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タクシーの客 その2

 

運転手さん 急いでっ!!
言葉の端っこが トゲトゲしてる。

乗り込んできたのは なんてことない 近隣のごく普通の住宅地。
行き先もまた となり町の駅から 少し先の住宅地。

ちょっと そぐわない感じがするのは
女性の化粧と服装のせいだろう。
若い子が街中を歩いていたら気にも留めない 流行りの格好だけど
ちょいと年上のおねえさんだ。

時間を始終気にしている様子で 
ミラーに映る表情は かなり険しい。

おおざっぱなルートを言って あまり慣れてないことをほのめかす。
「仕事始めたてなんでー」なんて のんきな言い方したら
キレちゃいそうな雰囲気だ。

近くまで行ったら 言うから。
とにかく 急いで!!

年下の女性だろうが お客はお客。
覚悟はしていたけれど ものの言い方にちょっとひっかかる。
まだまだ 修行が足りんなぁ・・・・。

急ぐ先はやっぱり 狭い道を入った住宅地で
どうやら 勤め先のスナックだ。
出勤時間に遅刻できない、そんな事情のよう。

くねくね カクカク
精一杯急いでも
スピード出せる道じゃない。

それでも やっとたどり着く。
イライラした表情のまま
「待ってて!!!」
と 転げるように 店に飛び込んでいく。


遅刻だったら こっちにクレームだろうか。
料金踏み倒されちゃうんだろうか。
待つ時間は長く感じる。

やっと女性は店から出てきて 料金を払う。
タイムカード、間に合ったみたいだ。


「ありがとう」
やっと笑顔になったそのひとは
乗車した時より ずっとずっと美人に見えたそうだ。



お礼

 

ずいぶんと ばらばらな内容で

まとまりのない 絵柄ですが

 

読んでくださって(観てくださって)ありがとうございます。

 

描きためたものも 残り少なくなってきました。

 

ぼつぼつ溜めて また 次の1冊を作りたいと思っております。

 

(絵は 戌年の年賀状の絵です。)


奥付



絵を描くひとになりたかったⅡ


http://p.booklog.jp/book/27368


著者 : すずはら なずな
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/nazunasuzuhara/profile


発行所 : ブクログのパブー(http://p.booklog.jp/
運営会社:株式会社paperboy&co.


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http://booklog.jp/puboo/book/27368



この本の内容は以上です。


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