目次
もくじ
もくじ
1.新しい文学の形と新しい文章
1.新しい文学の形と新しい文章
2.ライトノベルと識字率
2.ライトノベルと識字率
3.書評:『きらきらひかる』江國香織著
3.書評:『きらきらひかる』江國香織著
4.神とはヒトの口癖である (前編・後編)
4.神とはヒトの口癖である(前編)
4.神とはヒトの口癖である(後編)
5.再現とは、でっちあげること (全5章)
再現とは、でっちあげること (1)
再現とは、でっちあげること (2)
再現とは、でっちあげること (3)
再現とは、でっちあげること (4)
再現とは、でっちあげること (5)
6.ブリコラージュ状思考態って何ですか?
6.ブリコラージュ状思考態って何ですか?
7.「作家デビュー」
7.「作家デビュー」
8.なぜ、江國香織さんなのか?
8.なぜ、江國香織さんなのか?
9.小説か、エッセイか?
9.小説か、エッセイか?
10.書き手の孤独
10.書き手の孤独
11.江國香織さんと夏目漱石
11.江國香織さんと夏目漱石
12.読まなきゃあ、詠めない
12.読まなきゃあ、詠めない
13.短命に終わったブログの復元
13.短命に終わったブログの復元
奥付
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2.ライトノベルと識字率

2.ライトノベルと識字率

【赤川次郎は偉大な作家だった。彼の小説だけを読みふけって読み書きを覚えた、かつての少年少女たちをたくさん知っている。落ちこぼれだと指をさされた生徒たちも多かった。赤川次郎は、この国の識字率を引き上げた。 現在は、いわゆるライトノベルとブログと携帯メールが識字率向上に貢献している。】

以上の文章は、今年の4月6日にツイートしたものだ。
http://twitter.com/#!/renhoshino7 

面白いと言ってくれた人がいたので、調子に乗ってミクシィの「つぶやき」にも同じ文を載せた。

読むと、最後のセンテンスに加筆したくなる。次のように変更したい。

【現在は、いわゆるライトノベル、ケータイ小説、ブログ、電子メール、そして携帯メールが識字率の向上に貢献している。】

ある知人が、冒頭のツイートを読み、「面白い冗談だね」と言ったのには、驚いた。私は、冗談で冒頭のツイートを流したのではない。本心をつぶやいたまでだ。

ちなみに、書き換えたセンテンスにケータイ小説を付けくわえたのは、私がケータイ小説を強く支持しているからだ。

電子書籍の作成と販売サービスを提供している「パブー 」というサイトに、 「私のページ 」があり、そこに 『空前の「純文学」ブーム』 というエッセイを収めているので、興味のある方にお読みいただきたい。

そのエッセイのなかで、私はケータイ小説を擁護している格好になっている。

     *

今、唯川恵さんの『肩ごしの恋人』(集英社文庫)を読んでいる。
まだ半分ほどしか読んでいないが、小説の仕組みとしてさまざまな工夫があり、作家志望の私にとっては大いに勉強になる。内容も面白い。

唯川さんは、中高生から20歳くらいをターゲットにした小説を長く書いていたらしい。

グーグルで検索し、唯川恵さんの経歴などを読んでいると、『肩ごしの恋人』の中で、なるほどと思える個所がいくつかある。

それは大きなテーマなので、いつかこのブログで取りあげてみたい。

先ほど述べた「中高生から20歳くらいをターゲットにした小説」は、現在、「ライトノベル」と呼ばれている小説と重なる部分が多いと、私は理解している。

冒頭の文章で触れた、赤川次郎さんにも、そうしたジャンルに入るとみなされる作品が数多くある。

ジャンル分けという作業は、はしたない行為になりやすい。分類は差別と重なる部分が多いことを確認しておこう。
分けることと並行して、好き嫌いや序列や優劣が生じやすいからだ。

「ライトノベル」がいい例だ。

とはいうものの、なぜ、今、私が唯川さんの『肩ごしの恋人』を読んでいるのかと言うと、直木賞受賞作であるからだ。
はしたない動機だと思う。恥ずかしい。

いずれにせよ、せっかく読み始めた本だ。

そろそろ読書に入ろう。


(2011-05-02 22記)