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はじめに1

                                  音楽に♯・♭は全く必要ありません

                                             新しい楽典/記譜法

                                                          著者 夏山澄夫

                              (http://km87290.web.fc2.com/htdocs/index.html

 

  音楽に♯・♭を使用するのはあまり良いことではありません。音楽に♯・♭の記号は当然のように使われていますが、実はこれらの記号は本来使用しなくてもよいものなのです。これらの記号は音楽を複雑にするので、あまり好ましい記号とは言えないのです。残念ですが♯・♭は音楽を分かりにくくしています。その意味から音楽にとってこれらの記号は不向きであり、一切使わない方が良いとさえ言えるのです。

 

  中には純正律の時には♯・♭の記号は必ず必要になると思う人がいるかもしれませんが、そのようなこともありません。平均律であろうが、純正律であろうが、これらの記号を使うことなくやっていくことは十分出来ます。そもそも♯・♭の考え方はやや不自然なものであり、都合の良いものではないのです。これらの記号は音楽を特別な癖を持つ特殊なものにしてしまい、楽譜も煩雑なものにしているのです。音楽にはこれらの記号を使用しない、もっと自然で皆に受け入れられるはずの別の方法があります。

 

  音楽を特別な癖を持つ特殊なものにしているとはどういう意味なのか、少し説明します。これは色々ありますが今音楽の調について考えてみましょう。音楽の調には特殊な偏りが生じてしまっています。ト長調は非常に多くの曲があります。しかし、それより半音低い変ト長調の曲はそれほど多くありません。これは顕著に言えることです。これら2つの調の違いはただ半音音高が異なるだけなのです。それなら2つの調の曲は同じほどあっても良いはずです。しかし実際には同じではありません。何故このような大きな違いが生じるのかと言えば、それは♯・♭を使用する楽典が特殊なものであるという特別の事情によるものなのです。

 

  音楽の初心者はト長調の曲はよく弾くでしょうが、変ト長調の曲は弾きません。変ト長調の曲から教えていく先生はいないのです。でもト長調の曲と変ト長調の曲とを比べると変ト長調の曲の方がやさしいとも考えられます。それはこの調の曲は黒鍵を多く使用するからです。数の少ない黒鍵を使う曲の方が単純で分かりやすいのです。ですから黒鍵を主に使用する曲から習っていくのは悪いことではないはずなのです。

 

  中には黒鍵を多く使用する調の『猫踏んじゃった』から教える先生がいるかもしれませんが、この曲を初心者に教える場合は楽譜までは教えられないのです。音楽を教える場合、楽譜とピアノの鍵盤位置の双方を同時に教えなければ、正式に教えているとは言えません。


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最終更新日 : 2011-06-14 08:45:39

はじめに2

  ♯・♭は 『帯に短し、襷(タスキ)に長し』 なのです。中途半端で両方共に使いにくいのです。平均律の時はこれらの記号が必要ないことは音楽の殆んど素人でも考えれば直ぐ分かるはずです。これらの記号がある為に、異名同音という奇妙な言葉が生じてしまいます。不必要なものがあるのです。他方、純正律の場合はどうかというと、今度はこれらの記号は純正律に都合よく使えるものではないのです。これらの記号では純正律をあまりうまく整理して説明出来ないのです。その為困ったことに、この記号は純正律を煩雑で難しいものにしてしまうのです。その結果、これは純正律を簡単には近付けない遠い存在の音律にしてしまっていると思います。純正律53音を理解している人は少ないのです。また理解している人も、実は簡単なものなのに煩雑な音の列と映ってしまう為、そういうものかと理解するだけでそれ以上先には簡単には進めないのです。このように♯・♭の考え方はあまり音楽に適していないのです。♯・♭を用いない方法に変更した方がよいです。

 

  そこで、ここではこれらの記号を全く使用しないもっと簡単な新しい方法を提案します。今までの音楽の規則を少し変えることで、音楽はずっと易しく分かりやすいものになるからです。

  なお、現代音楽の分野に関心のある人は多くないかもしれませんが、実はこの新しい方式は12音技法や四分音等を扱う現代音楽にも最適な方法となります。

 

  そして最後に新たに考案した“万能音律”とも言える新しい便利な音律を紹介します。この音律(144平均律)なら平均律は勿論、純正律にも応用出来、しかも転調はどの調にでも自由自在に出来ます。しかも四分音など現代音楽等に出て来る特殊な音も含まれているのでこれらの音も同時に扱うことが出来ます。

 

本書を読む時の注意

  本書には説明の関係から多くの図表があります。一見すると複雑に見えるかもしれません。でも、これらの図表の全てには必ず規則があります。この規則性に目を付ければ、簡単なものになります。

  しかも、これらは次の3項目のみによって決められている同一の単純な規則に過ぎません。

①半音数

②△p(ピタゴラス・コンマに関係する音程)

③△a(シントニック・コンマに関係する音程)

  音楽(音律・記譜法)の本質はこの3項目だからです。♯・♭は本質ではありません。

 

  この本の“内容”は次のホ-ムページに紹介しています。先ず、このホームページも参照してみて下さい。

http://km87290.web.fc2.com/htdocs/index.html         (夏山澄夫のホームページ)

 

      はじめに、実際の楽譜を見るには、ここをクリックして下さい。


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最終更新日 : 2015-09-02 14:24:25

目次1

                 目次  (上巻)

◎はじめに  (1)

 

◎1章  12音譜

☆新しく変えるところ  (5)

☆基本になっている12音譜  (7)

☆12音譜は出版済み  (7)

☆12音譜とは  (8)

☆楽譜の実例  (8)

☆12音以上ある楽器の場合どうするか  (10)

☆音名とコード表示  (10)

☆階名の変更  (11)

☆12音ドレミの歌  (12)

☆12音譜の楽典  (13)

☆12音譜を弾き慣れると  (13)

☆音程の数え方 (13)

 

◎2章  12音以上ある音律

☆音系網  (14)

☆従来の音系網  (14)

☆音程の表し方  (15)

☆△pとは何か  (17)

☆△aとは何か  (18)

☆どうして縦方向を(800+△a)セントにとれるのか?  (18)

☆なぜ△p、△aなのか?  (19)

☆分数使用による説明  (19)

☆スキスマ・クライスマ  (20)

☆スキスマ・クライスマの説明  (20)

☆純正律53音配列  (22)

☆配列の並べ替え  (22)

 

◎3章  ピタゴラス律と純正律の実際

☆平均律と純正律の位置付け  (25)

☆ピタゴラス律  (26)


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最終更新日 : 2011-06-23 08:07:36

目次2

☆ピタゴラス律の音階  (26)

☆純正律  (28)

☆純正律音の表示方法の簡単化(新音名)  (28)

☆7半音の繋がり  (31)

☆平均律12音とピタゴラス律基本12音  (31)

☆音程の数え方と表示方法  (32)

☆音名表示改善  (34)

 

 

 

 

 

(中巻と下巻の目次は巻末にあります。)

 

 

 音程値を計算したい場合の為に特別のページがあります。音程値を求めたい場合は次をクリックして下さい。(http://km87290.web.fc2.com/htdocs/Japanese/page20.html)


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最終更新日 : 2012-03-14 10:28:48

5ページ

  1章  12音譜  

 

☆☆  新しく変えるところ  ☆☆

 

  音楽を今までより分かりやすくする為に、楽典を新しく変えることを提案します。どのように変えるのかを一口で言えば、“従来は音名が7音でしたが、これを12音に増やす。”ということです。つまり次の表に示すように12個の音名を新しく決め直すことになります。今後はこの12音が常に独立したものになりますので、ここのところは従来と大きく変ってきます。

 

          =  7個の従来音名  =

          =  12個の新音名  =

  ♯・♭を用いる従来の方法はハ長調だけを特別視して、この調を大きな意味を持つ特殊な調として位置付けています。このため他の調はハ長調に付随した付け足しの調のようになってしまっているのです。ハ長調だけが特別の意味を持っていた昔(バッハよりずっと前の中世)ならともかく、現在ではハ長調だけが特別に重要な調ではありません。クラシックの曲でもハ長調の曲など少ないのです。ハ長調だけを特別視して他の調を犠牲にするのは良いことではありません。

 

  このように変更するとそれに伴い自動的に色々なところが変わってきます。今までと変わるところを、この後順次説明して行きます。

 

  上に示した音名は直ぐには馴染めないでしょうから、少し説明します。従来の音符は白音符は全音と2部音符に用いられて来ました。黒音符はそれより短い長さの音符でした。ここではここのところを変えます。白音符・黒音符は全く同じ長さの音とします。ただし白音符・黒音符では音高が変るとします。黒音符は白音符より半音高いとします。五線譜も従来から少し変ってきます。


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最終更新日 : 2012-02-23 19:23:59


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