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次世代の利用者カード

現在の利用者カードは、本やCDなどの資料の貸出・予約状況を管理するだけのものにすぎませんが、ここにもコミュニティ創出の芽があります。

たとえば、ガーデニング関係の本を借りた人たちに、データを抽出してガーデニングや家庭菜園の教室開催のお知らせをメールで伝えます。参加者はお互い初めて会ったり、館内では見かけるけど話したことはないという状況でも、ひとつのテーマをもとに集まったため話をしやすいでしょう。

 利用者カードには名前だけではなく、「ピアノ」や「フランス語」などというように特技も書いてもらいます。図書館員はカウンターのやり取りのなかで「そういえば、この前、楽譜を受け入れましたよ」と利用者に声をかけやすくなります。さらに、「今度、楽器演奏できる利用者が集まって図書館で演奏会でもしませんか」と声をかけることもできます。

 また、利用者が利用者カードを落としたり、なくしたりすることがありますが、名前以外に特技も書くようにしてもらえば紛失しないよう大切に扱ってもらえるでしょう。


自己PRのための掲示板

 近隣施設や図書館の案内掲示板とは別に利用者のための掲示板を設置しますたとえば、「私は将棋ができます。対局相手募集!」と利用者自身がPRを行います。後日、図書館の一角を使用して将棋大会を行いますこのように図書館を同じ趣味や興味を持った利用者同士が集う場所にし、人と人とがつながりを持てる場とします

 自分が読んだ本の感想やお勧めの本を自由に紹介してもらうコーナーを設け、図書館から一方的に情報発信するのではなく利用者も情報発信できる場とします。

 また、ギャラリーを設け利用者が趣味にしている絵や写真、クラフトなど作品発表できる場所を作りますたとえば、図書館未利用者Googleで自分の作った作品を展示できるギャラリーを探していたとします。「図書館に置かしてもらえるのだ」と発見してもらえば、作品を多くの人に見てもらうことができるのと同時に、今までの図書館とは違った一面を見せることができます。

 65スクリーンも用意します。図書館のイベント情報の発信だけではなく、自分をアピールしたい人が映像を作って映したり、地元の会社の商品CMを流したりと、自己PRできる場を提供します。


すわり心地のいい椅子

 最近新規にオープンした図書館では、じっくり落ち着いて本や新聞を読めるように、クッション性のある椅子が置いてあるところがあります。クッション性のよい椅子の難点は、座り心地が良すぎるため、利用者がいねむりをしてしまうことがあることです。閲覧席が少ない図書館だと「あそこで寝ている人を起こしてほしい」と言われることがあったりします。

 一方、木製の椅子だと座り心地は良くないので、お尻が痛くなり、図書館側としては座席の回転率は良くなります。

 従って、座り心地はいいが座席数はそれなりに確保したいということで、絵のようなものしかないということになります。一見、窮屈そうに見えますが、背中はもたれることができ、椅子はふかふかで、荷物は椅子の下に置くことができます。左右が壁になっているので、隣を気にしないで読書や新聞、雑誌を落ち着いて読むことができます。


高級家具

ふんわりしたソファに座って、高級感に包まれながら本を読む。足元にはきれいなじゅうたんが敷いてあり、天井を見上げると豪華なシャンデリア。そんな映画のワンシーンのような空間に憧れを持った方は少なくないでしょう。しかし、今の世の中ではなかなか実現しにくい。せいぜいポリエステルの安いソファがいいところです。

館内にくまなく高級家具を置くには費用がかかりすぎるので、一部に高級化した空間を設けます。

図書館では開館を待ちわびて外に並んでいる人が何人もいたりします。新聞をいち早く取るためだったり、席を取るためだったり、高級な空間があるところへなど、皆それぞれ行きたい場所があります。

図書館員が「開館します」と声を発しながら扉を開けると、真っ先にそのソファに向かい、後ろに倒れこむようにしてソファに腰掛けます。その豊かな質感に包まれ、しばしいやされた後で、今日やることを行う、そんな光景が見られるでしょう。


次世代のカーペットコーナー

 図書館は建てられてから長く使われます。長年使われるとシミや汚れが目立つ場所があります。それは児童用図書や絵本が置いてあるカーペットコーナーです。築年数が長い所では、定期清掃されているのかを疑われるくらい汚れています。これでは不衛生で、保護者が安心して乳幼児と一緒に本を探すことはできません。

 これからの図書館は、カーペットの使用をやめて人工芝を敷き詰めます。閉館後、人工芝に本が置かれていないことを確認し、装置を作動させて人工芝から水を出して清掃します。噴射後は、乾燥装置が作動します。このようにすれば、毎日、子どもが寝転んで自由に本を眺めることができますし、親も安心して利用できるでしょう。

 図書館には思いのほか緑が少なく、特に館内はもっと少ないというのが現状です。図書館によってはプランターを少し置いてあるところもあります。ところが、置いてあるだけで、枯れているのにそのまま放置してあり、不衛生な図書館もあります。衛生面と緑を入れることを考えると、子どもがよく利用するカーペットコーナーは人工芝がよいと思われます。

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