゴー

 

短編集の配置のコツってものを聞いたことがあります。短編集ってものはですね、最初に一番良い作品を持ってきて、二番目に良い作品を最後に持ってくる。あとは全体のバランスをみながら残りの作品を並べる、というわけです。
このトワイライトゾーンに関しては、うーん、どうなんやろ。
私的には、このジョージ・ミラー監督のエピソードが一番良い出来だったと思います。
ランディスさまの話はちょいと消化不良。そらそうやわな。主役俳優が撮影中に死んでしまったわけですから。この話をトップにもってくるのが納得いかないんだけど。スピルバーグさまの話は出来すぎ。間違いなく良い話なんだけど。間違いなく良くできているんだけど。
ダンテ監督の話。うむむ。これも面白いんだけど、あとに残るものがなあ。で、ジョージ・ミラー監督のエピソード。
この話で映画全体が締まったように思います。間違いなく一番面白いのはこのエピソード。
これはあくまでも私の意見ですが。
いきなり画面をひしゃげさせて、飛行機の乗客、ジョン・リスゴーさまの不安感を見事に表現しています。リスゴーさまは高所恐怖症のスピード恐怖症。しかも閉所恐怖症っぽくも見えます。
とにかく飛行機に乗ってパニック状態に陥っています。呼吸は荒く、ガタガタ震えて、絵に書いたような大変な状況でございます。
「うー気分悪い」って外を見ると、飛行機の翼の上に誰かが乗っている。「大変や、整備士乗せたまま飛んでまっせ」「んなアホな」外を見るとやっぱり誰もいない。「気のせいでっせ」
こうなるとリスゴーさま、孤立無援です。また外を見る。また翼の上に人影。それだけではなく、どうやらその影、飛行機の翼のエンジンに悪さをしているみたい。しかし機内の客室乗務員は全然相手にしてくれません。
窓の外をふと見ると、ゴブリンが覗いてるうううう。うぎゃあああああ。
怪談の定石をふむ憎い演出。古典的ですが、それがゆえに効果的。ジョージ・ミラー監督の演出もさることながら、ジョン・リスゴーさまの名演技に負うところが大きいかもしれません。この傑作エピソードで映画は終わります。
不思議感覚をたっぷり残して。と、思ったら、最後にもう一度ダン・エイクロイドさまが登場。
思わずニヤリとさせてくれるエンディングです。
次回は、「ハリー・ポッターと賢者の石」いきます。



読者登録

磐田 匠さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について