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あの日起きた原発事故の結末を僕達はまだ知らない。けれど、僕達には未来がある。夢も希望もある。明日に向けて、一歩ずつ希望をつなげていくこと。かつて見た花をもう一度、咲かせるために。

春よ来い、早く来い。もうすぐゴールデンウィークだけれど、今年の連休は黄金色に輝いて見えない。まだ春は来ていない。もうすぐ来る。きっと来る。子どもの日に子どもたちの笑顔が満ちるように。春よ来い、早く来い。
百科事典のサイトで、プルトニウムを検索してみた。「プルトニウムとは、人間の科学力によって生まれた異形の物質。地上界では存在するだけで自然のバランスを破壊し続けてしまう。潜在的に自らの存在と親である人間を呪い、無に還ることを望んでいる悲しい放射性物質」
桜の季節。桜の花を見ている僕の目には映らないけれど、桜の周りにも、放射性物質が微量ながら漂っている。桜の園にセシウムがたまる。健康にはただちに影響がないレベルで。
大人になると怖い童話~昔々、ある国で事故が起きました。キリギリスは、「ただちに影響はない」という報道を聞いて、遊び暮らしました。情報を集めたアリは、長期的影響に備えて、こつこつ働いて備蓄しました。10年後、キリギリスはがんで死亡、アリは生き延びましたとさ。おしまい。


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