目次
5月の星座 うみへび座
ゴールデン・ウィークは、和製英語
八十八夜の別れ霜・泣き霜
5月5日の菖蒲湯
端午の節句
風の香り
新緑の風薫る季節
藤の歴史と魅力
油断できない5月の天気
5月のこよみ
強い低気圧メイストーム
雷にご用心
低気圧の通過
「事」を先送りしてませんか?
星座になったギリシア神話「ヘルクレス座」
アサリは女性の味方
体調が悪い時の食事
目を使うと血液を消耗する!?
夢で分かるあなたの体調
気に関する養生法「肺気を高める」
現代医療の落とし穴
生命力遺伝子
痛みの見分け方と養生
ストレスと風邪
アロマセラピー?アロマテラピー?
ピンクの呼吸法
山菜で春の身体にチェンジ!
庶民も楽しんだ会席料理
フードファディズムに陥らないために
日本で最初にラーメンを食べたのは?
食の不安と安心について
おばあちゃんのご飯
焼肉発祥は日本?韓国?
肝を補う酸味の食材
ヨウ素過剰症を防ぐ組み合わせ
甘いものの食べ過ぎと胃アトニー
皮膚は、もっとも大きな解毒代謝機構
水道水はそんなに悪いの?
(電子レンジレシピ)「白菜のナムル」
(電子レンジレシピ)「そら豆の塩ゆで」
(電子レンジレシピ)「フキの下ゆで」
(電子レンジレシピ)「「超簡単」--目玉焼き (卵1個分)」
(電子レンジレシピ)「超速・浅漬け」
ハーブ寿司
果実酒(酢)を楽しむ
個人用の箸と茶碗を分ける食文化
天皇家のお食事
整理整頓BOX
フレッシュ・ストロベリー・ティー
「ボケ」と「ズレ」
独楽吟と車輪吟
働かないアリ
橋について考える
人に優しい、「土佐藩」
無用の用ならぬ無能の能
戦いには勢いが必要
福澤諭吉は勝海舟が嫌いだった?
権限が集中することの危険と効用
高級レストランでのマナー
犬に残飯をあげる是非
国旗ってなに?
簡単に始まってなかった武士の時代
『古事記』の神々(その2)
「情けが仇」の見本?
低燃費車が人気沸騰
奥付
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ゴールデン・ウィークは、和製英語

 もうすぐ待ちに待ったゴールデン・ウィークですね。海外に旅行される方も多いのではないでしょうか。

しかし海外で「Golden weekなので旅行しています」と英語で言っても通じないので、ご注意を!そう、ゴールデン・ウィークは、全くの和製英語なのです。

昭和20年代に広まった、このゴールデン・ウィークという言葉の由来は様々で、その昔マルコ・ポーロが「黄金の国ジパング=日本」に来日したのが5月の頭であったことからゴールデン(黄金)・ウィークになったとか、映画会社の専務が5月の頭に放映された映画は、盆暮れ正月に放映される映画よりも売り上げが多くなることから、テレビで最も視聴者率がとれるゴールデン・タイムにちなんでゴールデン・ウィークにしたとか、他にも色々な説があります。

私達が日常的に使っている和製英語は、他にも沢山あります。

例えば「サラリーマン」。英語で書くと「Salary man」となり、給料人間となってしまいます。「OL」も意味が通じません。両者とも、英語では「office worker」「company employee」と言います。

また、自己紹介で「マンションに住んでいます」と言うと、物凄いお金物だと思われてしまいます。英語でいう「mansion」は大豪邸のことでだからです。日本でいうマンションは、英語では「flat」「apartment」です。「ワンルーム・マンションに住んでいます」と言うと、きっと英語圏の国の人は、想像がつかず困ってしまうと思います。ちなみに「ワンルーム・マンション」は「studio type apartment」。

他に、女性への褒め言葉である「スマート」も、英語だと「smart」となり頭が良い、という意味になってしまいます。もちろん、これも褒め言葉になりますが、痩せてるね、という意味の英単語は「skinny」「slim」となります。まだまだ色々ありますので、調べてみると面白いですよ。

(コラムニスト JULIE/絵:吉田たつちか)
2005-05


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八十八夜の別れ霜・泣き霜

 八十八夜は雑節*のひとつで、立春(今年は2月4日)を起算日(第1日目)として88日目、つまり、立春の87日後であり今年は5月2日だ。

 八十八夜といえば、この時期の風情を歌った唱歌「茶摘」が思い出される。歌詞にあるように八十八夜の3日後は、立夏。暦の上ではもう夏ということになる。

「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みぢやないか あかねだすきに菅(すげ)の笠」

 この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。

 しかし、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、この時期には遅霜が発生することがあり、農家にとっては気の抜けない時期でもある。事実、昨年はこの時期の霜の影響で、梅や柿の実が付かなかった地区も多かった。産直市場にも干し柿用の柿が出ず、筆者も、毎年恒例の干し柿作りを断念した。

 4月に入ると、ホームセンターには夏野菜の苗が豊富に並ぶ。春を待ち望んだ菜園愛好者にとって、いち早く、苗を購入して、畑に植えたい。でも、多くに場合、八十八夜前に植えた苗は、霜や寒さにやられてうまく育たない場合が多い。かくて、同じ種類の野菜苗を再度購入して、5月の連休に植えるはめになる。ホームセンターは素人菜園愛好家に二度売れることになる。地域によって、野菜苗を植える時期は異なるが、自分の住んでいる地域のプロ農家が植える時期に倣って植えるといい。作物によっては作付け期間がごく狭いものもある。

 *雑節とは、農業に従事する人々が、二十四節気(中国で作られた暦)では十分に季節の変化を読み取れないため、その補助をする為に考えられた日本独自の暦で、節分(2月3日)・八十八夜(5月1日頃)・入梅(6月11日頃)・半夏生(7月2日頃)・二百十日(9月1日頃) ・土用(1月17日・4月17日・7月20日・10月20日頃)・彼岸(3月20日・9月23日頃)などのこと。

(コラムニスト 古屋麻耶/絵:吉田たつちか)
2011-05


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5月5日の菖蒲湯

 新緑がまぶしい五月になりました。そよ風がなびくと、辺り一面に若い青葉の香りが漂います。

 自然の香りを楽しむ風習が、江戸時代から現代に伝わって、今でも季節の行事として親しまれていることがあります。五月五日に菖蒲をお風呂の浴槽に入れる、菖蒲湯です。

 温かい湯に入れた菖蒲の葉からは、清々しい香りが放出されて心を癒してくれます。そして香りだけでなく、腰痛や神経痛に効く成分も排出してくれます。まさに天然のアロマテラピーと言ったところでしょうか。切り取って捨ててしまいがちな根には、血行促進や保湿効果があります。ですので、綺麗に洗って一緒に浴槽に入れるのがいいですね。

 江戸時代に菖蒲をお風呂に入れるようになったのは武士の間で広まった武道を重んじる尚武(しょうぶ)の精神が関係しています。この『尚武』と読み方の同じ『菖蒲』を引っかけたのです。『勝負』とも同じでありますから余計に引っかけたくなったのでしょう。その語呂のいい植物、菖蒲を、五右衛門風呂に入れて健康を願うようになりました。おこなったのは五月五日。なぜなら中国ではその日に菖蒲を軒に吊るし、来たる夏に向けて病気にかからないよう厄払いをしていたからです。又、菖蒲の葉が刀の形に似ていることから男子に縁起のよい植物とされていました。そ

ういった中国の風習を武家が好んで取り入れたのだろうと考えられています。

 のちに、この菖蒲湯は町民にも伝わり、銭湯や長屋でも真似をするようになりました。中国のように軒に菖蒲を吊るし、健康を祈るようにもなりました。そうして、いつしか五月五日が端午の節句と呼ばれ、男の子を祝う祭りの日になっていったのです。

 屋根の上を高く舞う鯉のぼり。雄大に風に吹かれる親子鯉を見て目を保養した後は、ちまきを食べて腹を満たし、夜にはゆっくりと菖蒲湯に使って心身共に疲れをほぐして末長い健康を願いたいものです。

(小説家 華山 姜純/絵:吉田たつちか)
2011-05


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端午の節句

どんな時代であっても、親が子供の成長を願う気持ちは同じもので、今年も五月の空にこいのぼりが沢山泳ぐだろう。こいのぼりは江戸時代から始まったと言われ元々は将軍家に男児が誕生した時に門前に馬印や幟を立てたことを、他の武士や庶民が真似をし、商人のアイデアからその幟が鯉の形になったという。鯉が滝を昇り切ると、龍になるという言い伝えから、男児にも大きく出世をしてもらいたいという意味を持たせた。

今はこどもの日に端午の節句を祝うようになっているが五月の最初の午の日が端午である。戦後間も無く、五月五日に定められた。端午の節句は古く奈良時代からあり宮廷では厄災を払う為に、菖蒲やよもぎの葉を軒先につるした。臣下の者もまた、冠に菖蒲の葉を冠につけていたという。武士が台頭し、鎌倉時代になると、「菖蒲」を「尚武」にかけ、武を尊ぶということで、武士にとっても大切な年内行事になった。

鎧兜を飾るようになったのは江戸時代からで、厄を払う為の端午の節句は、男児が強く丈夫に育つのを祈る為のものになっていく。江戸時代に流行した絵草子の影響もあり、金太郎の人形を飾ることも多く、強い男の子の象徴として人気があった。

忘れてはならないのが、菖蒲湯だ。菖蒲の葉を浮かべた風呂につかり、厄をはらう。菖蒲は強い薬効があり、解毒消毒作用、神経の緩和、血行促進という効き目がある。最初は酒に葉を漬け込んだものを口にしていたらしいが、風呂に入る習慣が出来た時期から、菖蒲湯はメジャーに成っていった。表で泥んこになって遊び、擦り傷や切り傷の多い男の子が入るお風呂として、とてもいい湯だ。儀礼行事には、先人の知恵が詰まっていて、単なる飾りではなく、願いが込められていることを覚えておきたい。

(文:講談師 旭堂花鱗/絵:吉田たつちか)
2011-05


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風の香り

 「薫風のみぎり-」、「風薫る清清しい季節となり-」と5月の時候の挨拶には、新緑のこの季節に吹く爽やかな風の事を「風が薫る」と表現する慣用句が使われます。しかし本当にこの時季の風に香りがあるのをご存知でしたか?

樹木は太陽の光エネルギーを利用して光合成を行い、炭酸ガスと水を取り込んで酸素を放出します。更に夏が近付くと「フィトンチッド」と呼ばれる芳香性のある物質を盛んに作りだし発散するのですが、実はこの物質こそが「薫風」と表される香りの正体なのです。

「フィトンチッド」には、その物質を発散する樹木自身を護る様々な働きがあります。自分の領域を守るため他の植物の成長を阻害する作用、昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食阻害作用、病害菌に感染しないように殺虫・殺菌をする作用、など実に多才です。

「フィトンチッド」の主成分は「テルペン」と呼ばれる揮発性の天然有機化合物で、一般に良く知られている「森林浴」とはこの拡散している状態のテルペン類を人間が浴びる事を呼ぶのです。

「森林浴」にはストレスを和らげて心身共にリフレッシュさせる効果がある事はよく知られていますが、実はこの効果こそが「フィトンチッド」によるものなのです。爽快感を求めてハイキングに出掛け、緑溢れる森林の中に入って行くと清清しい森の香りに気がつきます。この森の香りこそが「フィトンチッド」の芳香なのです。

自然界では外敵に対して攻撃的な働きをもつ「フィトンチッド」も、人体に対しては有益であることが古くから経験的に知られていて、その抗菌作用からまな板や飯台にヒノキを用いたり、クスノキから防虫・防臭効果のある樟脳を精製したり、ヒバを住宅建材に用いればシロアリ・ダニ等に対し防虫効果が高いとされてきました。ヒノキ風呂に入ると気分が安らぐのもやはり「フィトンチッド」の効果によるものです。

土に根ざして生きる樹木が自らを護るために作り出す「フィトンチッド」、優しい天然の成分が私たちをも癒し護ってくれるのです。

(文:現庵/絵:吉田たつちか)
2011-05



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