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カエルは元気に言いました。

「俺はそう信じて、世界中を旅してるのさ!じゃあな!」

カエルはぴょ〜んとジャンプして去って行きました。

その時です、真っ赤な車がもの凄いスピードでやってきました。

「あぶない!!!」

マルガリータがそう言い終わらないうちに、真っ赤な車がぶおおおおんっ!

大きな音をあげて通り過ぎて行きました。

マルガリータが慌ててかけてゆくと

そこには、ぺちゃんこになってもう動かないカエルがいました。

マルガリータは悲しくなって泣きました。

わんわんわんわん泣きました。

こんなに泣いたのは、生まれて初めてでした。

そこにひとりの男の子がやってきました。

「ねえ、君はマルガリータ?」

マルガリータは大きな口を開けて、男の子を追い返そうと思いました。

こんな気持ちは初めてでした。

すると男の子は言いました。

「どうして泣いているの?悲しいことでもあったの?よかったらコレを食べて!」

男の子は手のひらの上のアメ玉をマルガリータにさしだしました。

よく見ると、その子はマルガリータがシャングリランドで出会った男の子でした。

マルガリータはポカンとして男の子のアメ玉を眺めていると、他の子供達も集まってきました。

「あたしのクッキーもあげる!元気出して!」

「僕のチョコもやるよ!だから泣かないで!」

「どこか痛いの?あたしがなでなでしてあげる!そしたらきっと治るわ!」

マルガリータの涙はぴたりと止みました。

そしてとても温かい気持ちになりました。

「みんな、ありがとう」

そして街へ来てはじめて、心の底から笑顔になれたのです。


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