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立ち上る湯気の中で一人考えた。君とこうして温泉旅行に来ている事の不思議を。恋をしすぎているせいでそれだけで涙流してしまいそうだ。この湯気の中じゃ誰も僕が泣いている事なんて気づかないだろうからいっそ泣いてしまおうか。他の色々の感情も込めて。いっそ泣いてしまおうか。#twnovel

 

 


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朝のエレベーターの中で偶然君と出くわす。それだけの事なのに二人きりの空間というだけで心くすぐられる僕がいた。高鳴る鼓動。ふと今朝の星座占いの結果を思い出す。…最下位だった。そう、占いなんて当てにならない。この後その結果をものともせず声をかけたから今の僕らがある。#twnovel

 

 


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久しぶりの温泉旅行。久しぶりの畳の部屋。ふとんで眠るのも久しぶりで。いつもベットだからとはしゃぐ僕にぐっと近づき君がこちらを見つめていた。10cm。僕と君の距離。こんな事でときめいてしまうなんて。非現実的な空間という魔法は君をこんなに大胆にする。そして僕の事も。#twnovel

 

 


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僕が時間を気にしているそぶりを見せると、君は時計なんてみないでと悲しそうな顔をする。だからその声の思うがまま、僕は君と過ごすこの瞬間だけを見つめていた。好きにされたい。その気分は一歩間違えれば危ない橋。あの頃の僕はまだ未熟で。何一つ見えてはいなかったのさ。何一つ。#twnovel

 

 


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昼間に君がお見舞いに来てくれた時にくれた飴玉。後で食べるねと言っておきながら引き出しに入れておいたまま忘れていた。深夜となった今その君の優しさのかたまりのような飴玉を誰にも気づかれることなくほおばる。自然と笑みがこぼれた。早く君の元に飛んでいきたいと心から思った。#twnovel

 

 



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