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第2章.サービス

子どもたち対象のゲーム

 おはなし会、読み聞かせ、ブックスタート等、図書館ではおなじみとなっている催しがありますが、乳幼児を対象にしたものが多い気がします。これからは小学校高学年から中学・高校生に図書館を利用してもらうことも大切であり、サービスの質を高めていくべきであると考えます。

 とはいうものの、今の小・中学生は習い事等で忙しいですし、高校生になると部活動や受験勉強に時間をとられ、図書館に行く時間や動機はみつけられない。図書館に行くとしたら勉強机が欲しいだけです。赤本や青本などの受験参考書が図書館に置いてあれば口コミで生徒はやってくるでしょう。しかし、それでは図書館に置いてある多くの資料はほとんど使われません。

 そこで、「図書館にあえて行く」最初のきっかけとして、家庭用ゲーム機をできるだけそろえ、決まった時間は自由に使ってよいことにします。ゲームを進めていくうち「あれ、この登場人物ってどこかで聞いたことがある」と思ったら、図書館にある人名事典を引けばいい。「これって、もしかして」と思ったら辞書辞典類を見ればいいのです。

 実は、ゲーム作成にあたっては、ヒントにしているものはいろいろとあります。実在する人物や地名をもじったり、デザインを参考にしていたりします。

 図書館に行けば、ちょっと調べたいことを簡単に調べることができるという体験のきっかけを作りたい。自分で調べられなかったら、図書館員が調べもののお手伝いをし、後々大人になったときに、「図書館で調べよう」と思い出してくれるでしょう。「図書館を使わないと損をする」と体験させるきっかけをつくりたい。


図書館員の貸し出し

 図書館で働いている職員はなんらかの特技を持っています。語学が堪能であったり、パソコンなどの通信機器に長けていたり、特技とまでは言わなくとも何かひとつは趣味があると思います。図書館員ひとりひとりの力を発揮できる機会があれば職員のモチベーション向上、利用者サービスの向上につながります。

 その方法として、たとえば館内に図書館職員の特技などのプロフィールを貼り出します。一定の決まった時間に利用者の求めに応じて図書館員が対応します。これよって利用者は図書館に対して親しみがわきますし、マスコミやウェブ上でちょっとした噂になれば図書館未利用者が図書館に足を運ぶ可能性が高まります。職員と利用者のやりとりがカウンターの本の受け渡しや予約本の受け取だけではもったいない。加えて、カウンター自体が両者に対してひとつの壁のように思えます。この試みは心理的な壁を取り除くきっかけにもなるでしょう。

 具体的な例で言うと、語学の習得には時間がかかり、独学では思うように進まないこともあります。そこで、CD付きの語学参考書の貸し出しが図書館では多いので、「18時から19時の間、語学の学習のお手伝をします」と掲示があれば、そのことについて尋ねる利用者はいるでしょう。他には、釣りが得意な図書館員がいたら利用者と一緒に土日に川釣りに行ってもよいでしょう。釣り好きな利用者が集まれば利用者同士のつながりができます。


次世代の利用者カード

現在の利用者カードは、本やCDなどの資料の貸出・予約状況を管理するだけのものにすぎませんが、ここにもコミュニティ創出の芽があります。

たとえば、ガーデニング関係の本を借りた人たちに、データを抽出してガーデニングや家庭菜園の教室開催のお知らせをメールで伝えます。参加者はお互い初めて会ったり、館内では見かけるけど話したことはないという状況でも、ひとつのテーマをもとに集まったため話をしやすいでしょう。

 利用者カードには名前だけではなく、「ピアノ」や「フランス語」などというように特技も書いてもらいます。図書館員はカウンターのやり取りのなかで「そういえば、この前、楽譜を受け入れましたよ」と利用者に声をかけやすくなります。さらに、「今度、楽器演奏できる利用者が集まって図書館で演奏会でもしませんか」と声をかけることもできます。

 また、利用者が利用者カードを落としたり、なくしたりすることがありますが、名前以外に特技も書くようにしてもらえば紛失しないよう大切に扱ってもらえるでしょう。


自己PRのための掲示板

 近隣施設や図書館の案内掲示板とは別に利用者のための掲示板を設置しますたとえば、「私は将棋ができます。対局相手募集!」と利用者自身がPRを行います。後日、図書館の一角を使用して将棋大会を行いますこのように図書館を同じ趣味や興味を持った利用者同士が集う場所にし、人と人とがつながりを持てる場とします

 自分が読んだ本の感想やお勧めの本を自由に紹介してもらうコーナーを設け、図書館から一方的に情報発信するのではなく利用者も情報発信できる場とします。

 また、ギャラリーを設け利用者が趣味にしている絵や写真、クラフトなど作品発表できる場所を作りますたとえば、図書館未利用者Googleで自分の作った作品を展示できるギャラリーを探していたとします。「図書館に置かしてもらえるのだ」と発見してもらえば、作品を多くの人に見てもらうことができるのと同時に、今までの図書館とは違った一面を見せることができます。

 65スクリーンも用意します。図書館のイベント情報の発信だけではなく、自分をアピールしたい人が映像を作って映したり、地元の会社の商品CMを流したりと、自己PRできる場を提供します。