スターウォーズ・帝国の逆襲
1980年アメリカ映画
監督 アーヴィン・カーシュナー
主演 マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード、ビリー・ディー、ウィリアムス
このシリーズに関しては役名も書いたほうがわかりやすいでしょうなあ。
主演はマーク・ハミル(ルーク・スカイウオーカー)、キャリー・フィッシャー(レイア姫)、ハリソン・フォード(ハンソロ船長)、ビリー・ディー・ウイリアムス(カルリシアン男爵)、デヴィッド・プライス(ダース・ベイダー)、アレック・ギネス(ベン・ケノビ)、んでフランク・オズ(ヨーダ操演、声)。
スターウォーズ。
物語は当初、九部作が予定されていましたが、ゼネラルプロデューサー、ジョージ・ルーカスさまの高齢のために六部作に変更になりました。
この物語は後半三部作の二作目。全体では五作目にあたります。
前作「新たな希望」で第一作からちょろちょろ出ていた帝国軍の要塞「デス・スター」を破壊した革命軍。
その後、氷の惑星に前線基地を構え、抵抗活動を続けています。
ここでベン・ケノビの霊にヨーダのもとで修行をするように命じられるルーク。
惑星には帝国軍の追っ手がやってきます。
交戦しながら離脱するソロとレイア。
ルークも離脱し、彼は単独でヨーダのもとで修行をはじめます。
ソロの船は故障し、二人はカルリシアン男爵を頼って雲の惑星に身をよせますが、男爵の裏切りでソロ、レイアは帝国軍に囚われます。
帝国軍の狙いはジェダイの騎士の血をひき、その力が目覚めはじめたルーク。
フォースの力でソロとレイアの危機を知ったルークは二人を助けに男爵の雲の惑星へ。そこで待ち受けるのがダース・ベイダーでございます。
そしてベイダーとルークの一騎打ち。
結局、ソロは氷づけにされるわ、ルークはベイダーに片腕飛ばされるわ、えらいこってす。
そうとうドンヨリして物語は終わります。
そして物語は第六部に続くと、こういうこってす。
三部作の中間作品の宿命でしょうか。この話もエピソード2(クローンの逆襲)も、同じ感じのドンヨリ感を残して終わります。んで続く。
三部作の二作目ってたいていこんな感じっていえばこんな感じかもしれませんね。
ターミネーター
1984年アメリカ映画
監督 ジェームス・キャメロン
主演 アーノルド・シュワルツネッガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン
今となっては説明不要の感のあるSF映画の傑作でございます。
未来世界、人間と機械が戦っていて、機械軍の防衛線を破る男がジョン・コナー。
機械軍は考えた。この戦いを負けないものにするためには、過去に遡ってジョン・コナーが生まれないようにすればいいのだ。
んで、殺人機械(ターミネーター)を送り込んでジョン・コナーの母となるサラ・コナー(リンダ・ハミルトンさま)を殺そうとする。
このターミネーターをまだまだ芝居が下手で筋肉オバケだったシュワさまが演じております。
ハミルトンさまを守るために後から未来から追いかけてきたのがマイケル・ビーンさま。
んで、最後にはハミルトンさまとビーンさまが仲良くなって結局ジョン・コナーが生まれる。
息子に戦士としての知識を教えるのも母なので、結局未来からターミネーターを送ったことが戦士のリーダー、ジョン・コナーを生むことになって、うーん。ややこしい。
2、3と物語が進むにつれてよじれていく時間軸。
ややこしいややこしい。
まあこの映画以後によじれていく物語はまた後日書くとして、本作ではターミネーターとハミルトンさま、ビーンさまのおいかけっこが見どころ。これはこれで名作でございます。
踊る大捜査線THE MOVIE2・レインボーブリッジを封鎖せよ
2003年東宝作品
監督 本広克行
脚本 君塚良一
主演 織田裕二、柳葉敏郎、いかりや長介、深津絵里、真矢みき、水野美紀、ユースケサンタマリア・小西真菜美
人気テレビ番組の映画版第二弾、なんて書かなくても十分おわかりだと思いますが。亡くなった父が大好きだった作品の映画化です。
冒頭いきなり、特殊部隊チームによる豪華客船ジャックの犯人鎮圧デモンストレーション。マスコミを集めての警察広報活動ですな。犯人役はご存知湾岸署の刑事たち。
織田さまは特殊部隊リーダーから「実弾を使わない以外は実戦同様。しっかりやれ」とか言われてブチキレます。んで湾岸署の皆様マジで特殊部隊に応戦。
特殊部隊に勝ってしまう。いきなりやってくれます。
今回の事件は連続殺人犯。死体をディスプレイする猟奇殺人鬼。
捜査本部の監理官は真矢さま。すげえむかつく女。
所轄を兵隊代わりに使い、こき使う嫌なキャリア婦警を見事に演じておられます。
事件が動くときの緊迫した描写。細かいカット割りを生かした演出。
相変わらず素晴らしい。
第一弾やこれまでにオンエアされた二時間スペシャル同様、細かい伏線が縦横無尽に張りめぐらされています。
ばらばらのパーツがやがて一つに統合されていくドラマ展開は爽快。
ドラマ先行の映画だからといって甘くみちゃいけません。
内容もかなり深い。
映画シリーズはこのあと正編の三作目が製作されたほか、スピンオフ作品が二本、二時間ドラマでも三本の外伝が製作されている大人気シリーズです。
織田さまってこの青島シリーズと「アマルフィ」の黒田シリーズ、どっちのほうが好きなんでしょうか。こっちのほうが伸び伸びやっておられるように感じるのですが…
ナインハーフ
1986年アメリカ映画
監督 エドリアン・ライン
主演 ミッキー・ローク、キム・ベイシンガー
恋愛ものをあまりとりあげてなかったので、何か書こうって思って、ずっと考えていたんですが、ないですねえ。あまりいい恋愛映画。
っちゅうか、ほとんど見てないから、引き出し少なすぎ。
この映画は予告編があまりにもかっこよかったので見ちゃいました。
ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」が陰鬱に流れる。
「究極のエロティック・ムービー」とかいうテロップ流れえの、いちゃいちゃする画像流れえの。
究極なエロティックな場面ってどんなんやねん、って期待して見てましたが、あんまり究極じゃなくてがっかりしたような記憶がありますです。
画廊を経営するベイシンガー。んで、そこにロークがやってきて、二人は恋におちる。
出会ってから別れるまでの九週間半を描いた作品。
だから「ナインハーフ」。原題は「NINE 1/2 WEEKS」。そのまんまやんけ。
ミッキー・ロークってかっこいいのかなあ。あんまりいいって思わないんですが。
「究極の」ラブシーンはカテゴリーとしてはソフトSMになるんだろうと思います。目隠しして、これなんだ的な感じでお腹とか背中をそのもので愛撫すると。氷をお腹にあてて、つつつ。ああん、って感じ。
「究極の」って言葉に踊らされた観客の典型でございます。
同じこと誰かとやろうと思いながら、結局しないままこの年になっちゃった。でも今さらこんなことやろうとも思わないし。
ただ、マフラープレゼントするときに、後ろからかけてあげてそのまま抱きしめるってのは一回だけやったような記憶があります。この映画見てたときに片思いしてた彼女に。
バラの花束渡して、マフラーかけてあげて抱きしめて。
すごく感激されました。その子、ショートカットの運動部系の子で、自分のことをときどき「俺」って言うような子で、今までそんなことされたことないって言われて。
ただし。ここまでやっても駄目なときは駄目。
まあ私はミッキー・ロークじゃなかったわけで、彼女もキム・ベイシンガーじゃなかったわけですな。
あかん、凹んできた。なんか恋愛映画の感想とか書いたら凹んじゃうのは気のせいだろうか…
ターミネーター2
1991年アメリカ映画
監督 ジェームス・キャメロン
主演 アーノルド・シュワルツェネガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック
ターミネーターシリーズの中で、タイムパラドックスに挑戦する内容の作品。
前作で人類の未来を知ってしまったハミルトンさま。
今は精神病院に隔離されています。
息子のファーロングさまはいっぱしのワルに成長しています。
そんな現在に、コンピューター軍は再び強力なターミネーター、パトリックさまを送り込みます。
目的はファーロングさまを殺すこと。
で、未来の人間軍は前作で送り込まれてきたシュワルツェネッガーさま型のターミネーターに「ファーロングさまを守る」プログラムを入れて送り込む。
精神病院に忍び込んだパトリックさまとの攻防。
逃げきったハミルトンさま、ファーロングさま、シュワルツェネッガーさまは、未来で人類に反乱を起こすコンピュータの開発そのものを止めようとしまして、設計者とその会社を攻撃します。
んでそこに再びパトリックさまが登場。ヘリチェイスやカーチェイスの末、またしても工場での追いかけっこ。
物語が進み、登場人物が動けば動くほど、時間軸が弄ばれ、パラドックスがいつ起きてもしかたのない様相を呈してきます。
まあそもそも最初の設定からしてパラドックスを起こすことが目的だったからなあ。第一作では結局未来は変わらず、どんよりした終わりかたしましたが、この二作目は未来が変わるかもって終わりかたをします。でも未来が変わると人類とコンピューターの戦争もなくなるから、第一作のターミネーターも来なくなって、マイケル・ビーンさまも来なくなって、ファーロングさまが生まれることはなくて、でもそうなったらまた未来が変わって。
うーん。パラドックス。この作品そのものは、「未来は変えることができるから頑張ろう」っていう力強いメッセージで終わりますが、残念ながら作品世界の根幹にかかわる「タイムパラドックスを起こさないプチ幸せな結末」はついに探すことはできず、シリーズはこのあと、テレビシリーズの「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」を経て3、4と、どんどん破滅ワールドに突入してまいります。