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次世代のカーペットコーナー

 図書館は建てられてから長く使われます。長年使われるとシミや汚れが目立つ場所があります。それは児童用図書や絵本が置いてあるカーペットコーナーです。築年数が長い所では、定期清掃されているのかを疑われるくらい汚れています。これでは不衛生で、保護者が安心して乳幼児と一緒に本を探すことはできません。

 これからの図書館は、カーペットの使用をやめて人工芝を敷き詰めます。閉館後、人工芝に本が置かれていないことを確認し、装置を作動させて人工芝から水を出して清掃します。噴射後は、乾燥装置が作動します。このようにすれば、毎日、子どもが寝転んで自由に本を眺めることができますし、親も安心して利用できるでしょう。

 図書館には思いのほか緑が少なく、特に館内はもっと少ないというのが現状です。図書館によってはプランターを少し置いてあるところもあります。ところが、置いてあるだけで、枯れているのにそのまま放置してあり、不衛生な図書館もあります。衛生面と緑を入れることを考えると、子どもがよく利用するカーペットコーナーは人工芝がよいと思われます。

カフェ

  図書館を利用中に、お腹が減った」とか「のどが渇いた」というときわざわざ図書館の外に出なくていいようにカフェを館内に設置しますまた、図書館内にカフェを作ることで調べ物勉強の合間息抜きできる空間ができますそして本を読むためではなく、カフェで販売されているパンや飲み物を求めに人々がわざわざやってくるような商品を提供します。ぶらりと来た人もゆったりくつろげる空間を演出します現在でも一部の図書館では喫茶室はありますが、販売されているものがおいしくないことが多い。質の高いものを提供するようにします。

 とはいうものの、ただカフェを設置するだけでは面白くありません図書館ならではの発想として小説に出てくる料理や作家にまわる期間限定メニューを出し本や展示の紹介も行います図書館を読書会やイベントの場として利用するなど図書館とカフェとで連携して人の集まる空間を作っていきます


自然光をうまく利用

 

 蛍光灯の利用をなるべく控えて太陽光による明るさを得たい。採光を取り入れることによって、1日のサイクルや日本独特の四季、天候の変化を感じることができます。日が沈むのが早いと秋から冬に向かっているとわかりますし、「なんか暑いな」と思ったら14時だったりと、館内にいながら外の感覚も感じ取れるようにします。

ガラス面を大きくし、ふんだんに光を取り込む造りにします。しかし、南側、西側をガラス張りにするとまぶしさや西日の影響があるため配慮も必要です。

 屋上にはソーラパネルを付けて、発電に利用し、自然の力をうまく取り入れていきたい。


職員の休憩室

 

 多くの図書館の図面を見ると寂しい箇所があります。それは職員の休憩室で、図書館利用者には馴染みがない場所です。そもそも休憩室がないところもあり、昼食は事務室で食べるしかない場合もあります。お昼過ぎになると職員が時間交代で事務室でお弁当を広げ、その近くでは別の職員が電話当番などの仕事をしていたりします。事務室には弁当の匂いが漂い、気軽に会話などでもきません。

カウンターに立っていると、利用者から無理難題を要求される場合もあります。首都圏の中央図書館によっては、土日は貸出・返却カウンターに常に行列ができて忙しいですし、職員はミスの無いように注意しなければなりません。疲れを感じることもあります。

 リフレッシュのためにも、新たな企画を創り出すためにも、充実した職員の休憩室は必要です。冷蔵庫、電子レンジ、給湯完備だけではなく、テレビ、ソファやテーブルを配して各々がくつろげる場所を設けます。休憩時間はリフレッシュに専念し、次の仕事に当たれるような環境を整備します

体調が思わしくないときや、少し休みたいときもあるでしょうから、仮眠室設置したい。実際、15~20分間程度の昼寝をすると作業効率がアップするといわれています。このことから仮眠室での昼寝を奨励します

 職員のためのスペースを充実させるために館長室は作りません。館長は、職員の動きを把握するため、事務室に机を設けるだけでよいでしょう。


カウンターワークだけではなくフロアワークも充実

 従来、図書館の入り口付近にあるBDSbook detection system磁気を利用した図書館資料の亡失システム)は設置しません。図書館資料の盗難被害は、新聞に記事として掲載されることもあります。盗難防止のためにBDSを設置する図書館が多くなっており、その効果はあって、ある大規模館では「BDSを設置して紛失が今までの3分の1に減少した」そうです。

 あえて、BDSを設置しないのは、図書館員のフロアワークを充実させることによって館内に目を行き届かせるためです。図書館員をカウンターだけに配置するのではなく、フロアにも配置し気軽に話しかけてもらえるようにします。配架、書架整理は見回りを兼ねます。配架や書架整理をしない職員もフロアに配置し、来館者の様子を見ながら声をかけたり、案内を行います。

 館内はユニバーサルデザインを意識した物をなるべく設置するようにします。公衆電話やパソコン、トイレなどは、基本的に一人で使えるようにユニバーサルデザイン化します。

 一方で、視覚障害者誘導ブロックは床につけません。高齢者や足腰が弱い方はつまずきますし、ベビーカーの通行にも不自由です。

 誘導が必要と思われる時には、フロアワークを行っている職員がすぐさまかけつけ、対応します。視覚障害者だけではなく、助けを必要とする来館者に対応できるようにフロアを見回すのです。そうすることで、職員やや来館者と声を交わすきっかけのひとつになります。ゆくゆくは図書館と来館者がつながることになります。



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