目次
7月のこよみ
7月の星座 りゅう座
梅雨末期の集中豪雨
梅雨前線のメカニズム
紫外線を吸収してくれるオゾン
夏の健康の味方「スイカ」
意外とすごい!?スイカの効用
七夕バレンタイン
たなばたとお星さま
土用の丑の日に鰻
朝顔にも歴史あり
低気圧の誕生
新しい台風情報
花(蓮)よりラーメン
日焼け対策は「黒」
海に沈むことのない2つの星座
アロマオイルでゴキブリなどの害虫対策!
車も日焼けする?
夏を彩る浴衣
各国の夏休み
知って得する機内サービス
アルカリイオン水でアルカリ体質になるの?
女性は7の倍数で歳をとります
脾不統血の崩漏
細胞の感情
脱水と熱中症のおはなし」
絵画の楽しみ方
食器を手にもつのは世界的にはめずらしい
鍋とお箸の熱くない関係
旬を食す
牛乳物語
百寿者の分析から
健康にいい植物オイルの使い方/選び方
イギリスの飯はまずい?
食の宝庫、ニュージーランド
幸せのおにぎり
うまい!TKG。
世界に広がるラーメン!
ときめいて過ごしましょう!
過激なダイエットは逆効果
代謝低下で起こるめまい
不快サヨナラ、痰濁のめまい
熱中症予防に『熱さ指数』
フワフワ眩暈(午前型)
血に関する老化
沈先生の風邪対処民間療法
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7月のこよみ

 7月の二十四節季にはまず、小暑(しょうしょ 7月7日)があります。これを3つに分けた七十二候は、初候「あたたかい風が吹いてくる」、次候「蓮の花が開き始める」、末候「鷹のひなが飛び始める」となります。

 次に大暑(たいしょ 7月22日)。この七十二候は、初候「桐が実り始める、次候「土が湿り蒸し暑くなる」、末候「時々大雨が降る」になります。

 またこの時期にスーパーなどが大騒ぎするのが、土用です。今年は7月19日が土用の入り、そして、スーパーのメインイベント「土用の丑」は27日になります。しかし

「土用」とは、この時期にだけあるのではないこと、ご存じでしょうか? 二十四節季などの暦というのは、中国から伝えられたものです。中国には「五行(ごぎょう)思想」というものがあります。「木火土金水(もっかどごんすい)」。聞いたことはありませんか? それぞれ同じ順に、色ならば「青紅黄白黒(玄)」季節ならば「春夏秋冬」。「青春」とか、詩人として有名な北原白秋の名前は、これに由来しています。すると、「土」「黄」に当たる季節が足りないのです。そこで中国の暦では、季節が変わる前の18日間をそれぞれ「春の土用」などとして、五行思想と足並みをそろえたのです。今年も、7月19日から18日を足した翌日の8月7日は、もう立秋。暦の上では秋になるのです。しかしなぜ特に夏の土用だけが一般に広まっているかというと、この時期は梅雨が明けて夏の暑さが本格的になってくるため、「うなぎを食べて気合いを入れよう!」という意味合いもあるのかもしれません。歳時記にも「土用」や「土用うなぎ」は夏の季語になっていますが、ほかの季節の土用も、意識してあげてもらいたいです。

 7月と言うと、季語にもありますが、「梅雨」ですね。「雷」や「虹」、「夕立」も夏の季語です。雷や虹は条件によれば一年中見られる現象なんですけどね。

「夕立」は、梅雨が明けた真夏に多いです。地上で暖められた空気が上昇し、その時周りの空気との気温差が生じ、積乱雲(入道雲)を発生させます。それが降らせるのが「夕立」です。空気にもこれだけのプロセスがあるので、雨が激しく降るのは午後だったり夕方だったりするのです。

 夏と言えば高校野球と思われる方も多いと思いますが、甲子園球場は海と山が近い位置にあるため、積乱雲が発達するのにものすごく適した地形だと言えます。

(気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)


7月の星座 りゅう座

 この星座は、北よりの空で、北極星を大きく取り囲んでいます。なので、1年中見ることができますが、天頂高くに上るのは夏なので、夏に見つけることはほかの時期よりも簡単だと思われます。

 明るい星はほとんどないのですが、頭の部分で台形を描いて、4つの星が輝いています。胴体にあたる部分は長く伸び、北極星を取り囲みます。七夕でおなじみの星座、こと座の近くにあるので、こと座の1等星ベガを目印に探すといいかもしれません。

 さてこの星座の由来をご紹介しましょう。ギリシア神話でおなじみの英雄ヘラクレスは、「12の冒険」というものを成し遂げた人物です。その「12の冒険」の11番目は、「黄金のリンゴ」を取って来ることでした。この「黄金のリンゴ」は、大地の女神ガイアが、大神ゼウスと女神ヘラとの結婚を祝って贈ったものでした。ヘラはそのリンゴをひどく気に入り、ヘスペリいう、秘境に植えました。そしてその園の見張りに、ラドンという、百個の頭を持った竜に任せていたのです。

 ヘラクレスは、ヘスペリデスの園がどこにあるかさえ知りません。知っていそうな人に尋ね回りようやく場所はわかったものの、「人間がそこへ行くことはできないよ」という、新たな障害にぶつかります。

 しかしヘラクレスの耳に、アトラスという神さまの噂が届きます。アトラスの娘たちこそが、そのヘスペリデスに植えられたリンゴの世話をしている、というのです。

 そこでヘラクレスはアトラスのもとを訪れて事情を打ち明けるのですが、さすがのアトラスも、ラドンを恐れて近づくことができないのだと言われます。ヘラクレスが園を見渡すと、1本のリンゴの木に、1匹の巨大な竜が巻きついているのが見えます。ヘラクレスは、猛毒を塗りつけた矢を、その竜、つまりラドンに向かって放ちます。

 そうして巨大な竜ラドンは絶命しヘラクレスは11番目の冒険にも成功しました。

 しかし女神ヘラは、お気に入りのリンゴの園を長いあいだ守ってくれていたラドンを哀れに思い、天に召し、りゅう座になった、と言われています。(りゅう座とヘラクレス座は夜空で並んで輝いています)

(コラムニスト 気象予報士 チャーリー)2016-07

 

 

 

 

 

 

 


梅雨末期の集中豪雨

7月に入って、そろそろ夏休みの計画を立て始めた方もいらっしゃるころではないでしょうか? が、その前に、乗り越えなくてはならないお天気があります。
梅雨入りしてからは「カラ梅雨」と呼ばれるような年でも、7月に入ってから梅雨が明ける7月末までのこの時期、狭い範囲に集中して大量の雨が降ることがよくあるものです。
台風や低気圧ならば、(一般的なものは)西から東へと、日本列島2日ほどかけて縦断していきます。これは、上空の偏西風に乗って流されているためなのです。一方梅雨前線は、それぞれ性質の異なる、北の空気と南の空気のぶつかり合いなので、動きがさほど速くないのです。(相撲取りの突き合いのようなものです)
前線の動きが遅いと、同じ地域に同じ方向から風が吹きつける。その風が、大量に湿度を含んだ南風で、その風が山の斜面を強制的に上昇させられたら?
「上昇気流」と言えば、プロ野球チームの調子が良くなってきたなど、いいイメージで使われることばですが、気象の世界での「上昇気流」とは、雲がモクモクと湧いてきて激しい雨をもたらすことを連想させる、とてもゆゆしいことばなのです。
過去で有名なものでは、1982年7月の長崎豪雨があります。このときも、長崎付近に前線が停滞し、南から湿った風が吹き付けて、山の斜面を上昇し、その状態が長時間持続しました。そのために、住宅地では床上・床下浸水、山地では土砂崩れ、あるいは河川の氾濫など、現実には起こって欲しくないほどの大惨事となりました。
決してこれは他人事ではありませんよ! 梅雨時に限らず、台風や低気圧が通過するときでも、山の斜面を風が吹き上がってくるとき(北風でも要注意です!)は、豪雨や土砂災害に注意しましょう!

 (文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)


梅雨前線のメカニズム

今年の梅雨は例年より降水量が多いと予想されているようですが、実際はいかがでしょうか?

梅雨前線といえば、「北のオホーツク海高気圧と南の太平洋(あるいは小笠原)高気圧がぶつかったところにできるもの」と学校で習った方が多いのではないでしょうか? 確かに、東日本の梅雨前線の形成はこれで説明がつくのですが、西日本や中国大陸のそれの成因は、もっと大規模でずい分違ったもののようです。

春分の日を過ぎて、北半球がだんだんと暖まってくると暖まりにくい海から、暖まりやすい陸に向かって季節風(モンスーン)が吹くようになります。特に顕著なものが、インドの南西モンスーンです。しかしこれは、標高の高いチベット高原を越えられず、高原の南東部を回って中国や東アジア方面へと北上します。この風は海沿いを通るため、暖かく湿っています。

 その一方でチベット高原の北には、相対的に冷たくて湿度の低い西風(偏西風)が吹いています。この二つの風が、中国北部から日本にかけたあたりで合流すると、その性質の違いが梅雨前線を発生させるのです。

天気図上ではただの一本の前線に見える梅雨前線も、西日本と東日本では成因が違うように、性質も異なっています。東日本のそれは、いずれも「海育ち」の高気圧が原因なので、どちらも水蒸気を多く含んでいますが、西日本のそれは、いわば「山育ち」と「海育ち」なので、気温の差だけでなく湿度の差もとても大きいです。気温の差だけを見ると、東日本の方が大きいようです。このように梅雨は、アジア全域を巻き込む大きな現象です。雨に文句を言わず、「梅雨だから雨が降るのは仕方がない!」と、腹を括りましょう!

 (文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)

 


紫外線を吸収してくれるオゾン

日本では、7月といえばまだ梅雨の末期のところが多い時期です。去年のような大雨による局地的な被害が出ないことを祈ってやみません。
さて、今回は一足早く夏の話題、というより、日焼けについてお話します。

近年、オゾン層が破壊され、地上に降り注ぐ紫外線の量が年々増加してきていることはみなさんもよくご存知のことだと思います。

オゾン層は、私たちが暮らす対流圏(上空約11kmまで)よりはるか上空の成層圏(上空約50kmまで)のうち大体高度20~30km付近にあります。そこで、紫外線のうちで人体に有害とされる波長0.32~0.28μm(マイクロメートル)の「UV-B」と呼ばれるものを吸収しています。

オゾンは、酸素原子が3個が結合した気体です。これらは、約20億年前、海中に誕生した藍藻類が二酸化炭素と紫外線を使って酸素を作り出した際(光合成)、大気中に広がり、上空に安定し、現在のオゾン層を作ったのです。そしてさきほども書いた通りオゾン層が生物に有害な紫外線を吸収してくれるようになったおかげで、生物が陸上に進出することができるようになったのです。

極端に言い換えれば、オゾン層が破壊されて有害な紫外線が大量に降り注ぐようになった現在の地球は、だんだんと生物が生きていくのに適さない環境になってきているといえるわけです。

かと言って、私たちが暮らす対流圏では、オゾンは、二酸化炭素やメタン・フロン・一酸化二窒素などとならんで温室効果気体としての働きがあるので、対流圏でオゾンを撒き散らすのも問題があると思います。

今回はちょっとおおげさな話になりましたが、ともかく、外出時には、日に当たる部分には必ず日焼け止めをしましょう!

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)



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