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ところが

「あなたいったいどこを見て歩いていたの!!急に飛び出したら危ないじゃないの!」

マルガリータが橋の上でうっかりぶつかった婦人は、顔を真っ赤にして怒りました。

「ケガでもしたら一体どう責任をとって下さるの!?

それに何なのかしらあなた、ゴミだらけで汚らしい!」

マルガリータはすぐに謝りました。

「ごめんなさい。カエルくんがとっても大変だったので・・・」

「カエル?冗談じゃないわ!どうしてあたしがそんなものの為に

痛い思いをしなければならないの!?ああ不愉快だわ!」

そう言うと、婦人は顔を真っ赤にさせて行ってしまいました。

マルガリータはいよいよ悲しくなりました。

マルガリータがベンチに腰掛けてすっかり落ち込んでいると、さっきのカエルがやってきました。

「やあマルガリータ!さっきは本当にありがとう!おかげで命が助かったよ!

・・・おやおや、どうしたんだい?元気がないじゃないか!」

「僕はみんなの笑顔が大好きだったのに。

もう僕はシャングリランドに来る人を笑顔にさせる自信がないよ」

そう言うと、マルガリータは涙を一粒こぼしました。

「そんなことないぞ!マルガリータ!キミは優しい心を持った素晴らしい人さ!

世の中には自分勝手な人ばかりじゃない、キミのように優しい人も沢山いるはずさ!」

「そうかなあ」

「きっとそうさ!世界は広いんだぜ!」

そう言われると、なんだか元気が出てきました。

カエルは元気に言いました。

「俺はそう信じて、世界中を旅してるのさ!じゃあな!」

カエルはぴょ〜んとジャンプして去って行きました。

その時です、真っ赤な車がもの凄いスピードでやってきました。

「あぶない!!!」

マルガリータがそう言い終わらないうちに、真っ赤な車がぶおおおおんっ!

大きな音をあげて通り過ぎて行きました。

マルガリータが慌ててかけてゆくと

そこには、ぺちゃんこになってもう動かないカエルがいました。

マルガリータは悲しくなって泣きました。

わんわんわんわん泣きました。

こんなに泣いたのは、生まれて初めてでした。

そこにひとりの男の子がやってきました。

「ねえ、君はマルガリータ?」

マルガリータは大きな口を開けて、男の子を追い返そうと思いました。

こんな気持ちは初めてでした。


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