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地震の日、東京都内を1時間以上歩き、徒歩で帰宅しました。歩き疲れたのでお風呂に入ろうとしましたが、お湯は出てきませんでした。ガスが非常停止していたのです。


地震の後、お風呂のお湯が出なくなったので、東京ガスのホームページを見ようとしたら、アクセス集中で接続できなかった。部屋がガス臭くなってきたので、換気扇をつけた。花粉症とか民主党のどうしようもなさとか、全てどうでもよくなってくる非常時感。
部屋の外にあるガスの非常スイッチを押したら、ガス復旧。これでようやくお風呂に入れる。外に出たら、まだ青梅街道は歩行者の大行列だった。行列は深夜まで続きそうだ。東京都内は歩行者だらけ。満員電車に乗って帰る人たちが、そのまま歩道を埋め尽くしている感じ。


地震が起きた時、グーグルで検索して、地震情報を得た。テレビよりもグーグルの方が、身近で、便利。テレビは、最も地震被害が大きい地域を集中的に取り上げているが、ネットに入れば、日本中の細かい惨状を知ることができる。ネットは仮想現実ではなくて、現実だ。
ツイッターでも地震情報の嵐。こういう時はかえって自分の思惑を述べずに、地震と無関係な、静謐な小説を書きたくなる。何故谷崎潤一郎は戦争中に「細雪」を書いていたのか。災難に真っ向から抗わないで、静かに抗う、他愛ない日常の描写で。

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