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楽園町 3


 

・23・
政府から忘れ去られた町。しかし各家庭の風力発電機と太陽光発電機で、町の中の電気を全てまかなっている。食物も、ほぼ自給自足だ。町民はお互いに助け合って、平和に暮らしている。忘れ去られていたとしても、幸せな町。 #twnovel

 

 


楽園町 4

 

 

・24・
「今日はいい風が吹きますね」「ああ、これなら今月の電気は大丈夫そうだ。風力発電機を直してくれてありがとう!おかげ様だよ」「いえいえ。礼には及びません。困った時はお互い様です」「…ん?また何か作るのかい?」「雨で動く揚水発電機です。梅雨の前に」「さすがだね」未来。 #twnovel

 

 

 

 

 


 


夜の丘で

 

 

・25・
停電の日の夜、キミと丘に星を見に行った。「こんなに綺麗なんだ…!」キミは素直に驚く。「アレがぎょしゃ座、アレがふたご座…」星座を教えてあげる。暗闇の中、身を寄せていたキミは、不意に私にキスをくれた…!「コレは、キス座。…星が見えたでしょ?」…停電も、悪くないね。 #twnovel

 

 


朝のお花見

 

 

・26・
彼女と二人で花見に行く。「…こんな時に、不謹慎じゃない?」彼女は言った。「そんなコトはないさ。生命力を感じなきゃ、生きていけない。人間だって自然の一部なんだ」「人間も自然の一部、か…。忘れていたかもしれないね」彼女は舞い散る桜を見る。僕達は精一杯咲いて、散る。 #twnovel

 

 


震災後の川北 1

 

 

・27・

停電の日、川北が私の家にやってきた。「あれ?川北、どうしたの?」「ああ、この地域も停電なんだな。…ちょっと不安になったからな」「…そうか。ありがとう。まあ、何にもできないけど…泊まってく?」「すまないな。…不安なのは、オレの方なんだ」急に川北は私を抱きしめた! #twnovel

 

 



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