目次
はじめに~この本について
第1章 はじめに~この本について
学習をはじめる前に
第2章 学習をはじめる前に
法律関連資格(1)司法試験・公務員試験
第3章 法律関連資格(1)司法試験・公務員試験
法律関連資格(2)不動産に関連する資格
第4章 法律関連資格(2)不動産に関連する資格
法律関連資格(3)
第5章 法律関連資格(3)
試験科目・形式
第6章 試験科目・形式
資格取得以外の目的で法律を学ぶ
第7章 資格取得以外の目的で法律を学ぶ
六法(1)書籍版六法
第8章 六法(1)書籍版六法
六法(2)デジタル版六法
第9章 六法(2)デジタル版六法
教科書・体系書
第10章 教科書・体系書
参考書・参考資料
第11章 参考書・参考資料
法律の歴史と特徴
第12章 法律の歴史と特徴
法律の「解釈」の例
第13章 法律の「解釈」の例
法律の種類
第14章 法律の種類
裁判・判決・判例の意味
第15章 裁判・判決・判例の意味
判例の意義と限界
第16章 判例の意義と限界(1)第1節~第2節
第16章 判例の意義と限界(2)第3節~第5節
法律の学び方
第17章 法律の学び方(1)第1節~第2節
第17章 法律の学び方(2)第3節
奥付
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第1章 はじめに~この本について

 筆者の基本的スタンス   思い起こせば、大学で法律(民法ほか)を教えはじめてから20+α年たちました。勤務先は「法学部」ではない学部です。ゼミの出身者の中には、裁判官や弁護士になった人もいますが、絶対数としては、または割合的には少数派かもしれません。講義を受けている学生、ゼミに入ってくる学生のうち、入学当初から明確に法律家、法律専門職を目指す人はそれほど多くありません。学部のカリキュラムとしては、憲法・民法・刑法などの基本法のほか、学際的・複合的な法律科目まで含め、かなり充実していると言ってよいと思います。

 どのような環境にあっても、最初から法律家を目指す人、法律を学んで就職や法律系の資格取得を目指す人は迷いなく法律学の学習に入っていけるでしょう。ところが、それ以外の目的で法律を学ぶ人にとっては、憲法など、高校時代に授業に出てきた法律以外の法律はとっつきにくい科目にうつることもあるのではないでしょうか。

映画、ドラマ、Vシネマ、小説、コミック…、多くのところで法律、事件、裁判などが題材とされています。間違いとは言えないにしても、実際とはいささか違うイメージをお持ちの方もいそうです。

 高校時代に「政治経済」や「日本史」で憲法の勉強をしてきた人の中には、条文の丸暗記をした(させられた)苦い経験を持つ人も多いと思います。その延長線として法律を見た場合、たとえば「民法」では1条から1044条まで整然と条文が続くことを知り、とまどうのは当然のことでしょう。

 授業に出てみると、聞いたことのない用語、概念の連続、ときには英語以外の外国語の用語も登場します。「法律を学ぶ」ことに対する相当強いインセンティブがなければ、あるいは必要に迫られない限り、前途は多難です。

 

 本音   実を言いますと、筆者は本音の部分では、すべての人が高度な法律的素養を体得することは絶対に必要とは思いません(ちなみに、本書ではときどき筆者の本音が顔をのぞかせます。事実、真実とは異なることがありますのでご注意ください)。

こんなことを言うと自己否定につながるおそれがないわけではないことは重々承知しながらも、あえて世知辛い言い方、身も蓋もない物言いをしますと、法律を知っておくことにはメリットがありますし、知らないために思わぬところで手痛い目にあうこともあることは強調しています。後でもときどき例を上げることになりますが、人がすべて常識的ないし良識的に行動するなら、法律は必要ありません。そしてまた理想的には、法律のない世界を求めるべきなのかもしれません。

 しかし、現実的には、法律あるいは法律的な発想法になじみがないばかりに思わぬところで痛い目にあうことも否定できない事実です。

 

 この本の目的   当然ながら、「法律」に関する書籍・資料は枚挙にいとまがありません。入門書から分厚い「体系書」、判例集など、熟読・参照すべき文献を上げていけばキリがありません。

 この本では、法律の解釈そのものというよりは、筆者なりの経験を元に、①法律を学ぶ目的(就職、資格取得を含む)、②学び方(教科書、その他のツール類の使い方も含む)、③法律特有の発想、④個別の法律に関する教科書や講義では必ずしも扱われないけれどぜひ知っておいていただきたいこと、などについて一つの考え方を示してみたいと思います。「学ぶ」「勉強する」というのではなく、⑤法律に対する思い込み、偏見、間違ったイメージなどがあれば多少なりとも解消したいという思いもあります。⑥講義などの場では説明する余裕がなかったり、ふさわしくないかもしない情報(といっても法の悪用方法や有害情報の類ではなく、極めて現実的な情報、たとえば資格試験などの情報)にも少し言及したいと考えています。

 要するに、法律の条文の解釈や裁判の詳細などについては取り上げません。試験、資格に関する説明部分については、読みとばしていただいても結構です。

 講義の受講者を念頭におき、今までにいただいた質問なども念頭に置きながら進めていく予定ですが、すでに大学を卒業した社会人の方々でこれから法律を学ぼうとしている方々、何かのきっかけで法律に興味を持った方々にとっても参考になれば幸いです。また、法律の勉強を始めたけれどどうもなじめない、あるいは続けることをあきらめようかと悩んでいるような方々にとって、どこに問題があったのかを考え直すヒントにでもなればうれしい限りです。

 


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最終更新日 : 2011-03-31 13:13:44

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