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第八十話 Unfinished Business


職場に、いやな上司、苦手な同僚、抱えたくない責任があり、それが理由で転職を考えるならば、

一度踏みとどまってほしい。


逃げの姿勢で、転職をするとき、また次の職場でも

同じようないやな上司、苦手な同僚、抱えたくない責任が巡ってくる。


それは、あなたに与えられた課題。

その課題は、達成されない限り一生あなたをついて回る。



それを、Unfinished Businessと呼ぶ。



ステップアップの転職であるか、

隣の芝が青く見えたり、今の環境が嫌で転職をするのか

その事を見つめなおしてほしい。


その課題を、現在の職場でクリアしてこそ、卒業が認められる。


そして、与えられる課題は、解決することができるから与えられる。


解決できない課題は与えられない。

だからこそ、逃げずに向き合ってほしい。



第六十一話 リーダーとマネジャーの違い


リーダー・・・

よりよい未来に向けて人々を一致団結させる。

そのために普遍な事を発見し、それを活用する。


マネジャー・・・

部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用すること

~マーカス・バッキンガム~

リーダーとマネジャーは全く違った資質だということがわかる。


未来を描き皆を引っ張るリーダーか、

現実を推し進める為に個々の能力を引き出すマネジャーか。


自分がどちらが得意かを知る事も、

組織のトップを務めるものとして肝に銘じておきたい。



第六十二話 権力と権威

権力と権威


どちらも、人を引き付ける力。
その違いは何か?


権力とは、その地位を使って、人を引っ張る。
人間的魅力というよりは、地位による強制力によるもの。

権威は、その地位もさることながら、人間的魅力によって
周りを引っ張っていく。


権力ではなく、権威ある人間に。
自分は権力ある人か?権威ある人か?の評価はいつされるのか。

それは、その地位を降りた時。
このとき初めて、自分は権力の人間だったか、権威の人だったかわかる。


権力は無くなれば、人は離れていく。
権威ある人は、いつまでも慕われる。
このことは当事者の時には分からない。


自分が去るその日審判は下される。

第九十話 「空(クウ)」とは何か

ひきよせて 
むすべば柴の 庵にて 
とくればもとの 野はらなりけり 

「庵」とは、草木を結ぶなどして作った質素な小屋のことで、 
僧や世捨て人などが仮住まいとしたものである。 

庵は、「建築する」とはいわず、「結ぶ」といった。 
そこらへんにある柴をかきよせて結んで作ったから庵になる 

もし、結び目を解いてしまえばそこには何も無い。 
この歌が、明快に「空」を説明している。



庵は、あるのか、ないのか。 

柴を結べば庵はある。結び目を解けば庵はない。 


したがって、庵は、あるともいえるし、ないとも言える。 

それと同時に、あるともいえないし、ないとも言えない。 

庵の存在、有無は、「結び」にかかっている。 
結べば庵はあるし、結ぶまでは無かった。 

結びを解けば、庵はなくなる。 

これぞ、空である。 

空は、確かに無である。 しかし、それと同時に有でもある。 


~日本人の為の宗教原論/小室直樹~


第九十七話 完全の追究から矛盾との対峙へ


最も生命的な活動が行われるのは、カオスの淵である。 

この言葉は、20代で知った言葉、実感した事の中でも重要なものです。 
20代の頃は、完璧主義をめざしたり、抜けの無い仕組み作りに奔走したりしていました。 

つまり、完全なるオーダー【秩序】の世界を生み出せば、

全て物事がうまく行くと思っていました。 

しかし、それは間違いでした。 
完全なオーダーの中では、思考停止が起こります。 


何も考えなくても、ボタン一つで事が進んでしまうなら、

人間が思考する意味はなくなってしまう、

もっと言えば生きている意味がなくなってしまうとすら思います。 

オーダーとカオスの行き来の中で、

生命的な新たな発想が生まれ物事が進化していくと思います。 

世の中は矛盾が多いです。

しかしその矛盾を解消し、完全なオーダーを求めてしまうと

それはそれで味気ない世界になってしまうのかもしれません。 

長期利益と短期利益。

バランスポイントを見ながらどちらも成り立たせなければならない。 


利益活動と社会貢献活動。

どちらも大切でどちらか一方ではならない。 



時流を見抜く事と原理原則をはずさない事。

時流だけではすぐに陳腐化する。
原理原則だけでは、時流に乗り遅れてタイミングを逸する。 


などなど、世の中は矛盾するものをその時の状況でバランスをとり、

腹を決めて判断していくという事が実は大切。 

完全を目指して、楽をしようとしてはいけない。 
矛盾と対峙して、その時その瞬間毎の覚悟を持った決断ができるからこそ、道が開けていく。 


その矛盾との対峙こそ、カオスの淵との対峙でもあり、最も生命的な活動が生まれる場であると思います。 

この30代。場面場面でいろいろな決断をしていく事があるでしょう。 
逃げも隠れもせず、この矛盾を包括していきたいと思っています。



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