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最後の一つだよと僕に告げて淡々と君は一人みかんを剥き始めた。がっかりしている僕にはい、とみかんを差し出してくれた。君の嘘に騙された僕。食べられないつもりでいたから、いつものみかんも余計おいしく感じられて。テレビに映る花束を見つめる君にいつか本物をあげたいと思う。#twnovel

 

 


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いつもの水族館で休日に待ち合わせをする。ここで寄り添っているだけで僕らは幸せを感じていた。ゆらりと輝く水面がやけに眩しい。ここで二人で過ごす時間はどんな花束よりも美しく思う。楽しい時間はあっという間に経つ。なごりを惜しみながらバイバイと手を振る君の背中を見送った。#twnovel

 

 


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雷が落ちたのだろうか。深夜に起きて電気をつけようとしても明かりがつく事はなかった。とりあえずソファに座って暗闇を一人抱きしめていると持ちだした携帯の液晶が明々と光る。君からの着信だった。明かりを失うと人は寂しくなるもの。だけど君の声を聞くと大丈夫だよと僕は強がる。#twnovel

 

 


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まだ寝ぼせていたせいで朝ご飯を作るためのキッチンでもの思いに耽っていると急に君がわっと僕を驚かせた。すっかり驚かされてしまった僕だったがそこに不思議と怒りはない。君の笑顔を見たとたんそんなものはどこか遠くに吹き飛んでしまって。そんな魔法を君は持っているんだろうね。#twnovel

 

 


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読みたい本があるの。そう言われるがままに僕は今日暮れの図書館にいる。図書館だなんて何年振りだろうか。もう随分と縁遠い場所になってしまった。こんな事がないと来る事もなかっただろう。あった、と心で呟き手に取る。本を開けた瞬間に自分が眼鏡必須になった理由を思い出した。#twnovel

 

 



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