A-1 【釧路湿原国立公園交通事情】 … 概況
釧路湿原国立公園は、釧路市の北に広がる釧路湿原とその周辺の丘陵地からなり、釧路市、釧路町、標茶町、鶴井村にまたがる、総面積26,861ヘクタールの国立公園です。
この公園を訪れる一般の人々が到達可能な探勝ポイント、興味地点、いいかえれば、自然解説に好都合な場所(以下、このマニュアルでは観察ポイントという)としては、湿原を一望できる周辺丘陵地の展望台、シラルトロ沼、塘路湖、達古武沼の海跡湖とその周辺の野営場などが挙げられます。
それぞれへの到達方法としては、湿原周辺を走る国道、道道その他の道路を利用する方法と、湿原の東、釧路川に沿って南北に走るJR釧網本線を利用する方法などがあります。
以下は、これら道路、鉄道の他、国立公園に指定された後新たに開設されたJR釧路駅前発湿原一周コースや細岡大望を往復するコース等のバス路線、JR釧網本線の新季節駅、釧路湿原駅、湿原探勝列車ノロッコ号など、各解説ポイントに至る交通事情についての必要な情報をとりまとめたものです。
その他、国立公園の区域外にありますが、釧路湿原の象徴ともいうべきタンチョウの冬の給餌場へのアクセス情報をあわせて記載しました。

この公園を訪れる一般の人々が到達可能な探勝ポイント、興味地点、いいかえれば、自然解説に好都合な場所(以下、このマニュアルでは観察ポイントという)としては、湿原を一望できる周辺丘陵地の展望台、シラルトロ沼、塘路湖、達古武沼の海跡湖とその周辺の野営場などが挙げられます。
それぞれへの到達方法としては、湿原周辺を走る国道、道道その他の道路を利用する方法と、湿原の東、釧路川に沿って南北に走るJR釧網本線を利用する方法などがあります。
以下は、これら道路、鉄道の他、国立公園に指定された後新たに開設されたJR釧路駅前発湿原一周コースや細岡大望を往復するコース等のバス路線、JR釧網本線の新季節駅、釧路湿原駅、湿原探勝列車ノロッコ号など、各解説ポイントに至る交通事情についての必要な情報をとりまとめたものです。
その他、国立公園の区域外にありますが、釧路湿原の象徴ともいうべきタンチョウの冬の給餌場へのアクセス情報をあわせて記載しました。

A-2 【釧路湿原国立公園交通事情】 ・・・ 道路情報
釧路湿原国立公園の公園の利用に関連する道路状況は裏面の道路概況図参照。
湿原の東側の各観察ポイントへは、いずれも国道391号線から分岐する道々や釧路町、標茶町の町道等を利用します。 国道391号線では釧路市を起点とし、弟子屈、川湯、野上峠、小清水を経由して網走市に至る国道です。 岩保木水門、細岡展望台、サルボ展望台、塘路湖、シラルトロ沼などへはこの国道から分岐する釧路町、標茶町の町道を利用します。
湿原西側は、湿原に沿って丘陵部をほぼ南北に走る道々、釧路鶴居弟子屈線を利用します。 沿線には釧路市湿原展望台、道道付帯の北斗展望園地、国立公園を出外れてからは渡部トメさんのタンチョウ給餌場・鶴見台があります。
湿原の東西を最短距離で結ぶのは道道・阿寒標茶線、同・クチョロ原野塘路線です。阿寒標茶線の一部、クチョロ原野塘路線は全線未舗装。運転注意です。
宮島岬、キラコタン岬へは阿寒標茶線から鶴居村の村道で取りつきます。 クチョロ原野塘路線は国立公園内を横断する唯一の車道で、沿線には、コッタロ湿原の眺望が優れるコッタロ展望台があります。
国道240号線(通称・まりも国道)の沿線には釧路空港、丹頂鶴自然公園、阿寒町タンチョウ観察センターがあります。
湿原の東側の各観察ポイントへは、いずれも国道391号線から分岐する道々や釧路町、標茶町の町道等を利用します。 国道391号線では釧路市を起点とし、弟子屈、川湯、野上峠、小清水を経由して網走市に至る国道です。 岩保木水門、細岡展望台、サルボ展望台、塘路湖、シラルトロ沼などへはこの国道から分岐する釧路町、標茶町の町道を利用します。
湿原西側は、湿原に沿って丘陵部をほぼ南北に走る道々、釧路鶴居弟子屈線を利用します。 沿線には釧路市湿原展望台、道道付帯の北斗展望園地、国立公園を出外れてからは渡部トメさんのタンチョウ給餌場・鶴見台があります。
湿原の東西を最短距離で結ぶのは道道・阿寒標茶線、同・クチョロ原野塘路線です。阿寒標茶線の一部、クチョロ原野塘路線は全線未舗装。運転注意です。
宮島岬、キラコタン岬へは阿寒標茶線から鶴居村の村道で取りつきます。 クチョロ原野塘路線は国立公園内を横断する唯一の車道で、沿線には、コッタロ湿原の眺望が優れるコッタロ展望台があります。
国道240号線(通称・まりも国道)の沿線には釧路空港、丹頂鶴自然公園、阿寒町タンチョウ観察センターがあります。

A-3 【釧路湿原国立公園交通事情】・・・JR釧網本線を利用して①
JR釧網本線は、釧路市から網走市に通ずる全長約170kmの鉄道で、釧路湿原の東、釧路川に沿ってほぼ南北に縦断しています。 それまでの交通・輸送路としての釧路川にとって代わって、この鉄道が全通したのは昭和6年のことです。
湿原の各観察ポイントへの交通手段としての利用はもちろんですが、列車そのものも全校の自然観察手段です。 その車窓には釧路川と広大な湿原の風景が展開します。 また、季節によってはタンチョウ、オジロワシ、多くの水鳥、エゾシカやキタキツネなどの野生動物が多くみられます。 多くの人に紹介したい利用方法だと思います。
列車は1日8往復、ほぼ2時間に1本の割合で運行されています。 ダイヤが改定されるごとに時刻表のコピーをこのカードに添付しておくと便利でしょう。
各観察ポイントへの最寄駅となるのは「遠矢」、「釧路湿原」「細岡」、「塘路」、「茅沼」「五十石」の各駅ですが、釧路湿原国立公園指定を契機に昭和63年新設された季節駅「釧路湿原駅」は細岡展望台への最寄駅、茅沼駅はタンチョウの来る駅として知られています。 また、遠く明治年間、釧路川を曳舟によって遡った五十石船の運航限界点がこの地であったことからつけられた地名「五十石」が駅名として残っています。

ノロッコ号
釧路湿原を探勝するために1日2往復運航される季節列車です。 釧路駅と塘路駅間を普通列車のおよそ半分のスピードで走ります。 運行期間は6月下旬から7月中旬までは土曜、日曜、7月中旬から8月中旬は毎日、8月下旬は土曜・日曜、9月も、1往復になりますが、15日の敬老の日までの休日に運転されます。 その年の情報を入手しておくと便利かと思います。 (問合せは釧路駅へ : TEL0154-22-4314)
湿原の各観察ポイントへの交通手段としての利用はもちろんですが、列車そのものも全校の自然観察手段です。 その車窓には釧路川と広大な湿原の風景が展開します。 また、季節によってはタンチョウ、オジロワシ、多くの水鳥、エゾシカやキタキツネなどの野生動物が多くみられます。 多くの人に紹介したい利用方法だと思います。
列車は1日8往復、ほぼ2時間に1本の割合で運行されています。 ダイヤが改定されるごとに時刻表のコピーをこのカードに添付しておくと便利でしょう。
各観察ポイントへの最寄駅となるのは「遠矢」、「釧路湿原」「細岡」、「塘路」、「茅沼」「五十石」の各駅ですが、釧路湿原国立公園指定を契機に昭和63年新設された季節駅「釧路湿原駅」は細岡展望台への最寄駅、茅沼駅はタンチョウの来る駅として知られています。 また、遠く明治年間、釧路川を曳舟によって遡った五十石船の運航限界点がこの地であったことからつけられた地名「五十石」が駅名として残っています。

ノロッコ号
釧路湿原を探勝するために1日2往復運航される季節列車です。 釧路駅と塘路駅間を普通列車のおよそ半分のスピードで走ります。 運行期間は6月下旬から7月中旬までは土曜、日曜、7月中旬から8月中旬は毎日、8月下旬は土曜・日曜、9月も、1往復になりますが、15日の敬老の日までの休日に運転されます。 その年の情報を入手しておくと便利かと思います。 (問合せは釧路駅へ : TEL0154-22-4314)
A-4 【釧路湿原国立公園交通事情】・・・JR釧網本線を利用して・・・②
☆観察ポイントと最寄駅
*遠矢駅から・・・この駅から釧路町道(トリトウシ4号線)を北西に約4㎞で釧路川左岸堤防に至る。新旧の岩保木水門もこの位置。 湿原の好展望地、岩保木山へや町道2㎞手前を右折、丘陵地帯に上る町道達古武7号線をたどる
*釧路湿原駅から・・・随一の湿原展望地、細岡展望台(細岡大観望)への最寄駅で、この細岡展望台を訪れる人のために、昭和63年7月オープンした新駅。 駅前からの急坂を上り300m程で細岡展望台。
*細岡駅から・・・達古武沼に至近距離の駅。釧路川でのイトウ、アメマス釣り、冬季達古武沼でのワカサギ釣りなどに利用される。 釧路湿原駅閉鎖中は細岡展望台への最寄駅となります。(2㎞、30分)
*塘路駅から・・・標茶町南端の集落「塘路」の市街地にある駅。 塘路湖はじめサルルントー、ポントー、エオルトー、マクントーの大小湖沼が駅の近くに点在。 駅から国道391号線を北に1.5㎞程でサルボ展望台の入り口。
*茅沼駅から・・・タンチョウの来る駅、茅沼駅はシラルトロ沼への最寄駅。 南1㎞に標茶町立の温泉宿舎「憩いの家・かやぬま」があり、ここを起終点とするサイクリングロードの先端から塘路までの歩道(木道)が整備されつつある。

釧網本線は、釧路湿原国立公園の他阿寒国立公園、網走国定公園を通って網走に至る、優れた自然探勝路線です。 また、知床国立公園への交通手段でもあります。
*遠矢駅から・・・この駅から釧路町道(トリトウシ4号線)を北西に約4㎞で釧路川左岸堤防に至る。新旧の岩保木水門もこの位置。 湿原の好展望地、岩保木山へや町道2㎞手前を右折、丘陵地帯に上る町道達古武7号線をたどる
*釧路湿原駅から・・・随一の湿原展望地、細岡展望台(細岡大観望)への最寄駅で、この細岡展望台を訪れる人のために、昭和63年7月オープンした新駅。 駅前からの急坂を上り300m程で細岡展望台。
*細岡駅から・・・達古武沼に至近距離の駅。釧路川でのイトウ、アメマス釣り、冬季達古武沼でのワカサギ釣りなどに利用される。 釧路湿原駅閉鎖中は細岡展望台への最寄駅となります。(2㎞、30分)
*塘路駅から・・・標茶町南端の集落「塘路」の市街地にある駅。 塘路湖はじめサルルントー、ポントー、エオルトー、マクントーの大小湖沼が駅の近くに点在。 駅から国道391号線を北に1.5㎞程でサルボ展望台の入り口。
*茅沼駅から・・・タンチョウの来る駅、茅沼駅はシラルトロ沼への最寄駅。 南1㎞に標茶町立の温泉宿舎「憩いの家・かやぬま」があり、ここを起終点とするサイクリングロードの先端から塘路までの歩道(木道)が整備されつつある。

釧網本線は、釧路湿原国立公園の他阿寒国立公園、網走国定公園を通って網走に至る、優れた自然探勝路線です。 また、知床国立公園への交通手段でもあります。