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あとがき

 写真はすべて2008年9月の撮影であるが、2011年2月のいま、このあたりにわずかながら黒みをおびた矩形の卵塊のようなものが地上に姿を見せはじめているだけである。

 工事の進捗よりも雑草の生育のほうがたしかにすさまじく、新しい砕石のあいだから緑の生命が萌え、枯れ、再びみたびと萌え出て、季節を数える。
 潮来街道を工事の出発点として、水田地帯を横断する工事が始まってからすでに十年近くかかっているのではないか。
 黒いタマゴが道路として孵化し、クルマが走るまでにはさらにまた多くの歳月を費やすだろう。


 ついでに書きとめておくと、平成18年4月に開通した、茨城県北相馬郡利根町と千葉県印旛郡栄町を結ぶ利根川若草大橋は、上下4車線の完成をめざしながら、予定を途中で変更して、4車線用の橋脚の上に上下2車線の道路が乗っかっている。それでもクルマの姿がちらほらとしか見えない橋である。   七里

 

 2011年2月25日


この本の内容は以上です。


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