目次
はじめに
1~30
スピーシーズ・種の起源
ゲッタウェイ
悪魔のような女
ウエストサイド物語
アルマゲドン
ジャッジ・ドレッド
模倣犯
心の旅路
エレファントマン
MI2
クリムゾンリバー
エントラップメント
砦なき者
呪怨
ゴッドファーザー
グリース
リーサルウエポン3
破線のマリス
スターウォーズ・帝国の逆襲
ターミネーター
踊る大捜査線THE MOVIE2・レインボーブリッジを封鎖せよ
ナインハーフ
ターミネーター2
動乱
ターミネーター3
少林サッカー
ソドムの市
ダーティハリー
ゴッドファーザーパートⅡ
スターウォーズ
31~60
A.I.
オーシャンズ11
さくや妖怪伝
ダーティハリー2
LAコンフィデンシャル
雲霧仁左衛門
ダブルボーダー
イレイザー
悪魔を憐れむ歌
マキシマム・リスク
黄金の七人
妖怪大戦争
バットマン
バトル・ロワイアル
ザ・ロック
アマデウス
吉原炎上
バットマンリターンズ
ホワイトアウト
12モンキーズ
ザ・ワン
京極夏彦「怪」・七人みさき
バットマンフォーエバー
ロストボーイ
バーティカルリミット
シャークテイル
シックスセンス
シックスデイ
ゾンビ
13日の金曜日
61~90
催眠
オールザットジャズ
ホワイトナイツ/白夜
将軍家光の乱心・激突
あずみ
必殺
オリエント急行殺人事件
そして誰もいなくなった
犬神家の一族
理由
悪魔の手鞠歌
ルームメイト
ウインドトーカーズ
タップ
ナイル殺人事件
里見八犬伝
皇帝のいない八月
情婦
大脱走
ウイロー
半落ち
ブロークン・アロー
燃えよドラゴン
片腕ドラゴン
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
新生トイレの花子さん
ピースメイカー
僕の彼女を紹介します
エンゼルハート
ヒート
91~120
スカーフェース
ミッドナイトクロス
スターウォーズ・ジェダイの復讐
スパイダーマン2
暗殺者
フロム・ダスク・ティル・ドウン
裏窓
ロープ
スネーク・アイズ
エネミー・オブ・アメリカ
メン・イン・ブラック
メン・イン・ブラック 2
ジュラシック・パーク
ロスト・ワールド ジュラシック・パーク
ジュラシックパーク3
少女たちの遺言
ラスト・アクション・ヒーロー
レイダース・失われた聖櫃
ディープブルー
パルプフィクション
ブギーポップは笑わない
パラサイト・イヴ
炎の少女チャーリー
クロスファイア
座頭市
シャイニング
キャリー
女王蜂(ネタバレ注意)
白昼の死角
ウルフェン
121~150
ブレイド
ロミオ・マスト・ダイ
フライトナイト
十二人の怒れる男
狼男アメリカン
トワイライトゾーン・超次元の体験・第一話
E.T.
トワイライトゾーン・超次元の体験・第二話
ハウリング
トワイライトゾーン・超次元の体験・第三話
マッドマックス
トワイライトゾーン・超次元の体験・第四話
ハリー・ポッターと賢者の石
フライトナイト2 バンパイアの逆襲
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第一話 雪山
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第二話 携帯忠臣蔵
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第三話 チェス
世にも奇妙な物語 映画の特別編 第四話 結婚シミュレーター
ブレイド2
ジェイコブス・ラダー
危険な情事
ゲーム
プラトーン
インビジブル
エボリューション
フラットライナーズ
セブン
エイリアン3
パニック・ルーム
サドン・デス
スターウォーズ・エピソード2・クローンの攻撃
ペリカン文書
レッド・サン
シルミド
グレムリン
ダイヤルM
151~180
劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション・烈空の訪問者デオキシス
タワーリング・インフェルノ
ブルース・ブラザーズ
ウルトラマンティガ・ファイナルオデッセイ
レインメイカー
海猫
フェイス・オフ
トゥームレイダー
ゴッドファーザー PARTⅢ
ふたり
スターゲイト
ウォータ-ボーイズ
少林寺
スターウォーズ・エピソードⅢ・シスの復讐
キス・オブ・ザ・ドラゴン
親指スターウォーズ
親指タイタニック
タイタニック
ウォール街
スペース・バンパイア
ラストサマー
ダイハード3
火垂るの墓
マトリックス
イージー・ライダー
ラスト・ワルツ
レイジング・ブル
ラストサマー2
仁義なき戦い
仁義なき戦い・広島死闘編
181~210
仁義なき戦い・代理戦争
仁義なき戦い・頂上作戦
仁義なき戦い・完結編
GODZILLA・ゴジラ
その後の仁義なき戦い
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編
機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編
ポルターガイスト
ウルフ
ザ・フォッグ
チャイルド・プレイ
ダイナソー
トリック・劇場版
K-19
着信アリ
直撃地獄拳・大逆転
ア・ホーマンス
スパイ・ライク・アス
ブレス・ザ・チャイルド
おこげ
48時間
誘う女
ゴジラVSキングギドラ
ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ・光の国の戦士たち
アサシン
ニキータ
キンダーガートン・コップ
男たちの挽歌
魔女の宅急便
211~220
8mm
トゥモロー・ネバー・ダイ
黄泉がえり
バック・トゥ・ザ・フューチャー
D.N.A.
ザ・リング
レプリカント
東京タワー
ガメラⅢ・邪神(イリス)覚醒
明日に向かって撃て
インターバル

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121~150

ブレイド

1998年アメリカ映画

監督 スティーブン・ノリントン

主演 ウェズリー・スナイプス、スティーブン・ドーフ、クリス・クリストファーソン、ドナル・ローグ、ウド・キア、トレイシー・ローズ、アーリー・ジョバー、N・ブッシュライト


ウェズリー・スナイプスさまの「ブレイド」です。

バンパイアと人間との間に生まれた男「ブレイド」が、バンパイア族と戦いを繰り広げる物語。

映画のカテゴリーとしてはホラーよりもアクション映画ですな。冒頭はかなりええ感じのホラーでした。

なんかいかにも危なそうな女とドライブするアホ男。女に連れられて食品冷凍庫へ。中はまるでクラブ。みんな踊りまくっている。そこに集まっているのはこれまたいかにも怪しい奴ら。「んだよてめえら」みたいな感じで出ようとしたら突然血のシャワー。男、おろおろ。クラブの客、陶酔の表情。

男以外は全員バンパイアだったわけですな。パニックになって逃げ出そうとする男の前に立つのは「ブレイド」。

かっこええ。ここからはアクション一直線。刀・銃・銀の杭でばったばったとバンパイアを倒していきます。

話が進むと、どうやらバンパイアにもいろいろいるみたいなことがわかってきます。人間との共存をはかろうとする穏健派(ウド・キアさま)と、人間なんてやっちまえみたいな強硬派(ドーフさま)。

もちろんブレイドのターゲットは強硬派。でも強硬派は穏健派のボスを拉致して惨殺し、バンパイア界の主導権を握る。

こうなりゃ戦うだけだぜ、頑張れブレイド、と素直に楽しんでしまいました。

筋肉モリモリに磨きがかかったスナイプスさま。ええ感じです。アクションシーンもSFXもかなりの出来栄えです。

すげえすげえ。
ちょっと感動したのはバンパイアのボスを演じていたウド・キアさま。
この人、私が小学生のころ、アンディ・ウォーホールさま監修の伝説のホラー映画「悪魔のはらわた」でフランケンシュタイン博士を、「処女の生き血」でドラキュラ伯爵を演じた怪優でございます。

おひさしぶりって感じでした。「悪魔のはらわた」も「処女の生き血」も面白かったですよ。私のように屈折した映画ファンなら泣いて喜ぶ映画です。これもそのうちご紹介しますです。
次回は「ロミオ・マスト・ダイ」ざんす。


ロミオ・マスト・ダイ

2000年アメリカ映画

監督 アンジェイ・バートコウィアク

主演 ジェット・リー、アリーヤ


けっこう忘れられない映画です。

昔通っていたジムで、最初に仲良くなった人が大の映画ファンでございまして、そのジムの忘年会で超熱く推薦されたのが一連のジェット・リーさま作品。

その頃、私はジェット・リーって誰だか知らなかったです。それが映画見るうちに香港時代のリー・チンチェイさまだってわかって、かなりすっとしましたです。「少林寺」に出演していましたね、この人。

ジェット・リーさまなんてモダンな名前名乗るからわかんないんですよ。そのジェット・リーさま作品で、最初に見たのがこの作品。

ジェット・リーさまはこの映画がハリウッド映画初主演になります。「マトリックス」のVFXチームとがっぷり組んだハードアクション。

弟を殺された元刑事が、事件を探るうちにマフィアの抗争に巻き込まれる。というのも、この元刑事の父はチャイニーズマフィアのボスで、黒人マフィアと抗争を繰り広げているおっちゃん。そら巻き込まれるわな。ジェット・リーさまは黒人マフィアのボスの娘、アリーヤさまと行動をともにしながら、弟が殺された理由を探ります。
物語の随所に当然のようにアクションシーンが挿入されます。その一つ一つがすごくいいですね。

最初は軽いアクションで、後半にいくにつれてだんだんハードなアクションになっていきます。クライマックスの黒人マフィアたちとの戦いのシーンがすごい。悪玉を蹴りながら空中で方向転換して一度蹴った奴をももう一度蹴り直すとか朝飯前ですよね。あと消防用ホースを使ったアクションも秀逸。

ラストはチャイニーズマフィア側のカンフー使いとの対決。これもすごい。それぞれの場面が価値あるアクション。こういう映画も珍しい。
ちなみにタイトルの「ロミオ・マスト・ダイ」ってのはクライマックスでの悪役の台詞。ジェットリーさまに銃を向けてこの台詞を言うわけです。「色男は死ね」と訳されておりました。
次回は「フライト・ナイト」です。


フライトナイト

1985年アメリカ映画

監督 トム・ホランド

主演 ウィリアム・ラグズデール、ロディ・マクドウォール


これまた思い出たっぷりの映画です。劇団時代にすっげええええええ大好きだった子がいまして、その子と見に行った最初で最後の映画がこの映画。

実は二本立てで、ジャッキー・チェンさまの「ポリスストーリー」と「フライトナイト」を二本立てで上映するなどという暴挙を行っておりました。その子はカンフー映画ファン。私はホラー映画好き。まるで二人のためのような組み合わせ。暴挙もたまには役に立つ。おぞましいシーンで、その子は私の腕にひしと抱きつき、私、ますますその子にほろり。なんて思い出の映画。ほとんどセピア色の記憶の向こうにある思い出でございます。
さて「フライト・ナイト」。

恐怖映画マニアの高校生ラグズデールさま。彼のお気に入りはマクドウォールさまがホストをつとめる「フライト・ナイト」という番組です。フライト・ナイトってのは「恐怖の夜」と訳します。

物語の中のマクドウォールさまは、かつてバンパイアハンターの役どころで一世を風靡したんだけども、今は過去の栄光をくいつぶしている感のある「あの人は今」的な俳優。

実際のマクドウォールさまと妙にだぶるところのあるキャラですよね。この人、子役からはじまって「猿の惑星」で主役をはれる役者になって、でもそこからはイマイチ役にめぐまれていないっぽいイメージがあります。

しかしこの作品、水を得た魚のような名演技です。

ラグズデールさまは、隣家へ引越してきた男が美女の首にかみつく姿を目撃してしまいます。まさか彼は吸血鬼ではなかろうか。困った彼はテレビの中のバンパイアハンター役者、マクドウォールさまに相談します。

あほなこと言いなはんな、と思いつつも彼の話が本当かどうかを確かめてくれることになったマクドウォールさま。

何気なく覗いた鏡に姿が映らなかった隣人。えらいこっちゃ。ここらの運びはとってもスマート。

なんだかチープなホラーとしてはじまった映画は、徐々にSFXホラーとして加速していきます。見終わった感想が「ああ疲れた」って言ってしまうくらいクライマックスは盛り上がります。

実はけっこうお気に入りの作品です。
さて次回は数珠つなぎに戻る前にちょいとより道。「十二人の怒れる男」まいります。
 


十二人の怒れる男

1957年アメリカ映画

監督 シドニー・ルメット

主演 ヘンリー・フォンダ、リー・J・コップ、エド・ベグリー、マーティン・バルサム、E・G・マーシャル、ジャック・クラグマン、ジョン・フィードラー


原作はレジナルド・ローズさまの舞台劇です。

かなり有名な舞台劇です。私の劇団の同世代の役者さんは、ほとんどみんな口をそろえて「死ぬまでにこの舞台やりたい」って言ってました。でもあまりとりあげられない芝居です。

何故か。そうとう難易度が高い台本なのです。

劇書房っていうオフブロードウェイの芝居の台本ばっかりを翻訳して出版していた出版社さんがありまして、そこの出す本はそうとうレベルが高いものばかりでした。映画化されたものでいうと「真夜中パーティー」とか「アマデウス」とか「小さき神のつくりし子ら(愛は静けさの中に)」とか「黄昏」とか。

半端な役者さんなんかが手をだすとえらいめにあうような本ばっかり。その中でも特に難易度の高い作品が「十二人の怒れる男」。そこそこのレベルの役者さんが十二人揃ってはじめてできる芝居です。
しかしやっぱり舞台台本よりも圧倒的に映画のほうが評価が高かったです。舞台上演の際は映画をご参考に、みたいなノリでした。
物語は十二人の陪審員が評決を打ち合わせするというもの。容疑者は少年。

十二人のうち十一人までは少年は有罪であるとほぼ決めつけています。

「さっさと有罪に決めて家に帰ってビールでも飲もうぜ」みたいな空気が漂っています。しかしただ一人、少年の有罪に異を唱える男がいる。この陪審員をヘンリーフォンダさまが演じます。陪審員の決定は全員一致が原則。十一対一で有罪対無罪の説得合戦がはじまります。

フォンダさま、裁判で明らかになった証言や証拠を検証しはじめます。次第に証言者の発言の信憑性が損なわれていく。それと同時に十一人の陪審員の意見が次第に割れはじめる。果たして十二人の陪審員たちはどのような裁定を下すのでしょうか。
ヘンリーフォンダさまがとにかくいいです。しかしそれだけではなく、十二人の登場人物一人ひとりが非常に丁寧に描かれています。

私世代の人のほとんどは、陪審員制ってのがどんなものなのか、この映画で知った人も多いはず。

ラストもとっても素晴らしい余韻を感じさせてくれる作品です。
さあて、次回は、数珠つなぎに戻りまして「狼男アメリカン」のご紹介でございます。
 


狼男アメリカン

1981年アメリカ映画

 監督 ジョン・ランディス

特殊メイク リックベイカー

主演 デビッド・ノートン、ジェニー・アガター、グリフィン・ダン、ジョン・ウッドバイン、ブライアン・グローバー


数珠つなぎ前回はウルフェンでございました。そこから狼ネタつながりで「狼男アメリカン」でごわす。監督はジョン・ランディスさま。私が高校生の頃の映画です。

というのも、同級生の子がこの映画の狼男の変身シーンを真似してネタにしていたのを覚えてるからです。

この映画の直前に「ハウリング」って狼男映画がありまして、日本公開はこっちのほうが後だったので、この映画「二番煎じ」みたいな印象をもたれていました。

変身シーンは、この「狼男アメリカン」のほうがよくできています。これまでの狼男映画とは違い、特殊メイクと特撮で変身プロセスを見せてしまったってのがまず画期的。

その上で「ハウリング」は薄暗い部屋での変身だったのに対し、「狼男アメリカン」はこうこうと電灯がともる室内で鮮やかな変身シーンを見せた。もうそれだけで「狼男アメリカン」に軍配があがってしまいます。

まあそもそもこの作品の特殊メイクのリック・ベイカーさまは、「ハウリング」の特殊メイクのロブ・ボーティンさまも師匠にあたる人だから、まあこっちのほうがよくできていて当たり前なんですが。
イギリスの人狼伝説が伝承されている地方を旅した大学生二人。彼らは狼に襲われます。

一人は噛み殺され、もう一人は狼にかまれてしまう。狼は地元のハンターに殺されます。しかしこいつの死体が人間だったからびっくり。

わしを襲った奴は狼男じゃったんじゃろうか、などと思いながら主人公はアメリカに戻る。やがて主人公に深夜の徘徊癖がはじまります。

全裸で動物園とかで寝てたりするわけですな。やがて彼の目の前に死んだ友人が現れる。狼男に殺された人の魂は、狼男が死ぬまで成仏できない、と言います。

あんたを殺した狼男は死んだやん、といいたいところですが、主人公が狼男になり、狼男の血が絶えていないから俺は死ねない、とこういうわけです。
ハイライトはやっぱり変身シーン。今や御大・リックベイカーさまの特殊メイクがみどころ。かなりいけてます。
さてさて、次回からちょいと変則パターンで数珠つなぎしていきます。とりあえず次回はジョン・ランディス監督つながりで「トワイライトゾーン」。ただし、これはエピソードごとに四回にわけてまいります。ご容赦くださいまし。


トワイライトゾーン・超次元の体験・第一話

オープニング「本当に恐いもの」・第一話「偏見の恐怖」
1983年アメリカ映画

監督 ジョン・ランディス

主演 ビック・モロー、ダン・エイクロイド


今日からシリーズで、「トワイライト・ゾーン」をご紹介します。映画は三十分くらいのショートストーリー四話で一つの映画になっております。

監督はジョン・ランディスさま、スティーヴン・スピルバーグさま、ジョー・ダンテさま、ジョージ・ミラーさまと、当時上り調子の監督ばかり。

今日はジョン・ランディス監督のパートのご紹介。

エピソードタイトルは、あるサイトに載っていたものですが、恐らく元ネタになった「ミステリーゾーン」のエピソードタイトルだと思います。

オープニングはダン・エイクロイドさまが主演。CCRのミッドナイトスペシャルを歌いながら田舎道を走る車。

車の中の会話は懐かしのテレビドラマ談義へ。んで話題はトワイライト・ゾーン(ミステリーゾーン)のものになります。あの話が面白かったとかこの話が恐かったとか、ああだこうだ。

んで、エイクロイドさまが言います。「本当に恐いものって見たことあるかい?」

この言葉が出たら結末はおわかりですよね。
そして第一話。ビック・モローさまの遺作となった物語。ガチガチの人種差別主義者、モローさま。この男がいきなり別の世界に飛ばされるわけです。

まずユダヤ人としてナチに追われる。次にベトコンとしてアメリカ兵に狙い撃ちされそうになる。そしてまたユダヤ人になって強制収容所行きの列車に乗せられる。

おお、恐い恐い。主演のビック・モローさまはこの映画の撮影中に、劇用ヘリの墜落事故に巻き込まれ、他界します。撮影していたのはモローさまがアメリカ軍ヘリからの機銃掃射からベトナム人の子供を助けようとする場面だったらしいです。

もし事故がなければ、かなりヒューマンな内容の作品になる予定だったようです。
ちなみに、このエピソードを監督していたジョン・ランディスさまは、この後、この件で裁判を争うことになりますです。
次回数珠つなぎは、第二話監督スピルバーグさまの出世作「E.T.」をご紹介して、さらにその翌日に「トワイライト・ゾーン」第二話」をご紹介します。

 


E.T.

1982年アメリカ映画
監督 スティーヴン・スピルバーグ
主演 ヘンリー・トーマス、ディー・ウオーレス・ストーン、ドリュー・バリモア、ロバート・マクノートン、ピーター・コヨーテ


スティーヴン・スピルバーグさまのフィルモグラフィーってけっこうすごいですよね。ちゃんとは調べてないけど。
初監督はデニス・ウィーバーさま主演で「激突」でしたね。
「激突」はそもそもテレビドラマございまして、その後「続・激突・カージャック」で劇場用映画監督デビューします。
で、彼の名前を不動のものにしたのが「ジョーズ」であるのは万人の認めるところ。
しかしこのへんの作品群はストーリーテリングの巧みさと、サスペンス描写の上手さを実証したものであって、スピルバーグさまの全体像を見せるだけのものではなかったような気がします。
私の考えるスピルバーグさまの世界というのは、「カラー・パープル」や「シンドラーのリスト」などのヒューマン世界と、「インディ・ジョーンズ」や「ジュラシク・パーク」に代表されるエンターテイメントの世界、そして「フック」や「E.T.」に代表される少年の視点を大事にした世界。
ちなみに「未知との遭遇」はエンターテイメントとヒューマン世界の中間かな。
で、E.T.の話。
地球に探索に来ていて親宇宙人とはぐれてしまった子供宇宙人と主人公エリオット(ヘンリー・トーマスさま)少年の友情物語。

とっても感動的でとても面白い作品です。
当時の女子高生や女子大生は「E.T.ってカワイー」とか言ってたくせに、「あんたE.T.に似てますよね」って言うと激怒したりしていました。それってかわいくないって意味とちゃうの?
あと、この映画の公開のころ、ちょっとビジュアル的に難のある、ET似の素人さんがたが、「ETのものまねです」とか言ってテレビに出演されておられました。
うん。ETの物真似とかいわれても…
見てて恥ずかしいから、そういうテレビのでかたしていただきたくなかったでございます。
それより何より、ドリュー・バリモアさまが出ていたってのが驚きでございます。


トワイライトゾーン・超次元の体験・第二話

第二話「真夜中の遊戯」
1983年アメリカ映画
監督 スティーヴン・スピルバーグ
主演 スキャットマン・クローザーズ
スティーヴン・スピルバーグの監督パートです。
前回、「E.T.」をとりあげましたが、その作風に通ずる作品です。
ただ、「E.T.」のような子供の視線ではない。
後にスピルバーグ監督ご自身が「フック」で取り組む、「大人が忘れてしまった子供の視線」を描いた作品です。
作品が描くのはさらにその先。
「老人が忘れてしまった子供の視線」です。
しかし、そのスタンスは極めて優しさに満ちておりますです。
まるで根無し草のようにあちこちの老人施設を渡り歩くおじいさん、スキャットマン・クローザースさま。
彼がやってきたのはみるからに灰色の老人施設。ほんまに灰色。
別に灰色のカラー処理しているわけではないです。でも本当に暗く、沈んでいるムード。
施設のルールに縛られ、どんよりした毎日を過ごしています。
クローザースさま、みんなにちょっとした魔法をかけます。
施設のルールをみんなで破ろう、消灯時間を破って夜中に集まり、みんなで遊ぼうと声をかけます。
沈んでいる老人、この言葉で俄然元気になります。なんか忘れていた「遊び心」を呼び戻されたような雰囲気。
しかし、どこにでもいる頑固じじい。
わしゃそんな話には乗らんぞ、とへそをまげています。実はこのおじいさん、息子夫婦とうまくいってないらしい。
しかし真夜中、本当に魔法がかかる。
消灯時間を破って集まったおじいさんおばあさん、集まって何をするの?って話になります。
遊んだらいいんだ、というクローザースさま。その言葉通り遊びはじめた老人たちは、何と子供に戻ってしまいます。
子供が遊んでいることに驚いた頑固じじい、施設の職員を連れて部屋に行くと…
ここから先の物語の展開も素晴らしいです。
ネタバレ防止のため書きませんが。
この作品にしても、日本版「ミステリーゾーン(トワイライトゾーンですかね、今では)」とでもいうべき「世にも奇妙な物語」にしても、恐い恐い話ばっかりではなくこういうハートウォーミングな話が入ってくるのがいいですね。
この話、私はけっこう好きです。
さてさて、次回は第三話の監督、ジョー・ダンテ監督の出世作「ハウリング」でございます。

ハウリング

1981年アメリカ映画
監督 ジョー・ダンテ
主演 ディー・ウォーレス、パトリック・マクニー、デニス・デューガン


あまりにも有名な狼男映画。ニュースキャスターのウォーレスさまは猟奇殺人事件を追っております。で、犯人と名乗る男から呼びされます。犯人、彼女の目の前で「人間ではないもの」に変身します。で、ウォーレスさまは襲われちゃいます。幸い彼女は助かりますが、なんせ「人間ではないもの」の変身シーンを見ちゃったわけだから、精神が錯乱してるってことにされて保養施設に行くことになるわけですが、この保養施設が、「人間ではないもの」の巣窟だったわけでございますな。
この映画、あまりに製作のタイミングが悪かったですよね。
公開が「狼男アメリカン」とあまりにも近いタイミングだったので、この映画の狼男の変身シーンのインパクトが全部そっちに吸い取られてしまいました。結果残ったのは「変身シーンが印象的な狼男映画、但し、特殊メイクは『狼男アメリカン』には劣る。ユーモアセンスもジョン・ランディスさまに軍配」、みたいな評価です。ってずっと思ってたんだけど、実は複雑な事情があったみたい…
そもそもジョー・ダンテさまという人、ホラーの大御所、ロジャー・コーマンさまのお弟子さん。
特殊メイクを手がけたのはロブ・ボーティンさまって人。この人は「狼男アメリカン」の特殊メイクを担当したリック・ベイカーさまのお弟子さん。ベイカーさまが「狼男アメリカン」の特殊メイクを担当することになって忙しいもんで、この作品のほうの特殊メイクを門下生のボーティンさまに任せたってことらしいです。で、完成した「ハウリング」を見て、ランディスさまとベイカーさま、びっくりして「狼男アメリカン」を取り直したそうです。そういう意味では、「狼男アメリカン」のほうがよくできてて当たり前ですわな。予算も全然違ったみたいだし、お師匠さんが特殊メイク担当してるし、「ハウリング」見て撮り直したわけだし。
すでに懐かしの名画、オリヴァー・リードさま版狼男とか、そのコンセプトを引き継いだ「狼男アメリカン」、このへんの映画とこの作品が決定的に違うのは、変身が本人の意思で行われるという点です。これまでの狼男映画は、主人公には変身する意思なんてないんですよ。
満月とかを見ると本人の意志に関係なく変身してしまう。狼男に変身している間の記憶はない。
この狼男の基本構造をぶっこわしたのがこの映画の狼男描写でございます。
とりあえず、変身する人が、自分の「怒りの意志」で変身するというところがこれまでの狼男ムービーにはなかった要素です。主人公の身にふりかかった悲劇って構造が壊れて、恐怖の変身人間「狼男」から逃げる主人公って構造になっております。
物語の最後でニュースキャスターを演じるヒロインも狼女に変身してしまいます。これも本人が変身しようと思ったわけで、自分の番組のカメラの前で、狼男の存在を明らかにするために変身するんす。
衝撃的だったけど、このラストのオチがちょっといやでした。

とにかく、しっかりとした特殊技能スタッフがそろえば低予算でも十分に傑作が仕上がる、といった好例でございます。

 


トワイライトゾーン・超次元の体験・第三話

第三話「こどもの世界」
1983年アメリカ映画
監督 ジョー・ダンテ 
主演 キャサリン・クライラン

 

ジョー・ダンテ監督のパートです。ランディスさま、スピルバーグさまはまあ別格として、ジョー・ダンテさまにジョージ・ミラーさまってすごく微妙ですよね。ランディスさまにしてもスピルバーグさまにしても、「あのランディスさま」「あのスピルバーグさま」って具合に、名前だけで通用する監督です。でもジョー・ダンテさまは「ハウリングの…」という言葉が必要だし、ジョージ・ミラーさまも「マッド・マックスの…」って言わないとわかりにくい。
今ではハウリングだとかマッド・マックスだとかのタイトルあげてもわからない人多いだろうけど。
この「トワイライト・ゾーン」の直前に、ジョン・ランディス監督とほぼ同時期に同じ題材(狼男もの)に取り組んだジョー・ダンテ監督。ランディス監督に招かれ、この大作の後半パートを任されることになります。
自分の仕事に自信をなくしかけている女教師キャサリン・クライランさま。
彼女がドライブの途中で立ち寄った家。ごっつい不思議な家でございます。
妙にピリピリしている両親。テレビに向かったまま動かない女の子。そして純真だが傲慢なその弟。
とにかく両親は弟の機嫌をそこねないようにえへらえへらしている。
招かれた夕食のメニューはスイーツ系。
なんじゃこりゃ。
クライランさまはこんなんじゃ栄養が偏るわよ、みたいなことを言います。
弟、「え?そうなの?」みたいなことを言いまして、「どうして教えてくれなかったの?」みたいなことを両親に言う。
なんなんじゃこの家族。
次第にこの家族の秘密が見えてくる。弟には「力」がありまして、おしゃべりがすぎる姉の口をなくしてしまったり、家族をテレビアニメの中に封じ込めたり、そういうことができるのでございます。
「力」を持っているがゆえに家族からさえ恐れられ、教えられなければならないことを知らない少年。
クライランさまは少年のために何ができるのでしょうか。
ハウリングで変身スーパーSFXをみせてくれたジョー・ダンテ演出。
今回もSFX炸裂。
しかしそのわりにはヒューマンなオチがつきます。
もうすこしドギツイ話になってもよかったかもしれないなあ、というのは私の勝手な考え。
さて次回は最終話の監督、ジョージ・ミラー監督の大出世作「マッド・マックス」をご紹介します。


マッドマックス

1979年オーストラリア映画
監督 ジョージ・ミラー 
主演 メル・ギブソン、ジョアン・サミュエル、ヒュー・キースバーン、スティーブ・ビズレー

 

連日ご紹介させていただいております、「トワイライトゾーン」の四人の監督の大トリ。
ジョージ・ミラー監督の大ヒット作でございます。
ある雑誌のインタビューで読みましたが、実はジョージ・ミラー監督、カーマニアなどではなく、逆に車とかスピードとかが恐くてしかたないらしいです。つまり、高速で走る車だとか飛行機だとかが恐くてしかたないから、恐怖の対象としてそれらを捉えた結果、これだけインパクトのある映画が撮れるんだってことなんでしょうね。
近未来。
メル・ギブソンさま演じるのは警察官。マグナム銃とショットガンで武装した警察官です。
追跡用車両で車で逃げ回る悪党を追跡するわけです。
ギブソンさまは暴走族チックなワルを追跡している途中、そいつを轢き殺してしまいます。そこから、暴走グループのお礼参りがはじまります。
悪党たちの行動は次第にエスカレートしていきます。その魔手は家族にまで及びはじめます。
家族の身の危険を感じたギブソンさま、妻と子供を避難させようとしますが、その甲斐もなく殺されてしまいます。
ここから物語はどんどん加速度がついていきます。ギブソンさまの復讐がはじまります。
オーストラリアの広大な道路があって初めて実現した疾走感といいましょうか。
スピード感といいましょうか。
こんなに恐いカーチェイスはあまりないし、こんなに緊迫感のあるスピード感はそうそうでないと思います。
やはりスピード、恐いんでしょうね、ジョージ・ミラー監督。
ちなみにマッドマックスは第三作まで作られていますが、第一作と第二・第三作は作品世界がまるで違います。
第一作は近未来の警察映画ですが、第二第三作は世界秩序崩壊後を描くSF映画でございます。
第一作に感動しても第二作はちょっと作品世界が違うのでご注意あれ。
リーサル・ウエポンも1と2以降ではリッグス刑事のキャラが変わっちゃってましたが。
さて次回の数珠つなぎは「トワイライトゾーン」最終話のご紹介です。

 


トワイライトゾーン・超次元の体験・第四話

第四話「二万フィートの戦慄」
1983年アメリカ映画
監督 ジョージ・ミラー
主演 ジョン・リスゴー

 

短編集の配置のコツってものを聞いたことがあります。短編集ってものはですね、最初に一番良い作品を持ってきて、二番目に良い作品を最後に持ってくる。あとは全体のバランスをみながら残りの作品を並べる、というわけです。
このトワイライトゾーンに関しては、うーん、どうなんやろ。
私的には、このジョージ・ミラー監督のエピソードが一番良い出来だったと思います。
ランディスさまの話はちょいと消化不良。そらそうやわな。主役俳優が撮影中に死んでしまったわけですから。この話をトップにもってくるのが納得いかないんだけど。スピルバーグさまの話は出来すぎ。間違いなく良い話なんだけど。間違いなく良くできているんだけど。
ダンテ監督の話。うむむ。これも面白いんだけど、あとに残るものがなあ。で、ジョージ・ミラー監督のエピソード。
この話で映画全体が締まったように思います。間違いなく一番面白いのはこのエピソード。
これはあくまでも私の意見ですが。
いきなり画面をひしゃげさせて、飛行機の乗客、ジョン・リスゴーさまの不安感を見事に表現しています。リスゴーさまは高所恐怖症のスピード恐怖症。しかも閉所恐怖症っぽくも見えます。
とにかく飛行機に乗ってパニック状態に陥っています。呼吸は荒く、ガタガタ震えて、絵に書いたような大変な状況でございます。
「うー気分悪い」って外を見ると、飛行機の翼の上に誰かが乗っている。「大変や、整備士乗せたまま飛んでまっせ」「んなアホな」外を見るとやっぱり誰もいない。「気のせいでっせ」
こうなるとリスゴーさま、孤立無援です。また外を見る。また翼の上に人影。それだけではなく、どうやらその影、飛行機の翼のエンジンに悪さをしているみたい。しかし機内の客室乗務員は全然相手にしてくれません。
窓の外をふと見ると、ゴブリンが覗いてるうううう。うぎゃあああああ。
怪談の定石をふむ憎い演出。古典的ですが、それがゆえに効果的。ジョージ・ミラー監督の演出もさることながら、ジョン・リスゴーさまの名演技に負うところが大きいかもしれません。この傑作エピソードで映画は終わります。
不思議感覚をたっぷり残して。と、思ったら、最後にもう一度ダン・エイクロイドさまが登場。
思わずニヤリとさせてくれるエンディングです。
次回は、「ハリー・ポッターと賢者の石」いきます。


ハリー・ポッターと賢者の石

2001年アメリカ映画
監督 クリス・コロンバス
原作 J・K・ローリング
主演 ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン、リチャード・ハリス、マギー・スミス、ロビー・コルトレーン、アラン・リックマン

 

J・K・ローリングさまの世界的ベストセラーの映画化第一弾。
ハリー・ポッター(ラドクリフさま)は両親の顔さえ知らずに親戚に預けられ、けっこう不遇な少年時代を送っております。
彼の父は魔法使い。彼が生まれてすぐに悪い魔法使いに殺されています。
ポッターが十一歳の誕生日を迎える日、ホグワーツの魔法学校からの迎えハグリット(コルトレーンさま)がやってきます。
学校へ向かう汽車の中で知り合った友人、ロンとハーマイオーニー(グリントさまとワトソンさま)たちと魔法学校に入学。
ポッターに味方するダンブルドア校長先生(ハリスさま)、先生(スミスさま)、そしてあからさまに怪しいスネープ先生(リックマンさま)。
学校での生活。魔法や毒薬の授業、箒での飛行訓練。
箒での飛行の才能を認められたポッターはラグビーみたいな箒に乗ったスポーツの選手に選ばれたりします。
さてさて、学校にはなんだか秘密がある。
まあね、魔法学校ですからいろんな秘密があるのは当たり前かもしれん。
「学校の用事」でハグリットが貸し金庫から何かを出すのですが、その後、その貸し金庫が襲われたことが明らかになります。
やがて学校の一室に置かれている「賢者の石」を探す冒険の物語になります。
どうやら誰かが賢者の石を手に入れようとしているようです。
この秘密をめぐってハリーが大活躍することになります。
SFXもすごくよくできているし、細部にまでこだわったプロップ選びや台本、伏線が行き届いたストーリーテリングがとてもよくできています。
想像していた以上に楽しめました。


フライトナイト2 バンパイアの逆襲

1988年アメリカ映画
監督 トミー・リー・ウオーレス
主演 ロディ・マクドウォール、ウィリアム・ラグズデール、トレーシー・リン、ジュリー・カーメン

 

「ウエルカム・トゥ・フライトナイト」。
あんまり期待しないで見に行って、想像以上に面白かったSFXモダンホラーの快作「フライトナイト」の続編。
この台詞は、前作ではロディ・マクドウォールさま、クリス・サランドンさまが一回ずつ言った台詞。
今回はジュリー・カーメンさまがこの台詞を言いますが、三人のなかで一番かっこいい。
前作でやっつけられた兄バンパイアの仇をうつため、妹バンパイアがまたしてもラグズデールさまの隣家に引っ越してきます。女バンパイアってのがいいですね。
今回はオカマのローラーバンパイアだとか虫を食う大男だとかスケベ狼男だとかを配下に従えております。
この四人、揃ってエレベーターに乗る場面がありますが、絵的にすごくかっこいい。
ファッショナブルというか何というか。かなりいけてます。
んで、隣にバンパイアがまた越してきたことがわかったラグズデールさま、またしてもバンパイアハンター役者、マクドウォールさまのところへ協力要請。
例によっていやがるおっさんを口説き落とし、またまたバンパイア退治となります。
やっぱりラストは大SFX大会。
やってくれます。
今回ラグズデールさまの彼女役で登場したのがトレーシー・リンさま。
彼女もけっこうがんばっております。
さてさて、次回から数珠つなぎに戻ります。次回から映画版「世にも奇妙な物語」の各エピソードをご紹介しますです。


世にも奇妙な物語 映画の特別編 第一話 雪山

2000年東宝作品
監督 落合正幸
主演 矢田亜希子、鈴木一真、大杉 漣
ストーリーテラー・タモリ

 

数珠つなぎでございます。
「トワイライトゾーン」からテレビ原作のオムニバスドラマつながりで、今日から四回に分けて「世にも奇妙な物語・映画の特別編」をご紹介です。
1990年から続いているフジテレビの怪物番組。
当初はレギュラー番組として製作されていましたが、現在は春秋の番組改変期に登場する、視聴率が取れるすげえ番組になっております。
落合監督のメガホンによるこの作品は、雪山がらみの都市伝説を扱ったとってもホラーな一編。
レギュラー番組時代にも雪山ネタはけっこうありまして、草刈正夫さま主演の「食べ過ぎた男」だとか渡辺裕之さま主演の「歩く死体」なんかが印象に残っております。
どこまでネタバレさせていいのかわからないですが、「食べ過ぎた男」は「遭難者の夢」オチ、「歩く死体」は「主人公の恐怖の原因は主人公自身」オチです。
となるとこの話は?ってことになりますが、雪山がらみの都市伝説といえば、渡辺裕之さま主演作っぽい話か、こういう話かのどっちかになりますよね。
複合技パターンなんてのもそのうち出てくるかもしれませんね。
さて次回は「世にも奇妙な物語・映画の特別編・第二話」をご紹介します。


世にも奇妙な物語 映画の特別編 第二話 携帯忠臣蔵

2000年東宝作品
監督 鈴木雅之
主演 中井貴一、奥菜 恵
ストーリーテラー タモリ


昨日の続き、「世にも奇妙な物語・映画の特別編」です。今日は第二話の「携帯忠臣蔵」。
「王様のレストラン」「ショムニ」で監督をつとめた鈴木雅之さまの作品。
この人は「世にも」では「代打はヒットを打ったのか」というとってもブラックな傑作を残している監督です。「世にも」シリーズはホラー系、ハートウォーミング系、コメディ系、不条理系、シュール系、オチに命をかけている系など、さまざまな作品があるすぐれたオムニバスドラマシリーズです。この「携帯忠臣蔵」はカテゴリーとしてはコメディに属する作品です。しかし私はけっこうじいんとしてしまいました。
最近になって大石内蔵助さまという人の人物像に関しては、様々なキャラクター設定がされるようになりました。かつての「忠臣蔵」の人間描写にはない、人間味あふれる人物像です。
かつて二時間ドラマでビートたけしさまが演じた大石や、NHK大河ドラマで緒形拳さまが演じた大石なんかがその代表だとよく言われますが、優柔不断で女好き系キャラでございます。
「四十七人の刺客」の高倉健さまの大石も、「もののふ~」みたいな感じではなく、狡猾な「智将・大石」のイメージでした。
さて「世にも」映画版。とっても優柔不断で、できれば討ち入りなんてしたくないバージョンの大石。
中井貴一さまめっちゃ巧い。彼の目の前に、何故か突然携帯電話が現れる。
「何なのじゃ、これは」みたいな感じでおっかなびっくり携帯を手にする大石。
不思議なことにこの携帯、ちゃんと機能している。
次第に大石は誰ともわからぬ携帯の相手と話をし、友情めいたものを感じはじめ、ついには討ち入りを決意します。
ラストは討ち入り当日。これから討ち入りをすることを電話の相手に告げ、彼は静かに携帯を降り積もる雪の上に置く。なんだか涙がでそうになってしまいました。
こっちは大石がその後本懐をとげ、切腹するということまで知っているわけですから。
電話の相手は八嶋智人さま。
彼はラストまで出てきません。
で、何故彼が大石に電話したのか、何故携帯が大石の目の前に現れたのかがわかる、という構成になっています。
ある意味読めてしまったラストですが、ちょっといい話系のコメディ系の「世にも」としてはなかなかいい出来だったのではないかと思います。
次回は第三話のご紹介です。


世にも奇妙な物語 映画の特別編 第三話 チェス

2000年東宝作品
監督 星 譲
主演 武田真治、石橋蓮司
ストーリーテラー・タモリ

 

シリーズでお伝えしております、「世にも奇妙な物語」映画版の第三話。
ホラー、コメディときて第三話はサスペンスです。
引退したチェスの名人が武田さま。
彼は謎の老人からの挑戦を受けます。
しかもそのチェスは現実とリンクしているらしい。
武田さまの駒がとられると、彼の回りにいる人がやられていく。
そういうルールです。
名人は自分の全能力を使ってチェスに挑みますが…
石橋蓮司さまがなかなかいい味だしてます。
この人は新劇出身。緑魔子さんって女優さんのご主人で、第七病棟という劇団の代表です。
三十年近く前にこの劇団初の地方公演を見に行きましたが、この時点で頭薄かった。
前半部はやたらスリリングでよかったんですが、途中でおやって思って、結末は予想通り。
ちょいとシナリオに問題ありかな。
今回の話はいずれも途中から結末が読める作品ばかりでした。
テレビ版の特番は最近、結末が読めないものが増えてきたので、ちょっと残念。
結末が読めてしまうと、こういうサスペンスものは全然印象に残らなくなるから不利ですよね。
「携帯忠臣蔵」のようにハートウオーミング系コメディだと先が読めても印象に残るし、「雪山」みたいなホラーだとクライマックス画像にインパクトがあれば強烈に残るのですが。
四作のなかで一番不利な作品でした。
ちなみに。チェス題材、ハリーポッター公開前でよかったですね。
順番が逆だと悲惨な結果になっていたかも。


世にも奇妙な物語 映画の特別編 第四話 結婚シミュレーター

2000年東宝作品
監督 小椋久雄
主演 稲森いずみ、柏原 崇
ストーリーテラー タモリ

 

いよいよ「世にも奇妙な物語・映画の特別編」最終エピソード。
この作品はあまり映画むきの素材ではないように思います。
ラブ・ストーリーを映画版に入れたいという製作サイドの意向で入れられた一編のようです。
稲森さまと柏原さまはつきあっていて、結婚を考えています。
二人は結婚式場の新サービス「結婚シミュレーター」を体験することになります。
こいつは結婚後の二人の生活を擬似体験できるという新サービス。
さてさて二人の恋の行方は…
という恋愛物語。
このようなSFチックな設定のお話に恋愛の要素が入ってくるのはある意味反則ですよね。
前に書いたスピルバーグ監督の「A.I.」なんかもかなり反則。
こちらはSFのつもりで見ているから油断しています。
そこにかなり純度の高い恋愛ものだとか親子の愛情ものだとかを突きつけられると、それだけで条件反射的に泣けてしまいます。
この話もラストはかなりハートウォーミングなお話になっておりまして。
うん、よかったよかった的なオチでございます。
ただ、オムニバス映画的には、この作品をラストに持ってきたのは賛否の別れるところではないかなと思います。
前半二作品の印象が強すぎて、後半の作品の印象が残りにくい。
「携帯忠臣蔵」あたりをラストにもっていったほうがほかったんじゃないかなって思います。
さてさて。次回は「ブレイド2」だあ。


ブレイド2

2002年アメリカ映画
監督 ギレルモ・デル・トロ
主演 ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ルーク・ゴス、レオノア・ヴァレラ

 

人間とバンパイアの間に生まれたバンパイアハンター「ブレイド」の戦いを描く悶絶ハイパーホラーアクション第二弾。
相変わらずやってくれてますスナイプスさま。
前作でバンパイアに噛まれ、バンパイア化する前に自殺したことになっていたはずのクリス・クリストファーソンさま。
彼は実は死んでいなくて、バンパイアに拉致されていたってことになってました。
クリストファーソンさまを奪還したブレイドのもとに現れたのはバンパイア王国からの使い。
バンパイア王国は休戦を申し入れてきます。
バンパイアはそもそもウイルス感染者であり、吸血は唾液を介した感染なんだという吸血理論が説明され、そこに新種のウイルスが蔓延しつつあることが明かされます。
新種のバンパイア「リーパース」が登場、リーパーズはバンパイア、人どちらも襲い、仲間を増やす新種族。
この「リーパーズ」を倒すため、ブレイドは「自分を倒すために訓練を積んだ暗殺バンパイアチーム」と手を組むことになります。
前作で戦っていたブレイドとバンパイアが手を組んで戦うわけです。
しかし「リーパーズ」のボスが言う。
「お前は敵か、味方か。敵の敵は味方か、敵か」
彼の言葉通り、途中からバンパイアグループの裏切りめいた行動が見え始める。
やがてこの計画のとんでもない裏が明かされます。
ブレイドの怒り爆発。
いぐわあああああ。
相変わらず派手でございます。こいつはホラーではなくやっぱりアクション。
「リーパース」のバンパイアの吸血シーンはホラーだけど。なんせ下顎が左右にカパっと割れて吸血しますもんで。
しかし、ブレイドが敵バンパイアにブレーンバスター食らわせるのには笑ってしまった。
しかし…
ブレーンバスターは違うやろ。
次回はエイドリアン・ライン監督作品、「ジェイコブズ・ラダー」です。


ジェイコブス・ラダー

1990年アメリカ映画
監督 エイドリアン・ライン
主演 ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、ダニー・アイエロ、マット・クレーブン

 

ベトナム戦争ものの傑作でございます。でもかなり屈折しています。
ティム・ロビンスさま演ずるのは出征兵で、ジェイコブって名前。
彼の所属する部隊が、奇襲をうけ、大打撃をこうむります。
ジェイコブ自身も腹に重症を負います。
帰還した彼は、自分たちを攻撃した部隊がアメリカ兵だったことに気づき、何故そうなったのかを探りはじめる。
やがて、ベトナムで強力な幻覚作用のある麻薬が兵士に投与されていた可能性があるという事実を知るわけですが…
かなりサスペンス色の濃い作品。
途中にインサートされる不気味な映像は何を意味するのか。
強烈なラストで全ての謎がとけるというドラマ構造。なかなかいいです。
作品の評価は両極ですね。
おもんないという声と、すげえ考えさせられたって声と。私は大好きなんですが、この映画。
映画全体の雰囲気が「フラットライナーズ」に似てますね。
ちなみにこの映画、キリスト教世界をかなり意識したものになっているそうで、アメリカの人とかが見れば「ははーん、そうか」みたいな話らしいです。
ジェイコブは聖ヤコブのことらしい。
んで、「ジェイコブズ・ラダー」(ヤコブの螺旋階段と訳すのかなあ)という言葉も実際にあるそうです。
そういう目でもう一回見ようかな。
次回はこの作品起点で数珠つなぎいきます。
とりあえずエイドリアン・ライン監督つながりで、「危険な情事」いきましょう。


危険な情事

1987年アメリカ映画。
監督 エイドリアン・ライン
主演 マイケル・ダグラス、グレン・クローズ

 

前回の「ジェイコブズ・ラダー」から監督のエイドリアン・ラインさまつながりで、「危険な情事」。

けっこう話題になった作品です。
幸せな家庭を持っているダグラスさま。
奥さんと子供が家を留守にしている数日の間、彼は仕事がらみの女性、クローズさまと浮気を楽しみます。
男にとってその行為はただの遊び。
しかし女性にとってはそうではなかった。
そんな感情のズレが、とんでもないホラーな状況を生み出します。
次第にエスカレートしはじめる彼女の感情。
感情とともにその行動もエスカレートしはじめます。
ストーカーの恐怖って、この映画あたりで認識されるようになったのでしょうか。
最後はとんでもなく哀しい結末。

グレン・クローズさま、すごくいいですね。美しさ、かわいさ、危うさ、狂気、それらすべてを完璧に演じきっています。彼女の演技があったからこそ、リアルの恐ろしいこの作品が光ったのだと思います。
全国の男性諸氏。悪さはほどほどにね。
さて次回は、マイケルダグラスさまつながりで「ゲーム」いきましょう。


ゲーム

1997年アメリカ映画
監督 デビッド・フィンチャー
主演 マイケル・ダグラス、ショーン・ペン、デボラ・カーラ・アンガー

 

昨日の「危険な情事」からマイケル・ダグラスさまつながりで、「ゲーム」。
この記事書くにあたって、マイケル・ダグラスさまとデビッド・フィンチャーさまのフィルモグラフィー調べましたが、いやあ、二人とも素晴らしい仕事しております。
数珠つなぎお休みしてひたすらこの二人の仕事をご紹介しようかなって思うくらいです。
さて「ゲーム」でございます。
マイケル・ダグラスさまが演ずるのは大富豪です。しかしかなり性格が悪い。
「三人のゴースト」のビル・マーレイさま系のひねくれ大富豪でございます。
その彼にプレゼントが贈られます。弟のショーン・ペンさまからのプレゼント。
それは「ゲーム」の招待状なわけです。「ゲーム」の内容は一切知らされない。
ゲームとやらが開始されていることだけはわかるわけですが、そのゲームってなんやねん、みたいな話。
謎のゲームが進行しているようだが、本人には自分のまわりで起こっていることのどこからどこまでがゲームなのかがわからないというイライラ系のサスペンスが進行していきます。
そしてクライマックスではとんでもない悲劇が起こってしまいます。
しかししかし…とんでもないドンデン返し。
しかしドンデン返しがあることを説明してしまえば面白くないので、今日はタイトルに若干ネタバレと書きましたです。
サスペンス、スリル、謎解き、そして最後は驚きの結末。
こんな着地点があるんだ、ととてもびっくりした一作です。
デビット・フィンチャー監督ものだってことでかなり構えて見ていましたが、逆の意味で予想外でしたね。
次回の数珠つなぎはデビッド・フィンチャー監督特集でまいりたいと思います。
でもしかし。その前にオリバー・ストーン監督の「プラトーン」まいります。

元の映画ブログの紹介順なんだけど。どんな映画がどんな順番で出てくるのかわからない感じ、ようございましょ?


プラトーン

1986年アメリカ映画
監督 オリバー・ストーン
主演 チャーリー・シーン、ウィレム・デフォー、トム・ベレンジャー

 

ベトナム戦争を描いたオリバー・ストーン監督の傑作。
新兵チャーリー・シーンさまの目を通して、アメリカにとって悲惨で最悪だったベトナムの惨状を丁寧に描写します。
オリバー・ストーン監督自身も出征経験があるとのこと。
そうでないとこんなとんでもない映像は作れませんですよね。
クライマックス、爆撃でできた窪みに累々と死体が転がっている描写がありました。
ベトナム戦争経験者の現風景としてこんなイメージが刷り込まれているのかもしれません。
チャーリー・シーンさまが配属された部隊はトム・ベレンジャーさま演ずるバーンズ軍曹とウィレム・デフォーさま演ずるエリアズ軍曹がいがみあっています。
強引で力強く、兵士たちのヒーローでもあるバーンズ。
ヒューマニストであり、それでいてマリファナに溺れている人間味あふれるエリアズ。
戦いかたでたびたび衝突する二人の亀裂は、ベトコンへの協力が疑われる現地民への対応をめぐって決定的なものとなります。敵軍の情報を得るために捕虜を殺すことも辞さないバーンズ。それに反発し、軍に告発すると息まくエリアズ。
この対立が悲劇を招く。次第に悪化していく情勢。
不利な情勢につけこんで、バーンズはエリアズに銃口を向ける。
バーンズに撃たれながらも生きていたエリアズ。逃げる敵兵に囲まれ、背後から何発も撃たれて絶命します。
それを退却するヘリからただ見ることしかできない戦友たち。どうしようもない戦争の現実がここにあります。
戦況はさらにさらに悲惨なものになります。部隊ごと全滅の危機。
味方兵士がどんどん死んでいく。
極限状況でそれぞれがどう行動するのか。
それが生死を分けることになります。とってもブルーになる映画。
しかしそれが現実にあった戦争をもとにしているから余計に救いがない。
このようなとんでもない戦争があった事実はやはり受け入れなければならないのだろうなと思います。
次回はSF。「インビジブル」です。


インビジブル

2000年アメリカ映画
監督 ポール・バーホーベン
主演 エリザベス・シュー、ケビン・ベーコン、ジョシュ・ブローリン

 

こいつはまたとんでもない作品です。
透明人間ものが、SFX技術の革新的飛躍によってこんなに恐くて面白い映画になりました。
監督のバーホーベンさまは「スターシップ・トゥルーパーズ」だとか「氷の微笑」とかですごい映像を撮っております。
身体が次第に消えていくとんでもない映像はインパクトたっぷり。
天才科学者ベーコンさま。
彼は猿を透明化する実験に成功。
研究成果をあせった彼は、自らにその新薬を投与します。
しかし透明化まではしたものの、元に戻れなくなってしまったからさあ大変。
やがて彼は女性にいたずらをしたりしますが、それだけですむはずはないですよね。
誰にも見られずに何でもできたら、さあどうするって話です。
私はねえ、あれしてこれして、ナニしてソレして。
って考えてたら、ほとんどやることはベーコンさま演ずる科学者セバスチャンといっしょだったりして。
っていうわかりやすい行動を起こす天才科学者さんです。
やっぱり普通の人が考えるような形で悪事はエスカレート。
こんな科学者の末路は、ご想像の通りでございます。
SFXがとてもよくできているんで、物語や人物造形のまずさが助けられています。
もう少し主人公の描きこみをしっかりしたらもっと面白くなったと思うんですが。
ちなみにこの作品の原題は「HOLLOW MAN」。「インビジブル」ってどこからでてきたんでしょうか。
次回は「エボリューション」をご紹介です。


エボリューション

2001年アメリカ映画
監督 アイバン・ライトマン
主演 デビッド・ドゥカブニー、ジュリアン・ムーア、オーランド・ジョーンズ、ショーン・ウイリアム・スコット

 

今日はSFX・SFコメディの「エボリューション」。ご機嫌な映画ですよ。
アリゾナ州の砂漠に隕石が落下します。
生物学者ドゥカブニーさまと地質学者のジョーンズさまは、そこで採取した液体から地球上の生物とは異なる塩基をもつDNAを発見します。
再び調査のため現場を訪れた二人。しかしそこには博士ムーアさま率いる軍の調査隊。二人は軍に追い払われてしまいます。
さて詳細な調査の結果、そのDNAは地上の生物の数十、数百、いや数千世紀分の進化を数時間でしてしまうようなとんでもないDNAでございました。ドゥカブニーさま、DNAの危険性をムーアさまに注意しますが、聞き入れてもらえません。

単細胞だった生物はヒルのような生き物から虫状になり、やがて爬虫類から両生類、翼竜、やがて類人猿へと進化。
調査を行う過程で、当初軍の意向に沿って行動していたムーアさまは次第にドゥカブニーさまに同調するような立場となっていきます。
DNAの進化を恐れた軍は、隕石と新生物の調査を打ち切り、殲滅という強攻策を実施しようとします。
「あーあ」ってな感じで実験室に戻る博士たちですが、偶然、エイリアンは炎に触れると爆発的な速度で増殖することがわかって全員大慌て。
というのも、軍はナパーム弾を使用して隕石ごとエイリアンを焼き払おうと考えていたからです。
博士たちの苦労も空しく、エイリアンは巨大化して大暴れ。
地球の命運は博士たちの行動に委ねられることになってしまいます。
「Xファイル」のドゥカブニーさまと「ハンニバル」のムーアさま。
どちらもヘラヘラ笑えない役柄だったせいか、彼らのコメディはけっこう新鮮。それを見るだけでも何か珍しいものを見たような気になるのは私だけでしょうか。
ちなみに途中でかかるご機嫌なナンバーはワイルドチェリーの「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」。この曲大好きです。


フラットライナーズ

1990年アメリカ映画
監督 ジョエル・シュマッカー
製作総指揮 マイケル・ダグラス
主演 キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコン、ウイリアム・ボールドウイン

 

製作総指揮、マイケル・ダグラスさまだから数珠つなぎの一本に入れてもいいのですが。
物語冒頭、キーファー・サザーランドさまが登場、「今日は死ぬにはいい日だ」とつぶやきます。
この映画の作品世界を象徴するような場面です。
サザーランドさま、ロバーツさま、ベーコンさま、ボールドウインさまとあともう一人。この五人は医学生。
ただ、ベーコンさまは医学生のくせに救急患者を治療したりして停学処分になっています。
サザーランドさまは臨死体験実験を計画しています。
「哲学も宗教もダメになった今、死後の世界を解明できるのは科学だけだ」そう言う彼は、強制的に心停止状態をつくりだし、その後蘇生させることによって死後の世界を覗こうとします。
医学生たちは最初の実験で臨死体験に成功したサザーランドさまに続き、次々と臨死を体験します。
しかぁし。みんな連れてきちゃうわけです。死後の世界から。いろいろなものを。
こう書くとほとんどホラーみたいな印象をもたれると思いますが、違うんですよ。
それぞれの学生が心の中にもつ罪の意識みたいなものが幻となって責めつけるわけでございます。
それを克服する方法は一つしかない。罪の意識そのものを消さなければならない。
少年時代に女の子に怪我をさせた罪の意識に責めつづけられていた学生は成長した本人に謝りに行ったりとか。
しかししかし。謝る相手が死んでいたらどうするんだよ、謝れねえじゃねえかって自暴自棄になる学生が一人。
罪の意識から開放されるために彼が選んだ方法とは…
すごく面白かったのに、何故かとても評価の低い作品。
どうしてなんだろう。
確かにどんよりはしているんだけど。そんなに悪くはないです。むしろ大好きな世界。
当時若手だった主役グループもみんな頑張っております。
とりあえず見ていただきたいなと思う一本です。
さてさて、次回は数珠つなぎに戻ります。「ゲーム」のデビッド・フィンチャー監督の出世作「セブン」をご紹介します。


セブン

1995年アメリカ映画
監督 デビッド・フィンチャー
主演 ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、ケビン・スペイシー

 

デビッド・フィンチャー監督を大人気映像作家に押し上げた傑作。
大抜擢をうけた「エイリアン3」でみせた宗教観をSFからサスペンスにフィールドを移し、とても面白い映画を作られましたです。
聖書に書かれている「七つの大罪」。その罪を模した殺人が起こっていきます。
大食、強欲、色情、嫉妬、などなど。それぞれの被害者は、たとえば「大食」だと、ごっつい太った人が、銃か何かで脅されながらひたすら食べつづけて死んだ、みたいな殺されかたをするわけでございます。
この事件を捜査するのがブラッド・ピットさまとモーガン・フリーマンさま。
わずかな手がかりを追って二人は捜査を進めます。そんな二人の目の前にいきなり自首してくる犯人。
不敵な余裕を見せています。しかしその時点で死体は五つ。
犯人は発見されていない第六の被害者の場所に案内すると言います。
そして自分を「その場所」に連行する者としてピットさまを指名します。
どういうこっちゃ。
そういうこっちゃ。
犯人が自首してくるまでにとんでもない伏線があります。それだけ見逃さないようにね。
ミステリアスな作品構造。ムードたっぷりの雰囲気。充実の演技陣。
しかししかし。ラストがちょい弱いかな。
というのも結末読めてしまいまして。
でも読めていてもひっぱっていける演出はさすがですね。
そういえばケビン・スペイシーさまが出てたこと、気がついてなかったです。
次回の数珠つなぎ。デビット・フィンチャー監督の大抜擢作品、「エイリアン3」をご紹介します。


エイリアン3

1992年アメリカ映画
監督 デビッド・フィンチャー
主演 シガニー・ウイーバー、チャールズ・ダンス、ランス・ヘンリクセン

 

当時無名だったデビッド・フィンチャーさまが監督された作品です。
フィンチャー監督には悪いですが、敵が悪すぎました。
第一作のリドリー・スコット監督は「エイリアン」の演出で大ブレイクしまして、その後「ブレードランナー」「ブラック・レイン」「GIジェーン」「ハンニバル」など、面白い作品を撮り続けている監督。
第一作は有利なんですよ。みんなエイリアンのこと知らないし。
で、第二作はジェームス・キャメロン監督が撮りました。大バトルアクション大作になってましたね。
そして第三作。どんより重い。フィンチャー監督の後の作品につながるような重くて暗い作品世界。
前作で生き残ったリプリー=ウイーバーさまと少女ニュート。冷凍睡眠の二人を乗せたシャトルは囚人惑星に墜落、前作でリプリーが命懸けで守った少女はあっけなく死んじゃいます。
こういう強引な設定変更、「リング2」みたい。「らせん」というか。
囚人惑星だから武器なんかない。そこへきてリプリーの乗ったシャトルにエイリアンが乗ってたもんだからさあ大変。
しかもしかも、リプリーの身体の中にはエイリアンの幼生がいる。
はーっ、ショック~、ショーック!
なんだか宗教的な気高さすら漂う作品。とっても微妙な世界なんで、この作品はシリーズの中で最も賛否がわかれているようですね。
私はめっちゃ単純な男なんで、やっぱりうおおおおおっとか言いながら見られる2が一番好きです。
次はデビッド・フィンチャー監督作品「パニック・ルーム」のご紹介です。

 


パニック・ルーム

1995年アメリカ映画
監督 デビッド・フィンチャー
主演 ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィッテカー、クリステン・スチュワート。なんとニコール・キッドマンがノンクレジットで声の出演

 

デビッド・フィンチャー監督も、この作品の頃には円熟した演出を見せるようになってなってきました。
「エイリアン3」「セブン」「ゲーム」のような押しの強さが消え、まろやかな映像を撮っております。
言い方を変えると、個性が弱まったってことですが。
「パニック・ルーム」っていうのは、緊急避難用の小部屋のこと。
寝室の本棚の裏とかに出入り口があって、そこに逃げ込むとそこに自分達が隠れていることがわからない。
しかも室内からは外部の様子がモニターできる。
電話も装備されている。こんな「パニック・ルーム」がある豪邸を購入し、娘と引っ越してきたのがジョディ・フォスターさま。
引越し当日、疲れ果てて寝ております。
そこに賊が侵入してくる。何せ引越し当日のことでございます。「パニック・ルーム」の中の電話回線はまだつながっていない。警備会社の監視システムも準備できていない。
しかし賊の侵入に気付いたフォスターと娘は、パニック・ルームに逃げ込みます。
こうなるとパニックルームの存在はむしろ微妙なものになります。
外部との連絡はとれない。逃げ込まれたところを見られてしまったので、賊は出入り口の前から動かない。
賊の目的はどうやらパニック・ルームの中にあるらしい。
どうやら豪邸の前の持ち主が悪人さんで、そこにとんでもない置き土産をしているらしいことがわかりますが、部屋にこもっているフォスターさまはそのことを知らないわけです。
完璧なパニックルーム。
その部屋の仕掛けが完璧であればあるほど事態はややこしい方向に進みます。果たして二人の運命やいかに。
ジョディ・フォスターさまいいですね。「ダウンタウン物語」や「タクシー・ドライバー」のころはまだまだ子供だったのに。
ってことは私も同じように年とったんだなあ。
ジョディ・フォスターさまってほとんど同世代だから。


サドン・デス

1995年アメリカ映画
監督 ピーター・ハイアムズ
主演 ジャン・クロード・ヴァン・ダム、パワーズ・ブース、レイモンド・J・バリュー、ホイットニー・ライト

 

この映画の監督、ピーターハイアムズさまは私のお気に入りの監督さんでございます。
一時期、ハイアムズ監督はヴァン・ダムさまと組んで面白い作品を撮っておりました。これはそんな時期の一本。
ヴァン・ダムさまは元消防士。
妻と別れて子供達と離れて暮らしています。
業務中の事故がもとで職を離れ、今はスタジアムの警備員をやっております。
そんなヴァン・ダムさま、スタジアムで行われるアイスホッケーの試合に子供たちえを招待するんですな。
しかしその日、スタジアムのVIPルームがテロリストに占拠されてしまいます。
このテロリストを演ずるのが「ダブル・ボーダー」で麻薬王を演じていたパワーズブースーさま。びっくりしちゃいました。物語はブースさま一味とヴァン・ダムさまの戦いを軸に描かれます。
ヴァン・ダムさま、強い。とっても強い。
こんなに強い消防士そうそういないでしょうなあ。
ブースさまはVIPルームの要人を人質に大金を入手しようとしている。人質の命だけではなく、会場のあちこちに爆弾が仕掛けてあって、そいつの時限装置を解除してまわるヴァン・ダム。
ここいらの構造は「ダイ・ハード」にとっても似ております。
そしてこの作品もやっぱり、ラストの対決にむけて物語がひたすら進んでいくことになります。
監督のピーター・ハイアムズさまはもともと撮影屋さんだったようで、印象的なカメラワークがいたるところにでてきます。
それを見るだけで十分楽しめます。
とにかく職人的な監督さんなんで、いろんな作品を演出されてますが、かなり上質な娯楽作品に仕上がっています。
さて次回は「スターウオーズ・エピソード2・クローンの攻撃」をご紹介です。


スターウォーズ・エピソード2・クローンの攻撃

2002年アメリカ映画
監督 ジョージ・ルーカス
主演 ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソン

 

スターウォーズシリーズの第5作目。エピソード順では二作目にあたります。
前作で女王だったパドメ=ナタリー・ポートマンさまは女王の任期を終え、議員として政治の場に残っています。
その彼女の命を狙う動きがある。ヨーダらジェダイの騎士たちは彼女に護衛をつけるわけです。
その護衛がオビワン=マクレガーさまと、アナキン=クリステンセンさま。
二人のジェダイ騎士の活躍によって暗殺は未然に防がれます。暗殺者の残した手がかりを追うオビワン。彼はある惑星でアンドロイド兵の量産工場を発見、しかし捕らえられてしまいます。
彼を助けにいったアナキンとパドメも捕らえられてしまう。
マスター・ウインドウ=サミュエル・L・ジャクソンさまらジェダイ騎士団は三人の救出に向かいます…
SFXにしても何にしても、時代を経るにつれて完成度が増していきますですね。旧三部作とエピソード1~3を見比べると、SFX技術の差は歴然でございます。
これだけはしかたないですね。今度機会があったらエピソード1から時代順に見直そうかなって思っています。
2に関して言えば、物語の構成もよくできているし、ハラハラドキドキの連続。
シリーズで一番好きな作品です。
次回は「ペリカン文書」をご紹介します。

 


ペリカン文書

1993年アメリカ映画
監督 アラン・A・パクラ
主演 ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン、サム・シェパード、ジョン・リスゴー

 

今回の記事は若干ネタバレです。ご注意ください。

ジョン・グリシャムさま原作のサスペンスの映画化です。
ジョン・グリシャムさまといえば「ファーム」「依頼人」など、やたら面白い作品を発表し続けているヒットメーカーです。
この映画もやたら面白い。
最高裁判事が謎の死をとげます。
女子大生ロバーツさまはその事件の謎を推理した論文を書きます。
しかししかし。それ以来彼女の周囲で事件が起こる。
ここまで書けばわかるとは思いますが、その論文は最高裁判事を謀殺した犯人にとって都合の悪い内容だったわけで。
ってことはそういうことで。
そのものズバリだったわけです、その論文。
で、犯人にしてみれば、その論文を読んだ人間は危険でしかたない。
さらにさらにその論文を書いた人間はもっと危険。
彼女に黒幕がいるとしたら、もっともっと危険。
犯人グループはロバーツの後ろに誰かがいるのではないかと、そういう攻めかたもしてきます。
こんな女にあれほど危険な論文など書けるわけないってことでしょうか。
このストーリーがひらすらジュリア・ロバーツさま視線で描かれます。
ってことはさっき書いたような筋書きが少しずつ明かされていくサスペンス。
かなり楽しめると思います。
次回はなかり懐かしい映画。
テレンス・ヤング監督の「レッド・サン」です。


レッド・サン

1971年フランス映画
監督 テレンス・ヤング
主演 チャールズ・ブロンソン、ウルスラ・アンドレス、三船敏郎、アラン・ドロン

 

当時大人気だったアメリカのチャールズ・ブロンソンさま、フランスのアラン・ドロンさまに加えて世界の三船さまがご出演でございます。んで監督は初期007や「アマゾネス」のテレンス・ヤングさま。作品的にドロンさまは悪役。アンドレスさまもあんまり目立つ役ではないですから、三船さま・ブロンソンさまの映画です。こいつは。
ブロンソンさまとドロンさまは列車強盗。
彼らが襲った列車にたまたま乗っていたのが日本からの大使。ドロンさまは「帝からアメリカ大統領への献上品の刀」を奪って逃げます。強盗の途中でドロンさまとブロンソンさまは仲間割れ。というかドロンさまが裏切ります。ブロンソンさまはドロンさまの手下に爆弾を投げつけられ、倒れていたところを日本チームに捕らえられる。
この刀の護衛役で、刀を取り返す任につくのが三船さまでございます。
捕らえられたブロンソンさまは強制的に刀奪還の案内役を命ぜられる。で、ドロンさまを追うことになります。
二人でちんたらドロンさまを追う。途中、分け前をもらって分かれたドロンさまの手下なんかと出くわしたりしながら、三船さまブロンソンさまは荒野を進む。
娼婦宿でドロンさまの女、アンドレスさまを拉致。ブロンソンさまはアンドレスさまの身柄と引き換えに「自分の分け前」と「献上品の刀」を返すようドロンさまの手下に要求します。
取引場所は廃屋となった教会。ああしかしやっぱり簡単にはいかない。教会はネイティブアメリカンの奇襲をうけてしまいます。さあどうなるか。

この物語展開で、ドロンさまが最後まで生き残るわけはないし、三船さまが無事にお役目を果たすわけもない。
となるときっとこうなるだろうなあと思ったとおりの結末で、ある意味清清しいです。
途中、ネイティブアメリカンにつかまったアンドレスさまが拷問を受ける場面がありまして、その場面で「濡れ革」ってのがでてきました。
革を濡らして首にきちきちに巻く。そのまま炎天下にほったらかしにしてたら、乾くにつれて革が縮み、じわじわ首がしめられていくって拷問です。
悶えるアンドレスさまにオーバーラップする太陽。おおレッドサン。ほんでレッドサンかいな。
アンドレスさまが三角木馬で拷問されたら「三角木馬」ってタイトルになったんでしょうか。
んなわけないやろ。
次回は韓国映画の傑作、「シルミド」です。
 


シルミド

2003年韓国映画

監督 カン・ウソク

主演 ソル・ギョング、アン・ソンギ、ホ・ジュノ、チョン・ジョエン、イム・ウォニ、カン・ソンジン、カン・シニル


衝撃の問題作ってのはこういう映画のことを言うのでしょうね。

シルミドってのは島の名前。前北朝鮮最高指導者・金日成(キムイルソン)の暗殺計画をめぐる韓国684特攻隊の反乱を実話に基づいて描く問題作。

韓国で「ある計画」のために死刑囚たちが集められます。彼らが集められる島が「シルミド島」です。彼らは金日成を暗殺する部隊として命がけの教育を受けることになります。最初はもめごとばかり起こしていた寄せ集め部隊。実際に仲間を失いながら訓練を重ねる二年のうちに、彼らは驚くべき成長をとげ、精鋭暗殺者部隊が誕生します。

しかし部隊が目的遂行のため北朝鮮に出発するまさにそのとき、作戦の中止が決定されます。

延期ではなく中止。こうなるとこの精鋭部隊の存在そのものが邪魔になってくるわけです。この部隊を作った諜報部にとっては。

彼らは韓国の同胞たちに抹殺されそうになりますが、その計画を察知した部隊は、武装蜂起するわけです。

すごくよくできたストーリー。これが実話ということに驚かされます。この作品の映像化にはかなりの妨害や脅迫なんかがあったようですね。
訓練兵同士の友情。訓練兵と教育兵との友情。司令官と訓練兵との友情。友情、友情、友情。涙ちょちょ切れます。

物語後半、暗殺者訓練兵は武装蜂起を決め、自分達の教育兵を殺すことを選択します。その頃、教育兵は訓練兵を殺す命令を受ける。

やはりそれぞれに思うことがある。二年間寝食を共にするわけですもんね。相手を殺す選択もある。手元が狂ったふりをして相手を逃がす選択もある。相手を撃ち、そのあと死体となった相手の傷口を押さえながら、いつまでもそこでその遺体を抱いているという選択もある。あまりに哀しい友情です。

ラストはラストで泣かせてくれます。日本人って、こういう玉砕系の物語好きですよね。田原坂とか白虎隊とかひめゆりの塔とか特攻隊とか。

この映画の主人公たちも、逃亡ではなく、最後は任務遂行=玉砕の道を選びます。しかし計画半ばにして進退窮まり…

なんかすげえ泣けたってことは私も日本人なんだなあ。
次回は「グレムリン」のご紹介です。


グレムリン

1984年アメリカ映画

監督 ジョー・ダンテ

主演 ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、コリー・フェルドマン


「ハウリング」で認められたジョー・ダンテ監督が、「トワイライト・ゾーン」の翌年に撮った映画です。作風はどっちかっ作風は「トワイライト・ゾーン」に近いかな。優しいけど恐い映画。
有名な映画なんで、ほとんどの人があらすじ知っていると思いますが、おさらいです。

大学生ギャリガンさま。なんかぱっとしない系の子です。彼女がケイツさま。

ギャリガンさまのお父さんはわけのわからない、どう見ても使い道のないようなグッズを開発している発明家。この発明家父さんが、ギャリガンさまへのクリスマスプレゼントを探してチャイナタウンへ行き、不思議な生き物を手に入れます。これが「モグワイ」と呼ばれる生き物。

ギャリガンさま一家はこいつに「ギズモ」と名前をつけて飼いはじめます。この生き物を飼う約束は三つ。「決して日光に当てないこと。水につけないこと。夜中十二時を過ぎてからは食べ物を与えないこと」。

お約束ですが、このルールがひとつずつ破られていって、えらいことになるわけですわ。
とりあえず水につけると増殖する。光に当てると死んでしまう。そしてこいつは夜中に食物を与えると、かわゆいモグワイくんから子鬼(グレムリン)のような怪物に変身してしまうってえシロモノだったわけです。
夜中に物を食べ、グレムリンに変身したこいつらは水に飛び込み、大増殖。夜の街を暴れ回ってさあ大変。
とても面白いアニマル(?)ホラーでございました。
次回は久々数珠つなぎ。マイケル・ダグラスさま特集で「ダイヤルM」いきましょう。


ダイヤルM

1998年アメリカ映画

監督 アンドリュー・デイビス

主演 マイケル・ダグラス、グウイネス・パルトロー、ヴィゴ・モーテンセン


久々数珠つなぎでございます。ここまでは「ゲーム」のデビッドフィンチャー監督の作品をちょこちょこっとご紹介させていただきました。今日からマイケル・ダグラスさまのお仕事をご紹介しますです。

私がマイケル・ダグラスのことを知ったのは小学生のころでした。「刑事コロンボ」とか「警部マックロード」「FBI」なんかやってた時期です。「ニューヨーク捜査線」みたいなタイトルの連続ドラマに主演しておりました。

カール・マルデンさまとの競演でした。若手時代ですよね。

そんなマイケル・ダグラスさま、今ではすっかり大御所です。さて「ダイヤルM」。

元ネタは有名なヒッチコックさまの映画。さらにその原作はフレデリック・ノットさまの舞台劇です。

ダグラスさまは妻の殺害を計画しております。その計画がどんな流れで遂行されるか、そしてどんな予期せぬトラブルが発生するのか。そして事態はどのように動くのか。

けっこう緊迫感あふれた作品に仕上がっております。
しかし惜しむらくは原作がフレデリック・ノットさまで、ヒッチコックさまの大傑作のリメイクだってことです。

もう、ヒッチコックさまの作品を越えることはほとんど不可能。それくらい謎解きが鮮やかだったし、面白かった。

本作は結末をかなり変えています。ヒッチコックさま作品の推理小説的ともいえそうな結末から、サスペンス系のラストに変わっておりますが、よかったのか悪かったのか。
さてさて、次回はアニメ作品。

「ポケットモンスターアドバンスジェネレーション・烈空の訪問者・デオキシス」です。