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目次

しばし完熟を待て
 あたしは某大手企業グループ総帥の一人娘。
 パパは心配性だから、あたしの学校の送り迎えにハイヤーを付けている。運転手は3人いて、みんなあたしのお気に入り。それぞれタイプのことなるイケメンなの。
 その中でも特に、あたしがお気に入りなのは、最近入って来た新入りさん。
 あたしは彼に夢中なの。


泥にまみれたアンクレット
「これは、足枷よ」
 細くて白い綺麗な足に、銀色に光るアンクレット。そして切なそうな顔。
 震える唇で彼女は言ったのだ。
 足枷だ、と。


空が泣くから

 「つまりそれは」
 私は目の前の彼を見上げる。身長差、実に二十五センチ。いつも私が見上げることになる。それなのに彼は、いつも居心地悪そうな顔で私の顔を見ていた。見上げている人間に見下されているような、そんな顔。
「別れて欲しいということかしら?」
 彼は捨てられた子犬のような顔でこくりとうなずいた。


トワレの小瓶
 この香りはなんだろう。
 なにか、甘い香り。
 九十分間、斜め前に座る大学の友人ががふっと動くと、ほのかに甘い香りがした。何の香り、だろう。
 黒髪で、清楚で、大人しい感じの子だったから、香水つけているなんて意外だったな。
 他では嗅いだことのない香りだった。あれは、なんだろう。



舞い上がる粉砂糖
 できたてのアップルパイが食べたい。
 きまぐれな彼女のきまぐれなオーダー。
「作って欲しいの、貴方に」
 テレビにうつっている白雪姫。世界的に有名な会社のやつ。あれだと、七人の小人をまっている間に、白雪姫がパイを作るんですよね。
 だって、かわいい僕のスノーホワイト。
 ふたりきりのディナーなんて、あと何回出来るだろう。



カスタードマスタード

「悩んでいるの。最近、ずっと。わたしたちの今の関係を、このまま続けて行く事に」
 付き合いはじめて八年、同棲しはじめて五年。恋人というより、もはや家族。良い意味でも悪い意味でも。
 八つのシュークリームを指差す。
「この中に四つ、芥子入りのシュークリームがあるの」
「多くね?」
「それで、お互いに一つずつ食べて、芥子入りのが当たらなかったらこのまま一緒にいよう」
「芥子入りのが当たったら?」
「別れましょう」

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奥付



恋愛色


http://p.booklog.jp/book/28018


著者 : 小高まあな
人生は緑色(ジミ) http://freedom.lolipop.jp/
連絡先:freedom@tg.lolipop.jp
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/kmaana/profile

各話のタイトルは、下記のサイト様から、お借りしました。
ありがとうございました。
約30の嘘(http://olyze.lomo.jp/30/)


発行所 : ブクログのパブー(http://p.booklog.jp/
運営会社:株式会社paperboy&co.


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