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005


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寒い、と君に聞こえない程度に夜になって冷え込んだ空の下つぶやく。でも、聞こえてしまったようで。君は何も言わずに、自分の羽織っていた上着をかぶせてくれた。いたって自然なその振る舞い。オレンジのジャムをたっぷりのせたトーストが好きな君。そのギャップにくらくらした。#twnovel



006


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買い物のついでに寄るカフェ。実は本題のショッピングよりも楽しみだったりする。特に君といる時には。今日は暑いからアイスにしようか。そんな相談も楽しい。そうしてお決まりのカフェオレを注文。席についた後のたわいもない話も僕にとっては宝石箱に閉じ込めたいくらい大切な時間。#twnovel



007


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君の水晶のような涙を見て責任を感じてしまう。泣かないでいてよ。僕が悪かったからさ。ただ僕にほんの少しだけ嬉しい出来事があって、君にも教えたくて。それで伝えたら。泣き出すものだから、君が。慌てふためく僕を見て今度は堪えきれずに笑い出す君。いつまで経っても敵わない。#twnovel



008


008

民衆の声が強くなっている。そうニュースをみて思う。もっと賢くなり、もっと声を上げる。そうするといつにも増して虚構の世界はちっぽけに見える。最初から小さかったんだ。そして最初から民衆は偉大な存在だったんだ。気づいていなかっただけ。人は歯車の一つなんかじゃないこと。#twnovel



009


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何にもなくなったのに野の花は黄色の花を咲かせている。なんだよお前だけ。そう憎まれ口叩く気力も少し出てきた。ああ、知っている。俺もお前みたいに負けずに花を咲かせる事ができるんだろ?それを教えたくてわざとそうやってる。名もなき花がいつの間にか一番の友達になっていた。#twnovel




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