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002



002

銀河が消えかかる紫色の朝焼け。星達にしばしの別れを告げる。夜とのさよならには不思議と寂しさはない。夕方に太陽と別れる時には一抹の寂しさを覚えるのに、不思議だ。ゆっくりと光満たすように現れた太陽。それは今日という日が始まるサイン。青くなり始めた空を仰いだ。#twnovel



003



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深海に沈み込んだような深夜ふと思い浮かんだのは君の顔。まだ見ぬはずの君の顔だ。何かを手渡して欲しいかのように僕は目をつむって神経を集中させる。人情という言葉から程遠い場所にいる僕を早く見つけて。音のない世界から連れ出して。あれは他ならぬ自己自身だったのかもしれない#twnovel



004

 
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宇宙でたった一人きりで泣いているような気分。そのままにしておくのは悔しいからその気持ちを燃料にして飛べるところまで飛ぼうと思うんだ。滑落しそうでも何も心配はいらない。燃料はいつまでも尽きることがない。悲しみが尽きない君と僕は無限のエネルギーを手に入れたのさ。#twnovel



005


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寒い、と君に聞こえない程度に夜になって冷え込んだ空の下つぶやく。でも、聞こえてしまったようで。君は何も言わずに、自分の羽織っていた上着をかぶせてくれた。いたって自然なその振る舞い。オレンジのジャムをたっぷりのせたトーストが好きな君。そのギャップにくらくらした。#twnovel



006


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買い物のついでに寄るカフェ。実は本題のショッピングよりも楽しみだったりする。特に君といる時には。今日は暑いからアイスにしようか。そんな相談も楽しい。そうしてお決まりのカフェオレを注文。席についた後のたわいもない話も僕にとっては宝石箱に閉じ込めたいくらい大切な時間。#twnovel




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