目次
もくじ
もくじ
1.新しい文学の形と新しい文章
1.新しい文学の形と新しい文章
2.ライトノベルと識字率
2.ライトノベルと識字率
3.書評:『きらきらひかる』江國香織著
3.書評:『きらきらひかる』江國香織著
4.神とはヒトの口癖である (前編・後編)
4.神とはヒトの口癖である(前編)
4.神とはヒトの口癖である(後編)
5.再現とは、でっちあげること (全5章)
再現とは、でっちあげること (1)
再現とは、でっちあげること (2)
再現とは、でっちあげること (3)
再現とは、でっちあげること (4)
再現とは、でっちあげること (5)
6.ブリコラージュ状思考態って何ですか?
6.ブリコラージュ状思考態って何ですか?
7.「作家デビュー」
7.「作家デビュー」
8.なぜ、江國香織さんなのか?
8.なぜ、江國香織さんなのか?
9.小説か、エッセイか?
9.小説か、エッセイか?
10.書き手の孤独
10.書き手の孤独
11.江國香織さんと夏目漱石
11.江國香織さんと夏目漱石
12.読まなきゃあ、詠めない
12.読まなきゃあ、詠めない
13.短命に終わったブログの復元
13.短命に終わったブログの復元
奥付
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6.ブリコラージュ状思考態って何ですか?

6.ブリコラージュ状思考態って何ですか?

2012-02-15 12:46:18

このブログの読者の方々から、「ブリコラージュ状思考態って何ですか?」という意味のご質問をメールでいただくことがあるので、説明させていただきます。少し前までは、さかんに使っていたのですが、このところは使っていない言葉です。

     *

これまでに書いた膨大な文章や文章への成りそこない、たとえばブログ記事をばらばらにして継ぎ接ぎする、つまり手元にあるさまざまな切れ端からパッチワークを作ろうという企み、と言えそうです。ちなみに、原語の patchwork にはネガティブな意味もあるそうです。

 

違った見方をすると、「ごった煮」みたいな感じです。

さらに言うなら、「ま、いっか主義」とか、「でまかせ主義」とか、「楽問」=「愉しい知識・愉しい学問」=「ゲイ・サイエンス」=「GS」=「楽しくやろうよ、お勉強ごっこ」なんていうのも、いいですね。

本来は、リーバイス(LEVI'S®)じゃなかった、レヴィ=ストロース(Lévi-Strauss)のお知恵を拝借しただけです。

     *

だいたい以上のような感じでとらえていただいて、よろしいかと思います。

 

私自身が、「ブリコラージュ状思考態」という言葉を「ブリコラージュ状思考態」的に使っていますので、はなはだあいまいな言葉だと反省している次第です。

で、もう少し考えて記憶をたどってみたのですが、次のように使っていたみたいです。

 

     *

1)これまでに書いた膨大な文章や文章への成りそこない、たとえばブログ記事をばらばらにして継ぎ接ぎする、つまり手元にあるさまざまな切れ端からパッチワークを作ろうという企み。その結果として、断片集や断章集が生まれる。

2)ものを考えるときに、何かを参照したりお勉強をしたりすることなく、頭に浮かんだごちゃぐちゃしたイメージや言葉の断片を、「でまかせに=まいっか主義で=アドリブで」、言葉の連なりとしてつづっていく「スタンス=姿勢=方法=メソッド=方便」。その結果として、文字通りの駄文が生まれる。

 

だと、いうか、だったという感じがします。

     *

きわめて、「テキトーで=横着で=いかがわしく=うさん臭い」作業だと言えそうです。

 

こうした作業は、しょっちゅうやっているのですが、冒頭で述べたように、「ブリコラージュ状思考態」という言葉を最近は使っていません。

 

たぶん、そのタイトルで連載をしようとして何度も頓挫しているので、無意識に避けていたのではないか? ふと、そんな気がしました。

ヒトという種のやっていることすべてが、「テキトーで=横着で=いかがわしく=うさん臭い」などと、考えていたことも思い出します。白状すると、今でも思っていますけど。

     *

あと付け加えたいのは、「ブリコラージュ状思考態」のように、カタカナで表記し、いかにも学術用語というか、専門語というか、仲間内の隠語というか、ジャーゴンみたいな言葉を使うのを避けたいという気持ちもあります。

さらに言うなら、「思考」も「態」も、いわゆる漢語系の言葉ですよね。数年前に、1年ほどかけてほぼ毎日書いた「産物・みのり=残滓・かす」である、『うつせみのあなたに』(全11巻)というタイトルの、「でまかせ主義=ブリコラージュ状思考態」でつづった、とてつもなく長いエッセイ集があるのですが、その駄文を書くさいに気を付けていたことがあるのです。

 

簡単に言えば、できるだけ大和言葉系の語を使おうという、「戦略=姿勢=くわだて=こころがまえ=たくらみ=サル知恵(おサルさん、ごめんなさい)=浅知恵」です。その傾向は、『うつせみのあなた 第10巻』と『同 第11巻』で顕著になってきて、あるサブ・シリーズでは、このほしでいまおこりつつあるできごとや、わたしにとってきわめてきになることやものやさまを、やまとことばをひらがなだけでしるして、かきつづる、なんてことをしていました。

     *

「ブリコラージュ状思考態」とは、以上のような感じのものなのです。ご理解いただければ幸いです。

 

【※Ameba ブログ 2012.02.15 記