目次
エープリール・フール
ブラックデー
4月の星座 しし座
虹が見え始める季節
新茶の季節
桜とお天気
花見の歴史
日本人と桜
忌日の季語
しあわせをもたらす春の季語
2種類のジェット気流(偏西風)
今年は「猛暑日」が減る?
あなたもできる!?天気予報
シイタケには日光浴をさせよう!
タケノコパワーでやる気まんまん!?
キャベツの底力
納豆という不思議な食べ物
日本独特? ネバネバぬるぬる食品
白い食べ物は肺を潤す
ご飯の缶詰
栄養がないけど貴重な食べ物 コンニャクとゴボウ
少エネ調理鍋
一日の食事バランス
B級グルメが食文化を作る?
パンの歴史
お茶のTPO
食品原材料表示
気に関する老化
インフルエンザにかかる人と、そうでない人の違い
コラーゲンの合成に必要不可欠なビタミンCの働き
昔は青鼻、今は水鼻
老化と成長ホルモンの働き
漢方薬をより効かせる飲み方
治る理由と治らない理由
肝を養う春の養生
喘息に注意
大人のアトピー
好きなことをやる勇気
タンポポは万能薬!?
金は持っている人の所に集まる 
地球儀にツバルを見る
御舘の乱、判断の是非
世間の、意外に利口なことにハッとする
宇喜多直家の成長戦略
(電子レンジレシピ)「ロールキャベツ」
(電子レンジレシピ)「切り干し大根煮」
(電子レンジレシピ)「ウドの さっと煮」
(電子レンジレシピ)「粒マスタード焼き」
(電子レンジレシピ)「お好み はんぺん」
吉田松陰を育てた母が説く風呂の効用
イギリス人は外交上手
馬や駕籠は楽か?
情報公開と情報隠蔽の損得
文字とは何か?
人工クモ糸を創った
宝くじ納税という考え方
空き家解体の是非
電子図書館
タダでテレビ電話
動物の鳴き声
格安スマホの甘い罠
国民の声を無視出来ない時代
 一歩上の素敵な女性になるために(フアッション編)
日本料理を圧迫し続けた武士階級
肉食とタブー
三日見ざれば
軍の発言力は流した血の量に比例する 
『古事記』の神々(その1)
『古事記の神々』 
名文は業務連絡に適さず
奥付
奥付

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桜とお天気

ようやく4月に入りました。4月といえば桜。桜と言えば花見、ということで、今回はちょっと桜について書いてみます。
桜の見ごろと言えば、一般的に、関東では4月の10日前後でしょうか。今年は4月3日と10日が日曜日ですが、3日ではちょっと早め、10日ではちょっと散りすぎか? というのが平年の咲き具合のようですね。
この頃のお天気は、「花冷え」「花曇り」といった言葉もあるように、どんよりと曇って寒い日があったりします。かと思えば「花の嵐」といって、せっかく咲いた花を強い風が惜しげもなく吹き落としてしまうこともあります。しかしおおまかにいって4月の前半といえば、まだお天気が周期的に変わる「三寒四温」の時期ですので、桜の咲き加減と晴れるか曇るかは、その年の運次第、無責任に聞こえるかもしれませんが、本音のところ、そんなところかと思います。
本で読んだ話によりますと、桜というのはただ、「暖かくなったから咲く」というものでもないそうです。冬に十分な冷え込みがないと咲けない性質を持つようで、その本ではそれを睡眠にたとえ「深い睡眠を取らないと、しっかり目覚めることができない」と表現されていました。そのせいかどうか知りませんが、北海道では桜と梅がほとんど同じ時期に咲くとか。(桜が咲くのが相対的に早いということ。梅の方が遅いとも)
また、桜の名所として全国的にも古くから有名な奈良県吉野郡でも、最も有名な吉野町の辺りは4月中ごろに見ごろを迎えるそうですが、もっと標高の高いところでは、ゴールデンウィークごろにようやく満開になるそうです。
 桜は何分見ごろの短い花です。今年のお花見がお天気に恵まれますように!(夜桜見物で風邪をお召しになりませんように!!)

 (気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか) 2005-04

 


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花見の歴史

日本人が一年で一番楽しみにしている行事は、花見だろう。毎年、場所取りに奔走したり、弁当や酒に凝ったりと、準備の段回から心が弾む。冬の間に縮まってしまった心と体を、思い切り伸ばす為の宴にも思える。

桜を愛でる歴史は深く、奈良時代に編さんされた『万葉集』にも桜の美しさを詠まれたものも見られる。しかしこの頃の花見と言えば梅であった。花見が桜になったのは、平安時代からだ。

作庭文化が栄えつつあり、山から桜を移植し、気軽に楽しめるようになったからであろう。花見と言えば、桜の花を見るということが定着したのも、平安時代だ。

武家が台頭し出すと、今度は美しさだけではなく、すぐに散ってしまうという儚さにも注目されるようになる。「花は桜木、男は武士」と言われるように、命を潔く散らす代名詞のよう呼ばれる。これは、第二次世界大戦まで続く、兵士の生死観として定着した。特攻隊の辞世の句に度々引用された。大愚良観和尚の歌「散る桜 残る桜も 散る桜」とあるように、桜を死の象徴として捉えていたようだ。

しかし、庶民の桜観は少し違う。元々の庶民の花見は、春の訪れを噛み締めるものであった。カレンダーなど無い時代、桜の開花こそが春の到来だった。そして、花は散ったとしても、また来年美しい花を咲かせる桜を、命の喜びとして見ていた。だからこそ、大勢で集まり大騒ぎをした。今でも、心の奥底にこの昔の思いが残り、花見を楽しむのではないだろうか。全ての生物が活動し始める春、大いに命の喜びを謳歌したいものだ。

(文:講談師 旭堂花鱗/絵:吉田たつちか)
2006-04


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2種類のジェット気流(偏西風)

 「台風が偏西風に流されて西から東へ進んでくる」 「黄砂が偏西風に乗って日本へやってくる」 などなど、日ごろの天気予報の中で、「偏西風」ということばはよく耳にされると思います。この偏西風は、中緯度帯に位置する日本の気候を語る上で、欠かすことのできない重要な要素の一つです。  

 雨が降ったり台風ができたりする程度の、およそ高度約10kmまでの高さのことを「対流圏」と呼びます。その対流圏の上の方で、中緯度地帯では、一年を通して特に強く吹いている西風があり、それを「偏西風」と呼びます。(ちなみに極地方では「極偏東風」、赤道付近では「北東貿易風」という東よりの風が吹いています)  

 偏西風は南北方向に波打って流れていて、南に張り出したところが「気圧の谷」となり、地上では低気圧が発生します。逆に北に張り出したところは「気圧の尾根」といって、高気圧が発生します。  

そんな偏西風の中でも特に狭い幅で強く吹くもののことを「ジェット気流」と呼びます。日本付近を流れるジェット気流には2種類あります。

 一つは「亜熱帯ジェット気流」といって、北緯30度付近で一年中、 ほとんど安定して吹いています。もう一つは「寒帯前線ジェット気流」といい、冬場に現れます。  

そもそも空気には、温度を一定にしようとする性質があります。上下方向の温度差が大きくなりすぎたときには、空気は「対流」という方法で、雲を作って雨を降らせ、温度を一定にしようとします。しかし南北の温度差がある限度を超えると、波動を起こすことで温度差を解消しようとするのです。だから北半球では、南北の温度差がより大きい冬場に、寒帯前線ジェ ット気流が登場して、南北の温度差を小さくしようとするのです。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2008-04


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今年は「猛暑日」が減る?

 天気予報でよく「アメダス」ということばが使われますがこれがどういった意味かご存じですか? 

「アメダス」とは地域気象監視システム「Automated Meteorological Acquisition System(AMeDAS)」の略です。全国の約1,300か所に設置され、そのうちの約840か所では「気象4要素」といわれる気温、風向・風速、日照時間と、降水量を観測しています。それ以外の地点では降水量のみを観測しています。

 また降雪量の多い地域の約200か所では積雪量のみを計測しています。観測所の平均間隔は約17kmなので、局地的な気象の予想に役立ちます。

 アメダスでは「Auto」ということばが使われているように10分ごとに自動的に計測を行い、その結果は電話回線を通して一時間ごとに地域気象観測センターへ集められます。

しかし雨量や風速の値が一定以上になるとそれらのデータは臨時に自動的に地域気象観測センターへ送信されるようになっています。

 これらの気象要素を観測するためには、それぞれに条件があります。アメダスが設置したときにはその地点がそれらの条件を全て満たしていたとしても、アメダスの歴史が始まって何十年も経った今では、周辺環境の変化にともなってアメダスのデータが決して正確ではなくなってきて、移転を余儀なくされる場合が出てきました。

 2007年と2008年に64か所が移転されました。その結果、観測される気温がこれまでよりも低くなるのではないかと予想される地点がいくつか出てきました。

 日中の最高気温が30度を超える日を「真夏日」、最近では35度を超える日を「猛暑日」というようになりましたが、この猛暑日も減るのではないかと予想されています。

  (気象予報士・小説家 チャーリー/絵:吉田たつちか)2009-04


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あなたもできる!?天気予報

 「観天望気(かんてんぼうき)」ということばを聞いたことはありますか? お天気に関することわざのことです。昔から、地域ごとに違うことわざさえあるほど、お天気に関することわざって案外多いものなんです。それが気象のメカニズムが解明されてきた昨今、理論的に正しいものが多いことがわかってきました。

 例えば。「夕焼けに鎌を研げ」。夕陽はもちろん西に沈みます。低気圧というのは雲を伴って、おおむね西から東に進んでくるものなので、夕方の西の空のお天気が良ければ、低気圧がやってくる気配はない、つ まり「明日は晴れる! だから畑仕事に備えて鎌を研ごう」と、こういう具合。  ちなみに、低気圧・高気圧について、意外と勘違いされている方が多いようなので説明をしておきます。 新聞やお天気ニュースで目にする「天気図」は、地図帳で言う「等高度線」と考えてみて下さい。地図では、周りより標高の高いところを「山」、低いところ を「谷」と言います。(山よりも標高の高い谷がある場合もありますよね?)低気圧・高気圧もそれと 同じで、周りより気圧の高いところが高気圧、低いところを低気圧なわけで、「○○hPa以上が高気圧」という決まりがあるわけではありません。

 「太陽(または月)が暈(かさ)をかぶると雨」というのを聞いたことはありませんか? 「暈」とは、太陽の周りが虹のようにぼんやりと見えるのもで、氷の結晶(氷晶)でできた雲が広がっているときに、氷晶との反射によって起きる現象です。これは、低気圧を後ろに従えている雲なので、その半日ぐらいあとに雨の降る確率は60~80%と言われています。結構良いオッズでしょ? 「温故知新」と言います。古いお天気のことわざも、 馬鹿にはできません。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)2007-04

 


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シイタケには日光浴をさせよう!

今回は、キノコの中でも最も親しまれているシイタケの効用について紹介いたします。

 シイタケの栄養成分としては、ビタミンB1、B2などが比較的多く含まれているほか、特徴的な成分としてエルゴステロール(ビタミンDの前駆体)食物繊維、エリタデニンの存在が挙げられます。

 エルゴステロールはキノコ類には多く含まれる成分ですが、生のシイタケに含まれている段階ではビタミンDとしての効力はありません。紫外線を浴びることによって初めて活性型のビタミンD(エルゴカルシフェロール)に変換されます。したがって、生で食べるよりも天日干しにした乾燥シイタケの方がシイタケに含まれるビタミンDを効率よく摂取することができます。ただし、市販されている乾燥シイタケの殆どが、紫外線を浴びていない機械干しのものなので、調理する前にひだのついている方を上にして1時間程、天日干しにするとよいでしょう。

 エルゴステロールおよびビタミンDには、カルシウムの吸収を促進するという本来の働きのほかに、抗がん作用も持っていることが知られています。どちらも、直接的にがん細胞を殺す作用はありませんが、エルゴステロールはがん細胞が増殖するときに必要な血管の新生を抑制することにより、ビタミンDはがん細胞を殺す免疫細胞を活性化することにより間接的に抗がん作用を発揮します。

 また、シイタケに含まれる食物繊維は、βグルカンと呼ばれる特殊な多糖類(糖類の最小単位であるブドウ糖や果糖などの単糖が10個以上つながったもの)で、ビタミンDと同様に免疫力を高める働きがあり、抗癌作用が期待されています。実際に、シイタケから抽出されるβグルカンは「レンチナン」という名前の抗がん剤として使用されています。ただし、βグルカンは高分子量なので口から投与してもそのままの形では吸収されないため、レンチナンも注射剤として使用されています。

 シイタケ以外にも、キノコ類には広くβグルカンが含まれていて抗癌作用の期待されているものはたくさんあります。しかし、実際に体内に吸収されるのかという問題があるため、食品として摂取した場合の効果は疑問視されています。一方、吸収されなくても腸管で免疫系を刺激することにより効力を発揮するという説があったり、経口投与でも効果のあったという研究報告もあり、さらなる研究の進展が待たれるところです。

 最後に、エリタデニンはコレステロールの吸収を抑制することが知られていて、動脈硬化などの予防に役立つことが期待されています。

(医学博士 食品保健指導士 中本屋 幸永/絵:吉田たつちか)2011-04

 



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