目次
3月はなだれの季節
3月の星座 おおぐま座
春の天気は忙しい
うららかな春
桜の樹下で
春の蜃気楼
地球の気温
運気学「二の気」
仲良しのふたご座
巨大かにと怪物へびの友情
チューリップバブル
女の子のお祭り
世界の卒業・新学期
プラセボ効果と健康食品の存在意義
肺の老化  
食養生について
男性と女性の老化パターン
人はどんなときに病気になる?
ストレス太りは何故起こる?
胃腸の冷えと花粉症
発がん要因をチェックしてみましょう
食物アレルギー
ワカメの色の神秘  
食物酵素のお話
カレーの歴史
麺類の仁義なき戦い!
お肉柔らかな素
朝食定番メニューに豆乳
戦国武将はどんなものを食べていたのか?
美味しく体に優しいキャベツ
風邪に効くお茶
要介護にならないために!
過ぎたるは及ばざるが如し
季節野菜の効用
日本食は庶民が発展させた
<電子レンジ簡単レシピ>ま~るいオニオンスープ
<電子レンジ簡単レシピ>白子のとろろ蒸し
<電子レンジ簡単レシピ>芋餅
<電子レンジ簡単レシピ>リゾット風ミルク がゆ
なぜか身近に感じる二胡の音色
普通に出てきた物が食べられる社会
決して絶望する事なかれ
1万円出しても惜しくない握り飯
一諾を守る」の持つ信用力
幕末のアイドル坂本龍馬の実相
優秀な家臣がいても
大金持ちの財力
「高松城の水攻め」にみる黒田官兵衛の心理作戦
人生意気に感ず 功名誰かまた論ぜん
よく遊びよく働け、野村徳七の教え
スマホで変わる世の中
スコットランド式シャワー
車を安く直す秘訣 
オイル交換を忘れずに
水の色は?
ペット用携帯電話
ノロウイルスの消毒に関する注意点について
再生細胞の不思議   
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3月はなだれの季節

なだれ(雪崩)とは真冬にだけ起きるものだと思っていませんか?確かに真冬、降り積もったばかりの雪が引き起こす雪崩も頻繁に起こります。

しかしそれは「表層(ひょうそう)雪崩」といって降ったばかりの比較的軽い雪が崩れる現象です。その名のとおり、表面の雪だけが崩れるわけです。

しかし3月に入ってから起きる雪崩はそうではない場合が大半です。

3月にもなると、標高の高い山間部でも気温の上がる日が増えてきます。そうすると当然冷たく降り固まった雪も溶け始めます。

そうなると、表面の雪だけではなく、もっと深い部分から、厚みを持った大量の雪が崩れます。

地表付近の雪は、冬の初めからずっとそこに積もっていて上から新たに降り積もった雪の重みで圧縮され、重く、固くなっているので、表層雪崩よりもパワーがあります。この雪崩のことを「全層(ぜんそう)雪崩」といいます。  

3月ともなると、平野部ではかなり暖かくなることもあります。それと同じ気分で山へハイキングに出かけ、思いがけず山頂付近からの全層雪崩に巻き込まれるという可能性は高いです。また、この時期になると山間部でも降水は雪ではなく雨になることもあり、 雨もまた雪を暖めて溶かし、雪崩を引き起こす要因に なります。山の中腹では雨が降っていなくても、平地や中腹よりも気温の低い山頂では雨が降っていることもあり得ますので、この時期の登山には充分な注意が必要になります。  

また、雪泥流(せつでいりゅう)といって、水を多く含んだ大量の雪が山腹や河川を伝って一気に流れ落ちる現象も多発しているようです。これもやはり雨が多く降ったあとに発生するので、山へ行く際には当日の天気だけでなくそれ以前のお天気の経過にも注意を配る必要がありそうです。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)
2008-03


3月の星座 おおぐま座

おおぐま座は、日本では「北斗七星」というひしゃくに見立てられた星の集まりを持つ星座で、一年中夜空で見ることができます。しかし春から夏にかけてのこの時期は、陽が沈んだばかりの空に浮かび、一年で一番見やすい位置に姿を現わします。北斗七星は北極星を探す目印として、日本以外の国でもスプーンに見立てられたりして、主に航海をする人たちにとって貴重な星座にされてきました。

 おおぐま座にはギリシア神話にまつわる物語もあるのですが、今回はアメリカのインディアンのあいだで伝えられているお話を紹介します。

 昔、森にある木々は、夜になると地を歩き回り、めいめいにおしゃべりをしていました。ある森の近くに、1匹の大きな熊が住んでいました。ある月明りのない暗い夜、その熊は、自分が住みかにしている洞窟に入ろうとしたつもりが、あまりに暗かったために誤って森の奥へ奥へと入り、道に迷ってしまいました。その森は果てしなく広く、太陽が頭の上から照りつける昼間でさえ、木の葉が光を遮って、明るくなることはありません。熊は困り果て、あてどなく森を奥へと進んで行ったのです。すると、ちょうどそのときは真夜中だったのです。そう、木々たちのおしゃべりの時間! 熊は初めは空耳かなと思いました。しかし歩みを進めると、なおも話し声のようなものが聞えます。熊は立ち止まり、2本の後ろ脚で立ち上がり、周囲をぐるりと見遣りました。熊は、木々がそれぞれに、まるで1本脚で動く生きもののようにあちこちへと移動をし……熊の耳に届いたあの声は、明らかに木々が立ち話をしていたものだとわかったのです。木々が夜中にそんなことをしているなどとは夢にも思っていなかった熊は、驚き、慌て、迷いに迷った迷路のような森の中を、どこへ向かうともなく駆け巡りました。走り回る熊は、何本かの木と何度もぶつかりました。

 そんな混乱した熊を、じっと見ている冷たいまなざしがありました。大きな樫の木です。それはこの森の大王だったのです。樫の木は熊に近づいて行きます。熊はそんなことに気づく余裕もなく、ただ駆け回ります。樫の木はその長い枝で、熊のしっぽを上からひょいとつまみ上げました。熊があまりに暴れるので腹を立てた樫の木は、熊を空へと放り投げました。そうして熊は天に昇り、普通より長い尾を持つおおぐま座となったのだそうです。

(コラムニスト 気象予報士 チャーリー)/絵:そねたあゆみ 2017-03

 

 

 

 

 

 

 


春の天気は忙しい

花粉が飛び散り、黄砂が日本を黄色く染め、あまり有り難くないこれらのニュースも、春への足音には違いありません。が、本格的な春を迎えるためには、まだいくつかの難関を突破しなければなりません。春のお天気は色々と忙しいですよ。

 前回お知らせした「南岸低気圧」(日本の南海上を発達しながら東進する低気圧で、関東地方の平野部にも積雪をもたらす厄介者)は、3月になってもやってくることがあります。

 また、ほのぼのした印象を与えがちな「春一番」も、実は厄介者の一種。「春一番が吹いたから、明日から春」というような、幸せな意味を持つ現象ではありません。定義としては「立春を過ぎてから初めて吹く強い南寄りの風」です。「南寄りの風」が吹くということは低気圧が通過する前の、暖かく湿った空気が流入する状態を意味し、低気圧が通過するときには雨が降ったり強い風が吹いたり、通過後は風向きが北寄りに変わり、冷たく乾いた空気が流れ込み、いわゆる「寒の戻り」が起こったりします。なので、テレビで春一番のニュースを聞いて、油断して薄着して、風邪をお召しになりませんように!!

 またこの時期、「菜種梅雨」といって、梅雨のようにシトシトと雨が降り続くこともあります。これも、実際梅雨時期と同じように、日本付近に前線が停滞し、雨をもたらしますが、この前線が北に抜けると、南の暖かい空気に覆われて、日本には春が訪れるのです。

 昔から日本では「暑さ寒さも彼岸まで」といわれます。毎年このことわざ通りになるとは限りませんが、温暖化が問題になっている昨今、せめて春のお彼岸くらいまでは寒さを我慢するのも悪くないのではないでしょうか?

(最後に。急に暖かくなったときには、山地の雪崩に気を付けましょう!)

 (気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか) 

2005-03


うららかな春

  三月になりましたね。陽射しのきらきらとした感じを見逃さないようにしたいものです。

 三月の二十四節気はまず3月5日、啓蟄(けいちつ)があります。冬のあいだ地面に潜って寒さをしのいでいた虫たちが、地面に顔を出し始める時期だ、ということです。その初候は、「冬ごもりの虫が出てくる」、次候「桃の花が咲き始める」、末候「青虫がモンシロチョウになる」です。春めいていくのが感じ取られることばが並んでいますね。

 三月にはお彼岸があります。お彼岸は、一日のうちで昼と夜の長さが同じになる秋分と春分の日を挟んだそれぞれ前後三日を含んだ七日間を指しますが、歳時記の中で「彼岸」と言えば特に春のみを指すそうなので気を付けて下さいね。

 今年は3月17日が彼岸の入り、そして3月20日が彼岸の中日、つまり二十四節気で言うとことの春分となります。彼岸明けは3月23日です。

 春分の七十二候は、初候「雀が巣を作り始める」、次候「桜の花が咲き始める」、末候「雷が鳴り始める」と進みます。

 歳時記を見ますと、「桃の花」あるいはお雛祭りの「桃の節句」として使うと春の季語ですが、桃単独であったり「桃の実」として用いた場合は秋の季語になるので注意して下さい。

 春分の初候に出てくるように、雀が巣を作り始める、つまり、子育てを始めるんですね。「雀の子」というのが春の季語にあります。

 そうして春と言えば、あの花、桜が出てくるようになりましたね!桜はもちろん春の季語で、春の代名詞と言っても過言ではないのではないでしょうか。しかし、春分の末候に雷(これは季語としては夏です)が出てくるように、この時期のあたたかさはまだまだ安定したものではありません。「花冷え」という美しい春の季語もあります。また、周期的にお天気が変わる時期でもありますので、すぐに散りゆく桜、絶好のタイミングを見逃さないで下さいね!月が暈(かさ)をかぶっていたり、東から風が吹いていたりしたら、近いうちに雨が降りますので、ご参考までに。

 それでは。うららかな春を満喫されますように!

(気象予報士 チャーリー/絵:そねたあゆみ)


桜の樹下で

旧暦2月15日平安末期の歌人西行の忌日とされています。

西行は武士の身分から23歳の若さで出家して仏に帰依、歌を詠みながら諸国行脚の生涯を送り、桜をこよなく愛した人物です。

「願はくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」は、西行が詠んだ有名な歌の一つ。

「望月」とは旧暦十五夜の満月のことで、「そのきさらぎの望月」とは釈迦の入滅が「インド暦第2月の満月の日」という伝えに由来しています。釈迦入滅の年月日は不明とされながらも、旧暦での満月はほぼ15日と決まっていましたので、日本や中国では釈迦の入滅は2月15日と定められました。

すなわち西行は釈迦が沙羅双樹の林の下で入滅したとされる2月15日に、自分の愛する花咲く桜の樹下で最後を遂げることを念願としていたのです。西行の終焉の地は河内の弘川寺。その日は2月16日でありましたが、先の歌に因み2月15日を西行忌としています。

この日は現在の暦に直すと3月の下旬頃、早咲きの桜は咲いていたかもしれません。

(文:現庵/絵:吉田たつちか)
2006-03



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