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至高のエステ〜顔剃り

男性では「ヒゲ」、女性では「産毛」を剃るというコト〜それが「顔剃り」つまり「シェービング」ということになります。

石鹸を泡立てて汚れをとり、蒸してヒゲ(産毛〜以降ヒゲと表記)を軟化させ、鋭い刃でヒゲもろともに古い角質を取り除く・・剃り終えた後の爽快感は、洗顔の比ではないはず。

それが「至高のエステ」と言われる「顔剃り(シェービング)」の魅力のひとつです。剃り終えた肌は、古い角質を除去して新しい肌を世にだし、肌に刺激を与える事によりシワのできにくい肌を作り上げられているのです。そして、歳を重ねた時に喜びとなるはずなのです。

男性では「キリッとした爽快感」を、女性には「ピンとした肌の張り」を感じられるはず。とくに女性の場合は、産毛が残った状態でのお化粧は「化粧ムラ」をおこします〜綺麗な女性は、肌から生まれます。

シェービングのプロである理容店では、顔の上でブラシで泡を作り、蒸しタオルで顔を蒸した後に、鋭利な刃でヒゲを剃り 落とす行為。日常では、T字カミソリなどを使用して行う行為ですが、間違ったやり方をしてしまうと肌を痛めてしまいます。ちなみに同じく日常的に使用する道具としての電気シェーバーなどは、「剃る」というよりも「刈る」という事になります。現実的な日常の中での「ヒゲを剃る」という事において、「剃る」と「刈る」この二つの行為を日常で上手に使い分ける事が大切だと思うのです。そして、剃った後のスキンケアも大切です。それら全ての行為が「シェービング」という事に なります。

男女問わず肌から突出しているヒゲを取り除くわけですから、肌へのダメージを考えなければなりません。それはスキンケアということだけでなく、取り除く・・つまり、剃る/刈るという事で、使用する刃の切れ味や用途などが問題になってきます。その道具に求める仕事と、切れ味などのメンテナンスも大事です。さらに、その前段階では、ヒゲが肌へダメージを残すことなく剃り落す為の事前処置も大事になってくるのです。それら何かを怠っても、「シェービング」という行為は成立しません。それらを踏まえた上で「シェービングライフ」を楽しんでいた だきたいと思います。

なお、女性の方も「思考のヒゲデザイン」の「シェービングでデザインする行程」章における、写真による説明も参考にしてみてください。


ヒゲを蒸すということ。

「剃る」という行為において、一番大事なプロセスの一つ。これをおろそかにしている人が多いのも事実なのです。シェービングにおけるトラブルの大半は、このプロセスをしっかりすることで防ぐことができます。

まずは、石鹸などをつけたヒゲブラシで顔の上で泡を作り上げていきます。ヒゲブラシの毛は穴熊のものが極上とされておりますが、ご自分の肌にあった毛(毛の固さ、毛の種類、材質)を選ばれると良いと思われます。ブラシによる泡だては、毛先が毛穴の中の汚れを取り去るだけでなく、肌にも軽い刺激を与えて「剃る」為の下地をつくります。この時に、毛先が太いような毛 を選んでしまうと、毛穴を広げすぎてしまう場合があるので、肌の木目が細かい方はご注意ください。毛先が自然の状態で細くなっているものでしたら大丈夫かと思います。また、古くなったブラシの毛を鋏などで切り揃えてしますと、毛先に毛の断面ができてしまうので太くなります。そのような時は新しいブラシを購入することをお薦めします。

市販品で、ムース状にシェービング用の泡がでてくるものや、ジェル状の液体を顔に塗るタイプのがあります。それぞれヒゲを軟化させるなどの効用がありますが、塗っただけでは「肌の上に乗っかっているだけ」ですので、やはりシェービングブラシなどで肌に馴染ませてあげることが大事になります。

そして、蒸しタオルの登場です。理容店では100度で煮沸消毒された蒸しタオルを使用しますが、家庭では電子レンジがあれば簡単に蒸しタオルを作ることができます。少し厚めのタオルを水に浸けて、ビチョビチョにならない程度に、絞って水分をとります。それをポリエチレン袋(スーパーなどのレジに置いてある袋)に入れたり、サランラップで巻き寿司のように包みます。そして、電子レンジで1分〜1分30秒加熱すればできあがり(電子レンジの性能により 時間差はあります)。取り出す時は、かなり高温になっているので火傷しないように気をつけてください。熱くてもてないと思いますので、無理せず乾いたタオルで包むように取り出すのが良いでしょう。そして、乾いたタオルの中で、蒸しタオルを広げてヒゲが生えている箇所にあてます。乾いたタオルで蒸しタオルを上から押さえてあげると、蒸す時間が飛躍的に伸びます。

蒸しタオルの作り方は本書「ヒゲの作り方」のなかで「シェービングでデザインする行程」内「ヒゲを蒸しましょう」で図解しております。

ブラシで顔に泡立て、その泡のついた顔に、乾いたタオルの下の蒸しタオルをゆっくりとあてがいます。この時、鼻を塞がないように気をつけてください。熱い蒸気を吸い込んで、思わぬ事故につながる場合があります。そして、これからが至福の時間・・目を閉じて、静かにヒゲが蒸されるのを待ちます。蒸しタオルの熱が冷めてきて、温かみが落ち着いてきたら蒸しタオルを外します。冷たくなるまで顔にあててると、肌も緊張状態になり逆効果です。蒸しタオルで蒸されたヒゲは、水分を含んで膨張します。ここに大きな意味があるのです。

良く「ヒゲ(無駄毛)を剃 ると毛が太くなる」という事を聞きますが、それは間違ってます。それを気にしてシェービングをためらいう女性が多くいらっしゃいますが、成長期など早い周期で体毛が太くなっている時期以外では、この「蒸す」と行為を行わずに剃った事によりおきる現象が原因です。通常状態でヒゲを剃ると、剃った毛の断面が肌上に顔をだします。森などにある、木の切り株を想像してみてください。毛先は細くなっておりますが、そこにいきなり根元の太い切り株のような断面が、肌に現れてしますのです。それが「毛が太くなった」と誤解をうける大きな原因なのです。これを防ぐには「蒸して」毛を膨張させて、毛穴の中にある毛を肌の上に突出させるわけです。その状態で毛を剃り落す事により、できた断面は毛が通常の状態に戻る際に、毛穴の中に潜り込んでしまいます。そして、成長を経て肌から顔を出す頃には毛先は細くなるというわけです。良く考えてみれば、剃れば毛が太くなるのなら素晴らしい事なんですけどね(笑)〜その仕組みは、プレシェービングの図で説明させていただきます。

蒸しタオルを使わずに、お風呂などにお湯に顔を浸けて済ます話も良く聞きます。基本的には良いかと思うのですが、お風呂のお湯には雑菌が多く含まれますので注意してください。必ず剃る前にシャワーなどで、軽く剃る部位を流してからにする事が大事です。


カミソリで剃るということ。

「プレシェービング(ワンシェービング)」〜 再度、ヒゲブラシで顔の上で泡をつくります。ヒゲは蒸された事により柔らかくなっている状態。まずは毛の流れを良くみて、流れに逆らわないように剃る「プレシェービング(ワンシェービング)を行います。いきなり毛流に逆らって剃ってしまうと、肌に多大な負担がかかるのでやめましょう。後ほど、肌荒れの原因になる場合があります。毛流をみながら、なるべく逆らわないように剃りましょう。個人差はありますが、顔の上から下方向に剃ることになると思います。

カミソリは同じ部位に何度もあててはいけません。剃り残しが気になる場合は、毛流に対して斜め45度の角度から傾斜をつけて剃ります。毛流に沿って剃るので、肌への負担が一番少ない剃り方になります。刃を肌に押し付けるのではなく、道具の重さだけで剃れることが理想です。その為に、道具(T字カミソリフォルダー)はある程度重さがあるものが良いでしょう。ただし、剃る時間によって重さは変わってきます。朝に顔を剃る事が多い方は、ある程度重めのT字カミソリフォルダーを使用します。寝起きは脳が活性化していないので、重量がある道具によって認識させて、誤動作を防ぎます。またその重さで顔を剃ることができるので肌への負担も減ります。夜に顔を剃る事が多い方は、比較的軽めのT字カミソリフォルダーを選びます。一日を終えて腕や指に疲労があるために負担を軽減するためです。また使い捨てのT字カミソリフォルダーの場合は軽量なので、肌にあてる強さを調整することが大切です 。

現在は1枚刃から6枚刃などの多数枚刃が商品化されておりますが、どれを使用するかは悩むポイントです。クロスシェービングの図にありますように、刃の枚数が増えるほど「剃り味」が変化します。刃の枚数が少ないタイプは、刃にも力がありますので「深い剃り味」が好みな方には申し分ありません。また多数枚刃よりも長く切れ味を保ことができるといわれております。刃が多くなるにつれ、刃が肌に接する圧力が分散されます。ゆえに肌の弱い方などには良いと思われます。刃の枚数が多いぶん、刃も薄く鋭角になりますので切れ味も鋭いものとなります。軽くも鋭い切れ味を楽しむ事ができ、深剃りも申し分ありません。ただし、刃の切れ味は7〜10間程の交換になると思います(使用頻度による)。

女性の場合ですと、このプレシェービングだけで産毛は綺麗に剃られております。2、3日に一度「顔を剃る」というより「顔を撫でる」ような感覚でカミソリを肌にあてると良いかと思います。肌の弱い方は、1週間から10日の感覚で行いましょう。また、どうしても細かい際などの剃り残しがでてしまいます。その産毛の剃り残しは、化粧ムラとしてでてきてしまう恐れがあります。その場合は一ヶ月に一度くらいは、シェービングのプロである理容店において「シェービング」を施術されることをお勧めします。眉毛を整えたり、耳の産毛などの個人では処理できない部位はプロに任せるのがベターです。

「クロスシェービング(深い剃り)」〜 ヒゲの濃い方の場合は、プレシェービングを行った後に再度蒸しタオルでヒゲを蒸してあげます。再度、顔にブラシで泡を塗布します。しかし、プレシェービング時よりも水気が多い泡でも良いでしょう。水分が多いほうが滑りが良くなる為に、肌の抵抗がより無くなるためです。プレシェービング時は、毛流に逆らわないように剃りましたが、クロスシェービングは逆剃りになります。ただし、流れに対して180度反対から剃ってしまうと、毛や肌に対して抵抗があります。できれば、斜め45度の角度で剃り上げてあげましょう。剃り終えたら、蒸しタオル(新しい )で奇麗に肌を拭いてあげます。どちらにしても。毛流に抵抗する形で剃りますので、肌へはダメージが残ります。軽減する手段としては、上記でも述べておりますが「切れ味の鋭い刃を使用すること」「刃の枚数の 多いT字カミソリフォルダーを選ぶこと」です。切れ味が良いものは、剃る時のヒゲへの圧力軽減になります。刃の多いT字カミソリフォルダーにおいては、刃の枚数で肌への刃があたる圧力を分散する働きがあります。肌の状態において、T字カミソリフォルダーの刃の交換時期や、種類なども選ぶと良いでしょう。

「クロスシェービング:応用編」〜通常は、プレシェービングに対して反対方向に剃ることによる、クロスシェービング(深剃り)でした。額などの箇所を除くヒゲが生えている部位をクロスシェービングしましたが、応用編として一部の部位しか剃らない方法があります。それは「デザインシェービング」という考え方です。図でいいますと、グレーゾーンの首部位のみをクロスシェービングいたします。顔はプレシェービングのみということです。こうしますと、夕方頃になりますと顔のヒゲは少しザラツく程度に伸びてきます。しかし首のヒゲはクロスシェービングされておりますので、殆どはだから突出いたしません。この差から、頬骨を境にして、首と顔が区別されて「小顔効果」が期待できます。一般的な「ヒゲ」を楽しむことができない方はお勧めの方法です。


血が吹いてしまう場合に。

 よくカミソリで顔を剃ると血が吹いてしまう方がおります。「カミソリ負け」という事をおっしゃる方も多いのですが、実際は違う方が多いと思われます。カミソリが駄目という事で、日常で はシェーバー(電気カミソリ)を使用されている事になりますが、問題はそこにある場合が多々あるのです。

「シェーバー(電気カミソリ)」で後程述べたようにキチンとメーカーの推奨された環境下 の使用でしたら問題はないのですが、切れ味が落ちた刃の状態のままで、使用しつづける事がトラブルの原因になります。モーターで回転した刃がヒゲを切るのですが、切れ味が落ちた刃はヒゲを奇麗に切る事ができません。ゆえに、ヒゲは少なからず大袈裟に書きますと、引き千切られ るような形になります。そうしますと毎回、ヒゲの周りの皮膚が上に引っ張られる形になります。その結果、ヒゲの周りの皮膚が隆起したような状態になってしまうのです。そして、たまにカミソリで剃った際に、それら隆起した皮膚がカミソリにて切られるために血が吹き出すのです。この場合は、シェーバーの刃をメーカー指定の時期に取り替える事で解決します。また使用後のシェーバーも清潔にしておかないと、毛穴などに雑菌が入り込み、おもわぬ化膿などをおこす場合があるので注意してください。そのような状態でカミソリで剃っても、血が吹く原因になります。最近のシェーバーは高性能であるがゆえに、使用する側がキチンと保管維持しないと駄目だという事を忘れないでください。

カミソリでも、シェーバーでも共通して言える事ですが、肌に異常を感じた場合はすぐに「皮膚科」の診断を受けることをお勧めいたします。


スキンケアをするという事。

スキンケアというと女性にとっては日常的なことですが、えっ!と思う男性が多いと思います。でも、シェービングという行為は、「ヒゲを剃り落すと同時に、古い角質を取り除く」という行為でもあります。意外かと思われま すが、様々な化粧品を使ってい肌を手入れしている女性よりも、日々カミソリで顔を剃っている男性のほうが肌は 綺麗であると言われております。

無論、女性と男性との肌質の違いはありますが、日々古い角質 を取り除いている肌は綺麗なのです。ちなみにですが、肌の表面上にでてきている角質は20〜25日前にできた皮膚であります。本当の素肌は、古い角質の下に眠っております。シェービングとは、そのような肌を露出させて健康な肌の状態を常に保つという行為なのです。

でも、その肌を露出させた以上はスキンケアをしなければなりません。女性などは特に冬などの乾燥している時期などでは、スキンクリームなど保湿系のケア剤を使用します。化粧水などで肌を整えるのも良いですが、刺激のあるものは避けます。男性の場合は脂質肌が多いので、夏のような多汗時期などでは化粧水、また刺激系のものならアフターシェーブなども良いでしょう。シェーバーなども手軽さゆえにケアを忘れがちですが、男性はシェーバーを使用した際には、保湿系のケア剤が良いかと思います。

男女問わずシェービングも、慣れてしまえば数分の作業となります。しかし、その時間の有意義さに気がつけば「作業」から「儀式」へと意識は変化するでしょうね。

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最終更新日 : 2011-06-01 18:44:03


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