目次
はじめに
1~30
スピーシーズ・種の起源
ゲッタウェイ
悪魔のような女
ウエストサイド物語
アルマゲドン
ジャッジ・ドレッド
模倣犯
心の旅路
エレファントマン
MI2
クリムゾンリバー
エントラップメント
砦なき者
呪怨
ゴッドファーザー
グリース
リーサルウエポン3
破線のマリス
スターウォーズ・帝国の逆襲
ターミネーター
踊る大捜査線THE MOVIE2・レインボーブリッジを封鎖せよ
ナインハーフ
ターミネーター2
動乱
ターミネーター3
少林サッカー
ソドムの市
ダーティハリー
ゴッドファーザーパートⅡ
スターウォーズ
31~60
A.I.
オーシャンズ11
さくや妖怪伝
ダーティハリー2
LAコンフィデンシャル
雲霧仁左衛門
ダブルボーダー
イレイザー
悪魔を憐れむ歌
マキシマム・リスク
黄金の七人
妖怪大戦争
バットマン
バトル・ロワイアル
ザ・ロック
アマデウス
吉原炎上
バットマンリターンズ
ホワイトアウト
12モンキーズ
ザ・ワン
京極夏彦「怪」・七人みさき
バットマンフォーエバー
ロストボーイ
バーティカルリミット
シャークテイル
シックスセンス
シックスデイ
ゾンビ
13日の金曜日
61~90
催眠
オールザットジャズ
ホワイトナイツ/白夜
将軍家光の乱心・激突
あずみ
必殺
オリエント急行殺人事件
そして誰もいなくなった
犬神家の一族
理由
悪魔の手鞠歌
ルームメイト
ウインドトーカーズ
タップ
ナイル殺人事件
里見八犬伝
皇帝のいない八月
情婦
大脱走
ウイロー
半落ち
ブロークン・アロー
燃えよドラゴン
片腕ドラゴン
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
新生トイレの花子さん
ピースメイカー
僕の彼女を紹介します
エンゼルハート
ヒート
91~120
スカーフェース
ミッドナイトクロス
スターウォーズ・ジェダイの復讐
スパイダーマン2
暗殺者
フロム・ダスク・ティル・ドウン
裏窓
ロープ
スネーク・アイズ
エネミー・オブ・アメリカ
メン・イン・ブラック
メン・イン・ブラック 2
ジュラシック・パーク
ロスト・ワールド ジュラシック・パーク
ジュラシックパーク3
少女たちの遺言
ラスト・アクション・ヒーロー
レイダース・失われた聖櫃
ディープブルー
パルプフィクション
ブギーポップは笑わない
パラサイト・イヴ
炎の少女チャーリー
クロスファイア
座頭市
シャイニング
キャリー
女王蜂(ネタバレ注意)
白昼の死角
ウルフェン
121~150
ブレイド
ロミオ・マスト・ダイ
フライトナイト
十二人の怒れる男
狼男アメリカン
トワイライトゾーン・超次元の体験・第一話
E.T.
トワイライトゾーン・超次元の体験・第二話
ハウリング
トワイライトゾーン・超次元の体験・第三話
マッドマックス
トワイライトゾーン・超次元の体験・第四話
ハリー・ポッターと賢者の石
フライトナイト2 バンパイアの逆襲
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第一話 雪山
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第二話 携帯忠臣蔵
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第三話 チェス
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第四話 結婚シミュレーター
ブレイド2
ジェイコブス・ラダー
危険な情事
ゲーム
プラトーン
インビジブル
エボリューション
フラットライナーズ
セブン
エイリアン3
パニック・ルーム
サドン・デス
スターウォーズ・エピソード2・クローンの攻撃
ペリカン文書
レッド・サン
シルミド
グレムリン
ダイヤルM
151~180
劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション・烈空の訪問者デオキシス
タワーリング・インフェルノ
ブルース・ブラザーズ
ウルトラマンティガ・ファイナルオデッセイ
レインメイカー
海猫
フェイス・オフ
トゥームレイダー
ゴッドファーザー PARTⅢ
ふたり
スターゲイト
ウォータ-ボーイズ
少林寺
スターウォーズ・エピソードⅢ・シスの復讐
キス・オブ・ザ・ドラゴン
親指スターウォーズ
親指タイタニック
タイタニック
ウォール街
スペース・バンパイア
ラストサマー
ダイハード3
火垂るの墓
マトリックス
イージー・ライダー
ラスト・ワルツ
レイジング・ブル
ラストサマー2
仁義なき戦い
仁義なき戦い・広島死闘編
181~210
仁義なき戦い・代理戦争
仁義なき戦い・頂上作戦
仁義なき戦い・完結編
GODZILLA・ゴジラ
その後の仁義なき戦い
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編
機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
ポルターガイスト
ウルフ
ザ・フォッグ
チャイルド・プレイ
ダイナソー
トリック・劇場版
K-19
着信アリ
直撃地獄拳・大逆転
ア・ホーマンス
スパイ・ライク・アス
ブレス・ザ・チャイルド
おこげ
48時間
誘う女
ゴジラVSキングギドラ
ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ・光の国の戦士たち
アサシン
ニキータ
キンダーガートン・コップ
男たちの挽歌
魔女の宅急便
211~220
8mm
トゥモロー・ネバー・ダイ
黄泉がえり
バック・トゥ・ザ・フューチャー
D.N.A.
ザ・リング
レプリカント
東京タワー
ガメラⅢ・邪神(イリス)覚醒
明日に向かって撃て
インターバル

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151~180

劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション・烈空の訪問者デオキシス

2004年ピカチュウプロジェクト

監督 湯山邦彦

声の主演 松本梨香、大谷育江、日高のり子、うえだゆうじ


アニメ作品でございます。

ポケットモンスターってみんなどの程度知識あるんでしょうか。テレビ東京で高視聴率を維持しつづけている怪物番組の映画化。ポケットモンスターという不思議な生物のいる世界での物語。

なんかこの物語の作品世界って説明しはじめるとひたすら長くなります。

幻のポケモンってのがいる。空にいる奴にレックウザってのがおりまして、そいつが人間世界にやってきて大暴れする。レックウザってのは宇宙人みたいな生物を探してているわけですね。その生物がデオキシスって名前です。デオキシスとレックウザが大バトルを繰り広げます。でもデオキシスってやつは人間界に何か用事があるらしく、なかなか街を離れようとしない。

それだけに被害は拡大していくばかり。デオキシスの目的は何なのでしょうか。ってデオキシス視点であらすじ書きましたが、実際の物語はアニメと同じ主人公サトシ少年の目線で進行します。
私、なんだかんだいいながらポケモン映画けっこう見てたりします。

ポケモン映画では、最初の作品「ミュウツーの逆襲」がとにかくよくできていたので、その他の作品の採点は辛くなります。どの作品も面白く、こども向けアニメとしては一定の水準はクリアできているのですが、第一作が傑作すぎたので、どの作品もちょっと弱いように感じてしまいます。
次回は「タワーリング・インフェルノ」です。


タワーリング・インフェルノ

1974年アメリカ映画

監督 ジョン・ギラーミン

主演 ポール・ニューマン、スティーヴ・マックウィーン、ウィリアム・ホールデン、ロバート・ヴォーン、リチャード・チェンバレン、ロバート・ワグナー、フレッド・アステア、ジェニファー・ジョーンズ、アンソニー・パーキンス


災害パニックものの大傑作。そもそもは同時期にかたやニューマンさま、かたやマックウィーンさまの主演で二本のビル火災映画が企画されていたのですが、それを合作にしてしまおうとワーナーとフォックスが大英断を下して完成した傑作。登場人物を羅列するだけでスペースいっぱいになる勢いの豪華キャストです。

社長ウィリアム・ホールデンさまが「グラスタワー」という超高層ビルを建てます。設計はポール・ニューマンさま。しかし社長の義理の息子、リチャード・チェンバレンさまが手抜き工事を指示したため、ビルのあちこちの配電盤から出火。

折りしもビルでは落成披露パーティーが開かれていて、ロバート・ヴォーンさまだとかアンソニー・パーキンスさまだとかロバート・ワグナーさまだとかフレッド・アステアさまだとかジェニファー・ジョーンズさまだとかが火災に巻き込まれてしまいます。

消火活動に取り組むのはマックウィーンさま率いる消防チーム。しかし高層すぎて地上からの消火活動は不可能。

手抜き工事がひどくて非常消火のシステムも機能していない。

やむを得ず消防はビル屋上の貯水槽を爆破して消火することになりますが…
火攻め水攻め。スペクタクルのフルコースでございます。超豪華キャスト集結で、もっと適当な描かれかたするかなとも思われた配役陣にもそれぞれにおいしいところが用意されており、ドラマとしても丁寧に作られています。
かなり長い映画ですが、面白いので長さを感じさせないです。必見の超大作でございますぞ。
次回は「ブルースブラザーズ」でございます。


ブルース・ブラザーズ

1980年アメリカ映画

監督 ジョン・ランディス

主演 ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウン


かなり昔に見た映画でございます。

ベルーシさま若いし元気。エイクロイドさまも若い。二人は孤児院で育った義兄弟。ロックンロール好き。

その孤児院が閉園の危機にさらされ、二人はロックンロールでひとヤマあてて孤児院を再建しようとする。

このメンバーがけっこう豪華です。日本映画だと、それっぽい役者を配するところですが、やっぱりロックンロールの国ですねえ。現役バリバリのミュージシャンを集めてバックバンド役をやらせたりします。ギタリスト・スティーブクロッパーさまが実は超有名なメンフィスギターの名手だってあとから聞きまして、驚いた覚えがあります。

そんな本物のロックをバックに、ベルーシさま・エイクロイドさま、歌う歌う。踊る踊る。
ラストには警察との追っかけっこまであります。楽しくて面白い映画です。ちなみにコーンさんとトムさんのバブルガムブラザースのデビューしたころのパフォーマンスは、そのほとんどがブルース・ブラザースからのいただきものらしい。ってことは音楽ファンのほとんどの人が知っている有名な話でござんすね。
次回は「映画版ウルトラマンティガ・ファイナルオデッセイ」でございます。
 


ウルトラマンティガ・ファイナルオデッセイ

2000年映画ウルトラマンティガ製作委員会・円谷プロ作品

監督 村石宏實

主演 長野 博、吉本多香美、高樹 澪、芳本美代子、川地民夫


平成ウルトラマンシリーズの最初のシリーズにして最高傑作。と、私が一方的に思っているウルトラマンティガ。

本作はテレビシリーズ「ティガ」と「ダイナ」の橋渡し役となるエピソードです。

そのそもティガは超古代遺跡から甦った巨人なわけです。シリーズ第一話で登場した「ゴルザ」「メルバ」最終回前後に登場した「メンジュラ」「ゾイガー」「ガタノゾーア」あたりの怪獣は、超古代生物です。

ティガは光の巨人。ガタノゾーアは闇の怪獣。ティガはこのガタノゾーアにやられて光の力を失い、こどもたちの光の力を得て復活、怪獣を倒す。

これが最終回のエピソード。しかし変身アイテム・スパークレンスは砂となって消え、ダイゴ=長野さまはウルトラマンではなくなります。それから数年。ダイゴとレナ=吉本さまは結婚間近。平和に暮らしております。そんなとき、超古代の遺跡が発掘され、そこからカーミラ=芳本さま、ダーラム、ヒュドラの三体の巨人が復活。彼らは発掘現場付近に結界をはり、ダイゴの前に現れ再び変身せよとせまります。光を失ったダイゴは黒いティガとなる。

そしてそれが闇の世界をもたらすと、こういう話でございます。そして超古代のころはダイゴとカーミラは恋人同士だったとかの話をする。人類を助けたければ再び変身せよってなことを言う。
ダイゴはレナに再び必ず戻ると告げ、遺跡に向かう。吉本さま叫ぶ。「ダイゴおおおおおおお」。
ウルトラセブン以来封印されていた、主役と女性隊員の恋愛再び。セブンが高く評価されているのと同様、二人の恋愛エピソードもポイント高い。

ドラマに深みを与えています。高樹さま=イルマが超古代の巫女の末裔だったとか、超エネルギーマキシマオーバードライブだとか、ドラマでの設定もそのまま出てきますので、できれば予習をして見たほうがいいかも。

ちなみに次作「ダイナ」レギュラーの木之元 亮さま、布川敏和さま、つるの剛士さま、山田まりあさまらも「若き日の…」みたいな役で特別出演しております。
さてと。次回はフランシス・フォード・コッポラ監督の「レインメイカー」です。


レインメイカー

1997年アメリカ映画

監督 フランシス・フォード・コッポラ

主演 マット・ディモン、クレア・デーンズ、ダニー・デビード、ジョン・ボイド、ミッキー・ローク、ロイ・シャイダー


あまり期待しないで見始めたのですが、けっこう面白かったです。「レインメーカー」ってのは弁護士を指す言葉だそうです。雨のようにお金を降らせるような仕事をするって意味らしい。途中、「うんと儲けて札束の雨を降らせようぜ」みたいな台詞がありましたが、どうやらその表現がタイトルになっているようです。ジョン・グリシャムさまの「原告弁護人」の映画化。
ディモンさまは駆け出しの弁護士。というか物語途中で司法試験に合格するから、ロースクールを卒業して、法律事務所で実務の仕事をしながら法律の勉強してる若い衆ですわ。

司法試験合格と事務所のボス、ロークさまが脱税やらで告発されるのとが重なり、デビードさまとともに独立します。ディモンさまは保険会社を相手取っての保険金不正未払い事件で弁護士デビュー。その件と並行しながら彼自身が心ひかれる女性デーンズさまのDV事件への取り組みが描かれていきます。

保険会社の顧問弁護士がボイドさま。社長がシャイダーさま。おお、いぶし銀のようなキャスト。

コッポラ監督クラスになると、とんでもないところでとんでもない役者さんをポコッと使うから、油断できません。理想に燃える若い弁護士が、人間的に成長していく姿が描かれます。

ディモンさまがうまい。裁判が進行していくにつれ、だんだんと弁護士という仕事が板についていく様子が見事に表現されています。法廷シーンの緊迫感も素晴らしいし、原告被告どちらに有利に裁判が進行しているのかがとてもわかりやすく描かれています。なかなかの佳作。
しっかし、ロイ・シャイダーさまにはさすがに気付きましたが、ミッキー・ロークさまにはぜんぜん気付かなかった。字幕だったらおそらく気付いただろうけど。声に特徴がある人なんで。エンドロールで名前みつけて、あわてて巻き戻してミッキー・ロークさま探しました。年とっちゃったんですね。よく考えたら私よりはるかに年上だもんなあ。
さて次回は邦画。「海猫」いきます。


海猫

2005年東映・テレビ朝日・「海猫」製作委員会作品

監督 森田芳光

主演 伊藤美咲、仲村トオル、佐藤浩一、ミムラ、三田佳子、白石加代子


突然婚約者に婚約解消を言い渡された女性、ミムラさま。

どうやら彼は亡くなった彼女の母(伊藤美咲さま)のことが原因で別れを決意したらしい。彼女は祖母三田佳子さまに母のことを聞きだします。物語は母の回想として進行します。

漁師町にお嫁にやってきた伊藤さま。夫は佐藤さま。その弟が仲村さま。

とりあえず佐藤さまと伊藤さま、します。まあ夫婦ですからね。するでしょう。粗野で純朴な夫。しかしあまりにも漁師イズムがこびりついております。船が苦手なのに夫婦での昆布漁を強制する夫。そこから夫婦生活の足並みが少しずつ乱れてきます。

そんな伊藤さまを優しくサポートするのが佐藤さまの弟、仲村さま。精神的に追い込まれている彼女に、「あんたの目は海猫そっくりだ」いやあ、ほろっときますわな、こんなん言われたら。そんな弟の励ましもあって伊藤さまご懐妊、女児を出産。育児・漁・昆布の加工。

伊藤さま、徐々に所帯じみてきます。仲村さまに「俺は嫌だ、アニキがあんたを抱いた」だとか言われて、ますます追い込まれていきますです。佐藤さまは佐藤さまで浮気してたりします。佐藤さま、します。何度も、します。

やがて伊藤さま、仲村さまに会いに行く。伊藤さまと仲村さま、します。んで佐藤さまと伊藤さま、します。

画面に美しく描かれる透明感あるエッチ。それがやがて「娘が婚約破棄されるような事件」に発展するわけです。
森田監督、こういう映画になるとすごく普通。「39」とか「黒い家」とか「模倣犯」とかでもこういうオーソドックスな演出すればいいのに。
ちなみに本作、R指定。十五歳以下はご家族とご覧くださいって規制がかかっております。このR規制の基準ってよくわからないなあ。

エッチが映画のテーマになってたらこうなるんでしょうか。一般映画で、もっと強烈なエッチシーンいくらでもあるんですが。
さて次回は久々数珠つなぎ。マイケル・ダグラスさまつながり。

製作者としてのマイケル・ダグラスさまをご紹介。「フェイス・オフ」いきましょう。


フェイス・オフ

1997年アメリカ映画

監督 ジョン・ウー

製作総指揮 マイケル・ダグラス

主演 ジョン・トラヴォルタ、ニコラス・ケイジ


数珠つなぎでございます。大御所マイケル・ダグラスさまの仕事を紹介するシリーズです。この映画、ジョン・ウーさまの作品としてひたすら有名でございますが、この作品の制作総指揮を担当したのがなんとマイケル・ダグラスさま。

プロデューサーとしてもいい仕事しますよね。
物語のあらすじを見た瞬間、なんじゃこりゃって思いましたが、実際に映像をみると、これがなかなかよくできてます。破天荒な設定ですが、説得力のある物語作りに成功しております。

ニコラス・ケイジさまは悪の権化。狙撃にテロに麻薬密売なんでもござれの悪のボス。トラヴォルタさまは刑事。

トラヴォルタさまは過去に最愛の子供をケイジさまに射殺されたという悲惨な過去をもっています。執念でケイジさまを追う刑事トラヴォルタさま。彼は遂にケイジさまの逮捕に成功します。さあここで警察はとんでもないことを考えます。捜査員をケイジさまに変装させ、刑務所に潜入。ケイジさまの部下に接触して、重要な捜査情報を聞き出す。この計画は最低限の関係者しか知らない極秘作戦。この捜査の担当に抜擢されたのはトラヴォルタさま。

憎きケイジさまの顔の皮膚を移植され、整形させられて刑務所に潜入。ここで計算違いが起こります。

逮捕時に瀕死の重傷を負い、生死の境を彷徨っていた「顔を剥がれた」ケイジさま、突然奇跡の蘇生。「トラヴォルタさま潜入プロジェクト」の関係者のほとんどを惨殺し、顔のない悪人ケイジさまは逆にトラヴォルタさまの顔を手に入れます。かくして刑事トラヴォルタさまは悪人ケイジさまの顔で刑務所に、悪人ケイジさまは刑事トラヴォルタさまの顔で警察官として闊歩することになります。

ケイジさまの顔のトラヴォルタさま、刑務所を脱獄。悪人ケイジさまとして悪の巣窟に見をよせることになりますが…
さすがジョン・ウーさま。すげえ面白い映画です。お得意のガンアクションや決闘アクションも充実。
ペキンパー監督ばりのスローモーション・バイオレンスシーンのバックに流れるのは「虹のかなたに」。すげえセンスです。撃ち合いの途中、障害物を隔てて敵と主人公が語り合うジョン・ウー監督作品お馴染みの場面。

今回の障害物は鏡。せえので打ち合いが再開。鏡ごしに撃ち合う二人。自分が銃を向けているのは鏡に映った自分の顔。しかしそれは本当は敵の顔。なんかすげえわかりにくい説明かもって心苦しいのですが、とりあえず見ていただければわかると思いますんで。是非是非ごらんくださいませ。
さあて、明日のご紹介はアンジェリーナ・ジョリーさま主演の「トゥームレイダー」です。


トゥームレイダー

2001年アメリカ映画

監督 サイモン・ウエスト

主演 アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・ボイド、イアン・グレン、クリス・バリー、ノア・テイラー


「五千年に一度の惑星直列。そのときにトライアングルが呼び覚まされる。お前はその瞬間を目撃するんだ」娘にそう言い残して消息を絶った父。

それが冒険の始まりなわけですな。
アンジェリーナ・ジョリーさま演ずるのは、まあ言えば女性冒険家。

んで大富豪。父はボイドさま。この二人は実際に実の親子です。

惑星直列が始まったその日に、彼女の大邸宅の隠し部屋に置かれていた時計が動き始めます。その時計の中には不思議な飾りが隠されていました。そのことをある人物に相談したら、すぐに弁護士と名乗る男がコンタクトをとってきて、さらにその夜、特殊部隊一個小隊規模の賊が大邸宅に押し入り、時計の飾りが奪われます。

そして惑星直列の開始にあわせて届けられた父からの手紙。

どうやらその飾りは時を操り、想像もつかないほどの「力」を手にすることのできる「トライアングル」を探す鍵になっているらしい。

父の手紙、そしてさらに書斎の古書に巧妙に隠されたもう一つの手紙。そこから謎を解き、カンボジアの奥地に完全武装で乗り込むジョリーさま。

ここからはとんでもないSFX活劇がひたすら加速していくことになります。
女インディ・ジョーンズみたいなお話です。

やはり途中からとんでもない特撮活劇になります。

なんか中盤の雰囲気が「シンドバッド黄金の航海」みたいになるのは舞台がカンボジアだからでしょうか。しかしアンジェリーナ・ジョリーさまのふとももいいです。

続編が愉しみですわ。
さてさて、次回は「ゴッドファーザーパート3」です。


ゴッドファーザー PARTⅢ

1990年アメリカ映画

監督 フランシス・フォード・コッポラ

主演 アル・パチーノ、アンディ・ガルシア、ソフィア・コッポラ


歴史的名作、「ゴッドファーザー」の完結編となります。第一作・第二作はもうご紹介しましたですよね。

第三作だけがまだご紹介してなかったわけですが、こいつはちょい微妙な作品です。

第二作から二十年近く経ってから製作された第三作。なぜこんなに時間が経ってから第三作が映画化されたのかって話ですが、こんな噂がありまして。そもそもは二部作だったそうです。

で、コッポラさま、豪遊だとかで破産してしまいまして。そんな借金返済のために制作された映画だったと、そんな噂でして。なんだい、借金のために作った映画なのかい?こいつは。

ま、いいか。
ってことで、この映画は第一作・第二作と同列に語ってはいけないと私は思っています。

冒頭はドン・マイケル・コルレオーネが永年の教会への寄付を称えられ、叙勲をうける場面からはじまります。

前作で子供だった娘はもう「女性」の年齢となっています。この娘をコッポラ監督の実の娘、ソフィア・コッポラさまが演じています。
教会への寄付を繰り返したりの善行をアピールしていますが、コルレオーネファミリーはやっぱりマフィアでございまして。若く、勢いのあるファミリーの追い込みとかがあるわけです。新勢力の台頭といいますか。

そして自らの老いもある。ファミリーの今後を誰の手に託すのか、みたいな心配もしなければならないわけですし。そして主人公マイケルが心配した通り、第二作で崩壊しはじめていた「家族の絆」はますます崩れはじめ、「コルレオーネファミリー」そのものが崩壊をはじめます。そして最後はとんでもなくブルーな結末です。
でもこれってコッポラファミリーそのものですよね。若い映画人たちに追い上げられ…って感じで、破産にまで追い込まれて。
なんかとっても哀しい気分になってしまう作品でしたです。
さて次回は大林宣彦監督の「ふたり」をご紹介です。


ふたり

1991年ギャラック、ピーエスシー、NHKエンタープライズ作品

監督 大林宣彦

主演 石田ひかり、中嶋朋子、富司純子、尾美としのり


大林監督の「新尾道三部作」の一本。ちなみに「尾道三部作」は「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」でございまして、『新』のほうは、この「ふたり」が三部作に入っていることくらいしか知りません。

前の三部作は全て見ました。いずれ劣らぬ傑作。「転校生」は二回、「時をかける少女」は一回、「さびしんぼう」は二回、それぞれ確実に泣けるところがあります。この「ふたり」にも確実に泣けるところがある。いいですよね。こういう映画。
石田さまは高校生。

演劇部所属。絵に描いたようなドジ子ちゃん。ある日彼女は、危ない奴に襲われてしまいます。そんな彼女を助けたのは彼女の姉、中嶋さま。

よかったよかった。でもなんだか様子がおかしい。見ていてかみ合わないような違和感があって、その違和感はだんだん大きくなってきます。

でも映画の中の登場人物はその違和感をおかしいとは思っていない様子。

おやおや。石田さま、大学生尾美さまにデートに誘われます。

そのデートで中嶋さまとも知り合いの尾美さまに、石田さまは言います。

「姉は事故で亡くなりました」。ひええええ。

実は中嶋さまは事故で死んでいます。しかし石田さまは何かあるたびに姉が出てきてサポートしてくれていることに気づいています。あるとき、石田さまの呼びかけに中嶋さまは姿を現す。そこから石田さまは何かあるたびに中嶋さまに問いかけることになります。

文化祭がやってくる。姉が主役を演じた作品が再び演じられることになります。しかし石田さまは主役を演ずることはできず、舞台のスノコで雪を降らせる役。

ここで劇中劇の主題歌「草の想い」が歌われます。この歌がけっこう印象的で、大好きです。

CDレンタルしましたがな。
さてそんな「ふたり」にも別れのときがやってくるわけで。泣けまっせ。しっとり泣いていただきとうございます。
大林監督作品は大好きですね。

色彩的な個性が強いから、拒否反応示す人とかいるかもしれないですが。

尾道三部作改めて見ようかなって思っております。
次回は「スターゲイト」です。


スターゲイト

1994年アメリカ映画

監督 ローランド・エメリッヒ

主演 カート・ラッセル、ジェームス・スペイダー、ジェイ・デビッドソン、ビブカリンド・フォース


けっこう記憶が鮮明だから、何度かビデオで見た作品だろうと思います。

でも詳細の設定がかなりあやふやだから、おそらく吹き替えなし字幕なしで原語で見たんだろうと思います。

そういう映画のみかたをしていた時期に見た作品なんでしょうなぁ。時期でいうと「英語は絶対勉強するな」って本で英語を勉強していた時期です。

だから「多分」とか「恐らく」とかのノリで書きますので、ご容赦くださいまし。
えっと、砂漠で遺跡が発見されます。その中から巨大な円形の物体が現れます。オーパーツですな。円周には不思議な象形文字。その解読を命ぜられたのがジェームス・スペイダーさまでございます。彼はすごく短い時間でその文字を解読します。その物体は、別の宇宙につながる門「スターゲイト」だったわけです。軍が中心となって調査隊が結成されます。そのリーダーがカート・ラッセルさま。調査隊が戻れなくなっては困るということで、天才言語学者スペイダーさまも同行することになります。

ゲートは外宇宙の惑星につながっています。そこは砂漠のピラミッドの中。そして彼らはまるで人間の現地の人々とコンタクトをとることになります。やがて現地の人々が「神」と恐れる生命体が現れます。金属製の鳥の顔を持ち、空を飛ぶ生命体。
スペイダーさまは現地の人と対話を試み、やがて少しずつ色々なことがわかってきます。アッと驚くその事実とは…
ってな話。

外宇宙の惑星にたどり着いたのにエイリアンが出てこないってどういうことよ、って思いながら見ていましたら、そんな疑問を全て払拭してくれるようなオイシイ設定が用意されておりました。やるじゃねえか。
SFXもけっこうよくできてるし、楽しめました。もう少し物語にひねりが効いているほうが好きですが。
さて次回は「ウォーターボーイズ」です。


ウォータ-ボーイズ

2001年フジテレビ,アルタミラピクチャーズ・東宝・電通作品

監督 矢口史靖

主演 妻夫木 聡、玉木 宏、三浦哲郁、近藤公園、金子貴俊


男のシンクロ。実はこの作品のモデルになった埼玉の高校のドキュメントをかなり早い時期に見てましたので、この映画の設定そのものにはあまり驚かなかったです。
しょぼい水泳部のある高校。そこにシンクロ指導経験者の女性教諭が転任してきて、男子シンクロを学園祭でやりましょうって話になります。

リーダーの妻夫木さまが奮闘してメンバーを集め、とりあえず五人のメンバーが集まります。

妻夫木さまはこの時点で主役級。その後の大活躍は言うに及ばずですね。

玉木さまはその後ドラマ版「ウォーターボーイズ」、月九「ラストクリスマス」を足がかりに大スターになりましたし、金子さまはドラマ「ウォーターボーイズ2」、「あずみ」からいまではバラエティを中心に大活躍。そういう意味ではこの「ウォーターボーイズ」ってシリーズは、元気が良い系の若手俳優の登竜門みたいになっている感があります。「ごくせん」もそうですが。
やっぱりラストのシンクロシーンは大迫力だし、とんでもなく感動できるインパクトがあります。

シンクロ指導は「水の道化師・トゥリトゥネス」というパフォーマンスグループを率いておられる不破 央さまです。この人の力量があってはじめてこれだけの完成度をもったシンクロシーンが完成したんだろうと思います。
次回は「少林寺」をご紹介します。


少林寺

1982年香港映画

監督 チャン・シン・イエン

主演 ジェット・リー、ユエ・ハイ


香港武術トーナメント歴代のチャンピオンが総出演だそうでございます。

アクションシーンとかは豪快ですね。ブルース・リーさま、ジャッキー・チェンさまは別格としても、香港ものの「アクションのためのアクション」を見慣れていた私が久々に見た、本物の武道家のアクションです。

とりあえず「技術と実力に裏打ちされたアクション」ってかんじですよね。

本作がデビュー作にあたるジェット・リーさまも、当時は当然ながらワイヤーなんぞ使わずに、生身のアクションで頑張っておられます。
隋末期の中国でのお話。そらそやわな、少林寺の話ですから。

ジェット・リーさまの父は、将軍の暴虐と圧政に抵抗し殺されてしまいます。息子は命からがらそこから逃げ出し、少林寺に逃げ込みます。やがて彼は入門し、拳法の修行を積む。次第に少林寺の技を身に付けていくわけですね。ここらあたりで様々な技が紹介されますです。虎拳、蟷螂拳、鷲拳、酔拳などなど。

武器もいろいろ。紐の先に銛がついたような武器だとか、長い棒だとか、くねくね曲がる系の薄い刀だとか。それぞれ名前があるようですが、中国拳法の武器とか詳しくないし、唯一知ってる武器のサンセツコンも詳しいご紹介はパス。

さて、将軍が少林寺に攻め込んできます。攻め込んでくるまでにいろいろなエピソードがあるわけなんですが、とにかく攻めてくる。少林寺の修行僧たち、迎え撃つ。このクライマックスシーンがもお最高。

武術の達人が演ずるアクションですので、非常に技術的難易度の高いシーンの連発でございますです。こういう系統の映画のお約束ですが、善が勝ち悪は滅びる。ちょいとほんのりほっとする場面なんかで物語は終わります。
ジェット・リーさま若いです。なんかすっげえ若くてかわいい顔してます。

思わぬ収穫でございました。
さて次回は「スターウォーズ・エピソード3・シスの復讐」です。
 


スターウォーズ・エピソードⅢ・シスの復讐

2005年アメリカ映画

監督 ジョージ・ルーカス

主演 ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イアン・マクダーミド、サミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・リー


大人気シリーズの最終エピソードでございます。しかしながら前作までの物語展開を全て踏まえ、その上で後半三部作につなげなければならないって制約がありまして、なんともおさまりの悪いお話になってしまっております。

というか、このクラスの映画になると、ホームランでなければ納得できないですよね。二塁打でも三塁打でも満足できない。そういう意味では前作のエピソード2(クローンの攻撃)が場外ホームランだったので、となると前回と同程度のホームランでも不満が残る。しかたないですよね。
映画が始まるとすでに戦争が始まっております。前作での分離主義者=ドロイド軍と共和国軍=クローン軍の戦争。この戦争でクローン軍の指導者、パルパディーン議長(マクダーミドさま)が誘拐され、オビワン(マクレガーさま)とアナキン(クリステンセンさま)が救出に向かいます。そこで二人を待ち受けていたのはドロイド軍のグリーパス将軍とドゥークー伯爵(リーさま)。グリーパスは逃亡、アナキンはドゥークーを倒し、議長を救出します。この功績によってアナキンは議長と急接近。

ヨーダ(声・フランク・オズさま)、マスターウインドウ(ジャクソンさま)らジェダイ評議会はアナキンが政治利用されることを危惧しています。議長はアナキンにジェダイ評議会の内情を探れと言い、ジェダイ評議会は議長の様子をスパイし、報告せよと命じます。やがてそれがアナキンをダースベイダーに変えてしまうことになります。
観客みんながアナキンがダースベイダーになってしまうことを知っています。そして旧三部作を見た人はアナキンの息子(ルーク)やオビワンが惑星タトゥイーンに住むことも知っています。ジェダイの騎士たちはヨーダとオビワンを除き、全滅することもわかっているわけです。でもあえてそういう観客が知っている部分を描かなければならないので、話が説明臭くなってしまう。新三部作の完結にして旧三部作の序章。しかたないことかもしれません。

クライマックス、帝国軍成立から一気に加速する物語は見事。オビワンとアナキン、ヨーダと帝国皇帝のライトセーバーでの戦闘シーンは大興奮ものです。

ただ、前作のヨーダの戦闘シーンを見たときのインパクトには及ばなかったです。残念。
さて、次回はリュック・ベッソンさま製作・ジェット・リーさま主演の「キス・オブ・ドラゴン」のご紹介です。


キス・オブ・ザ・ドラゴン

2001年アメリカ映画

監督 クリス・ナオン

アクション監督 コリー・ユエン

原案 ジェット・リー

製作・脚本 リュック・ベッソン

主演 ジェット・リー、ブリジット・フォンダ、チェッキー・カリョ


ジェット・リーさま主演の映画は無条件に見たくなります。同い年だし。

導入部がいかしてます。中国からパリにやってきた刑事リーさま。ホテルに入る。バーへ、さらに男性トイレに誘導され、そこでボディチェック。ボスが会いたがっていると言われ、ホテルの厨房へ。そこで狂ったように男を殴り続けるアブナイボス。これがカリョさま。

ここらでジェット・リーさまが刑事であることとか、彼がカリョさまに「協力」するためにパリにやってきたことが明かされます。カリョさまはそのホテルで何をしているかというと、中国人マフィアのような男のマーク。その中国人は部屋の外にボディガードを配しながらコールガールとエッチするような男。で、カリョさまのグループは男の部屋に数台の隠しカメラを設置して、録画したりしています。それぐらいきついマークがついているってことでしょうか。中国人マフィア、カメラの前でコールガールに刺されちゃいます。ボディガードを蹴散らし、部屋に飛び込むリーさま。しかし、彼からやや遅れて部屋に入ったカリョさま、刺された中国人と刺したコールガールを射殺し、リーさまも撃とうとします。

冒頭二十分で撃たれるジェット・リーさまではありませんなあ。ジェット・リーさま、窓から逃走、カリョさま一味をボコボコにしながら、録画したビデオを持って逃げます。
状況がほとんど説明されないままスーパーアクションが展開する。ジェット・リーさまものってこういう作品多いような気がします。「ザ・ワン」もそんな感じだったですよね。
って、冒頭シーンだけでかなりスペース使いましたが、アクションもいいし、脇のブリジット・フォンダさまなんかもすごくいいです。ラストシーンも泣きそうになっちゃった。
映画のあちこちにブルース・リーさまへのオマージュみたいな場面がでてきて、こういうのもなんか日本人的には好きだなあ。
フランスが舞台だけあって、なんか全編意味もなくファッショナブル。って感じるのは私だけでしょうか。なんか「ニキータ」とか「レオン」とか見たときと同じような「いぐわあああああっ」感を満喫させていただきました。
さてさて、次回は「親指スターウオーズ」をご紹介します。


親指スターウォーズ

1999年アメリカ映画

監督 スティーブ・オーデカーク


スターウォーズのパロディ映画なんですが、なんだかなあ。コメントに困ります。
会社の友人が、「親指スターウォーズ面白いっすよ」とか言ってたので、けっこう期待してみたのですが、どうなんやろ。結論から言いますと、明らかにイマイチ。

スターウォーズのパロディってことで見たわけですが。
登場人物すべてが親指でございます。

その親指に目と口を入れ込み合成加工しまして、お話を進めていきます。発想と努力は買いますが、物語が明らかに面白くない。というか、スターウォーズの物語を親指劇に作り直しただけ、みたいなお話。ところどころにパロディなんかも入るんですが、ちょい下品で面白くないかな。
ハンソロ役の親指(!)の口が歪んでいるのにはちょっと笑えましたが。
チューバッカ変。ヨーダかわいくない。C3POもR2D2もちょっとなあ。
ラスト近くでとんでもないドンデン返し。というか、これってドンデン返しって言うのかなあ。ダースベイダーはルークの父親じゃなかったってオチ。せやからどやねん。
まあね。パロディものの親指ドラマでムキになることもないんですが。
どうせなら元ネタ完全にぶっ壊す勢いで徹底的にパロディに徹したほうがよかったのではないかと思います。
さてと。次回はもひとつついでに「親指タイタニック」です。


親指タイタニック

1999年アメリカ映画

監督 スティーブ・オーデカーク


「親指スターウォーズ」に続いてとりあげます。このシリーズはほかにも「ブレアウイッチプロジェクト」ネタなんかもあるようです。
さて「親指タイタニック」。よく考えてみたら、本家のタイタニックのほうをまだご紹介できておりませんので、パロディ版のほうをごちゃごちゃ書くのはいかがなものかとは思いますが。

「親指スターウォーズ」と同じ製作年度とは思えないほど、こちらのほうがよくできております。スターウォーズはパイロット版だったのかなあ。適切な例えかどうかわからないですが、スターウォーズのほうは「スターウォーズ好きの映像学科の大学生の卒業制作」みたいな感じ。

タイタニックのほうは、「その同じ人が卒業後商業映画第一作目を撮りました」みたいな感じ。ネタバレがいやなので内容についてはふれませんが、導入部、おばあさんが回想に入るあたりとか、ディカプリオさま役の親指がタイタニック号のチケットを賭けて勝負するあたりだとか、本家では超有名な船首での場面だとか、そこでテーマ曲が流れるあたりだとか、けっこうパロディものとしてもよくできています。
これはけっこう楽しめました。まあ私はレンタルショップでレンタルして見たわけではなく、テレビオンエアを見たわけでして、レンタルビデオで迷ったあげくにこの作品を選んだとかだったら怒っていたかもしれないです。それくらい微妙な作品である、と言っておきましょうね。
さて次回は…

やっぱりタイタニックいっとかないとまずいような気がするので、「タイタニック」片付けておこうと思っております。


タイタニック

1997年アメリカ映画

監督 ジェームス・キャメロン

主演 レオナルド・ディカプリオ


「親指タイタニック」の元ネタでございます。パロディネタを先にとりあげて、元ネタほったらかしってえのはいかがなものかと思いまして、あわててとりあげます。
これね、究極のラブストーリーかもしれないし、海洋スペクタクルかもしれない。前半から中盤はややベタベタめ障害乗り越えネタのラブストーリー。しかし中盤以降はいかにもジェームス・キャメロン監督っぽいスーパーアクションスペクタクルに様変わりします。

ターミネーターシリーズ、エイリアン2、トゥルーライズなど、面白いアクション映画を撮りつづけているキャメロン監督の面目躍如ってところです。
タイタニックの物語は歴史的事実ですし、この映画のおかげで今では誰でも知っている物語ですよね。豪華客船タイタニック号が処女航海で氷山と衝突し、沈没してしまいます。映画はタイタニック号の出港から沈没、さらに凍りつくような寒さの海に投げ出された一部の乗客たちが救出されるまでを描きます。このパニック描写とサバイバルが物語の縦糸。ベタベタのラブストーリーを演ずるのは貧しい画家志望の青年ディカプリオさまと金持ちの娘。娘の婚約者を巻き込んでの三角関係が物語の横糸。
かなり尺の長い映画だし、人間関係もけっこう入り組んでいるのですが、力技で乗り切ったような印象です。
キャメロン監督は、お気に入りの役者さんをけっこう繰り返して使います。

マイケル・ビーンさまは「ターミネーター」のあと「アビス」「エイリアン2」に起用されていますし、ランス・ヘリクセンさまも「ターミネーター」「エイリアン2」で登場。

こんなもんかなって思ってたら、「エイリアン2」のシガニー・ウイーバーさまが「アバター」に登場。サム・ワーシントンも「ターミネーター4」に続いて「アバター」に…って書きそうになって間違いに気づきました。「ターミネーター4」はキャメロン監督じゃなかったですよね。

「タイタニック」では「ターミネーター2」でジョン・コナーの養母役の人が、船室に閉じ込められて子供を寝かしつけながら死んでいく母親役を演じています。とっても印象的。もっと集中して何度も見たら、もっと色々な発見あるかもしれませんね。
さあて。

次回は久々数珠つなぎいきましょうね。ジェームス・キャメロン監督シリーズは改めてやるとして、次回はマイケル・ダグラスさまフィルモグラフィの続き。「ウォール街」行きましょう。


ウォール街

1987年アメリカ映画

監督 オリヴァー・ストーン

主演 チャーリー・シーン、マイケル・ダグラス、マーティン・シーン、ハル・ホルブルック


久々の数珠つなぎでございます。マイケル・ダグラスさまのフィルモグラフィーから、「ウォール街」をご紹介です。
オリヴァー・ストーン監督は「プラトーン」で一躍人気映像作家になった人。「プラトーン」「7月4日に生まれて」「天と地」など、ベトナム戦争を意識して題材に取り上げている人です。

「ウォール街」は「プラトーン」の翌年発表された作品。

「プラトーン」のオリヴァー・ストーン監督がベトナムの次に選んだ戦場は「ウォール街」だった、って感じのコピーが乱れ飛びました。
チャーリー・シーンさまは若く野心ある証券マン。彼が顧客として狙っているのがマイケル・ダグラスさまです。ダグラスさまは証券業界に裏の影響力を及ぼす人物。かなり悪どい仕事なんかも平気でやる男。チャーリー・シーンさまは父親(本当にマーティン・シーンさまが父親役)から違法な方法で情報を聞き出し、ダグラスさまに認められます。チャーリー・シーンさまは父が経営する航空会社の株をダグラスさまに勧めます。ダグラスさまの力で経営を再建させようって考えです。しかしダグラスさまには別の思惑があって…って感じの話。
中盤の株の売買シーンの盛り上がりは素晴らしい。大好きなスプリットスクリーンの技法が生かされています。ウォール街の物語がこれほどすさまじい「闘いの映画」になるなんて思ってもいなかったので、びっくりしました。
余談ですが、実は私は大阪の北浜の証券取引所を舞台にした小説(当時は舞台の戯曲でしたが)のネタがありましたが、この映画を見て「こらあかん、勝たれへん」って感じで書くのをあきらめた思い出があります。
マイケル・ダグラスさまのフィルモグラフィー、とりあえずこれで一旦休止。数珠つなぎはまた新しい題材でスタートしようと思っております。マイケル・ダグラスさまものも他にも良い作品いっぱいあるので、それはそれで思い出した時点でご紹介していきましょうね。
次回はトビー・フーパー監督の「スペース・バンパイア」です。


スペース・バンパイア

1985年アメリカ映画

監督 トビー・フーパー

主演 ピーター・ファース、マチルダ・メイ


監督のトビー・フーパーさまについて少々。1974年「悪魔のいけにえ」で「それまでのホラー映画の常識をぶっ壊す演出」をして彗星のごとくデビュー。次回作「悪魔の沼」で大すべり。テレビ映画の「死霊伝説」、典型的B級ホラー「ファンハウス」を経て「ポルターガイスト」を監督します。でもこの映画は実はプロデューサーのスピルバーグさまが撮ったんじゃないかなんて噂がまことしやかにささやかれたりしましたです。

それくらいトビー・フーパーさま色が薄い作品でした。その後この「スペース・バンパイア」を監督することになります。「スペース・バンパイア」と翌年の「スペース・インベーダー」は、良い意味でも悪い意味でも「ポルターガイスト」で仕事をしたスピルバーグさまの影響が出ています。娯楽に徹しているというか何というか。満を持して発表した「悪魔のいけにえ2」でさえも、トビー・フーパー監督のキレた感じがかなり押さえられて、普通っぽいホラー映画になってました。
さて「スペース・バンパイア」。ハレー彗星の接近とともに謎の宇宙船が地球にやってきます。その中に三体の人間(型生物って表現すべきでしょうね)が安置されています。研究のために施設に収容されますが、そいつらが蘇生して大暴れ。そいつらは何と、人間の精気を吸い取るスペース・バンパイアで、精気を吸い取られた者はゾンビとなって次の犠牲者を探すのだあ~
トビー・フーパーさま、久々に頑張ってます。「悪魔のいけにえ」以来の名作かもしれません。って書いたら私も「ポルターガイスト」をスピルバーグさまの作品だって認めることになるけど。マチルダ・メイさまがいいです。彼女のきれいなおっぱいを見るだけでも価値ありの一作。
次回は「ラストサマー」いきますよ~


ラストサマー

1997年アメリカ映画

監督 ジム・ギレスピー

主演 ジェニファー・ラブ・ヒューイット、サラ・ミッシェル・ゲラー、フレディ・プリンゼ・ジュニア


「ラストサマー」、脚本がウエス・クレイブン監督の「スクリーム」の脚本家ケビン・ウイリアムソンさまです。

「スクリーム」は実によくできておりました。しかし本作、果たしてどうでしょうか。

原題は「I know what you did in last summer」。「私はお前達が去年の夏何をしたか知っている」って感じ。
どこまで書いていいんでしょうか。主人公の四人は、他人には決して明かすことのできない「あること」をやってしまいます。一年後、四人のもとに脅迫文が届く。「私は去年の夏…」って文章。こわいこわい。四人のやったことが、半端じゃなくヤバいことなだけに恐怖はつのるし、誰にも相談できないわけです。なかなかうまくできているお話ですが、ラストのドンデン返しが「スクリーム」ほどではなかったあたりが減点対象かな。

それなりにうまくできてはいるのですが、なにぶん「スクリーム」が出来すぎていましたので、なかなかそいつを越えることができないのかもしれません。ドンデン返しの意外性では、第二作の「ラストサマー2」のほうがよくできてたかもしれませんです。
次回は「ダイハード3」のご紹介です。
 


ダイハード3

1995年アメリカ映画

監督 ジョン・マクティアナン

主演 ブルース・ウィリス、ジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソン


人気シリーズ「ダイハード」の第三作。ブルース・ウィリスさま演ずるマクレーン刑事は、嫌だ嫌だと言いながら大事件に巻き込まれ、嫌だ嫌だと言いながらその事件を解決するパターンをこれで三度目くりかえしていることになり、ダイハードファンでも「これはちょっとおかしいやろ」と思い始めた時期の映画です。
しかしねえ。なんだかなあ。「ダイハード」って私的にはすごく好きな作品だったわけです。

第一作についてはまたとりあげようと思っておりますが。この映画はホームラン。

で、第二弾の「ダイハード2」。これもけっこう楽しめました。前作には及ばないものの、三塁打くらいはいってましたです。

製作サイド、この二本の成功に気をよくしたのでしょうか。続く第三弾。こいつがちょっとねえ。とりあえず設定がよくないです。第一作、第二作でマクレーンがあれほど命がけで守ろうとした妻のホリーが出てこないところが減点。さらにその妻と離婚してるってところがさらに減点対象。いきなり幻滅したのをよく覚えています。

地下鉄を使ったりヘリを使ったりで盛り上げようとする気持ちは十分つたわるのですが、あまりにも弱い。第一作、第二作とどうしても比較してしまうからでしょうかね。物語の展開もやや乱暴で唐突な感じが否めないです。
この第三弾がこれまでの二作に比べて「弱い」ってのは、これに続く第四弾が長く製作されなかったことからも明らかかもしれませんね。
さて次回は日本アニメ映画の八月の新定番。「火垂るの墓」でございます。
 

 


火垂るの墓

1988年新潮社作品

監督 高畑勲

原作 野坂昭如

声の出演 辰巳 努、白石綾乃、山口朱美、端田宏三、酒井雅代、野崎佳積、松岡与志雄

 

一時期、毎年のように終戦記念日前後にオンエアされていた傑作アニメです。最近はBSとかで放送されているのでしょうね。
空襲で母を失った清一と節子の幼い兄弟が、必死で生き抜こうとする姿を描いた感動作。

母を失った兄妹は親戚を頼りますが、戦時中のことです。露骨に邪険にされる。二人の配給物資も横取りされます。二人が「お国のために働いていない」という理由で。

やがて二人は親戚宅を出て、防空壕で暮らしはじめます。餓えや病気と戦いながら、それでも必死に生きようとします。涙ちょちょ切れ。戦時中を描きながら戦闘場面は出てきません。あの戦争の本土大空襲は戦闘行為ではなく一方的な攻撃でしたからね。

あの戦争での「銃後」を描いている作品だからこそ共感を得ることができるのでしょうね。
原作の野坂昭如先生について少し。野坂先生は、戦時中神戸に疎開されていたそうです。その神戸で野坂先生とよく遊んでいた(いじめていた、でしょうか)のが父や叔父。

父や叔父の会話の中にときどきノザカって人の名前が出てきていたのですが、それが野坂先生だとは高校生くらいになるまでわからなかったです。父の本棚に野坂先生の神戸大空襲を題材にした小説があったことが思い出されます。
もひとつプチネタ。この作品は神戸が舞台。だから登場人物たちは関西弁を話します。そこで大阪のベテラン役者さんたちが声優として参加されることになったようです。

声の出演欄の端田先生。若い頃直接演技指導をしてくださったり、お酒の席で親しくお話してくださったりしていただいた人ですが、実はこの人、関西では五本の指に入るような実力派俳優さんです。当時の教授はそんなこと知らずにヘラヘラしてましたが。この映画の声の出演欄見るたびに端田先生のこと思い出します。
さて次回は「マトリックス」です。


マトリックス

1999年アメリカ映画

監督 アンディ・ウォシャウスキー

主演 キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン


こいつは書くの難しい作品でしてね。

見られた人はおわかりかと思いますが、物語が多重構造で入り組んでおります。えっとね、重力の法則を無視して、壁を足がかりに空中で回転したり、とんでもない距離をジャンプしたりする人の一団がいるとしなせえ。そしてその一団を追う黒スーツ黒サングラスの男達がいます。逃げる一団追う一団、どっちも超人。この人たちどうしてこんなことができるのよ、って思ったところから物語が始まります。

主人公のネオ=リーブスさまはふとしたことからこの二つのグループの戦いに巻き込まれてしまいます。平穏だった彼の日常は粉々に粉砕されてしまう。黒サングラスの一団に拉致されてわけのわからんまま体内に発信機しかけられたりします。わけわからん。で、重力を無視した女の人がいる集団に招かれます。で、そこで色々と作中の世界のカラクリを知ることになります。なんとこの世界の我々の毎日は仮想現実で、われわれは夢の中を現実として認識しているのだ、とリーダーのフィッシュバーンさまからそういう説明を受ける。

そういう世界の物語。真の現実は未来社会のカプセルの中であるなんて、すごくどんよりしてしまいますねえ。ってことは我々が現実と認識しているこの世界で派手に撃ち合いとかやっても、現実世界ではその間寝ているだけ。こういう作品世界での物語でございます。静と動のギャップがけっこう面白いです。しかしこの作品、仮想現実なんだから何でもあり。これぞ特撮班の腕のみせどころ。
アクションがかなりいいです。それだけ見たくて何度もビデオ見ましたです。とくに後半のキアヌ・リーブスさまはすごくいいです。マジかっこええ。必見でございます。
さて次回は「イージー・ライダー」のご紹介でございます。


イージー・ライダー

1969年アメリカ映画

監督 デニス・ホッパー

主演 ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン


60年代から70年代にかけて映画に革命を起こした「アメリカン・ニューシネマ」。そのムーブメントの中心的名作がこの「イージー・ライダー」でございます。若き監督のデニス・ホッパーさま、主演俳優のピーター・フォンダさまにジャック・ニコルソンさま、そしてもちろん役者としてのデニス・ホッパーさま。彼らを一線級の役者に持ち上げたのがこの作品でございます。
バイクでアメリカを走るフォンダさまとホッパーさま。やがて彼らの仲間にニコルソンさまが加わる。

ロックとバイク。そしてマリファナ。そんな彼らの行動は一部の住民たちにとっては目障りなものでしかなく、彼らはやがて暴力をもって排除されることになります。
中盤から後半にかけて急速に救いがなく、暗く、重い内容になります。これがアメリカン・ニューシネマ世代が抱えていた「病んだアメリカ」に対する不安のあらわれなのでしょうか。私がこの作品のシナリオを読んだのは小学生のころ。さらにこの映画を最初に見たのも小学生時代か、中学生のころでした。

わかるわけないっつーの。そんな深いところなんて。

ロックを理解できない少年時代の私は、勝手にこの作品に「わけのわからない映画」の烙印を押して、記憶の向こうに追いやっていましたです。まあ当然でしょうね。今見たら全然違う印象持つでしょうね。今の私はこの映画のバックで流れるザ・バンドもステッペン・ウルフもジミヘンも知ってるし。
さて次回は「ラスト・ワルツ」をご紹介しましょう。 


ラスト・ワルツ

1978年アメリカ映画

監督 マーティン・スコセッシ

主演 ザバンド(ロビー・ロバートソン、リック・ダンコ、レヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン)、ドクター・ジョン、ニール・ヤング、リンゴ・スター、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、マディ・ウォータース、ニール・ダイアモンド、ロン・ウッド、エリック・クラプトン


1976年(だったかなあ。映画公開の二年くらい前だったって記憶があるんですが)に行われたザ・バンドの解散コンサートの模様のライブフィルム。名匠マーティン・スコセッシ監督が、メンバーに直接インタビュー。その様子も収録されています。
ザ・バンドってウエストコースト系の音になるんでしょうか。なんか、都会系の音じゃない、田舎系の音のイメージが強いバンドです。この映画見るまではバンドの曲って「ザ・ウェイト」と「ステージ・フライト」くらいしか知らなかったです。それにしてもすげえゲストです。長いバンド活動の集大成の日に集まったのは長豪華アーティスト。誰がどんな曲歌ったか覚えていないくらいすごい。確かニール・ヤングさまは「ヘルプレス」、ニール・ダイアモンドさまは「ドライ・ユア・アイズ」を歌ってました。ジョニ・ミッチェルは歌っている場面は鮮明に覚えているんだけど、何だっけ。「コヨーテ」だったかなあ。
圧巻はゲストみんなで歌う「アイ・シャル・ビー・リリースド」。ザ・バンドのファンじゃなくても楽勝で感動できますよ。
映画から数年経って、メンバーの一人が言っていたそうですが、映画関係の話はロビー・ロバートソンさまとスコセッシ監督が二人で進めていたらしく、ロビーさま以外のメンバーは蚊帳の外みたいな撮影だったようです。ってことで、どうしてもロビーさまがええかっこしてしまう内容になってしまったようです。まあそういうこともあるんでしょうね。
さあて、次回のコラムは…
「レイジング・ブル」のご紹介です。


レイジング・ブル

1980年アメリカ映画

監督 マーティン・スコセッシ

主演 ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ


「ゴッドファーザー・パート2」で若き日のドン・コルレオーネを演じ、アカデミー助演男優賞を獲得したデ・ニーロさまが、今度は主演男優賞を見事勝ち得た作品です。マーロン・ブランドさまが強烈な演技を見せたドン・コルレオーネ。その青年時代だから、ブランドさまが演じたコルレオーネのイメージを大事にしながら演じなければなりません。デ・ニーロさまはみごとにそれをやってのけたわけです。

みんな「誰や、この役者」みたいな感じでした。スコセッシ監督の名作『タクシー・ドライバー』を経てデ・ニーロさまはこの作品にめぐりあいます。実在のボクシング世界ミドル級チャンピオン、ジェイク・ラモッタを演じます。作品冒頭でいきなり唖然とします。「誰、これ」みたいな感じ。現実のジェイク・ラモッタのフィルムかと思いました。これがデ・ニーロさまだってわかってさらに唖然。デ・ニーロさ、あは、四ヶ月で二十キロ以上も体重を増やしたそうです。役者魂やなあ。でもこのままおでぶさん俳優になってまうんや、デ・ニーロさまって。そう思ってたら次の作品でまた元のデ・ニーロさまに戻ってたからさらにびっくり。デ・ニーロさま伝説の名演技です。

デ・ニーロさまはこのあと「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でもう一回、今度はフケデブにチャレンジしてくれております。さてさて、デ・ニーロさまの太る痩せるだけがクローズアップされてしまいがちなこの作品ですが、スコセッシ監督のボクシングシーンの息がつまるような演出も素晴らしいし、とても面白い作品にしあがっております。古い映画ですが、ゆっくりと堪能していただきたい一本です。
さて次回は…「ラストサマー2」をご紹介です。


ラストサマー2

1998年アメリカ映画

監督 ダニー・キャノン

主演 ジェニファー・ラブ・ヒューイット、フレディ・プリンゼ・ジュニア、ブランディー・ノーウッド


あの悪夢のような事件から一年。定番ですなあ。ホラー映画の続編ものはたいていこんなはじまりかたしますよね。あの事件以来、主人公ヒューイットさまは殺人鬼の幻影に悩まされ続けています。彼女を励ますルームメイト。そんな女主人公二人のもとに、人気DJからの電話。いきなりバハマへのプレゼントクイズにチャレンジ。見事正解。それぞれが彼氏を連れてダブルカップルでバハマ旅行でございますが、恐怖の影、ひたひた。
台風接近。孤立した島に一件だけ建っているホテル。

ホテルスタッフも、最低限の人数だけを残し、本島に引き上げてしまいます。

四人さまはご自由におくつろぎください的なことになってしまいます。

で、お約束。怪しい殺人者の影再びでございます。
クライマックス、犯人がその正体をあかす場面が実に衝撃的。この場面はここ数年のサスペンス・ホラー映画のネタ明かしのなかでベストファイブに入るだけのインパクトをもったシーンでございますです。第二弾ものは評価が微妙な作品が多いなかで、犯人がわかる場面の衝撃度は第一弾をはるかに凌いでおります。お楽しみいただけると思いますよお。
さて次回の作品は。「仁義なき戦い」でございます。


仁義なき戦い

1973年東映作品

監督 深作欣二

主演 菅原文太、松方弘樹、金子信夫、木村俊恵、梅宮辰夫


ヤクザ映画の常識をぶっ壊した深作欣二監督の傑作ございます。

原作は飯干幸一さま。脚本は名匠笠原和夫さまです。ここまでのヤクザ映画ってのは、着流し着て、晒し巻いて長ドスもって仁義を切って殴り込みってヤクザ映画が多かったように思います。この「仁義なき戦い」って言葉はもちろん原作の飯干さまがつけたタイトルですが、観念(八徳に数えられる題目のひとつ)としての「仁義」もなく、現実に礼としての「仁義」もない戦い。これは言い換えると、思想もポリシーもなく、形式もこれまでのヤクザの戦いではない、そういう戦いなのだと最初に宣言されたような感じですね。
復員兵、広能=菅原さまたちは闇市で暴れまわる、弱肉強食の世界に生きています。やがて彼ら一派は揃って暴力団に入る。彼らが選んだ組は山守=金子さまの組。そこでまあとにかくいろいろとあるわけですな。組のために誰それの命(タマ)とってこいだとか、そいつが刑務所に入っている間にあれやこれやといろんな陰謀めぐらす奴がいたり。結局、菅原さまは刑務所で義兄弟になった梅宮さまを失い、さらに信じていた闇市時代からの仲間、松方さまにも裏切られることになります。そしてその松方さまもボロ雑巾のように殺されてしまう。菅原さまには狙った人間の目星はついているわけです。ラストシーン。松方さまの葬式に菅原さまは赴く。

「こんなん(葬式)やってもらってうれしいんかのう」

そう言って菅原さまは祭壇に向かって銃を乱射します。その葬式の喪主こそが松方の命を狙った男なわけです。

「タマはまだ残っとりますよ」

そう言い捨てて去る菅原さま。うおおお。かっこええ。
任侠路線にかげりが見えはじめた東映を一気に活気づかせた実録路線。そして物語は第二部へ続きます。
次回は続編。「仁義なき戦い・広島死闘編」のご紹介です。


仁義なき戦い・広島死闘編

1973年東映作品

監督 深作欣二

主演 菅原文太、北大路欣也、金子信夫、千葉真一、成田三樹夫


この作品は「仁義なき戦い」の第二部ではありますが、物語の筋的には番外っぽい話になります。このへんの裏事情は「笠原和夫シナリオ集」なんかに詳しいです。
「仁義なき戦い」第一部が製作され、すぐさま第二部の企画がスタートします。しかし有名な「広島戦争」を正面から描くのはためらわれる。で、深作監督と笠原さまとで相談して、闇市時代の伝説のヒットマンというか狂犬というか、そういう存在だった男を主人公に作品を作ったのがこの作品です。

山中=北大路さまは、元特攻隊の死に損ないみたいな人だったらしいです。しかし東映の製作サイドの意向で第一部でやった闇市の再現は予算の関係で勘弁してほしいということになり、さらに主人公の広能=菅原さまを出さないわけにはいかないので、そもそものモデルとは別の世代の人になってしまいました。ってことは山中の背負う戦争の影が希薄になり、そのためにキャラが不鮮明になったようです。この男を、「お国のために死に損なって、その死に場所を探してヤクザの世界に迷い込んだ」みたいな構造で見直すとわかりやすかったのですが、映画ではほとんど線キレの殺人マシンでございました。
えっと。若くてキレやすい男、山中=北大路さま。飯場(えっと、建築現場のことです)のメシ屋で無銭飲食。金がないから働いて返すという。店のねえちゃんが「金はええから出て行ってくれ」というと、「わしゃあ乞食じゃあないき」って暴れる。飯場を管理していた大友=千葉さまにボコボコにされ、以来大友の命をつけねらう。冷静に考えるととんでもない話です。でもこの大友てえのがすごい荒くれなんで、観客は北大路さまに肩入れするわけですな。広能=菅原さまも要所要所に出てくるんですが、「必然性ないんとちゃうのん?」みたいな感じ。山中はヒットマンとして重宝され、しかしやがて抗争の駒として使い捨てにされます。最後は逃げ込んだ町すべてが警官隊に包囲され、民家で拳銃自殺するという悲惨な結末です。
粗い画面のフィルムを使った夜のシーンが、妙に生々しくて印象に残っております。
でもまあ、ねえ。どうなんやろ。良い意味でも悪い意味でも「第二弾」って感じです。
次回は「仁義なき戦い・代理戦争」のご紹介です。