目次
5月の星座 うみへび座
ゴールデン・ウィークは、和製英語
八十八夜の別れ霜・泣き霜
5月5日の菖蒲湯
端午の節句
風の香り
新緑の風薫る季節
藤の歴史と魅力
油断できない5月の天気
5月のこよみ
強い低気圧メイストーム
雷にご用心
低気圧の通過
「事」を先送りしてませんか?
星座になったギリシア神話「ヘルクレス座」
アサリは女性の味方
体調が悪い時の食事
目を使うと血液を消耗する!?
夢で分かるあなたの体調
気に関する養生法「肺気を高める」
現代医療の落とし穴
生命力遺伝子
痛みの見分け方と養生
ストレスと風邪
アロマセラピー?アロマテラピー?
ピンクの呼吸法
山菜で春の身体にチェンジ!
庶民も楽しんだ会席料理
フードファディズムに陥らないために
日本で最初にラーメンを食べたのは?
食の不安と安心について
おばあちゃんのご飯
焼肉発祥は日本?韓国?
肝を補う酸味の食材
子宝養生学
ヨウ素過剰症を防ぐ組み合わせ
甘いものの食べ過ぎと胃アトニー
皮膚は、もっとも大きな解毒代謝機構
水道水はそんなに悪いの?
(電子レンジレシピ)「白菜のナムル」
(電子レンジレシピ)「そら豆の塩ゆで」
(電子レンジレシピ)「フキの下ゆで」
(電子レンジレシピ)「「超簡単」--目玉焼き (卵1個分)」
(電子レンジレシピ)「超速・浅漬け」
ハーブ寿司
果実酒(酢)を楽しむ
個人用の箸と茶碗を分ける食文化
ちょっとお茶でも…
天皇家のお食事
整理整頓BOX
フレッシュ・ストロベリー・ティー
入れ歯が変わる 
「ボケ」と「ズレ」
独楽吟と車輪吟
働かないアリ
橋について考える
人に優しい、「土佐藩」
無用の用ならぬ無能の能
戦いには勢いが必要
学年不要論
福澤諭吉は勝海舟が嫌いだった?
権限が集中することの危険と効用
高級レストランでのマナー
犬に残飯をあげる是非
国旗ってなに?
なんでもデジタル 
簡単に始まってなかった武士の時代
『古事記』の神々(その2)
「情けが仇」の見本?
低燃費車が人気沸騰
奥付
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風の香り

 「薫風のみぎり-」、「風薫る清清しい季節となり-」と5月の時候の挨拶には、新緑のこの季節に吹く爽やかな風の事を「風が薫る」と表現する慣用句が使われます。しかし本当にこの時季の風に香りがあるのをご存知でしたか?

樹木は太陽の光エネルギーを利用して光合成を行い、炭酸ガスと水を取り込んで酸素を放出します。更に夏が近付くと「フィトンチッド」と呼ばれる芳香性のある物質を盛んに作りだし発散するのですが、実はこの物質こそが「薫風」と表される香りの正体なのです。

「フィトンチッド」には、その物質を発散する樹木自身を護る様々な働きがあります。自分の領域を守るため他の植物の成長を阻害する作用、昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食阻害作用、病害菌に感染しないように殺虫・殺菌をする作用、など実に多才です。

「フィトンチッド」の主成分は「テルペン」と呼ばれる揮発性の天然有機化合物で、一般に良く知られている「森林浴」とはこの拡散している状態のテルペン類を人間が浴びる事を呼ぶのです。

「森林浴」にはストレスを和らげて心身共にリフレッシュさせる効果がある事はよく知られていますが、実はこの効果こそが「フィトンチッド」によるものなのです。爽快感を求めてハイキングに出掛け、緑溢れる森林の中に入って行くと清清しい森の香りに気がつきます。この森の香りこそが「フィトンチッド」の芳香なのです。

自然界では外敵に対して攻撃的な働きをもつ「フィトンチッド」も、人体に対しては有益であることが古くから経験的に知られていて、その抗菌作用からまな板や飯台にヒノキを用いたり、クスノキから防虫・防臭効果のある樟脳を精製したり、ヒバを住宅建材に用いればシロアリ・ダニ等に対し防虫効果が高いとされてきました。ヒノキ風呂に入ると気分が安らぐのもやはり「フィトンチッド」の効果によるものです。

土に根ざして生きる樹木が自らを護るために作り出す「フィトンチッド」、優しい天然の成分が私たちをも癒し護ってくれるのです。

(文:現庵/絵:吉田たつちか)
2011-05


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新緑の風薫る季節

 五月といえば一年のうちで最も気候が安定し過ごしやすい時期と思われがちですが、それが意外な落とし穴なのですよ。
 五月には、「梅雨のはしり」といって雨が続くことがあります。そんなときは肌寒いもので、私自身五月の曇った夜にプロ野球観戦に行き風邪をひいたことがあります。

 このように五月は、冬から夏への過渡期にあたるため、お天気が安定しないことがまだまだ多いのです。特に、今年のように三月・四月の気温が低かった年は、五月を迎えて急激に気温があがったりい、まるで夏と冬とが交互にやってくるような日が続くかもしれません。

 そうなって注意しないとけないのが、海や山のレジャーです。今年はすでに、突然の落雷でサーファーの方が被害に遭うという事故がありました。レジャーに出かける前には、できるだけ天気図を見て欲しいと思います。新聞の天気図には見方が記されているので参考にしてください。三角形のギザギザ、「寒冷前線」があると、それが通過するときには「突風、落雷、短時間強雨」があるかもしれないな、と思ってください。さらに、(正確な予報とはいえませんが)寒冷前線は西に進むと考えて、ご自身がお出かけになってからのお天気をおおまかに予測してみてはいかがでしょう? そして、お出かけ先で雲行きが怪しくなってきたら早めに撤退するようにしてください。

 特に山は、平野部に比べると普段から雨の降りやすいところです。急な悪天で川に流されたりするニュースは聞くだにつらいものです。また、四月に気温が上がらず五月になってから急激に暖かくなったりすると、標高の高い山では雪崩が起こる可能性もあります。この時期の雪崩は、深いところからドサっと重く固まった雪が流れてくるので、飲み込まれたらたまりません。過信は大敵です!

 こんなに脅し文句ばかり並べたあとで恐縮ですが、みなさまが新緑の風薫る季節をご満喫されるよう、お祈りしております。
 (気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
2005-05
 


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藤の歴史と魅力

 安藤・伊藤・遠藤・加藤・工藤・後藤・近藤・佐藤・斎藤・神藤・進藤・春藤・須藤・内藤・尾藤・武藤。これらの苗字で共通するものは何でしょう?

 答えは簡単。「藤」の文字です。そして、ここに書かれた苗字は十六藤と呼ばれています。当コラムをお読みになっている方の苗字は十六藤でいらっしゃいますか?

 十六藤の本家本元は大化の改新で有名な藤原鎌足です。鎌足の功績のお陰で藤原氏の権力がどんどん拡大し、摂政・関白に任ぜられる摂関家となりました。やがて藤原一族では分家に「藤原」の一文字の「藤」を与えて別の苗字を名乗らせるようになります。例えば左衛門尉という位だった藤原氏には左(佐)プラス藤で「佐藤」と加賀に住む藤原氏には「加藤」と、尾張に住む藤原氏には「尾藤」と名乗らせました。このように官職名の一部や地名に藤を合わせて新しい苗字を作り、「藤」を日本各地へ広めていったのです。現在でも多くの人が十六藤の苗字を名乗っていて、学校や職場やご近所に必ず一人はいます。もしかしたら藤原氏の野望は平成の今でも続いているのかもしれませんね。

 藤原氏の家紋には当然ながら藤の花が描かれています。藤はかなり古くから日本に自生していました。なんと古墳時代には、石棺を乗せた台車を藤のツルで編んだ縄で引っ張っていたのです。そうして運んでお墓の古墳を作っていました。今でも藤のツルは籠などの材料に使われていますが、そんなに丈夫だったなんて知らなかったですね。

 各地で開かれる藤まつり。紫色の小さな花がいくつも連なり、それが房となって長く垂れ下がる姿は美しく、そよそよと皐月の風に吹かれて甘い香りを漂わせ

ます。淡くはかなげに見える花ですが、実は長い歴史があり底力のある花なのです。藤の魅力に益々惹きこまれていきそうです。

 

(小説家 華山姜純)2012-05


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油断できない5月の天気

5月と言えば、「さつき晴れ」、

「風薫る5月」、そんなことばをとっさに連想される方も多いでしょう。

 しかし、その穏やかでさわやかなイメージとは裏腹になかなか油断できない時期なんですよ!

 特に農業をされている方は、「5月の遅霜」に注意が必要です。

「星がたくさん見えるときは冷え込む」というお天気のことわざを聞いたことはないでしょうか? 冬場の方がよく使う表現です。これは「放射冷却現象」と言って、雲のない夜に、地表付近の熱が空気中に逃げ出してしまう現象のせいなのです。逆に雲が出ている夜は、地面と雲とが熱を反射し合って暖め合うために地表の気温はさほど下がらないのです。(掛け布団と敷布団のイメージです)

 ついでに言いますと、霜の出やすい条件は同時に霧も発生しやすい条件なので、霧にも注意しましょう!

 また、雲がないということは、太陽が出てから気温が上がりやすいということですので、日中は暑くなることが多いです。

 もう一点、5月の天気で重要なことがあります。それは「メイストーム」。「メイ」は「5月」、「ストーム」は「嵐」。そう、「5月の嵐」のことなのです。

 5月は、日本付近で低気圧が急速に発達することが多い時期に当たっています。ですから、大雨や洪水なども過去に観測された時期ですので、油断は禁物です!

 とは言え。一年に何度もない大型連休のある五月。空には穏やかにしていてもらって、楽しく過ごしたいものですね。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
2004-05
 


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5月のこよみ

 五月の二十四節季にはまず立夏(りっか)があります。初候「蛙始鳴 かわずなきはじめる 蛙が鳴き始める」次候「蚯蚓出 みみずいずる みみずが地上に這い出る」末候「竹笋生 たけのこしょうず 竹の子が生えてくる」。

 もう一つは小満(しょうまん)で、初候「蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ 蚕が桑を食べ始める」次候「紅花栄 べにばなさかう 紅花が咲き誇る」末候「麦秋至 むぎのときいたる 麦秋となる」。

 五月五日ごろ、立夏のころは雑節でいう八十八夜のすぐあとです。今の暦に照らすなら、会社勤めをされている方がゴールデンウィークを利用して田植えをする、ようやく水の張られた田んぼでオタマジャクシが蛙になり鳴き始めて、夏の訪れを告げるといった風情でしょうか。

 歳時記では竹の子(筍)も夏の季語になっています。桑は春に美しく芽吹き始めるということでそれ自身では春の季語です。今では桑の葉も蚕も紅花も、滅多に見られませんが、桑を食べて成長した蚕が紡いだ生糸を紅花の赤で染めていた昔の暮らしぶりが目に浮かぶようです。

 そうして五月の末。五月の初めに植えられた稲が青々と大きくなってきたころ、逆に麦は黄金色に実り、収穫の時期を迎えるのですね。

「五月(さつき)晴れ」ということばがよく使われます。確かに五月は晴れておだやかな日が多い印象がありますが、元はこれは旧暦の五月のこと、つまり今で言う梅雨の合間の晴天を指すことばです。

 その一方で。日本の気象には「メイ・ストーム」という用語があります。ことばどおり、「五月の嵐」です。暦の上では夏を迎えても、季節はそんなに人間の思いのままに

は移ってはくれません。「五月晴れ」が続くと言って油断をしていたら、台風並みの暴風雨をともなって低気圧がやってくるのはよくあることです。

 また「五月の遅霜(おそじも)」というのもせっかく出た新芽を枯らしてしまう原因になります。

 五月はまだまだ寒暖が安定しない時期です。農作物には直接関わりのない方々も、交通機関への影響や健康管理には充分にお気を付け下さい! そうして何より、この月の

気温が、あとの季節の野菜の値段にも反映されてくることをくれぐれもお忘れなく!!

(気象予報士 チャーリー)2012-05


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強い低気圧メイストーム

風薫る五月。楽しいゴールデン・ウィークを過ごされる方も多いでしょう。  

五月は、八月と同じくらい日照時間が長いというデータがあるほど、安定した晴れの日が続きます。暑い日になると、日中の最高気温が25度を超える夏日になることもたびたびです。しかし、本当の夏は梅雨のあとにやってくるもの。五月といえどもまだまだ冬の名残が悪さをするのです。  

前述のとおり、五月は晴れる日が多く気温も上がります。

が、上空にはまだ寒気の名残がやってくることがあります。上空に強い寒気を伴った強い低気圧を 「メイストーム」と言います。意味はそのまんま、「五月の嵐」です。  

一般に、地表付近と上空との気温の差が大きければ 大きいほど、大気の状態は不安定になります。また、 その条件は低気圧を発達させるのにも好都合で、北日 本や日本海を発達しながら台風並みに成長して日本列島に嵐を巻き起こします。この場合は大雨、突風、落雷といった現象に注意が必要です。竜巻が起きる可能性も充分にあります。  

休日に、山や海でレジャーをしているときにメイストームに遭遇すると大変なことになります。山は土砂災害の危険がありますし、まだ雪が残っているところでは雪崩の恐れもあります。海は高波が押し寄せ、満潮と重なると低地に浸水することも予想されます。 「まさか五月に天気が荒れることはないだろう」 と油断せずに、レジャーに出かける前にはちゃんと天気予報をチェックしておいて下さい。  

また、ことわざにもあるように、本当に、「山の天 気は変わりやすい」です。急な雷雨で河川が増水する こともありますので、くれぐれもご注意を!

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2007.05



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